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須藤五郎君 こういう問題は私
たちは
反対なんで、
反対理由を明らかにしておかないと、外のほかの方に、なぜ
反対したかということがわかっていただけないといけませんので、ここで簡単に
反対理由を申し述べます。
この
予算の出し方ですね、私
たちの前に出される、これがもうすっかりきまってしまって、
政府との間の話もきまってしまった段階で私
たちに示されても、これに対して積極的な
意見を述べることはできない、ふやしてもらいたいと言っても、それはもう決定しておるんですからというようなことではぐあい悪いと思うのですね。
で、これを出されるときは、次の
機会からもっと私
たちにも
意見を述べて、私
たちの
意見をこれに入れて
政府と折衝するということにしていただきたいと思います。これが一つです。
それから私
たちは、従来
職員の
給与の点で、行(二)から行(一)への
移行をやれ、もう行(二)というものはなくして行(一)だけにしてはどうだという
意見を述べてきたのですが、
予算の面からできない、また
国会の規程の中でできないというようなことが言われてまいりました。で、ことしもわずか四人だけが行(二)から行(一)に
移行されている。こういう結果で、まだ二十五人の行(二)が残っておるという、これにも私
たちは
賛成できないわけなんです。
それから昨年度から
政府の
定員削減計画に同調して、
職員の増員は行なわれておりません。そういうふうなことで、
労働条件がますます悪くなってきておるというのが現状です。また一例を申しますならば、私
たちは部屋に配属される
女子職員を
最低二名にしてほしい、一名では、
病気になったときに
補充は来ますが、
補充が来てまたその
補充が
病気になったときは、事故がある場合はもう
補充が来ないというようなことで非常に困るわけです。やはり
国会の
職員は、
議員が十分に活動できるために、
議員のその活動を助けるという意味で配属されておるものと思いますので、そういう不都合のないように、今後は
最低二名の
女子職員を配属してもらいたいということを私は議運でも要望しました。しかし、それも
予算がないということで、できないというお答えだったと思うのです。
それから職場の
環境整備の点でも、そこの
会館の地下の冷暖房の
整備がなされていないために、
職員として非常に困るという訴えがかねがねなされておるのですが、その点も今度査定でゼロとなっておるということです。ですから、こういうことも早く改善していただきたいと思います。
特に行(二)から行(一)への
移行の問題ですが、これは
国会独自で私はできないものかと思うのです。今日は人事院の行なう各省の
給与体系にならっておるということですが、それじゃなしに、
議長の職権でやっていただきたいということです。これは今後そのために
議長がひとつ善処していただくように、この
機会に私は
議長にお願いをいたしておきたいと思います。
以上述べましたような立場に立ちまして、私は今度のこの
予算に
反対をぜざるを得ないということでございます。