○辻副
大臣 厚生労働副
大臣を拝命しております辻泰弘でございます。
本
決算行政監視委員会の
皆様方には、日ごろより
厚生労働行政に対しまして御指導、御鞭撻を賜っておりますこと、心より感謝を申し上げる次第でございます。
それでは、お手元に配付させていただいております
資料に基づきまして御
説明をさせていただきます。
それでは、「社会保険診療報酬支払基金と
国民健康保険団体連合会について」という
資料、もう一方、「労災診療費の審査
体制について」という縦長の
資料、この
二つに即しまして、以下、御
説明をさせていただきます。
医療費レセプト審査事務について、
行政刷新会議等で
指摘のあった点、これに対する取り組みについての御報告ということでございます。
まず、横長の方の一ページ目をお開きいただきたいと存じます。「審査支払
機関の在り方について」ということでございます。
審査支払い
機関のあり方につきましては、
平成二十一年十一月の
事業仕分けにおきまして、国保連、支払基金の統合との評決結果があったところでございます。これを受けまして、
厚生労働省におきまして、有識者による審査支払
機関の在り方に関する
検討会を
平成二十二年四月に
設置いたしまして、組織のあり方とあわせて、審査の質の向上、業務の効率化について、現地視察や外部の有識者からのヒアリングなども行いながら
議論をさせていただいた次第でございます。
そして、
平成二十二年十二月に
議論の中間的整理をまとめたところであります。組織のあり方につきましては、「統合と競争の
観点から引き続き
検討。」としているところでありますが、審査の質の向上と業務の効率化につきましては、
検討会のさまざまな御
指摘を踏まえ、
厚生労働省、支払基金と国保連では、審査支払い業務のさらなる効率化や審査手数料の引き下げ、審査の均一性を確保するための審査の質の向上に取り組むこととしているところでございます。
次に、二ページ目をお開きいただきたいと存じます。
診療報酬の審査、支払いは、全国二十三万の保険
医療機関、保険薬局と約三千五百の保険者との間で、毎月の診療報酬請求書、レセプトの審査確定と支払いを行っているところでございます。
レセプトの件数につきましては、
資料の数字の修正がございます。一月当たりの国保のレセプト件数が、
資料では五千九百五十万件となっておりますが、正しくは七千八百二十万件でございます。一月当たりで、支払基金は約七千百四十万件、国保連は七千八百二十万件、合計で約一億五千万件でございます。
三ページ目をお開きいただきたいと存じます。
審査支払
機関の在り方に関する
検討会におきましては、組織のあり方について、統合と競争の
観点から
議論をさせていただきました。
検討会におきましては、保険診療ルールは共通なので長期的
視点からは統合があり得るという
意見もありましたが、全体としては、統合すべきとの御
意見はごく少数でありました。
他方、審査業務を委託する保険者の
意見はいずれも、統合は慎重に
検討すべきであり、むしろ、現在の業務
体制や人件費の見直しによりコスト削減に取り組むべきというものでございました。
その理由として、まず、被用者保険、健保組合や協会けんぽの方々でありますけれども、被用者保険の関係者からは、統合よりも競争によって質の向上とコスト削減を求める
意見、また、統合によって審査の質が低下する可能性を心配する
意見などがございました。
また、市町村国保の関係者からは、国保連は、レセプト審査だけでなく、レセプトによって、被保険者の資格確認や高額な
医療費の共同
事業など、市町村の共同
事業を担っている、仮に審査の事務だけを取り出した場合、こうした保険者の業務に支障が生じるとの
意見などが出されたところでございます。
次に、四ページ目をお開きいただきたいと存じます。「支払基金と国保連の比較」でございます。
表の下段でございますが、支払基金の査定率は、二十二年度の件数ベースで一・〇八%、国保連の査定率は、二十二年度の件数ベースで〇・七七%となっております。
次に、五ページ目をお開きいただきたいと存じます。