○
政府委員(
森本修君)
漁港整備計画の
変更について
承認を求めるの件の
提案理由につきまして補足して御
説明を申し上げます。
まず、
現行の
漁港整備計画の
実施状況から申しますと、その総
事業費一千億円のうち
実施済みが約六百三十二億円で、その
進捗率は約六三%となっております。
次に、今回
承認をお願いいたしております
変更整備計画に基づきまして緊急に
整備を必要とする
漁港三百七十港の
漁港の
種類別内訳を申し上げますと、第一種
漁港が八十三港、第二種
漁港が百四十四港、第
三種漁港が七十五港、
特定第
三種漁港が十一港、第四種
漁港が五十七港となっておりまして、これらの
漁港を
昭和四十四年度以降五年間に総
事業費千五百億円をもって
整備することといたしております。
また、
現行整備計画に定められております
整備漁港と今回の
変更整備計画に定められております
整備漁港との
関連を申し上げますと、
現行整備計画から引き続き
変更整備計画に取り入れようとするものは二百七十二港でありまして、今回の
変更整備計画におきまして新規に採択しようとするものは九十八港となっております。
なお、
現行整備計画の
整備漁港のうち今回の
変更整備計画の
整備漁港とされていない百八港につきましては、このうち現在
整備を必要としない十三港を除いた九十五港は別途
改修事業または
局部改良事業により
整備することといたしております。
また、
現行の
漁港整備計画の
整備漁港以外のもので、今回の
漁港整備計画の
変更に際して新たに加えるよう要望のあったもののうち、この
整備計画に採択されなかったものについても、
整備を必要とする
漁港は、同様に
改修事業または
局部改良事業により
整備することといたしております。
以上をもちまして
漁港整備計画の
変更について
承認を求めるの件の
提案理由の
補足説明を終わります。
お
手元にお配りしております
関係資料の要点を御
説明申し上げます。
横刷りで横に長くなってる分でございます。
第二ページは、
都道府県別の
漁港種類別港数調べであります。
県別は省略をいたしまして、右の下の欄をごらんいただきますと、
全国の指定を受けました
漁港は二千七百七十五港にのぼります。その
種類別は、ここにありますように、第一種
漁港が二千百二十八、第二種は四百六十六、第
三種が九十三、
特定第
三種が十一、第四種
漁港が七十七ということでございます。
それから三ページへまいりまして、第三次
漁港整備計画の
実施状況でございますが、一番上の欄は、
事業費として一千億、
国費が六百七十九億というのが
計画の
内容でございましたが、四十三年度までに支出をいたしましたのは、
事業費で六百三十二億、六三%の
進捗率、
国費で四百四十四億、約六六%ということでございます。右のほうにその差引が載っております。それから二番目は、いま申しました全体の
事業の
進捗状況の
年次別の
状況でございます。これはごらんをいただきたいと思います。なお、
漁港の
改修事業、それから
局部改良事業につきましても同様に書いております。で、全体を合計いたしますと、四十三年度までに一番右の下の欄でありますが、
事業費にいたしまして九百二十一億ということであります。全体を通じました
計画の
事業費が千四百億でありますから、
漁港修築事業が一千億、
漁港改修事業が二百五十億、それから
漁港局部改良事業が百五十億、あわせまして千四百億ということでございますので、それに対します全体の
進捗率としては六五・八%という
状況でございます。
それから四ページにまいりまして、今回の
整備計画の
種類別の
状況でございますが、これは
先ほど補足説明で読み上げましたとおりでございます。
本土、
離島、
北海道——一番右の欄をごらんいただきたいわけでありますが、
内訳として
本土が二百一、
離島が九十六、
北海道が七十三。種別の
内訳は先ほど御
説明したとおりであります。
それから五ページのほうは、
前回の
現行の
整備計画と今回
変更になります
整備計画との
関連でございます。
前回の
整備計画にのっとりました港が三百八十港、完成いたしましたのが四十九、未完成のものが三百三十一。それから三百八十の港のうちから今回の
整備計画に引き続き採択されるのが二百七十二。このうちには
前回の
整備計画ですでに既定の
計画を完成したもの十六港も含まれております。それから(3)といたしまして、新たに今回の
整備計画に追加されますのが九十八港ということでございます。それからなお三百八十港の
前回の
整備計画のうち、採択されないのが百八港ございますが、それぞれの
内訳が下のほうに書いてあります。
それから六ページへまいりまして、現在の
漁港の修築
事業に対する国の負担率あるいは補助率の関係を書いております。非常にごちゃごちゃしておりますが、
本土と
北海道と
離島というふうに大別をいたしまして、
本土のほうは本則で補助率を書いておりますものと、それから
附則で書いておりますものと二つありますので、ごたごたしておりますが、いずれにいたしましても、第
三種の
漁港までは大体五〇%の補助率というふうに御理解をいただければいいかと思います。それからいわゆる特
三種と特四種
漁港はそれよりも補助率が比較的高率になっておるというのが今度の
状況であります。それから
北海道のほうは、いずれも
漁港法の
附則によりまして、
本土よりは補助率がかさ上げになっております。それぞれの種別の
状況はここに書いたとおりであります。それから
離島のほうは、
離島振興法によりましてそれぞれまたかさ上げになっております。それぞれの種別につきましては、ここに記載いたしましたとおりであります。
それから七ページへまいりまして、
漁港関係予算の
状況でありますが、四十三年度予算と四十四年度予算をそれぞれ
漁港関係の
種類別の
事業に従って予算額が記載されております。一番下を見てみますと、全体で前年度が百八十六億、それが二百二十一億ということで四十四年度予算の御
審議をいただいております中に入っておるわけであります。それぞれの部分につきましては省略さしていただきます。
それから八ページは
漁船の
動向でございますが、一番左の欄に全体の
漁船の
動向が書かれております。隻数の
状況と総トン数の移動の
状況でございますが、隻数のほうはここ数年ほとんどそう大きな
変化はないと一口で言っていいかと思います。それから総トン数のほうは漸増してきておるという
状況であります。それから海水
漁船の中で
内訳がございまして、動力
漁船と無動力
漁船というふうになっておりますが、これも大勢から申しますと、無動力
漁船が隻数、トン数ともに減少して、それから動力
漁船が隻数、トン数ともに増加しておるというのが現状であります。それから淡水
漁船がほとんどネグリジーブルでございますので
説明を省略いたします。
それから九ページへまいりますと、海水の動力
漁船の
推移を書いております。総数は先ほど申しましたとおり、隻数、トン数ともふえております。それから階層区分別には、五トン未満これが増加をいたしております。それから五トンから二十トン、二十トンから五十トン、五十トンから百トンという階層は何と申しますか、停頓
状況といいますか、そう大きな
変化を示さない。それから百トン以上は、最近増化が著しいというのがトン数区分別の
漁船の
状況であろうかと思います。
それから十ページへまいりまして、漁獲量の
推移でございますが、全体の漁獲量と海面と内水面を分けて書いております。全体の漁獲量はごらんいただきますように、三十七、八年に一たん高くなってきまして、三十九年が減少いたしまして、それから四十年、四十一年というふうに増加をいたしまして、そこに四十二年が
数字が落ちておりますが、四十二年のほうは約七百八十万トンということでありますから、四十、四十一、四十二というのがかなり漁獲量が増加してきておるという
状況であります。それから海面
漁業は、いま申しました総数の動きがほぼパラレルに動いております。それから内水面
漁業は、ここにございますように、ここ、二、三年来増加をしてきておるというのが現状であります。
はなはだ簡単でございますが、以上のような
状況でございます。