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扇国務大臣 もともと
PFI法に反対された瀬古
先生ですから、ずっと反対の持論を展開されるのは私は仕方がないと思うんですけれ
ども、私
どもは、今
先生がおっしゃったように、
PFIで公共
事業をどんどんふやしていくということではなくて、この公共
事業は大事だという決定をした後で
民間の
皆さん方に参入してくださいというのが
PFI法でございますから、
PFI法で勝手に
民間がどんどん公共
事業ができる、そんなことではないんですね。これは必要不可欠なものであると言ってから一般入札
方式をとるということだけは、ぜひ
先生の
認識の中に入れておいていただきたいと思います。
私は、
PFIというのが
民間のノウハウと
活力、そして
資金を調達するという意味では、今の
経済状況で、
活性化するという意味ではいかに大事なことかと。
そして、霞が関をごらんになったらおわかりのとおり、同じような色の四角い箱ばかりが並んでいて、何の個性もないわけですね。そこへ
民間の
PFIによって新しい
文部科学省ができたり
会計検査院ができて、ああ、これが
文部科学省かといって、子供が来てもすぐわかるような。子供が参観に来てもわからないんです、どこに何があるか、地図を見ないと。
そういう、個性がある、そしてノウハウを生かす
PFI法というのをこれからの公共
事業というものに、より
国民に身近で、そして新しい感覚で導入していくということが、私は世の中が明るくなることだと思っておりますので、ぜひそういう点は、共産党さんは
法案に反対されましたけれ
ども、
PFI方式の新しい
事業というものが目に見えて出てくるというのをお楽しみいただきたいと思います。
私は、もしも許されるならば、今
先生が、議事堂とか宿舎も、あるいは会館もというふうにおっしゃいましたけれ
ども、現実にどうなっているか、
先生に見ていただきたいと思うんです。
今、
国会の見学に学生さんが、
民間もいらっしゃいます。正面で記念写真を撮っています。今記念写真を撮っても、絵はがきにあるような
国会議事堂は入らないんです。今は現実的に、少し右へ振って憲政記念館の方を向かないと、あの山王ビルというのが
国会議事堂よりも高くそびえていますので、写真の邪魔になるんです。右へ振っておりましたら、今度ここに、右側に、今のニュージャパンの、あれが二十五階とか九階建てで、今クレーンが
国会議事堂の記念写真に入っちゃうんですね。私はこういうのは、これも本来であれば、
国会議事堂を大事にするのであれば、記念写真がせめて絵はがきのようにできる範囲の
建物にしていただきたいというのが切なる願いなんですね。そして、今の
議員会館を全部、衆参建て直すことになっていますけれ
ども、これを建て直して高層にしたら、
国会議事堂より高い
建物が正面の記念写真に全部入っちゃいます。
こういうことも、
民間であれば、会館を広くするためには、
民間の発想でもっと下へ広くして、記念写真に議事堂より高いものが建たないということも私は
考えられると思いますので、
PFI法によろうと公共
事業で私
たちがしようと、少なくとも全体的なバランスというものを、
国会を大事にするという意味で、
PFIがいけないとか
公共工事がどうとかという以前に、私
どもはもっと大事にする基本を保ちたいというのが私の願いでございます。