運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
2009-03-12 第171回国会 参議院 文教科学委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十一年三月十二日(木曜日) 午後零時十分開会 ─────────────
委員氏名
委員長
中川
雅治
君 理 事
佐藤
泰介
君 理 事 林
久美子
君 理 事
関口
昌一
君 理 事
水落
敏栄君
植松恵美子
君
大島九州男
君
亀井
郁夫
君
木俣
佳丈君
谷岡
郁子
君 友近 聡朗君
西岡
武夫
君
藤谷
光信
君
水岡
俊一
君
中曽根弘文
君
西田
昌司
君
山内
俊夫
君
義家
弘介
君
浮島とも子
君
山下
栄一
君 ─────────────
委員
の
異動
一月五日
辞任
補欠選任
植松恵美子
君
横峯
良郎
君
大島九州男
君
青木
愛君
木俣
佳丈君
神本美恵子
君
谷岡
郁子
君
那谷屋正義
君 林
久美子
君
鈴木
寛君
水岡
俊一
君
大石
尚子
君 二月二日
辞任
補欠選任
大石
尚子
君
水戸
将史
君
那谷屋正義
君
牧山ひろえ
君 二月三日
辞任
補欠選任
牧山ひろえ
君
那谷屋正義
君
水戸
将史
君
大石
尚子
君 二月十日
辞任
補欠選任
友近 聡朗君
田中
康夫
君 二月十二日
辞任
補欠選任
田中
康夫
君 友近 聡朗君 二月十六日
辞任
補欠選任
友近 聡朗君
峰崎
直樹
君 二月十七日
辞任
補欠選任
峰崎
直樹
君 友近 聡朗君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
中川
雅治
君 理 事
佐藤
泰介
君
関口
昌一
君
水落
敏栄君 委 員
青木
愛君
大石
尚子
君
神本美恵子
君
亀井
郁夫
君 友近 聡朗君
那谷屋正義
君
西岡
武夫
君
藤谷
光信
君
横峯
良郎
君
西田
昌司
君
山内
俊夫
君
義家
弘介
君
浮島とも子
君
山下
栄一
君
国務大臣
文部科学大臣
塩谷
立君 副
大臣
文部科学
副
大臣
松野
博一
君
文部科学
副
大臣
山内
俊夫
君
大臣政務官
文部科学大臣政
務官
萩生田光一
君
文部科学大臣政
務官
浮島とも子
君
事務局側
常任委員会専門
員 渡井 敏雄君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
理事補欠選任
の件 ○
国政調査
に関する件 ○
教育
、
文化
、
スポーツ
、
学術
及び
科学技術
に関 する
調査
(
文教科学行政
の
基本施策
に関する件) (
平成
二十一年度
文部科学省関係予算
に関する 件) ─────────────
中川雅治
1
○
委員長
(
中川雅治
君) ただいまから
文教科学委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御報告いたします。 去る一月五日、
林久美子
君、
木俣佳丈
君、
水岡俊一
君、
谷岡郁子
君、
大島九州男
君及び
植松恵美子
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
鈴木寛
君、
神本美恵子
君、
大石尚子
君、
那谷屋正義
君、
青木愛
君及び
横峯良郎
君が
選任
されました。 ─────────────
中川雅治
2
○
委員長
(
中川雅治
君)
理事
の
補欠選任
についてお諮りいたします。
委員
の
異動
に伴い現在
理事
が一名欠員となっておりますので、その
補欠選任
を行いたいと存じます。
理事
の
選任
につきましては、先例により、
委員長
の指名に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中川雅治
3
○
委員長
(
中川雅治
君) 御
異議
ないと認めます。 それでは、
理事
に
鈴木寛
君を指名いたします。 ─────────────
中川雅治
4
○
委員長
(
中川雅治
君)
国政調査
に関する件についてお諮りいたします。 本
委員会
は、
今期国会
におきましても、
教育
、
文化
、
スポーツ
、
学術
及び
科学技術
に関する
調査
を行いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中川雅治
5
○
委員長
(
中川雅治
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
中川雅治
6
○
委員長
(
中川雅治
君)
教育
、
文化
、
スポーツ
、
学術
及び
科学技術
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
文教科学行政
の
基本施策
について、
塩谷文部科学大臣
から
所信
を聴取いたします。
塩谷文部科学大臣
。
塩谷立
7
○
国務大臣
(
塩谷立
君) 第百七十一回
国会
において各般の
課題
を御審議いただくに当たり、私の
所信
を申し上げます。
我が国
は、
明治期
以来、大きな
時代
の変革期において、
教育
の力で幾多の難局を乗り越えてきました。
麻生総理
が
施政方針演説
で述べられたように、
国づくり
の
基本
は
人づくり
です。
人づくり
こそが一人一人の幸せの
実現
と
国家
、
社会
の
発展
の礎です。今後、本格的な
知識基盤社会
に向かい、
グローバル化
に伴う
国際競争
が激化する中で、
我が国
が
活力
を持ち続けていくためには、
未来
に向けて
教育
の
発展
こそが重要です。 およそ六十年ぶりの
教育基本法
の
改正
を踏まえ、
学校教育法
、
社会教育法等
の
改正
や
小中高等学校等
の
学習指導要領
の改訂を行い、昨年七月には初めての
教育振興基本計画
を策定いたしました。私の最大の使命として、この
計画
の着実な
実施
に全力で取り組んでまいります。 今年は、
教育基本法
の理念を実行に移す年であり、新しい
日本
の
教育
が始まる年です。
教育振興基本計画
の
実施
に当たって私がとりわけ重点的に取り組みたいと考えている
事項
は、生きる
基本
の
徹底
、
学校体系
・
学校制度
、
教育費
に関することの
三つ
です。 まず、
教育
を通じて、
子供たち
に、生きる
基本
というべき
知徳体
をバランスよくしっかりとはぐくみ、
基礎学力
の定着、
道徳教育
の
充実
、
体力
の
向上
、
勤労観
、
職業観
の
育成
を図ります。そのためには、四月から一部先行
実施
される
小中学校
の新
学習指導要領
を円滑に
実施
していくことが重要であり、
指導体制
の
整備
、教科書の質、
量両面
での
充実
、
理科設備等
の
充実
、
道徳用教材等
に対する
支援
、
武道場
の
設置
などの
条件整備
を進めます。また、今月九日に改訂した
高等学校
及び
特別支援学校
の
学習指導要領
について、その趣旨及び
内容
の
周知徹底
に取り組んでまいります。 さらに、
子供たち
が多様な
経験
を積み、
視野
を広げることができるように、
地域
とも
連携
して、
スポーツ活動
の
充実
、校庭の
芝生化
の
推進
、
野外活動等
、外に出る
活動
への
支援
を
強化
します。また、
文化芸術活動等
の
体験活動
、
読書活動
や
環境教育
、
人権教育
を
推進
します。 生きる
基本
の
徹底
に関して、先ごろ、私から、心をはぐくむための五つの提案を行いました。具体的には、
日本
の良さを見直そうという
観点
から、一、読み書きそろばん・
外遊び
を
推進
する、二、校訓を見詰め直し実践する、三、先人の生き方や
本物
の
文化
、
芸術
から学ぶ、四、
家庭
で
生活
の
基本的ルール
をつくる、五、
地域
の力で
教育
を支えることを提案し、大人も
子供
も、
家庭
や
地域
も一緒に具体的な
取組
を行っていただきたいとの私の考えの一端を示しました。
二つ目
に、幼稚園から
大学
までの
学校体系
の
在り方
や
学校制度
に関して
検討
します。 具体的には、これまでの
教育改革
の
成果
や
課題
を点検し、小
学校
と
中学校
、
中学校
と
高等学校
、
高等学校
と
大学
など各
学校段階
の円滑な接続の
在り方
について
検討
を進めます。また、
社会人
、
職業人
として自立した
人材
を
育成
し、
学校
から
社会
、
職業
への円滑な
移行
を図る
観点
から、今後の
学校
における
キャリア教育
、
職業教育
の
在り方
について昨年十二月に
中央教育審議会
に諮問したところであり、今後精力的に御審議いただくこととしています。 また、
子供たち
に大きな
影響
を与える
教員
に質の高い
人材
を
確保
し、
教員
が
子供
一人一人に向き合う
環境
をつくることができるよう、
教職員定数
の
改善
や
経験
豊かな
社会人等
の
活用
を進めます。四月からの
教員免許更新制
の
実施
に万全を期し、併せて今後の
学校運営
の
在り方
やめり張りある
教員給与体系
について
検討
してまいります。
教育委員会
について、
住民
の意向を反映しつつ、その
役割
と
機能
を十分に発揮し
責任
を果たすことができるよう、その
取組
を促します。
三つ目
に、
教育
の
機会
を
確保
するため、
経済的理由
により修学が困難になるなど手厚い
支援
が必要な
子供たち
や
発達障害
を含めた
障害
のある
子供たち
に対する
支援
を進めます。とりわけ、現下の
経済状況
の悪化にも
対応
できるよう、
学生
に対する
奨学金
の
貸与人員
を拡充するとともに、各
高等学校
、
大学
が
実施
する
授業料等
の納付の困難な者に対する
減免措置等
を引き続き積極的に
支援
してまいります。 また、昨今、
日本
に居住する
ブラジル人等
の
雇用
が不安定になっていることを背景として、
定住外国人
の
子供たち
に対する
緊急支援策
を取りまとめ、
日本語指導
や
就学支援
に取り組んでいるところです。
幼児教育
の
無償化
について、
歳入改革
に併せて財源、
制度等
の問題を総合的に
検討
するとともに、新たな
財政措置等
による
認定こども園
の
緊急整備
を進めます。 さらに、今後とも、意欲と能力あるだれもが安心して
教育
を受けることができるよう、中長期的な
観点
から
家計負担
や
公財政支出
の
在り方
について
検討
を進めます。
子供たち
を取り巻く
社会
、
環境
が大きく変化する中で、
学校
、
家庭
、
地域
が
連携
し、
社会総掛かり
で
子供たち
を守り育てていく
環境
を整えていく
取組
が必要です。このため、
保護者
や
地域住民
が
学校づくり
に参画できるコミュニティ・スクールの
設置
や、
地域
が
学校教育
を
支援
するための
学校支援地域本部
を
全国各地
に広めるとともに、
放課後等
に
子供
が安心して
活動
できる場を
確保
する
放課後子どもプラン
を
推進
します。また、身近な
地域社会
において子育てに関する
情報
の提供や相談できる
体制
を整えるなど、
家庭教育
に対する
支援
を進めます。 さらに、
子供
の
基本
的な
生活習慣
や健全な食
生活
の
実現等
を図るため、「
早寝早起き
朝ごはん」
国民運動
の
推進
、
栄養教諭
を中核とした
学校
における
食育
を
推進
します。
携帯電話
が
子供たち
に与える
影響
が大きくなっています。
子供たち
をネット上の
いじめ
や
有害情報
による
犯罪被害
から守らなければなりません。このため、
学校
における
情報モラル教育
の
推進
や
家庭
における
取組
を促すとともに、
小中学校
における
携帯電話
の
持込み
を原則禁止すべきとの
方針
を打ち出しました。
携帯電話
をめぐる問題に対する
取組
を引き続き行ってまいります。また、
いじめ
や不登校など
問題行動等
への
対応
の
推進
を図るため、
未然防止
、
早期発見
・
早期対応
の
徹底
及び
教育相談体制
の
整備
を進めます。
子供たち
の
活動
の中心となる場であり、
地域住民
の
応急避難場所
ともなる
学校施設
の
耐震化
は
喫緊
の
課題
です。このため、
地震
による
倒壊
の
危険性
の高い
公立小中学校
の
施設
について
平成
二十三年度までの
耐震化
を目指すなど、
学校
の
耐震化
が加速化するよう取り組みます。また、
太陽光発電
の
導入拡大
など
環境
を考慮した
学校施設等
の
整備
、
学校等
における
ICT化
や
地上デジタルテレビ
の
整備
に積極的に取り組んでまいります。
知識基盤社会
における
大学
の
役割
は、
高度化
、多様化する
社会
や
学生
の需要を踏まえて、豊かな教養と
専門的知識
を備えた
人材
を
養成
するとともに、優れた
研究
により知の
創造
と
発展
を図り、
我が国
のみならず広く
国際社会
に貢献することです。このような
役割
を各
大学
が十分に果たして、
社会
からの信頼の
向上
を図るとともに、
大学教育
の質を保証する
観点
から、
大学教育
の将来を見据えた中長期的な
在り方
について
検討
を行ってまいります。また、
大学教育
を支えるため、
基盤的経費
である
国立大学法人運営費交付金
や
施設整備費
、
私学助成費
を措置するとともに、
留学生
三十万人
計画
の
実現
に向けた諸
条件
の
整備
など
大学
の
国際化
を
推進
し、さらに、各
大学等
が持つ多様な
機能
に応じた
支援
に取り組んでまいります。また、
高等専門学校教育
の一層の
推進
を図ります。
喫緊
の
課題
である
医師不足解消
のため、医学部の
入学定員
を増員し、
地域医療
を担う志の高い
医師
の
養成
に取り組みます。また、
地域医療
において中核的な
機能
を担う
大学病院
の
充実
に努めます。特に、周産
期医療体制
の構築に向けて、今後四年間で
国立大学病院
の周産
期医療病床
を
計画
的に
整備
するとともに、
人材養成
の
強化
に努めてまいります。 さらに、
学生等
の内定取消し問題など
雇用環境
が一段と厳しくなっている
状況
に
対応
するため、
関係団体等
による緊急の
会議開催
や
学生等
に対する
相談体制
の
強化
など、各
大学等
がきめ細かく
対応
を行うよう
関係省
と
連携
し、
支援
してまいります。
基礎科学
は
宇宙
の成り立ちや物質の起源を解明するという人類の
知的好奇心
を満たすだけではなく、将来の
我が国
の
発展
を支える
果実
となる種をまくという重要な営みです。昨年四名の
日本人研究者
が
ノーベル賞
を受賞いたしました。私も
ノーベル賞授賞式
に出席し、
我が国
の
基礎研究
の底力を改めて実感するとともに、さらにこの力を伸ばしていかなければならないと痛感いたしました。このため、本年を
基礎科学力強化年
と定め、一月に
設置
した
基礎科学力強化推進本部
において、
本部長
の私自ら
陣頭指揮
を執り、具体的な
強化方策
について精力的に
検討
してまいります。
子供たち
が実験や観察を通じて、楽しみながら
理科
や
数学
を学び、
未来
を担う
人材
になるよう、
理数教育
を
充実
させるとともに、
自然体験
の
機会
も増やし、
知的好奇心
を持った
子供
の
育成
に力を入れてまいります。さらに、優秀な
若手研究者
、女性や
外国人
の
研究者
が持てる力を遺憾なく発揮し、多様な場で活躍できるような
環境づくり
をしてまいります。また、
世界
の
研究者
を引き付ける
世界トップレベル
の拠点を
整備
していきます。
ノーベル物理学賞
を受賞された
朝永振一郎先生
は、不思議だと思うこと、これが
科学
の芽です、よく観察して確かめ、そして考えること、これが
科学
の茎です、そうして最後になぞが解ける、これが
科学
の花ですとおっしゃいました。
子供たち
の
創造性
をはぐくむとともに、
基礎科学
で咲かせた花は、
社会
への還元させる大きな
果実
として実らせないといけません。
科学技術
の
世界
は、
海外
との
競争
です。
我が国
の誇る
基礎科学
の
研究成果
に光を使って汚れを落とす
光触媒
の
技術
があります。一兆円を超える
市場規模
が期待されているこの
分野
では
我が国
が
世界
を圧倒していますが、各国は猛烈に追い上げてきています。
我が国
も
iPS細胞作成
に代表されるような独創的な
成果
を次から次に創出して、イノベーションに結び付けていくことが必要です。このためにも、
資源
の選択と
集中
を図り、
我が国
の能力を総結集して、重要な
分野
の
研究開発
を一層進めてまいります。また、
産学官
の
連携
を
強化
するとともに、
地域経済
の
活性化
につながる
研究開発体制
を
整備
してまいります。 エネルギー問題や
地球温暖化
、
自然災害
など、
地球規模
の
課題
に
対応
すると同時に、
我が国
が持続的に
発展
していくためには、長期的な
視野
の下、国が
責任
を持って戦略的に
研究開発
を進めていく必要があります。このため、
次世代スーパーコンピューター開発
や海洋・
地球深部
の探査など、
国家基幹技術
の
研究開発
を着実に進めてまいります。 今年は、
国際宇宙ステーション
において
日本人宇宙飛行士
が
長期滞在
を開始します。HⅡ
Aロケット
の打ち上げも九機連続成功いたしました。
宇宙基本法
元年にとってふさわしい年になるよう、
宇宙開発戦略本部
の
方針
の下、我が省が引き続き
責任
を持って
宇宙開発利用
を展開してまいります。 現在の
社会
は過去からの
科学技術
の
成果
の積み上げによる恩恵を受けて成り立っています。今回の
ノーベル賞受賞
も三十年以上前の
成果
が評価されたものです。三十年後も
我が国
が
世界
の
フロントランナー
として走り続けるために、今後とも
科学技術政策
を強力に
推進
してまいります。
スポーツ
と
文化芸術
は
国民
に夢や感動をもたらします。
社会
や
経済
に
活力
を与えるとともに、
国際社会
において
我が国
の存在を高めるため大きな
役割
を果たしています。
スポーツ立国
、
文化芸術立国
を目指して、
国家戦略
として
スポーツ
、
文化芸術
を
振興
していくことが必要です。 二〇一〇年
バンクーバー冬季オリンピック
に備えるとともに、二〇一六年
オリンピック
の
日本開催
に向けて
招致活動
を
支援
します。
ナショナルトレーニングセンター等
を
活用
し、
競技力向上
に努めます。また、
総合型地域スポーツクラブ
の
育成等
により生涯
スポーツ
の
振興
に努めるとともに、
学校体育
や
運動部活動
の
充実
を通じた
子供
の
体力向上
の
取組
を進めます。
文化芸術
の継承、
発展
、
創造
を担う
人材
の
育成
や
活動
の
支援
、
地域文化
の
振興
、
子供
が
本物
の
文化芸術
に触れる
機会
の
充実
、
文化
財の保存・
活用
、国語の正しい理解の
促進
、
高度情報化
など
時代
の進展に
対応
した
著作権制度
の
見直し
を進めます。 先ごろ、
日本
の
映画作品
「おくりびと」、「つみきのいえ」が
アカデミー賞
を受賞しました。
日本文化
の水準の高さを示すものであり、誇らしく思います。
映画
や
アニメ等
を始めとした豊かな
日本文化
の
海外発信
や
国際文化交流
を
推進
します。 また、ユネスコやOECDなどの
国際機関
を通じて、
我が国
の知恵と
経験
を生かした
国際交流
・
協力
及び
国際貢献
を
推進
するとともに、
日本
に
生活
する
外国人
に対する
日本語教育
を
支援
します。 このほか、今
通常国会
に、
平成
十九年十二月の
独立行政法人整理合理化計画
を踏まえた
独立行政法人
に係る
改革
を
推進
するための
文部科学省関係法律
の
整備等
に関する
法律案
のほか、
原子力損害
の賠償に関する
法律等
の
改正案
、
特定先端大型研究施設
の共用の
促進
に関する
法律
の
改正案
、
著作権法
の
改正案
を提出いたしました。 今、
日本
は厳しい
経済状況
、
雇用状況
の下にあります。このようなときだからこそ、
資源
の乏しい
我が国
が、強く明るい
未来
を切り開くため、
教育
、
科学技術
・
学術
、
スポーツ
、
文化芸術
の
振興
に力を注いでいくことが重要です。私自身、現場の
状況
をしっかりと把握し、実態を踏まえて諸
施策
の遂行に遺漏なきよう努めてまいりたいと考えています。 引き続き、
関係各位
の御
指導
と御鞭撻をいただきますよう心よりお願い申し上げます。
中川雅治
8
○
委員長
(
中川雅治
君) 次に、
平成
二十一年度
文部科学省関係予算
について、
松野文部科学
副
大臣
から説明を聴取いたします。
松野文部科学
副
大臣
。
松野博一
9
○副
大臣
(
松野博一
君)
平成
二十一年度
文部科学省関係予算
につきまして、その概要を御説明申し上げます。
平成
二十一年度
予算
の編成に当たっては、
教育
、
科学技術
・
学術
、
スポーツ
、
文化
の
振興
についての
施策
を総合的に展開するため、
文部科学予算
の
確保
に努めてきたところであります。
文部科学省所管
の
一般会計予算額
は五兆二千八百十七億円、
エネルギー対策特別会計
は一千四百六十六億円となっております。 以下、
平成
二十一年度
予算
における主な
事項
について御説明申し上げます。 第一に、
初等中等教育
の
充実
を図るための
関連施策
を総合的に進めることとしており、中でも、
授業時数
や
指導内容
が増加する新
学習指導要領
の円滑な
実施
を図るため、
指導体制
の
整備
を図るとともに
退職教員
や
社会人経験者
など
外部人材
の
活用
を図る
サポート先生
の配置に五十八億円、新
学習指導要領
への
移行期間
中に先行して
実施
される算数・
数学
、
理科
の
補助教材
に十三億円、
中学校武道
の
必修化
に向けた
条件整備
として五十億円を計上しております。 また、
教員
が
子供
一人一人に向き合う
環境
をつくるため、一千人の
教職員定数
の
改善
など
義務教育費国庫負担金
に一兆六千四百八十三億円を計上しております。 なお、
教員給与
の
見直し
については、
基本方針
二〇〇六に基づく
人材確保法
による
教員給与
の
優遇措置
の
縮減等
を図ることとしております。 このほか、
平成
二十一年四月から開始される
教員免許更新制
の円滑な
実施
に関する
施策
、豊かな心の
育成
に向けた
体験活動
、
読書活動等
の
推進
、
いじめ問題等
への
対応
など
生徒指導
に関する
施策
、
充実
した
教育
を支える
環境
の
整備
の一環として
特別支援教育
の
推進
、
子供
の心身の健康を守り、安全、安心を
確保
するため、
学校保健
、
子供
の
安全対策
、
学校
における
食育
の
推進
を図ることとしております。 さらに、
地震
により
倒壊等
の
危険性
が高い
学校施設
一万棟の
耐震化
の
加速等
、直面する諸
課題
に
対応
できる
学校施設づくり
を
推進
するため、一千五十一億円を計上しております。 第二に、
社会
全体の
教育力
の
向上
を図るための
施策
を幅広く展開することとしており、中でも、
学校
、
家庭
、
地域
の
連携協力
に関する
事業
について、
地域
の実情に応じ各
事業
を組み合わせながら、自主的な
取組
が進められるよう百四十三億円を計上しております。その中で、
地域
全体で
学校
を
支援
し、
地域
の
教育力
の
向上
を図る
学校支援地域本部事業
の全国的な普及を図ることとしております。 また、
青少年
を
有害環境
から守るための
取組
など、
青少年
の
健全育成
の
推進
を図ることとしております。 第三に、新たな
状況変化
に
対応
した
大学改革
を
推進
するため、
大学教育
の
質保証
や
大学院教育
の
抜本的強化等
の
取組
への
支援
に六百十億円を計上するとともに、
新生児集中治療室
など
地域医療
を支える
大学病院
の
機能
を
強化
するため五十五億円、
留学生
三十万人
計画
の
実現
と
大学
の
国際化
を
推進
するために四百三十四億円を計上しております。 また、
国立大学等
における
教育研究
の
充実
と
活性化
を図るため
国立大学法人運営費交付金
に一兆一千六百九十五億円、第二次
国立大学等施設緊急整備
五か年
計画
に基づき、重点的、
計画的整備
の
推進
を図るため四百八十三億円を計上しております。 第四に、
私学助成
について、
私立大学
や
高等学校等
に係る
経常費補助
に総額四千二百五十六億円を計上するなど、
私学
の
振興
を図ることとしております。 第五に、
学生
が安心して学べる
環境
を
実現
するため、
奨学金事業
については、
貸与人員
で六万人を増員し、百十五万人に貸与するため、
事業費
で九千四百七十五億円を計上するとともに、
学生
への
就職支援
の
強化等
の
取組
を
推進
するため、二十四億円を計上しております。 第六に、
国際教育交流
・
協力
を
推進
するため、
外国人
の
生活環境適応
のための
教育
及びその
子供
の
就学環境
の
充実
に五億円を計上するほか、諸
外国
や
国際機関等
との国際的な
教育連携事業
の
推進
に八億円を計上しております。 第七に、
活力
ある
社会
を支える
スポーツ
の
振興
を
推進
するため、ナショナルコーチを
活用
した
特別強化
を始めとする
競技力向上戦略
の
推進
、身近な
スポーツ環境整備
の
推進
及び
体力向上
のための
取組
の
充実
などを図るため、二百二十五億円を計上しております。 第八に、
文化芸術立国
の
実現
と
文化
発信を
推進
するため、国宝、重要
文化
財の緊急保存修理や防災
施設
等の
整備
など
文化
財の次世代への継承に三百八十二億円を計上するとともに、こどもの
文化芸術
体験活動
を始めとする
文化芸術
創造
プランの
推進
や
日本文化
の
海外
への戦略的発信を図ることとしております。 第九に、
科学技術
の
分野
における
人材
育成
・
確保
のための投資の拡充を図るため、若手・女性・
外国人
研究者
の活躍
促進
による
研究
活動
の
活性化
に八百九十一億円を計上するとともに、
子供たち
への
理数教育
の
充実
など、
初等中等教育
段階から
大学
学部、
大学
院、
社会人
に至るまで連続性を持った
取組
を総合的に
推進
することとしております。 第十に、
基礎研究
の
充実
と
国際競争
力の
強化
を図るため、
科学
研究
費補助金について一千九百七十億円を計上するとともに、革新的
技術
推進
費の創設、
世界トップレベル
の
研究
拠点の形成、
産学官
連携
の戦略的な展開と
地域
イノベーションの創出、
研究開発
基盤の
強化
、
科学技術
外交の戦略的
推進
などに取り組むこととしております。 第十一に、
国家基幹技術
を始めとする
分野
別
研究開発
については、
宇宙基本法
元年
予算
として
宇宙開発利用
の積極的な
推進
に必要な経費に一千九百六十六億円、次世代スーパーコンピューターの開発等に百九十億円計上しているほか、再生医療の
実現
に向けたiPS細胞
研究
、認知症克服のための脳
研究
といった医療、福祉の
向上
を目指した
取組
など、各
分野
の
研究開発
を戦略的に
推進
することとしております。 以上、
平成
二十一年度
文部科学省関係予算
の概要につきまして御説明申し上げました。 なお、これらの具体の
内容
につきましては、お手元に資料をお配りしておりますので、説明を省略させていただきます。
中川雅治
10
○
委員長
(
中川雅治
君) 以上で
所信
及び
予算
説明の聴取は終わりました。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時三十七分散会