○松島
大臣政務官 まず最初に、外交に携わる女性ということで申し上げますと、
猪口委員御自身が、
平成十四年から二年間、軍縮大使としてジュネーブで活躍されまして、そしてその際に、第一回国連小型武器中間会合の議長として本当に大車輪の活躍をされました。当時、私は単なる一回生議員にすぎませんでしたけれ
ども、本当にほれぼれする思いで拝見させていただいておりましたことをまず申し上げたいと思います。
そして、私自身、昨年九月に
外務大臣政務官、これは本当になりたくてなったポストにつかせていただきまして、そして、例えば、ことしの一月には、中米のニカラグアの大統領就任式に特派大使として派遣していただきました。また、ボスニア・ヘルツェゴビナの復興を目の当たりにするという、ODAの橋の引き渡し式に昨年参ったり、あるいはストラスブール、欧州評議会、ここは議員外交の活発な場所でございますけれ
ども、
外務省の政治家の幹部としては初めて伺って、そこで、
委員もお触れいただきました、
我が国の、自由と繁栄の弧、これは本当にすばらしいテーマだと思って、私自身はまっているんですけれ
ども、それもストラスブールの欧州評議会で、先方に、
日本がヨーロッパの中でも旧東欧圏の国々にこういうかかわりを持って仕事をしているんだということも申し上げてくる機会に恵まれることができました。
そして、後段、もっと申し上げたいのは、我が
外務省における女性の
活動ぶり、活躍ぶりについて、本当にうれしい御報告の場を与えていただいたと思っております。
もちろん
外務省には1種とか専門職とかいろいろな職種がございますけれ
ども、例えばことしの四月に入省予定の1種について見ますと、二十九人中、何と女性が七人、四分の一に達しております。これは、
平成十六年入省ごろから、六人、六人、五人、こういうふうにふえてきて七人ということになっておりまして、私も、そしてまた
猪口委員も、お互い男女雇用機会均等法以前に社会人になった、非常に就職探しが厳しかった時代、自分の半世紀前を振り返ってみますと、もう隔世の感がございまして、ここまで来たかなという思いに感動している次第でございます。
これだけではございませんで、例えば、特定
地域の言語にすぐれたり、専門性を持っている
職員というのは、最近の採用では半分ぐらいが女性、そんなふうになっております。
そして、私自身、先ほど申し上げましたニカラグアの大統領就任式に参りましたときに、これは、女性であれ男性であれ、仕事をすることは一緒でございますけれ
ども、若い女性の書記官、スペイン語のプロの人が、私たちは外での就任式が四時ごろからずっと夜十一時過ぎまでありまして、その後さらに大使公邸で、夜十一時からいろいろな方をお招きしてのディナーを予定しておりました、私
どもは会食しておりましても、その通訳の彼女は、十八時間ぐらい、本当に食事もなしで、ずっとつきっきりで、いろいろな場面ですべてを
説明してくれた。私は感動した次第でございます。
そしてまた、どの国におきましてもそういった女性が活躍していまして、それは大使とか政務官とかいうトップの役割だけでございませんで、派遣される先、
外務省は、女性がこれだけふえてきますと、例えば女性だけ先進国にということはとてもできません。
そういった適材適所の人材配置の中で、中東・イスラム諸国では、女性も
ヨルダンやアフガニスタン、そしてまたアフリカでも、スーダンやリビア、ナイジェリアなど、そういったところの
在外公館で女性
職員が男性と同じようにしっかり働いているということは、本当にここまで
日本が来た、ここまで
外務省が来たということをとてもうれしく思っている次第でございます。
そして、その体制をバックアップするために、結婚や出産、
猪口委員もこれまで
大臣としてお務めいただきましたけれ
ども、最大三年とれる育児休業、これは、何カ月とるかは人によって差がありますけれ
ども、出産した女性はほとんどとっている、そういう環境に
外務省もなっております。
さらに、
外務省の女性
職員の声を生かす形で、女性
職員の休憩室というのを設けまして、育児期、休業は終えたけれ
ども出勤している女性が、私は
子供を産んだことがないのでよくわからないんですけれ
ども、お乳を搾って冷凍とか冷蔵することができるような冷蔵庫も置く、そういった配慮。
あるいは、育児休業あるいは産前産後の休暇をとっているときに、職場との気持ちをずっと持ち続けるため、疎外感を味わわないために、例えばメールで職場の人事異動や訃報や講演会のお知らせというものを、家庭の自分のパソコンでもそういう
情報を得られる、あるいは育児から復帰した女性たちの交換のメールリストなど、そういった整備もすることによってバックアップ体制をとっている。
ほかの役所のことを全部知っているわけじゃないですけれ
ども、
外務省はそういう意味で一歩進んだことができているんじゃないか、それは本当に誇りに思って、私もまた激励してまいりたいと思っております。