○
一川保夫君 私は、十年間連立を組んで世の中がうまくいっておればいいんですよ。あらゆる政策が行き詰まってしまっているということなんですよ。それは、やはり
国民の中に入って謙虚に耳を傾けて、それを国の政策に反映するというその努力が不足していると。それは、
総理大臣は反省は余りなされないから、今ほど
お話があったことを聞いておりましても。我々は、この連立
内閣の問題は引き続きしっかりとまた議論をしてまいりたいというふうに思っております。
じゃ、私は、これからこの連立のパートナーである公明党の問題、公明党を支えているこの宗教団体、このかかわりの問題について若干触れさせていただきたいと。
私たちは、
民主党はかねてから、民主的な政治を推進するためにも、やはり宗教の問題と政治の問題は、これはかねてからいろいろと議論のあったテーマでございますけれども、党内においてもいろいろとプロジェクトチームを立ち上げて勉強もさせていただいております。それで、昨年も、かつて公明党の
委員長を務められた、書記長も務められた、二十年間も公明党の要職にあった矢野絢也さんを我々は昨年の六月に国会に来ていただいていろいろと
お話を聞く会を設けました。この政権を支えている、政権に参画している公明党という政党の今問題点はどこにあるのかというところをいろいろと勉強させていただきました。
そういう面で私は、この公明党という政党はかつては、私は、
日本の高度成長期にはやはりそのひずみを是正するという観点から、元々、公明党の立党精神であるというふうに聞いておりますけれども、平和とか人権とか福祉という問題に重点を置いた、そういう政策に力を入れていくという政党としては私はそれなりに評価はあったと思いますし、非常に期待もしていたというふうに思います。しかし、今日、こういう格差が拡大をし、雇用まで不安になってしまっている、高齢化したらどうなるか分からない、体調が悪くなったらどうなるか分からない、まさしくこういうのは公明党がしっかりと取り組むべきテーマであるというふうに私は思いますよ。しかし、ことごとくうまくいっていないじゃないですか。
後期高齢者医療制度を導入したときの
厚生労働大臣は公明党から出た
大臣ですよ。先ほど
総理大臣は大分功績があったという
お話をしましたけれども、しかし、イラク戦争を正しい戦争だと称してずっと支援してきたのも自公政権じゃないですか。道路特定財源、道路特別会計で税金の無駄遣いがされているというその担当
大臣も公明党から出た
大臣じゃないですか。私は、そういう面ではこの自公政権、またそれぞれのパートナーである自民党、公明党という政党、まあ自由
民主党という政党は何となく分かりますけれども、公明党という政党もやはり特定の宗教団体に支えられているという観点では特殊な政党であると思いますけれども。私は、宗教というものはこの世の中にとっては非常に大事であることは間違いないと思うんです。しかし、宗教というもの、あるいは宗教に、宗教団体に支えられている政党が政権にあるいは政治にどれだけ介入したらいいのかというところは非常に難しい
課題が
幾つかあるような気がするわけです。
そこのところを
幾つかちょっと質問させてもらいますけれども、この参議院でもう既に与
野党が逆転して、与党では過半数に達してないわけです。それで、公明党を抱えている
一つの大きなメリットは、参議院で過半数があるというのは大きなメリットなんだと思いますけれども、
選挙の結果、そういう今日のような事態になった場合には、
衆議院で三分の二の再議決をするための一種の数合わせに利用してしまっているという
感じがするわけですが。(
発言する者あり)
矢野絢也さんが最近出された本があるわけですよ。これは、この「黒い手帖」という本です。この本、一部写しは配られておると思いますけれども、私は、やはりこの矢野さんの一連の
発言なりいろいろと聞いておりまして、果たして公明党と、あるいはそれを支えている宗教団体というのは、
日本の政治そのものを相当おかしくしているなという
感じはするわけです。
私は、今回矢野さんが
指摘している、裁判に提訴をしている中に、
幾つか整理されておりますけれども、まず第一は、要するに矢野絢也さんの政治評論家活動を完全にやめろというふうにしてやめさせられたと。要するに言論の自由とか職業選択の自由を完全に侵しているわけですよ。それから、莫大な寄附金を強要されたということも書かれております。そのほかに、矢野さんが長年議員生活で蓄積されたいろんな資料なり手帳を無理やり持っていってしまったというふうなこともございます。そういうことがこれにみんな書かれております。
こういう宗教団体に支えられたこの政党、まず、創価学会という宗教団体について、こういう一連の裁判なりまたいろんな実態があるわけでございますが、この宗教団体を監督している
文部科学大臣は、これについてどうですか。