○橋本敦君 この松本明重氏が主宰する民主同志会は、数々の政治家と深いつながりがある。たとえば、この団体は志道という雑誌を発行しております。これは全部国立図書館にそろっておりますから、ごらんいただいたらわかりますが、たとえば四十八年のことですが、暑中見舞では、灰色高官と言われる加藤六月氏を初め、民社党、自民党の数々の
国会議員が広告を出しておられる。これは単なる広告です。相沢英之氏の広告もある。ところで、この松本氏が、ことしの九月二十日、帝国ホテルで、彼があらわした志道花心録という本の出版記念会を盛大にやりました。このときに、
三木総理のメッセージが贈られる。そのほかに、この出版記念会には、前尾繁三郎衆議院議長、これが出席をする。福田一自治大臣が出席をしてお祝いのあいさつを述べる。「わたくしの盟友であり、もっとも尊敬を致しておりますところの、松本先生が立派な本」云々と福田自治大臣はあいさつをされる。そしてまた、総務長官植木光教氏もあいさつをされる。そして、これと並んで、民社党
委員長春日一幸氏は、あいさつの中でこう言っておる。「わたくしは、ここ数年来、松本先生の言動に深く共鳴をいたしてご眤懇にさせていただいております最大の理由は、松本先生のあの不屈の反共魂であります。」と、こう言っております。この不屈の反共主義に基づいて彼は日共リンチ
事件という分厚い本を出し、
国会議員に配り、その中に診断書が登載されておる。この
日本民主同志会はこのようにして重要な政治家グループとつき合いがある団体だということは、この志道という雑誌の後ろに日民同本部活動日誌というのがあって、この中を読むだけでもきわめて明らかである。たとえば、八月二十六日、木村武千代氏が来訪しているとか、あるいは福田自治大臣が松本氏が東京出張の際ホテルオークラで出会った。民社党向井長年氏も来室。中には、京都府警本部森警部補、これも松本明重氏と会っている。いろいろな重要な活動日誌がある。この右翼の団体は、多くの政治家あるいは警察の公安ともつき合いがある。そして、これ読んでみると、韓国の重要な人物とも交際があることがわかる。それだけではありません。私が注目するのは、この活動日誌を読んでみますと、この民主同志会の中に
法律家グループと思われるようなグループが存在をしている。たとえば、五十年五月三十一日には弁護士合同会議というのが開かれている。そしてまた、それだけではなく、ある弁護士がたびたびと来訪して活動をしている。私はこの民主同盟の反共的な動きの中に
法律家グループが動いているということをこの活動日誌で十分推測し、ここに
鬼頭氏が関係を持っていたかいなかったかは、これは厳重に
調査をしてもらわねばならぬ。人事局長、いかがですか、この関係について
調査をする必要があると私は
思いますが、松本明重氏との関係について、
本人の一片の否定にかかわらず、今後
調査を遂げてもらいたい。いかがですか。