○広野
委員 この点は、やはり長期的なことを
考えると、そういう働く意欲がある、それが反映されるという仕組みに持っていかないと、結局
年金にだけ頼るというようなことになってまいりますので、そういう点は今後とも長期的な課題で
考えていただきたい、こういうふうに思います。
ところで、
国民年金の
基礎年金、一階建て部分の国庫補助の問題でありますけれども、先ほど
千葉委員からもありましたが、現在三分の一ということになっております。しかし、
年金受給者の
収入に占める
年金の
割合というのはもう過半を占めているわけですね。ですから、生計を立てる上での
年金というのは
高齢者にとって非常に重要な地位を占めている、こういうことであります。
ところが、最近は、本当にサラリーマンといいますか、そういう全体にとって実
収入がどんどん下がってきている、こういう
実態にあるわけです。経済が横ばいだということもありますけれども、さらに今回の
年金の掛金のアップだとか、消費税がさらに上がる、公共料金も上がっている、こういうようなことを
考えますと、何か実
収入が目減りをする、
高齢者にとって目減りをしているというようなことになっているわけです。そういう中で、将来に対して非常に漠然とした不安感が広がる、そしてまた、
年金制度自身について非常な、ある
意味で将来おかしくなってしまうんじゃないかという不信感があるわけであります。そういうことにこたえるためにも、私は、将来の福祉ビジョンというものを明確に示して、そしてまた
年金制度の将来の姿というものも示して、
一元化の問題とも非常に
関係いたしますけれども、そういうこととか、そしてまた今度の
国庫負担率の問題ということもかっちりとやっていって
年金制度を揺るぎのないものにしていく、そして信頼
関係がちゃんと保てるような、そういうものにしていかなければならない、こういうふうに
考えておりまして、やはり補助率三分の一ということではなくて、
財源をちゃんと確保して、そうした上で二分の一の
方向へ引き上げていく、そういう
方向へ持っていかなければならない、こういうふうに
考えておりますが、
大臣いかがでしょうか。