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2011-10-25 第179回国会 参議院 環境委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十三年十月二十五日(火曜日) 午後零時四十一分開会 ─────────────
委員氏名
委員長
北川イッセイ
君 理 事
小見山幸治
君 理 事
広田
一君 理 事
有村
治子
君 理 事
川口
順子
君
小西
洋之
君
輿石
東君
ツルネン
マルテイ
君
徳永
久志
君
羽田雄一郎
君
平山
誠君
舟山
康江
君
小坂
憲次
君
鈴木
政二
君
谷川
秀善
君
中川
雅治
君
加藤
修一
君
水野
賢一
君
市田
忠義
君
亀井亜紀子
君 ─────────────
委員長
の
異動
十月二十日
北川イッセイ
君
委員長辞任
につき、 その
補欠
として
松村祥史
君を議院において
委員
長に
選任
した。 ─────────────
委員
の
異動
十月二十日
辞任
補欠選任
有村
治子
君
松村
祥史
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
松村
祥史
君 理 事
小見山幸治
君
広田
一君
川口
順子
君
北川イッセイ
君 委 員
小西
洋之
君
輿石
東君
ツルネン
マルテイ
君
徳永
久志
君
羽田雄一郎
君
平山
誠君
舟山
康江
君
小坂
憲次
君
鈴木
政二
君
谷川
秀善
君
中川
雅治
君
加藤
修一
君
水野
賢一
君
市田
忠義
君
亀井亜紀子
君
国務大臣
環境大臣
細野
豪志君
副
大臣
環境
副
大臣
横光
克彦
君
大臣政務官
環境大臣政務官
高山
智司
君
事務局側
常任委員会専門
員 山下 孝久君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
理事補欠選任
の件 ○
国政調査
に関する件 ─────────────
松村祥史
1
○
委員長
(
松村祥史
君) ただいまから
環境委員会
を開会いたします。 議事に先立ち、一言御挨拶を申し上げます。 去る二十日の本
会議
におきまして
環境委員長
に
選任
されました
松村祥史
でございます。 公正かつ円満な
委員会運営
に努めてまいりたいと存じますので、
委員各位
の
皆様方
の御
指導
、御
協力
を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(拍手) ─────────────
松村祥史
2
○
委員長
(
松村祥史
君)
委員
の
異動
について御報告いたします。 去る二十日、
有村治子
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として私、
松村祥史
が
選任
されました。 ─────────────
松村祥史
3
○
委員長
(
松村祥史
君)
理事
の
補欠選任
についてお諮りいたします。
委員
の
異動
に伴い現在
理事
が一名欠員となっておりますので、その
補欠選任
を行いたいと存じます。
理事
の
選任
につきましては、先例により、
委員長
の指名に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松村祥史
4
○
委員長
(
松村祥史
君) 御
異議
ないと認めます。 それでは、
理事
に
北川イッセイ
君を指名いたします。 ─────────────
松村祥史
5
○
委員長
(
松村祥史
君)
国政調査
に関する件についてお諮りいたします。 本
委員会
は、
今期国会
におきましても、
環境
及び公害問題に関する
調査
を行いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松村祥史
6
○
委員長
(
松村祥史
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
松村祥史
7
○
委員長
(
松村祥史
君) この際、
細野環境大臣
、
横光環境
副
大臣
及び
高山環境大臣政務官
から発言を求められておりますので、順次これを許します。
細野環境大臣
。
細野豪志
8
○
国務大臣
(
細野豪志君
)
環境大臣
を拝命いたしました
細野豪志
でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
環境行政
に対する私の
考え
を申し述べ、
参議院環境委員会委員各位
の御
理解
と御
協力
をお願いしたいと存じます。 甚大な
被害
をもたらした
東日本大震災
の発生から既に七か月が経過いたしました。しかしながら、
被災地
では現在も大変厳しい状況が続いています。この国難を乗り越え、
被災地
の
復興
と日本の
再生
を果たしていかなければなりません。
被災地
の
復興
のためには、
災害廃棄物
の迅速な撤去、
処理
が大前提です。これまで、
市町村
の努力により、八月末までをめどに
住民
が生活している場所の近くの
災害廃棄物
を仮
置場
に搬入するという
目標
は、
福島県内
の
警戒区域
を除く全ての
市町村
において
達成
しています。今後は、解体などにより発生する
災害廃棄物
の仮
置場
への搬入を今年度末までに終了するとともに、
広域処理
を積極的に進めていくことなどにより、仮
置場
に搬入した
災害廃棄物
の
処理
、処分を
平成
二十六年三月末までに
実施
するという
目標
の
達成
に向けて引き続き
取組
を進めます。 また、
通常国会
で成立した
災害廃棄物処理特別措置法
に基づき、
グリーンニューディール基金
を活用して国の
財政支援
を更に拡充するとともに、
市町村長
から要請があった場合には
環境省
が
災害廃棄物
の
処理
を代行するなど、
被災地
における
災害廃棄物処理
を積極的に支援していく
所存
です。
原発事故
に伴う
放射性物質
による
汚染
は究極の
環境
問題の
一つ
であり、
除染
は
福島
における最大の
課題
となっています。きれいな
福島
を取り戻したい、
子供たち
が元気で生活できる
福島
を取り返してくれ、こういった切実な声にこたえられるよう、私どもは、
福島
県、
関係市町村
、
住民
の
皆様
、そして全
世界
の英知を結集して、不退転の決意で
除染
に取り組んでいるところです。
通常国会
では
放射性物質汚染対処特別措置法
が成立し、
環境省
はその中心的な役割を担うことになりました。既に現地に
除染チーム
を立ち上げるとともに、
除染モデル事業
など緊急的に
実施
すべき
除染事業
を迅速に
実施
するため、
東日本大震災復旧
・
復興予備費
を使用することが決定されました。 今後は、この
法律
の来年一月一日の
本格施行
に向けて、
基本方針
を策定し、
技術基準等
を整備するとともに、
環境省
を中心として
政府一体
となって
除染
を進める体制を整えていく
所存
です。その一環として、来年一月から
福島環境再生事務所
を設置するため、調整を進めているところです。また、
除染
により発生した土壌や
廃棄物
の仮
置場
や
中間貯蔵施設
の
確保
も極めて重要な
課題
です。地元の
皆様
としっかりと対話をし、御
理解
を得ながら、これらの
確保
に努めてまいります。 同時に、この
法律
の
本格施行
前においても、八月に決定された
除染
に関する
緊急実施基本方針
に基づき、
除染
に関する当面の対応を迅速かつ着実に進め、
法律
に基づく
除染等
の
実施
につなげてまいります。 今回の
原発事故
に伴うもう
一つ
の重要な
課題
は、
原子力安全規制
に関する
組織等
の改革です。
原子力安全行政
に対する
信頼回復
とその
機能向上
を図るため、利用と
規制
の分離、
原子力安全規制
に係る
関係業務
の一元化の
観点
から、
環境省
に
原子力安全庁
を設置するとともに、
危機管理
のための
体制整備
、
規制
の
在り方
や
関係制度
の
見直し
などを
実施
し、
世界最高水準
の
安全性
を
確保
すべく取り組んでまいります。 今後は更に、
東日本大震災
からの
復興
の
基本方針
に基づき、
被災地
における本格的な
復興
にも力を尽くす
所存
です。
被災地
の
復興
に当たっては、
東北
の優れた特徴に焦点を当てて
地域経済
の
活性化
を図るとともに、
東北
の地が新しい
地域づくり
の
モデル
となるよう、持続可能な
環境先進地域
、言わば
エコタウン
を
実現
するための様々な
取組
を進めてまいります。 具体的には、
再生可能エネルギー
の
潜在的可能性
が高いという強みを十分に生かし、
東北
の
被災地等
における
防災拠点
などに
再生可能エネルギー
や未
利用エネルギー
を利用した
自立分散型エネルギーシステム
を導入することにより、
災害
に強く
環境負荷
の小さい
地域づくり
を進めます。また、
被災地
における低炭素型、節電型の住宅の普及を促進してまいります。
東日本大震災
の津波などにより、
陸中海岸国立公園
を始めとする
東北太平洋側
の
自然公園
は甚大な
被害
を受けました。今後は、これらの既存の
自然公園
を
三陸復興国立公園
として再編するなど、
観光地
としての
ブランド化
を進め、
復興
の
起爆剤
としていく
考え
です。 大量に発生した
災害廃棄物
については、これをできる限り
再生
利用し、復旧・
復興事業
として整備する施設の
建設資材
などに活用してまいります。また、優れた
無害化技術
や
リサイクル技術
を有する企業が立地しているという特色を生かして
東北地方
を最先端の
循環ビジネス拠点
とすることで、
経済
の
活性化
や雇用の創出に貢献し、先進的な
循環型社会
の形成を促してまいります。
大震災関連
の
施策
以外にも、
環境行政
の様々な
政策課題
の
解決
に向けて積極的に
取組
を進める
所存
です。
地球温暖化対策
については、昨年末の
気候変動枠組条約
第十六回
締約国会議
、
COP
16において採択されたカンクン合意の着実な
実施
を進める必要があります。また、全ての
主要国
が参加する公平かつ
実効性
のある
枠組み
の構築に向けた議論の道筋を明らかにし、必要な作業に着手できるよう、本年末に開催される
COP
17に向けて
国際交渉
を進めていく
所存
です。 国内の
地球温暖化対策
については、二〇五〇年までに
温室効果ガス
を八〇%削減するという野心的な
長期目標
と、その
達成
に向けた中長期的な
取組
を計画的に進めるための
枠組み
を定める
地球温暖化対策基本法案
を
国会
に提出しているところです。引き続き、関係府省と連携
協力
しつつ、
省エネルギー対策
、
再生可能エネルギー推進等
のための
施策
を講ずるとともに、
地球温暖化対策
のための税について可能な限り速やかに導入していただき、これを財源としてこうした
施策
を一層強化することにより低
炭素社会
の
実現
を図ります。 持続可能な
社会
の
実現
に向けて、
世界
に先駆けて
環境保全
の視点を大胆に
社会経済活動
に織り込み、
環境
、
経済
、
社会
が相互に高め合う仕組みを構築してまいります。このため、
地域資源
を徹底活用した
自立分散
型の
地域づくり
を進めるとともに、
事業活動
、製品・
サービス
、
消費行動等
の
グリーン化
を
推進
してまいります。また、
通常国会
における
環境教育等促進法
の改正や
環境省
の今後の
環境教育
・
普及啓発
の
在り方
を
考え
る
検討チーム
の
検討会報告書
を踏まえて、協働による
環境保全活動
の
推進
や
普及啓発施策
の
見直し
、強化を進めます。 昨年十月に愛知県
名古屋
市で開催された
生物多様性条約
第十回
締約国会議
、
COP
10において、
生物多様性
に関する新たな
世界目標
(
愛知目標
)と
遺伝資源
へのアクセスと
利益配分
に関する
名古屋議定書
などが合意されました。この成果を踏まえて、人と自然が共生する
社会
の
実現
に向けた
取組
を
推進
してまいります。
国内対策
については、
生物多様性国家戦略
の
見直し
を進めるとともに、
保護地域
の拡充を図ります。
国際貢献
としては、
生物多様性
と
生態系サービス
に関する
政府間科学政策プラットフォーム
の
設立支援
などの
協力
を進めてまいります。 先週、小笠原諸島の
世界自然遺産登録記念式典
が開催されました。
世界自然遺産
を始め、
国立公園
など
国民
の宝とも言うべき貴重な
自然環境
の
保全
に努めてまいります。
資源効率
が高く
環境負荷
の少ない
循環型社会
の構築に向けた
取組
も積極的に
推進
する
所存
です。
使用済小型電気電子機器
からのレアメタルなど
有用金属
の回収を促進するため、新たな制度の検討を進めるとともに、
アジア諸国
の
廃棄物
問題を
我が国
の優れた
技術
を活用して
解決
するため、
静脈産業
の
海外展開
を積極的に支援します。
国民
の安全と安心の
確保
は
環境行政
の原点です。
環境
の
汚染
から
国民
の生命、健康、財産を守るための
取組
を今後も着実に
推進
してまいります。
水俣病
を始めとする
公害健康被害対策
に関しては引き続き真摯に取り組みます。特に
水俣病
については、
水俣病被害者
の
救済
及び
水俣病
問題の
解決
に関する
特別措置法
に基づく
救済手続等
に万全を期す
所存
です。また、
地域
の人々が安心して暮らしていけるような
地域づくり
も進めてまいります。石綿問題に関しては、
石綿健康被害救済法
に基づく
被害者救済
に全力で取り組みつつ、
飛散防止対策
や
適正処理
のための
施策
も
推進
します。 大気・水・
土壌環境
の
汚染
の
未然防止
に向けた
取組
も進めてまいります。このため、浄化槽の整備など
各種対策
を引き続き
実施
します。 また、中国を始めとする
経済成長
著しい
アジア
における安全、安心な
社会
の
実現
に向けて貢献するとともに、
我が国
の
環境産業
の優れた
技術
が生かされるよう
協力事業
を進めてまいります。 さらに、
子供たち
の健康や
生態系
への配慮、
水銀条約
を含む
国際的対応
といった
観点
から、包括的な
化学物質対策
を積極的に
推進
してまいります。 以上、当面の
取組
の一端を申し上げました。 私は、
少年時代
、滋賀県で
琵琶湖
の変化を見ながら育ちました。元々
琵琶湖
は
ホンモロコ
やニゴロブナといった
固有種
がすぐに釣れるようなすばらしい
環境
であったのですが、徐々に釣れる魚の種類が変化し、今では
外来種
ばかりが目に付くという時代を迎えました。私は、このような
少年時代
以来の体験を踏まえ、
環境
を守ることが人間の幸せに直結すると確信しています。
松村委員長
、
理事
、
委員各位
におかれましては、
環境政策
の一層の
推進
のため、今後とも御支援、御
協力
を賜りますようお願い申し上げます。
松村祥史
9
○
委員長
(
松村祥史
君)
横光
副
大臣
。
横光克彦
10
○副
大臣
(
横光克彦
君)
環境
副
大臣
を拝命いたしました
横光克彦
でございます。
細野大臣
の下に、
環境
副
大臣
としての責任を十分に果たしていくために精いっぱい
環境行政
に取り組む
所存
でございます。
松村委員長
を始め
委員各位
の御
指導
、御
協力
をよろしくお願いを申し上げます。
松村祥史
11
○
委員長
(
松村祥史
君)
高山政務官
。
高山智司
12
○
大臣政務官
(
高山智司
君)
環境大臣政務官
を拝命しました
高山智司
でございます。
横光
副
大臣
とともに
細野大臣
を補佐し、
環境行政
に
全力
で取り組んでまいります。
松村委員長
を始め
委員各位
の
皆様
の御
指導
、御鞭撻、どうぞよろしくお願いいたします。
松村祥史
13
○
委員長
(
松村祥史
君) 本日はこれにて散会いたします。 午後零時五十五分散会