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丸山和也君
質問通告してないんですが、そこで、ちょっと
大臣の
言葉に出ました、やっぱり最後は
裁判所が決めるんだと。そこで一言、これは私の希望ですから回答は要らないんですけど。やっぱり司法
制度改革によって司法試験の合格者が大幅に増えてきていると。これはある
意味では、大きな司法をつくるという
意味で、日本は非常に小さな司法だということに対する大きな脱皮ということで基本的には望ましいことだと思っているんですが、若干今増え過ぎだということでまた違う人が、違う人って、いろんな
意見も出ていますから、数に関しては
議論のあるところですけれども。
それで、ただ、司法試験合格者がかなり増えてきて千五百人近くになっているんですかね、なっていて、大半がやっぱり
弁護士になっていくと。それで、最後は
裁判所できちっとした公正な司法の、受けられるんだと、判定を。これを言うためには、
裁判所が、やっぱりある
意味で
裁判所の
機能の充実、予算の充実、つまり裁判官、それからスタッフの充実、それから予算のそういう手当て、これが絶対必要だと思いますので、ややここらが、裁判官の給料も結構いいんですよ。仕事の割にはまだ少ないとおっしゃる方がおられるかもしれないけれども、結構高いんですよね。今たくさん増えてきた
弁護士と比べると裁判官というのは非常にいいなと言われていて、だから、
裁判所自身が
余り裁判官を増やして、その代わり
自分らの給料も減ったら困るからということで人員増加に反対されているんでもないでしょうけれども。
やはり予算も取り、それから裁判官の数も増やしていただかないと、刑事だけじゃなくて民事
事件におきましても、今、やはり三審制になっていましても、高裁での
機能というのが非常に、何というか、ほとんど審理しないというか、最高裁じゃないんだから、高裁で、私らがかつて十年、二十年前にいわゆる控訴して、高裁というのは本当に立派な裁判官おられて、もう一度じっくり証拠を全部見て、必要な追加尋問なり証拠調べというのを随分やってくれていたんですよ。ところが、今は、多くの
弁護士にも聞きますけれども、ほとんどそういうことが極めて難しくなって、やらないんですね。これは必ずしも、まあ一審重視だと言えば聞こえはいいんですけれども、やっぱりもうやれないというか、早く処理してしまうという非常に官僚的というか、スピードアップ、裁判の迅速化という美名の下で
余り控訴審がやや形式化していると。これはやっぱりそういう人員とかいろんな問題もあると思いますので、
是非ここらを
検討していただきたいと思っています。これは私の
意見ですけれども。
それから、いよいよお待ちかねの死刑
制度についてお聞きしたいと思うんですけれども。
大臣は就任されて半年
余りになりますかね。それで、今のところ就任されてからの死刑執行はなかったかと思っています。そしてまた、
大臣、個人的には死刑
制度の見直しというか廃止のお
考えじゃないかとも思っています。違っていたらおっしゃってください。
それで、基本的にこの死刑の問題というのは非常に大きな問題であり、世論
調査なんかを見ると、もう八割近い方が、まだ死刑は残虐な犯罪に対しては
社会の安全、いろんな
意味で必要だという世論もある。この中で、しかし世論
調査がそのまま政策になるわけでもないでしょうし、将来の政策をつくる
意味で、やはり
大臣としてそろそろ基本的なお
考えをびしっと言われても僕はいいんじゃないかと思うんですよ。例えば、私は死刑
制度については廃止の方向で
考えております、ですから私の在任中は死刑は執行いたしません、少なくとも、その間に死刑
制度全般について十分
議論を進めたいと思いますとか、こういうこともおっしゃっても僕は
一つの見識だと思うんですよ。
そこら辺については、この問題でいろんな、
大臣を辞めた人もおりますから、いろいろいますから、非常に慎重になられているんだと思うんですけれども、やはりこれは避けては通れない問題だと思いますので、
大臣の明確なお
考えをお聞かせいただけたらと思っています。