運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1974-06-03 第72回国会 参議院 商工委員会 第21号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和四十九年六月三日(月曜日)    午後八時十九分開会     —————————————    委員異動  六月一日     辞任         補欠選任      熊谷太三郎君     植木 光教君      西村 尚治君     安田 隆明君      古賀雷四郎君     林田悠紀夫君      片山 正英君     大谷藤之助君      佐藤  隆君     矢野  登君      宮之原貞光君     田中  一君  六月三日     辞任         補欠選任      林田悠紀夫君     橋本 繁蔵君     —————————————   出席者は左のとおり。     委員長         剱木 亨弘君     理 事                 竹内 藤男君                 細川 護熙君                 大矢  正君                 藤井 恒男君     委 員                 植木 光教君                 小笠 公韶君                 橋本 繁蔵君                 安田 隆明君                 吉武 恵市君                 阿具根 登君                 竹田 現照君                 林  虎雄君                 中尾 辰義君                 須藤 五郎君    国務大臣        通商産業大臣   中曽根康弘君    政府委員        通商産業政務次        官        楠  正俊君        通商産業大臣官        房長       増田  実君    事務局側        常任委員会専門        員        菊地  拓君     —————————————   本日の会議に付した案件産業貿易及び経済計画等に関する調査  (新石炭政策樹立に関する件) ○地方自治法第百五十六条第六項の規定基づ  き、工業品検査所出張所設置に関し承認を  求めるの件(内閣提出衆議院送付) ○中小業者経営並びに生活安定対策に関する  請願(第三七号)(第八〇号)(第八一号) ○中小業者経営生活の安定に関する請願(第  三八号)(第八二号)(第八三号)(第八四  号) ○燈油安定供給に関する請願(第四九号) ○中小業者経営並びに生活の安定に関する請願  (第八五号)(第八六号) ○中小業者経営並びに生活安定に関する請願  (第八七号)(第八八号)(第八九号)(第九  〇号)(第九一号)(第九二号)(第六二九  号) ○鉱山保安確立に関する請願(第一四七号) ○中小業者経営生活の安定に関する請願(第  一八九号)(第二六七号) ○石油安定供給に関する請願(第三六八号) ○家庭用燈油確保に関する請願(第三七二号) ○家庭用プロパンガス等確保のための諸施策確立  に関する請願(第五五三号) ○中小企業救済のための諸施策確立に関する請願  (第五五四号) ○農林漁業用石油安定供給に関する請願(第五  八二号) ○石油類安定供給に関する請願(第六〇六号) ○大資本印刷会社の軽印刷業界進出反対に関する  請願(第一〇〇四号)(第一〇〇五号)(第一  〇〇六号)(第一〇〇七号) ○大島紬振興に関する請願(第一〇九九号) ○農林水産業用燃油優先確保に関する請願(第  一一〇〇号) ○燈油安定供給値上げ反対に関する請願(第  一三一七号) ○伝統的工芸品大島紬」の振興に関する請願  (第一五一八号)(第一五三八号)(第三〇三  一号) ○資源エネルギー抜本的対策確立に関する請願  (第一六三四号) ○横須賀市舟倉・吉井地区ガスタンク設置反対  に関する請願(第二八四三号) ○新石炭政策確立等に関する請願(第三四八四  号) ○幌内炭鉱安定対策奔別再開発並びに盤の沢  新鉱開発に関する請願(第三四八五号) ○電気料金に関する請願(第三八二六号) ○関東ガス料金値上げ反対等に関する請願(第四  一三七号)(第四二五〇号)(第四二五一号)  (第四二七四号) ○中小業者経営安定と減税に関する請願(第四  一九六号)(第四一九七号) ○長野県松本市、飯田市に商工組合中央金庫の支  店設置に関する請願(第四三九六号) ○九州における地熱資源緊急開発に関する請願  (第四五三二号) ○中小企業に対する金融引締の緩和に関する請願  (第四八三八号) ○北海道電力の料金値上げ反対に関する請願(第  四九一一号) ○原単位改善指導士制度創設に関する請願(第五  二五八号)(第五二五九号)(第五二六〇号) ○継続調査要求に関する件 ○委員派遣承認要求に関する件     —————————————
  2. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) ただいまから商工委員会開会いたします。  委員異動について御報告いたします。  一昨一日、熊谷太三郎君、西村尚治君、古賀雷四郎君、片山正英君、佐藤隆君及び宮之原貞光君が委員辞任され、その補欠として植木光教君、安田隆明君、林田悠紀夫君大谷藤之助君、矢野登君及び田中一君が選任されました。  また、本日、林田悠紀夫君委員辞任され、その補欠として橋本繁蔵君が選任されました。     —————————————
  3. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 産業貿易及び経済計画等に関する調査議題といたします。  本日、石炭対策に関する小委員会から、本委員会に対し、新石炭政策樹立に関する決議案が提出されました。  本決議案につき、この際、阿具根石炭対策に関する小委員長から報告を聴取いたします。阿具根君。
  4. 阿具根登

    ○阿具根登君 本日の石炭対策に関する小委員会において、当委員会に対し、左のとおりの決議案各派共同により提案することとなりましたので、この際、これを御報告申し上げ、委員各位の御賛同をお願いいたします。  案文を朗読いたします。    新石炭政策樹立に関する決議(案)   昨秋の中東紛争によつて招来された石油危機は、わが国従来のエネルギー政策の根本的な見直しを要請するにいたつた。なかんづく、石炭をはじめとする国産エネルギー源供給力拡大および一定水準確保は、わが国経済ならびに国民生活の安定にとつて、重要かつ喫緊の課題となつている。   よつて政府は、これまでの石炭政策を抜本的に再検討して、長期エネルギー需給の観点に立つた新石炭政策樹立し、とくに次の諸点について、適切な措置を講ずべきである。  一、総合エネルギー政策における国内炭の位置づけを明確にし、供給力を高め、積極的に活用し、合理的な炭価水準が保証されるようなルールを検討するとともに、閉山は、真にやむを得ないものを除き、これを回避させること。  二、買い上げ封鎖鉱区および未開発鉱区調査を実施し、買い上げ封鎖鉱区の再開発に当つて政府責任において行ない、需給の長期的安定を確保すること。  三、賃金等労働条件の引き上げ、作業・生活環境整備等に特段の措置を講ずることによつて労働者確保をはかるとともに、炭鉱災害の絶滅を期するため、炭鉱経営者保安責任明確化など総合的な保安対策を強化すること。  四、石炭使用に伴う公害の防止に十分留意しつつ、石炭専焼火力発電所の新増設等国内炭需要拡大策を積極的に講ずるとともに、海外炭輸入に当つては、国内炭保護の見地から、合理的な輸入体制確立すること。  五、石炭ガス化液化等技術開発および深部炭層傾斜炭層等採掘技術開発を促進すること。  六、産炭地域振興鉱害復旧炭鉱離職者対策等の諸事業の強化拡充をはかること。  七、石炭及び石油対策特別会計において、石炭対策に必要な財源を確保すること。   右決議する。  以上です。
  5. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) ただいまの報告に対し御質疑、御意見のある方は御発言を願います。別に御発言もなければ、ただいまの阿具根小委員長から報告のありましたとおりの決議を行なうことに賛成の方の挙手を願います。   〔賛成者挙手
  6. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 全会一致と認めます。よって、本決議案全会一致をもって本委員会決議とすることに決定いたしました。  ただいまの決議に対し通産大臣から発言を求められておりますので、この際、これを許します。中曽根通商産業大臣
  7. 中曽根康弘

    国務大臣中曽根康弘君) ただいま御決議いたされました新石炭政策樹立に関する決議につきましては、その御趣旨を尊重し、政策に万遺憾なきを期する次第であります。     —————————————
  8. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 次に、地方自治法第百五十六条第六項の規定基づき、工業品検査所出張所設置に関し承認を求めるの件を議題といたします。  まず、政府から趣旨説明を聴取いたします。中曽根通商産業大臣
  9. 中曽根康弘

    国務大臣中曽根康弘君) 地方自治法第百五十六条第六項の規定基づき、工業品検査所出張所設置に関し承認を求めるの件につきまして、提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。  工業品検査所は、東京の本所をはじめとして全国に十二カ所の事務所を置き、繊維製品以外の工業品について通商産業行政上必要な検査商品テスト等を行なっておりますが、当初輸出検査を主体に発足したため、東北地方及び北海道には事務所を置いておりません。  近年、商品に関する消費者の苦情の増加に伴い、これら地方においても種々商品テストの実施、商品テスト技術情報提供等要請が増大していますが、その要請に十分こたえられない実情であります。  また、消費生活用製品安全法の施行に伴い、特定製品検定等事務が新たに生じましたが、検定等のたびに東京から検査員が出向く場合には、事務処理上支障があるばかりでなく、受検者の負担を必要以上に加重することになります。  したがって、製品安全性確保等に関し検査検定体制等充実をはかることにより、消費者保護行政を強化するため、東北地方及び北海道にそれぞれ工業品検査所出張所設置する必要があります。  本件は、これらの出張所設置することについて、地方自治法第百五十六条第六項の規定基づき、国会承認を求めようとするものであります。  何とぞ慎重御審議の上、御賛同くださいますようお願いいたします。
  10. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 以上で説明の聴取は終わりました。  それでは、これより質疑に入ります。  質疑のある方は順次御発言願います。
  11. 大矢正

    大矢正君 先ほど議運のお話を承りますると、九時前には本会議開会をされるということでありまして、もう時間が三十分足らずというような非常に短時間の中でこの承認案件審議しなければならぬことになりました。私どもは、先ほど理事会で、特に野党、公明党、民社党、共産党、そして私ども社会党四党といたしまして、いろんな理由があったにしても、ただいまのような時刻に、この種の承認案件ではあっても、送ってよこすということはまことに遺憾なことでありまして、衆議院が不正常であったというような、そのような事態があったことは私どもも否定はいたしませんが、最終日の、しかも午後八時になってやっと送付をされた承認案件を直ちに審議しなければならぬ、しかも、わずか三十分の間に審議をして本会議に間に合わせなければならぬということは、この案件の内容の是非の問題ではなしに、議会の運営を含めて、衆議院側、それから政府側に対して強く私どもとしては反省を促したいと思っております。  野党各派とも相談をいたしましたが、再びかかる事態がないことを前提にいたしまして、特に委員長善処方を強く要望して、本案に対する質問は、この際、時間的な余裕もございませんので、一切行なわず承認をする以外になかろう、こういうことになりましたので、私、野党を代表して、委員長と特に与党に、そしてまた政府に対して強く申し上げる次第でございます。  委員長から御所見を承りまして本承認案件処理をいたしたいと考えております。
  12. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 委員長から一言申し上げます。  ただいまの大矢君の発言は、委員長といたしましても全く同感でございまして、会期押し迫りまして、質疑の時間もないようなところで、審議を、御無理をお願いしましたことは、まことに申しわけないと思います。このことは、参議院のあり方としまして、まことに遺憾でございますので、強く衆議院並びに政府御当局に対しましても委員長から責任を持って申し伝えて、今後こういうことのないようにしてもらいたいと存じます。  以上、一言大矢君に答弁します。  他に御発言もなければ、質疑は終局したものと認めて御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 御異議ないと認めます。  それでは、これより討論に入ります。御意見のある方は賛否を明らかにしてお述べ願います。——別に御発言もないようですから、これより直ちに採決に入ります。  地方自治法第百五十六条第六項の規定基づき、工業品検査所出張所設置に関し承認を求めるの件を問題に供します。本件賛成の方の挙手を願います。   〔賛成者挙手
  14. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 全会一致と認めます。よって、本件全会一致をもって原案どおり承認すべきものと決定いたしました。  なお、審査報告書作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  16. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 次に、請願審査を行ないます。  請願第三七号中小業者経営並びに生活安定対策に関する請願外五十三件を議題といたします。  これらの請願につきましては、慣例により、理事会において慎重に検討いたしました。  以下、お手元に配付いたしました資料によりまして、その結果を報告いたします。  第一四七号鉱山保安確立に関する請願及び第一六三四号資源エネルギー抜本的対策確立に関する請願。  以上、二件の請願は、いずれも議院の会議に付するを要するものにして、内閣送付するを要するものと決定いたしました。  以上、御報告いたします。  この際、おはかりいたします。  ただいまの報告どおり決定することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、報告書作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  19. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 次に、継続調査要求に関する件についておはかりいたします。  産業貿易及び経済計画等に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、要求書作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  22. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 次に、委員派遣承認要求に関する件についておはかりいたします。  産業貿易及び経済計画等に関する調査のため、閉会中に委員派遣を行なう必要が生じた場合はこれを行なうこととし、その手続等については委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  24. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) 通産大臣から発言を求められております。この際、これを許します。中曽根通商産業大臣
  25. 中曽根康弘

    国務大臣中曽根康弘君) 本国会は、昨年十二月一日召集以来、百八十五日に及ぶ長い国会でございましたが、その間に石油危機中小企業危機諸般の問題が山積いたしまして、その間適切な御指導、御批判を賜わりまして、つつしんで御礼申し上げる次第でございます。  政府といたしまして、足らざること多々あったと反省いたす次第でございますが、ここで御指導いただきました御趣旨を体して政策を改善していく決心でございます。  なお、今回、大矢議員林議員川上議員のお三方におかれましては御退任なさる由仄聞いたしておりますが、この三先生からも適切な御批判、御助言、御指導をいただきまして、ここに重ねてつつしんで御礼申し上げる次第でございます。その間賜わりました商工政策石炭政策エネルギー政策国際経済諸般の問題につきましては、御趣旨を体しまして鋭意政策充実、改善していく決心でございます。  特に大矢先生におかれましては、昭和三十一年御当選以来、石炭対策につきましては十八年の長きにわたり、その間委員長として種々通産省に対して御指導を賜わりましたこと、なお、商工関係につきましては十一年連続して委員並びに理事をおつとめいただき、通産省に非常なる御鞭撻を賜わりましたことを、ここにつつしんで御礼申し上げる次第であります。  御退任なさる先生方の御健康を心からお祈りいたす次第でございます。  どうもありがとうございました。(拍手)     —————————————
  26. 剱木亨弘

    委員長剱木亨弘君) これにて、本国会における商工委員会議事を終わりますが、この際、委員長といたしましても一言あいさつをさしていただきます。  本通常国会におきまして、不肖私、委員長としましてはなはだ至らぬところが多く、委員皆さまにたいへん御迷惑をおかけしたことを心からおわびを申し上げます。しかしながら、その間皆さまの御協力によりまして、とにかく大過なく本委員会議事を終わるに至りましたことは、皆さまの御努力のたまものと厚くお礼を申し上げます。  なおまた、長い間本委員会委員として活躍されました川上為治君、大矢正君、林虎雄君には今国会をもって勇退されるやに伺っております。長年にわたり三君の国政に尽くされました御功績は、まことに偉大なものがあると存じます。ことに、この委員会におきましては、御三方のお尽くしいただきましたことを深く感謝するとともに、ただいま通産大臣からもお話がございましたが、大矢正君が長年にわたりまして、石炭並びに商工に関しまして非常な御尽力をいただきましたことは、われわれ委員一同、心から感謝をいたしておるところでございまして、この御三君の今後の御健勝と、なお御活躍を心から念願をいたしまして、委員長といたしましても、厚く感謝の意を表明いたしまして、ここに会を終わるについて一言あいさつを申し上げます。ありがとうございました。(拍手)  本日はこれにて散会いたします。    午後八時三十六分散会      ——————————