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榛葉賀津也君 民主党・新緑風会の榛葉でございます。
人生何があるか分からないものでございまして、今朝までこういうことになるとは思っていませんで、厳しく追及する予定が少し様子が変わってまいりましたが。
まず冒頭、度重なる地震、台風で大変現在厳しい状況にございます。新潟を始めとする全国各地の被災者の皆様に心からお見舞いを申し上げますと同時に、現在
イラクにおいて拘束をされている香田さんの一日も早い無事の帰国を心からお祈りをいたしております。とりわけ、
外務大臣は昨日から一昼夜
外務省に詰められたということで、心からの敬意を表したいというふうに
思います。
災難は人を試すといいますが、今正に
イラクの香田さん、そして新潟を始め全国で避難生活をされている
方々のことを考えますと、試されているのはこの
方々よりもむしろ我々一人一人が試されているのではないかという
思いに駆られながらこの
質問に入りたいと
思います。
さて、戦後六十周年という節目の年、
町村、小池両
大臣、
大臣就任誠におめでとうございます。
一九八三年の初当選以来二十年以上にわたりまして文部、
外務の両分野に御活躍された大
先輩の
町村大臣に
質問できること、大変光栄に存じておりますが、また是非御指導賜りたいと
思います。
また、
小池大臣は、日露通好条約百五十周年というこれまた節目の年に
沖縄北方、そして環境という重大テーマを兼務され、またバランス感覚と決断力次第では大変大きな仕事のできるポジションに、またバランス感覚が求められているこの中東問題の専門である
小池大臣が就かれたと。
北方四島に携わる
方々、そして
沖縄県の
方々も大変期待をしていると思っております。
お二人の強い政治のリーダーシップにまずもって期待をしたいと
思います。
さて、さきの閉会中審査、私は、
沖縄問題でこの国民の中にある温度差について指摘をさせていただきました。
沖縄問題、
北方問題それぞれが国民と現場との距離が非常に遠い。それは、現地に住んでいる
方々だけではなくて、我々
国会議員も、そして国民の
皆さんがこれを日本の国のこととしてよりも、
沖縄の問題であるとか根室の問題、
北海道の問題であるというふうにとらえてはいないだろうか。
沖縄問題を扱うことが惰性になっては決してならない、
北方問題を考えることがマンネリ化しては絶対いけない、その
思いを
国会議員一人一人が、そして国民一人一人がいま一度かみしめなければならないと思っております。
日本の国土の〇・六%の
土地に
米軍基地の七五%、そして本島の五分の一が他国の
基地で占められているという
沖縄の問題。そして、この
沖縄本島の三・五倍の面積を持って、千葉県と同じ面積を持っている
北方四島が六十年間他国によって占領されている。そして、三千百二十四世帯一万七千二百九十一名の
日本人の財産が瞬時に奪われて、ぽんぽん船等で脱出するも、多くの方が
北海道に着くことなく命を落としております。旧島民の平均年齢は七十二歳になりました。
両
大臣、これは是非、
沖縄の問題、
北海道の問題、根室の問題ではなくて日本の問題としてお二人のリーダーシップを求めると同時に、
北海道や
沖縄選出の議員でないからこそ、それぞれの議員が真剣にこの問題を考えていただきたいということを冒頭強くお願いをしたいと
思います。
まず最初に、
政府の危機意識についてお
伺いしたいと
思います。
二十三日に発生した今回の新潟中越地震におきまして、
政府の危機管理に対しましては、危機意識に対しましては大変残念な
思いがいたしました。総理は、大変大きな
災害が起こったということを知っているにもかかわらず映画のイベントに出ておられて、官邸に入ることなくそのまま仮公邸に入っていらっしゃる。
災害発生した当日、総理も官房長官も官房副長官も官邸に入っていない。翌日になってやっと対応された。
さきの
米軍ヘリの墜落のときもそうでございます。八月十三日、発生直後ですよ、
米軍ヘリが墜落したことを知っていながら総理は映画鑑賞をされ、その後六本木を散歩までしている。そして、十一日から二十三日が夏休みということで、宜野湾市長や稲嶺県
知事にも会わない。そして、その間、歌舞伎やオリンピックを観戦されていたと。今回の地震と同様に、こういった国のトップの態度が、私は、職員やそして現地で暮らす
方々に大きな影響を与えると思っています。そういったリーダーの気の緩みが
沖縄大臣の、
沖縄大使の、二十日たった九月一日に初めて現地の沖国大に行って責任者と会ったというようなことになっているわけでございます。
町村大臣、冒頭、この総理の危機管理意識、たるんでいるとは
思いませんか。