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義家弘介君 先ほどからも申し上げているとおり、
教育内容も政治的中立を持たずに踏み込んでいる実態が日教組の中にあると。さらには、選挙活動も、教員としての
政治活動をしちゃいけないという制限を踏み越えて選挙活動をしている実態があると。この実例を再三オープンにしながらこの問題についていかがですかということを聞いている。その中で、また水掛け論のように政治と
教育は別に全く
関係ないと言っているわけではありません等々の、これ言ってみれば、
皆さんの政党を支持している有力支持母体のやっていることですよ。これ問題だというなら
自分たちでちゃんと調べなかったらならないでしょう。
自分たちがこういう
状況の渦中にいるんだったら、もしも自浄作用があるならば、こういう実態でこういう問題があってこうだったということを
国民に対して明らかにする責任があったはずなわけですよ。しかし、これまでの
議論の中でも再三具体的資料を示しても、のらりくらりと、組合としては
政治活動はしてもいいけど教員としてはしてはいけない、その辺の線引きが云々かんぬんで、ずうっと同じ
議論を繰り返してきているわけですね。そして、今もこういう
議論の中で政治を抜きに
教育は語れないと堂々と言いながら、また教員の、この夏、参院選に向けて教員たちの
政治活動の動きがこれから出てくるわけですよ。
私は、またその動きが出てきた後に臨時
国会で、またこんなことありました、またこんなことありました、二度とやりたくないんですよ。だから、きちんと、しっかりとしたルール、筋道を、今
政権交代して、民主党の支持母体ですからね、ここ、それをしっかりと自浄作用を発揮しながら、そういう状態がない、真っ当にやろうとする教員がそこに巻き込まれるようなことはないという方針をしっかりと方針として掲げてほしいわけですよ。
じゃ、例えば
川端大臣なんかだったら、鳩山総理もそうでしたけれども、このゆゆしき
政治活動について罰則規定を
検討するとまで予算
委員会で言ったにもかかわらず、じゃ果たして
検討してきたのかどうかという問題についてはそのまま棚上げになっている状態であります。
そして、例えば今回付けた資料の四ですね、これだって政治カンパの疑いがある問題の資料なわけです。会員の
皆様へという形で、八月三十日に開票された第四十五回衆議院選挙におきまして、私たちが推薦支持しました山梨県第一区、第二区ということで、御支援賜り誠に感謝申し上げますと。全国的にも民主党が圧勝し、
政権交代が現実のものになりました。このことは、
年金や医療といった社会福祉、雇用や
教育といった
国民生活に直結する重要な政策を
国民不在のまま推し進めてきた自公
政権に対する
国民の怒りの声でありというような文言がありながら、来夏の参院選の選挙において勝利して
政権安定を図らねばならないと。そのために年会費二千円の納入を是非ともお願いしたいということで、山梨県民主
教育政治連盟の会長の名前でここの中に入っている
先生方の元に振り込み用紙も含めて送られているわけですね。
私自身もこの会の規約というものを見てみましたけれども、この会の規約の中には年会費という項目ないんですよね。じゃ、いつから突然この年会費という項目があって、そしてまたそれが回され、そして振り込み用紙まで付けられているのかといったら、じゃ、このお金が一体どこに回っているのか、また六年前の夏の選挙の再来になるんじゃないのか。多くの真っ当な教師はそういう疑問を持っているわけですよ。これを、じゃ、おれは無視していていいのか悪いのか、無視していたらどうなってしまうのかというような心配さえ持っている現状が存在するわけですね。
こういったもろもろの問題が起こっている中でさらに、今
新聞報道を読み上げましたが、こういう教員たちの集会が行われて、我々は、例えば
現場の実態を知らない人に軽々しく山梨の
教育を語ってほしくないし批判もされたくないという、まさに自浄作用さえ批判したような、どれだけの事件を六年前に起こして、そして、その事件の当事者が、何だかよく分からないけれども、懲戒処分、刑事告発されたにもかかわらず教頭にぽんと昇任しているような、本当におかしな
状況にありながらも、また内輪でこういう形でやっているわけですから、ここに動員された真っ当な教師、物言えるわけがないような
状況に陥っているわけですよね。
こういう
状況がそのまま出てきていてもまだこのまま具体的な手だてを打たずに参院選に突入するという方針なのかどうか、
川端文部科学大臣、お
考えをお聞かせください。