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沢田実君 そんな昔のを聞きたいと思っておるわけじゃないのですよ。
室長がその辺のところをですね、
交通のほうで一万六千なんぼ出ているからいいというのじゃなしに、二十四時間以降の四十四年になくなったのは二万をこえているということはテレビでも発表されておるし、四十五年はどうだろうというぐらいの
死者に対する気持ちがぼくはまず必要じゃないかと言いたいのです。それでいろいろ数を見てみますと、日清
戦争でなくなった方が一万三千六百十九名しかいないのですよ。それをはるかに突破している。二万名を突破しているのですから。おそらく四十五年度は二十四時間以降の人を入れれば二万をはるかに突破するでしょう。あるいはまたベトナム
戦争で米兵がなくなった数は四万四千六百三十一、これは一九六一年の一月から一九七一年三月十六日までの数ですけれ
ども、十年間で四万四千六百三十一です。ですから日本の
交通事故でなくなった数は、二年間でベトナム
戦争の米兵の
死者に匹敵するほどなくなっているわけです。負傷者でみましても、朝鮮
戦争で負傷なさった方が四十万五千七百七十五といわれておりますけれ
ども、その二・五倍に当たる百万近い人が負傷しているわけです。それからベトナム
戦争の米兵の負傷者というのは三十四万五百九だそうですけれ
ども、約三倍の人が負傷しております。だから、先ほど
近藤先生が
交通戦争とおっしゃいました、世間でもそう言っておりますが、確かにその
死者の数、負傷者の数からいけばこれは大問題なわけです。その大問題に取り組む態度が私はもっともっと真剣でなくちゃならないということを申し上げたいのです。ということは、この公害問題については
政府も、議会も、
国民も本気になって公害の問題に取り組み、立法も十何本もやりました。ああいうように議論されております。だけれ
ども、そこまではまだ至っていないけれ
ども、しかしその公害でなくなったり、公害でいろいろ病気になっている人の数とは比較にならないほどたいへんな問題がこの
交通問題じゃないかと思うのです。ですから、何といってもわれわれ特別
委員会、あるいはこれを担当する皆さまが、そういう空気を巻き起こして、そうして
国民運動に展開して、あるいは
政府の担当者が
予算をたくさん取って、そうしてこれに対する
対策を立てていかなくちゃならないと私は思うわけです。佐藤総理が三十九年十一月に総理になられて、四十五年の十二月三十一日まで、いわゆる人間の生命が一番大事だということを三本の柱の一つに掲げて総理がいろいろやったわけですけれ
ども、それ以降なくなった方は八万九千四百八十四名という、なくなった方がもう十万近い。この数も要するに二十四時間以内の数ですから、それをこえれば十万を突破しているわけです。負傷者においては四百五十二万八千八百七十三という膨大な数になっております。ベトナム
戦争でアメリカの兵隊が負傷した数の十三倍というたいへんな数の人が負傷し死んでいるわけですので、私はもう少し本気になって取り組んでいただきたい、こう思います。
それで、警察庁の
交通局のきょうの
資料を見ますと、その中にこの前いただいたのと数が違うのがあるのですが、これは茨城県がこの前は六十九プラスでしたけれ
ども、今度は四十九になっておりますが、これは何かその後数に
異動があったのですか。きょうはタイプのほうをいただいたのですが、せんだってはガリ版のほうをいただいたわけです。