○堂本暁子君 大変
労働省のお答えが長くて、厚生省、
自治省に伺う時間がなくなってしまいまして申しわけございません。
まさに私の申し上げたいのは、今それだけ
労働条件のこといろいろるるおっしゃる。講習をなさる、職安にずっと人を配置すると。それでは、先ほど
最初に
法務省に伺ったときに
労働者として対象にしてはいないのだとおっしゃたことと、これだけ
労働省と
法務省の間で矛盾するじゃないですか。実態は、結局その矛盾のはざまこそが実態なのですね。
労働力は必要としていると。
ですから、私はきょ、つ日系人のことを問題にしましたが、これは
外国人労働者全部の問題だと思っています。日系人のことを取り上げた方がわかりやすいから、今たまたま
定住化で合法的に働いている
人たちがこれだけ人権を侵害されて、今おっしゃったように、あっせん業云々とおっしゃいましたが、ここに「出稼ぎ日系
外国人労働者」という本もあります。その書き出しは、一生懸命に世話をした旅行業者の人が逮捕されるという話から始まっているのです。たまたまその
労働者の方からかわいそうでお金がもらえないから企業の方からお金をもらったらそのために逮捕されたということで、ずっと彼と
相談をしていた
人たちがいろいろな嘆願をして、それからブラジルでもそのことが大きく新聞に出るというようなことがありました。
最後に、運輸省おいでいただいているので、これはぜひ
法務省、
労働省にもお願いしたいのですが、それから大蔵省にもお願いしたいことですが、運輸省としても何らかの形でブラジルの日系の方のそういう機関、出先機関の
人たちが
日本で働けるような方法を講じていただきたい。今は国家試験があってそうし書ければだめですから、旅行業務取扱主任国家試験をパスした人しかできない。それから資本金は三千万円以上必要だ、こういうことではできないわけですね。
ですから、そういった方は今おっしゃった職安で
対応できないのであれば、やはり
日本語とポルトガル語なりスペイン語ができる、そしてそういった旅行あっせん、旅行あっせんではないのですが、旅行業の方が
日本へ送ったそのついでに、また
日本へ出先を持ってそこで
仕事の世話そしてビザの切りかえの世話とか、いろいろな世話を今やろうと思ってもできないことが悩みだそうです。きのう運輸省にお調べいただいたら今たった三軒しかない。でも十五万人にそれだけで
対応できないから、皆、潜りでやるわけです。潜りでやるとこれまた
不法だということで逮捕されてしまう。そういった悪循環が起きています。
これはたまたま日系人の問題ですが、やはり
日本という国は、
ドイツは確かにおっしゃったようにトルコ人の問題で随分悩んだことは事実ですが、でも
ドイツの
労働組合はこの新聞を読む限りでは、自分たちは何とかして社会的な保障、それから企業が住居を保障すること、そのことを条件に
外国人労働者の
受け入れに合意した。これは
労働総同盟の人がそう言っています。そして今、何をやっているかというと、選挙権を与えること、そして
ドイツ国籍が取りやすくなるために二重国籍を容認するよう主張している。ここまでもう
ドイツは進んでいるわけなのですね。
日本も今、国際化の時代であれば、こういった大勢の方たちが
日本の中でびくびくしながら、はらはらしながら何十万という人が働いている、そういったことは大変
日本外交の中で私はゆゆしき問題だと思いますので、
大臣もぜひ、先ほど
大臣の御
意見るる伺いましたけれ
ども、そういった実情を再度お調べいただいて実態に即した、余りに建前と実態の離れたような、
法務省と
労働省の
立場がこんなにお違いになみようなことにならないような、そういう形で移民の問題をお
考えいただきたいとお願いをいたします。
次に、また私は地球サミットのことを伺いたいのですが、あしたからいよいよ賢人
会議が開かれます。それを前に実はこの日曜日には凡人
会議というものが開かれました。かつて昔は、本当の賢人というのは大変凡人に耳をかしたそうです。賢人は凡人に、凡人は賢人に耳をかしたのだと思いますけれ
ども、なかなか今度肝かれる賢人
会議は凡人を閉ざしておりましてクローズドで開かれる。そういうわけで、私は凡人を代表してきょうは賢人にいろいろ伺いたい、そう思っております。
今回は何といっても資金メカニズムのことが一番主要な点ですけれ
ども、
日本政府は今、焦点になっておりますGEF、全
世界的環境機関と
日本語では訳されているそうですが、グローバル・エンバイロンメシタル・ファシリティー、
原則的にこれに賛成しておられるのかどうか。途上国では非常に危惧を抱いていますが、
日本はどういう
対応をしていらっしゃるか、まず伺いたいと思います。