○石川
委員 ということは、もうこれ以上抜本的に、それこそ全部ETCにしますよという以外、大体料金所には、スマートインターチェンジは別として、有人があって、そしてETCのゲートがあるということは、そんなに大幅には引き下がらないわけですよ。二酸化炭素の排出削減というのも、大体ETC利用率六〇%時点で料金所周辺のCO2削減率は三八%と推計をされたということでありますけれども、二酸化炭素の排出量削減にしろ、徴収業務の削減にしろ、ある程度達成をされてきたのではないかと思います。
今回、これをETCに限定して、しかも、祝日または休日、観光を促進するんだよということで、乗用車や軽自動車のみに限ってということでありました。本来であれば、今一番厳しい、先ほど
大臣からも物流の対策ということでありましたけれども、トラック
事業にも同じように、まあ千円とまでは言いませんけれども、適用するのが普通は筋ではないかと私は思います。
これをちょっとごらんいただきたいんですけれども、資料の三ページ、「車種別ETC利用台数およびETC利用率」ということで、大型車、特大車、中型車。一番右にB分のAということで、大型車は東
日本高速
道路株式
会社の車種別ETC利用台数であれば九四・七%、特大車も九割、中型車も八割を超えている。一方で、普通車、軽自動車はまだ低いということであります。
そうすると、どうも私には、千円ぽっきりでどこまでも行けますよと、そしてもう
一つは、割引率を複雑にすることによって、ETCじゃなきゃだめなんですよということで、政策的にこの普及率の低いのを上げようとしているとしか思えないんですよね。
大臣、本来であれば、先ほど
地方の
経済対策の発表でも、
生活対策、この中で、「窮状にある
地方に手を差し伸べ、その「底力」が発揮できるよう」にと。私の選挙区は除外されているわけですね、はっきり言って。私の選挙区のところのETCはゲートがついていないので、ETCカードを自分で出して、料金所のお父さんに、はい御苦労さまですとやらなきゃいけないところなんですよ。だから、二酸化炭素は当然削減できません、一回停止しないといけないですから。
それと、千円乗り放題、いろいろ問題ありますよね。先ほど逢坂先生がニセコの
地域の
お話をされておられました。私のところは池田、足寄からずっと乗っていって、一たん夕張の手前のトマムというところでおりて、今度また夕張から乗っていかなきゃいけないんですよ。そうすると、また千円払わなきゃいけないのかという話になりますよね。それは、四国の方でもまだ細部の
お話が詰まっていないようでしたから、こういう技術的な細かいところはこれからいろいろ詰められるんだと思います。
そういう瑣末なところはいいとしても、ただ、もう一回
大臣に申し上げます。ETCでなければならない理由というのが、例えば料金所の徴収業務を下げるだとか、またはCO2の削減だとかいうのであれば、例えば列車の料金を、休日だとか平日がくんと下げますよといって、今
地方の鉄道なんて赤字でかんからかんですから、そうすることによって二酸化炭素の排出量も減る。そして、車に乗っている人、休日、夜中の特急に人を振り向けて、そしてさらに
地域の観光を促進しますよということでもいいんじゃないでしょうか。
地方で今一番困っているのは、マイカーに乗って、
仕事場や病院までほかの交通手段がない人なんですよ。列車も、私のところは、先ほど申しました、ふるさと銀河線というのは廃線になりましたから、今バスしかありません。では、そういうバスしか乗れない人、もしくは車の運転ができない人はもうバスしか使えないわけですよね。そういう
人たちに対策をしていくというのが
生活対策であり、
地方対策ではないでしょうか。
そこまでして何でETC限定なのか。もう一度、
大臣、何でETC限定が
地方の窮状に手を差し伸べることになり、そして
生活対策なのか。そして、七五%のETC非搭載車に関しては手を差し伸べないのか。もう一度お答えいただきたいと思います。