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安倍(基)
委員 これは、私は報道で聞いただけですからどの
程度かわかりませんけれ
ども、これは事実であったようですね。というのは、十九日にしたときにはまだみんなが
意味がわからなかった。ところが、はっきりしてきたときに、要するにそういう報道がなされたときに上がったというふうな話も聞いております。
いずれにいたしましても、これからのやり方によって、例えば、これから
母体行に幾らか持たせようというところで、皆が、
与党も野党も異論がないということを言われますけれ
ども、ただ、もうちょっと国際的な
視野で見たときに、これが果たして外人の目から見て、というのは私は五年半海外生活しまして、やはりその点でドライになったかもしれませんけれ
ども、横から見たときにどう評価されるか、これは非常に重要なのです。国内だけの問題じゃないのです。
例えば今度の
時効の問題なんかもありますね。
時効の問題は別に聞きませんけれ
ども、大体、
時効を
法律でもって勝手に延ばしたりなんかするというのは、もしこの
法律ができたら、これはちょっと
通常の常識からいっておかしいなという批判を受けると思います。今度の
住専処理法も、これは横から見て、海外の目から見たときに、ああ、何か
通常のルールでやらないで決めたな、それで最終的には
政府の要請によって、
銀行は弱い
金融機関のためにはやはり相当の拠出を命じられるのだなと思えば、それぞれの個々の
銀行に対する評価というのは非常にあいまいなものになる、ますます不安になるわけです。
そういう
意味で、我々は、長い目で見た、国際的な目で物事を見なければいけない。単にこの議場だけの、要するに、
系統が大変だ、農民が大変だ、私はもちろんそう思っています。ただ、やはりその資金をだあっと危ない
住専に流し込んだところに一番の大きな間違いがありまして、そこが一番の問題点である。私は、
住専問題についての
責任者はだれかという論文を書いたことがございますけれ
ども、これはまたいつかお目にとまるかと思いますけれ
ども、
基本的には、そういう危ない
住専というものに対して、単に大
銀行の子会社と思って貸したというのは、
金融機関としては言えない発言なんですよ、率直に言いまして。おまえ、
金融機関だろう、人のお金を預かってやっているのだろうということでございます。その
意味で、私は、やはり国際常識に沿った
処理が必要だと思います。
私は、実はきょう一時間で、いろいろな大勢の方をお呼びして十分お聞きできませんけれ
ども、また五日以降に質問の機会が与えられるようでございますから、きょうお聞きできない点は御勘弁願いたいと思いますけれ
ども、そのときに個々の
法案についての
処理を伺いたい。
一つこれは
農林大臣にお聞きしたいのですけれ
ども、
系統関係の事業収益と
金融収益、いろいろ聞きますと、事業収益で赤になる、それで
金融収益でもって黒になる、そういうものであるというぐあいに聞いておりますけれ
ども、本当にそうであるのかどうか。一言でいいです。
それとともに、そういう
金融収益と事業収益とをいわば一緒にしているものにおける貯金保険というのは本当に
意味があるのかどうか。というのは、幾ら保険しても、事業収益がどんどん赤を食っていけば資産が減るわけですね。でありますから、そういう貯金保険とかいう種類のものは、やはり
金融業務といわば
通常業務とを一緒にしていくことの問題点があるのじゃないか。
あと、建設
大臣とか
国土庁長官にはせっかく来ていただきましたけれ
ども、あと二、三分しかございませんので、これはもともと、要するに総括に近い
一般質問だと思いますから、話を聞いていただきたい。
貯金保険は、こういったいわば事業収益と
金融収益とを一緒にしたところの企業でもってやっていって適当なのかどうかという点が今後の問題としてあるということでございます。