○赤松(正)
委員 公明党の赤松正雄でございます。私が
最後でございますので、お疲れでしょうが、おつき合いいただきたいと思います。
今、何人かの
委員が沖縄の基地の問題を取り上げられましたので、私も少しそれに関して触れさせていただきたいと思います。
過去、
岡田外務大臣との間で、私の若干の勘違いもあったんですが、私の
基本的スタンスは、先般申し上げましたように、ダブルトラックでいくべきである。要するに、沖縄の県民の皆さんが抱えている日常的なさまざまな基地の被害に対して、懸命に
日本政府が、単に日米地位
協定の運営改善だけではなくて、地位
協定の見直しについて提起をする、こう言われた民主党の路線に沿って、さまざまなアクションを起こしながら、同時にもう一方で、前政権が決めたものを一たんゼロベースに戻して、どうするのが一番いいのか、先ほど言われた三つの最悪の
事態などということにならないように、どうすれば一番いい選択をとれるのかということで懸命の努力をしておられる。
今、
岡田外務大臣の先ほど来の答弁を聞いていると、非常に、ある種、安心するという気分になるんですが、どうも一般的に
国民の感情というか
国民の受けとめ方から見ると、新聞、テレビの報道を見ている限りは、もうほとんどめちゃくちゃという感じですね。総理が一番最初にトラスト・ミーと言われた、一般的にも
国民もそれを、総理が
一つの大きな案があって、腹案があって順次うまく進めておられるんだろうな、オバマさんもそう思っている。ところが、どうも、報道ベースで見ると、それがそうではないみたい、いろいろなことが次々出てくる。
岡田外務大臣は、御性格上、きちっと原理
原則を大事にされる方だから、そういう
部分が出ていないというのはいいんですが、パートナーというか、ほかの皆さんがどうもいろいろなことをおっしゃる。総理も、それに引きずられるような格好であるかのような、ないかのような、どうもよくわからないところがあるというふうなことがあって、きちっと
政府としてのスタンスというものを、
外務大臣もお忙しいでしょうから、なかなかそれは、いろいろな仕事がある中で、沖縄だけについてどうこう言えないという
部分があるかもしれませんが、だれかがそういう
役割をしっかり持って
国民に発信しないといけないなということを先ほど来、痛感したところです。
そういう御託を並べることはそれぐらいにしまして、一点お聞きしたいのは、要するに、徳之島と決めたわけじゃない、もちろん。それ以前に
幾つかの案も出た、それも決めたわけじゃない。いろいろなことを、官房長官、
外務大臣、防衛
大臣あるいはまた前原沖縄担当
大臣等々が何回かお会いされて、また事務方との協議もあって、さまざまな
議論、
検討されているということ。そういうことを踏まえて、先ほど来話が出ている、
岡田さんの主たる
役割は、ルースさんとの、アメリカと
日本との間の
外交交渉、これが主たる戦場というかお仕事である。
その場合、まず
一つは、アメリカの
基本スタンスというのは、私たち前政権が決めたいわゆる辺野古沖という
部分、辺野古沿岸という、その案で変わらないですね。そういう変わっていないという感触を持っておられるのかということが
一つ。
もう
一つは、仮定の
議論を、多分、私、前回、前々回でしたか、
岡田さんは何もしていないじゃないかという大変失礼な言い方をかなり断定的に申し上げましたが、非常につづめて言うと、していないと言われてもしようがないんじゃないですかということをあえて言いました。それは地位
協定の見直しについてアクションを起こしておられないという
意味合いも込めて言ったわけですが、それを少し私の言い過ぎだったということを認めた上で、では、今のルースさんと
岡田さんとの日米間における協議の
実態はどの辺にあるのかということを、全部は言えないでしょうけれども、例えば、仮定の上でこういうことを
議論しています、まだ
日本の
国内において受け入れ先どうこうというのは、もちろんこっちも決めたわけじゃないし、向こうにも伝えていないから、決まったわけじゃないんだけれども、いろいろと報道先行で伝えられるような印象があるのは御
承知でしょうと、そういう仮定に立った
議論というのはされているのかどうか。つまり、
岡田・ルース対談の中身というのは、細かく言えないと思いますけれども、どういう形で日米間の
交渉というものがあるとして今、行われているのか。
この二つをお聞きしたいと思います。