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稲葉委員 そうすると、秘密であって内容について申し上げられないというものは、今度の
予算書の中で一体どこにどのくらいあるのですか。これはちょっときょう
質問通告していないからいますぐとはいかぬ。大蔵大臣、あなたにいまここで聞いてもあれだから、それは悪いから聞かない。聞かないけれ
ども、どこにどういう金があるかですね。これはいろんな方面にあるのですよ。だから、僕は宮澤さんの言うのを聞いていると、この金が、私が言う党内のいわゆる議員操縦というか、操縦という言葉は悪いけれ
ども、いろんな形の中に使われていると考えざるを得ない。あなたはそれは否定しない、そういうわけでしょう。あなたがそれをもし否定するとなると、次の
質問が今度は出てくるでしょう。そうすると、だんだん壊れていって、内容がだんだんわかってきちゃうから、あなたとしても答えられないということになると思うのです。それはわかりますけれ
ども、どうもこれは私にはわからぬ。この金が党の中の、たとえば
自分の派閥を伸ばすための資金として使われているのじゃないのですか。そういう点についてもあなたは機密だから申し上げられない、こういう答えですか、どうでしょうか。派閥という言葉を使うと悪いかもわからぬ。村というのか何とか会というのか知らぬけれ
ども、それも答えられないということでしょうか。まあそうでしょうね。(「
稲葉さん、そんな
質問して、困っているんじゃないの」と呼ぶ者あり)いや、僕の方は関係ない。それはわかっている。新聞の小さいところを見たってわかる。
総理大臣のところへ行っては帰りに寄っていくのですよね。これは本当に興味深いですよ。小さい行事の欄があるでしょう。どの代議士が訪ねていったというのを僕はいつも見ているのですよ。本当におもしろい。これを見ていて、この次大臣になりたいという人がずいぶん行っている。これはよけいな話ね。(「まじめにやれ」と呼ぶ者あり)まじめにやっているのです。
そこで、
質問に移りますが、今度はローカルな
政治倫理の問題。いま私は
政治倫理の問題の
一つとして官房の報償費ということについても取り上げたつもりです。答えない。答えないからおかしくなってくるのですけれ
ども、私、ローカルな問題として
質問しますと、たとえば私のところの県に鳥山という町がある。これは僕と
渡辺氏は県
会議員から一緒ですから、それで同じ選挙区なんでよく知っておりますが、そのときの県
会議員が町長になった。そして、そこである中学、境中学というのですが、そこの建設工事の指名
委員会というものをつくった。これは五月二十五日につくって大手二十社を入れた。ところが、五月二十九日になって町長が単独で三つの会社を入れてしまった。そうして、五月三十一日になったらまた
二つの会社を入れた、こういうこと。これは単独ですよ。指名
委員会に関係なく入れてしまった、こういうわけですよね。そうして、これは選挙のお礼なんですよ。選挙のお礼で土瀬建設というのですか、それがその仕事を三億五千万円で請け負った。これは来年の二月二十八日までにつくらなければならないのだから、大手でなければできないと言われていた。それをある業者たちは町長のうちまで行って、やらせよといってがんばってやらしている。そういう関係でいまもめているわけですが、これは私、
一つのローカルな例として言っているわけですよ。自民党系の首長ができたときに、その選挙のお礼として建設工事や何かを請け負わせる、こういうようなことがある、
一つの例として私は言っているのです。
この間のことについて自治省の方で調べていると思いますから、自治省の方で内容の
説明を願って、どういう点が問題で今後どういうふうに行政指導をしていくのか、そういうことについてお答えを願いたい。これは二十社を指名
委員会をつくってやったのですよ。全然別のものをつくって、そして、そこで一発でその地元の業者に入札させているのですよ。その間の経過や何かを含めて自治省としてはどういう態度、どういう行政指導をとるのか、それをひとつ
説明願いたいと思います。