○富樫練三君 反省するのに一カ月もかかったというのは、できれば隠し通したかったけれ
ども、しかし現地では、新潟の方では職員もみんな知っている、マスコミもいよいよかぎつけたと。こういう中で追い詰められて、ぎりぎりのところまで頑張ったけれ
ども頑張れなくなってしまった、そこで長官のところに相談に来たというのが真相じゃないですか。
そうなれば、これは反省をして自主申告をしたんだ、だから情状酌量の余地があって、これは処分に値しないんだ、処分しなくてもいいんだ、こういう判断は私は明確に間違いだと思うんですよね。ですからそこのところは、もし自首をすれば何だって無罪になるんだ、こういうことではないだろうと私は思うんですよね。ですから、そういう点で長官のあの瞬間の判断というのは私は正しくなかったと。
そういう判断をうのみにしたのが実は二十五日の持ち回りの
国家公安委員の皆さんに対する報告の内容だったと。ですから、空監察の問題であるとかそういう細かな点については報告しなかったというふうにあなたは先日
答弁されましたけれ
ども、きちんとした報告をしないままそれをうのみにせざるを得ないような
状況にやって、誤った判断に持っていったという点で、私はあなたの
責任は大変重大だと思うんですね。あわせて、そういういわゆる
警察庁の言うなりになっている
国家公安委員長の
責任も私は極めて重大だというふうに指摘をしておきたいと思うんです。
そこで、きょうは
警察庁以外にも人事院、それから会計検査院、
行政監察局、お呼びしてありますけれ
ども、それぞれ伺いたいと思います。
一つは人事院についてなんですけれ
ども、処分を決める場合に、人事院はこういう不祥事が起こったときにどういう方法で処分を決めるか、その方法についてまずお聞かせをいただきたいということが
一つです。
時間がありませんのでまとめて伺います。
それから会計検査院ですけれ
ども、これは出張扱いでしたよね、一月の二十八日は。旅費も出ているし、日当も出ている。そういうことで、実際に
仕事をしたのは一時間十五分程度しかしなかった、こういうわけですね。これは国費が出ていると思うんですけれ
ども、会計検査院としてはこういう問題について緊急に正確な
調査、これをやる必要があるのではないかというふうに思いますけれ
ども、会計検査院の見解を伺っておきたいと思います。
それから
行政監察局でありますけれ
ども、いよいよ
行政監察局が
警察の
行政監察を行う、こういう方針が決まったというふうに伺っております。これは大変大事なことだというふうに思いますけれ
ども、今や
警察の監察というのはそれを改めてほかの者が監察をしなければならない、こういう事態になっているわけなんですね。その監察の計画の中には、今回の
全国的に行われた特別監察も
行政監察の内容に入っているかどうか。
あわせて、こういう重大な社会問題、政治問題に
発展しているわけですから、そういう場合には特別の体制をとって
行政監察を、例えば新潟県警や関東管区の
警察局ですね、こういうところをきちんと
行政監察する必要があるというふうに、緊急の課題だというふうに思いますけれ
ども、これらのことについてお答えを伺って私の
質問を終わりたいと思います。