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鈴木和美君 私は
大臣がそういう
答弁をされるならまだしようがないと思うんですよ、ある
意味で、ある
意味でしょうがない。だけれど、
財政当局が今のような
答弁では私は納得できないんですよ。少なくとも
法律があって、
慣行があって、役人というのは
法律に従ってやっぱりきちっとしたものをやらなきゃいかぬことでしょう。
財政事情のもとで云々ということの
財政事情のもとというのは、支出をどういうふうにするかということは
政治家の
問題ですよ。だからそういう
意味では、もう少し省は省なりのよって来る
国債の信用度や
財政の膨張の歯どめをちゃんときちっとするという
減債制度を守った上で私はやらなきゃならぬことだと思うんです。極めて不満な
答弁だと言っておかなきゃならぬと思うんです。
それからもう
一つは、
NTTの株が、また
配当が、その
金額があるから
定率繰り入れはやらなくてもいいんじゃないかというようなことで裏返しの
議論になっているんですね。ここが私は
問題だということを言っているんですよ。
それから、この前
問題提起したのは、
法律の出し方がよくないということも言ったんです。あの十六条を見たときには、
NTTの株の
問題は
国債の
償還財源に充てますと書いてあるわけでしょう。なるほどそのとおりなんですよ。ところが
定率繰り入れが行われていないと当時六千億
不足するという話だったわけだ。それが四千百億ぐらいになったんですか。それは結局
一般財源化しているじゃないかということを言ったんです、私は。
法律では
償還財源に充てますとなっているけれ
ども、金に色がついているわけじゃないんですから、結局は
一般財源化しているじゃないか、そういう
法律の出し方はおかしいんじゃないかということをこの前
指摘したんです。しかし、それは数だからしようがなくてああいうことになっちゃったんですが、私は今でも納得できないんですよ、ここよ。
そこで、
大臣、私はぜひ考えておいてもらいたいんですが、先ほど
予算繰り入れの
問題と
理解してもらってもいいと、四千百億はね。そうじゃない。これは私はやっぱりおかしいと思うんですよ。確かにそういう性格のものであるかもしらぬ。しかし、
予算繰り入れというのは、
順序を追ってきてそして一番
最後の
措置なんですよね、どういうふうに見ても、
慣行として。
大平大臣もそのことを当時述べておりますね。だから、
順序としても私はおかしいということをなおかつ
指摘せざるを得ないんです。
そこで、私はここで
大臣にひとつ提言があるんですが、
一つは、今の
国債に対する信用度というのは、非常に
財政運営に対して
国民の中には大変な不信になっているわけですね。そこで、
定率繰り入れが一・六ということが決まってはいるんだけれ
ども、どうしてもできない
財政事情だというんであれば、
法律を出し直して、もう少し確実、健全な
償還の方法をとるということはできないのか、これが
一つなんです。
それから、
NTTの株、現在いろんなことを言われておりますけれ
ども、時間がございませんので私から述べますが、大体
売却をするのは三分の二ですから一千四十万株ですね。それで四年間でやることになれば、まあとりあえず七百八十万株、今回百九十五万株ですか、これで四千何億ですね、予定しておるのは。しかし、これはやっぱり
NTTの株の最初の割り当てをどうするのかとか、それから市場に出回った場合にどういうことになるのか、大変
議論はあると思うんです。しかし、私の個人的な想定ですが、市場に出回るときには三分の二を売ったときには四兆円、もっと超えるんじゃないでしょうか。そういう
財源があるものですから、どうしても片方は安易に流れちゃうわけですね、
定率繰り入れの方も。ますます信用度が逆効果になる。
そこで、私は
NTTのその株の
問題の、何%でもいいから元金の繰り上げ
償還に何ぼか充てるということはできないのか。そういうことをやらない限り私は
国民の
国債に対する信用度というのは持ち得ないと思うんですが、
大臣いかがですか。