○勝
澤委員 動議に対しまして、
自民党の
長谷川理事の出された案につきまして
反対いたします。それから、
安宅理事の出しました案につきまして
賛成いたします。
まず、
議運というのは
話し合いの場だといわれてまいりましたし、
委員長も
就任以来
話し合いでものごとをまとめようと
努力をいたしてまいりました。しかし、残念ながら第一の初
仕事で、
代表質問のことで
採決をしなければならないということはたいへん遺憾に思っておるのでございまして、
議運というのは、いろいろな問題がありますけれ
ども、
お互いに話し合って、そうしてその
話し合いの結論として従来の
慣行をたっとんでまいりました。その
慣行とは何かといえば、本
会議の
代表質問は、第一日目に
社会党、
自民党、第二日目に
社会党、
社会党、
民社党、
公明党、
共産党、これは四十二年の総
選挙が終わった
あとの
特別国会におきまして、その後の臨時
国会におきまして確立されてきた
慣行であるわけでございまして、その決定にあたりましては、
自由民主党も
努力をされて、満場一致でこの
慣行を樹立するように
努力してきたわけでございますけれ
ども、
民社党から、
採決によれということで、たいへん残念ですけれ
ども、
採決によってこの決定が二回にわたってきめられてきた
経過があるわけであります。
しかるに今回は、
議運の
委員長ほか
理事が総入れかえになった。そうしてまた
久野委員長は、前
委員長に引き続き
話し合いの場で円満な常識をもって
運営をいたしたいというご
あいさつがあり、また、
自民党の田中執行部も、対決よりも
話し合いでという姿勢を打ち出したと伝えられておったわけであります。したがいまして、私たちも、執行部がかわり、
議運の
委員長以下
理事がかわったとしても、
自民党そのものが変わったとは何ら
考えていなかったわけであります。ですから、
慣行についてかりに訂正しようとする場合は、十分な
話し合いがなされて、そうして了解に達する、あるいは了解できないとしても
話し合いの上で
提案されると思っておりました。ところが、昨晩十一時半までわれわれ
社会党だけほったらかして、
自民党を中心に三党だけで話し合った結果として、党首を立てるというのが新風だと言っておりながら、それを撤回し、似て非なる、
社会党、
自民党、
社会党、
社会党、四名も第一日目に終わり、そうして二日目のトップに
民社党を置き、
公明党、
共産党、これが新風だというに至っては、一体何が新風だか、実は解釈に苦しむわけであります。まさに新風というよりも
党利党略以外の何ものでもないわけであります。かてて加えて、第一日目の社、自、社、社というのは、まさに
質問時間だけで百四十八分であります。二日目の民、公、共に至っては七十五分であります。一体どこに新風というものが
考えられるでありましよう。
したがいまして、私たちも、
久野委員長のもと、この第一回の初
仕事の中でできるだけ円満な解決をと望み、われわれ自体もいろいろ苦慮したわけであります。
委員長もいろいろお
考えになったでありましょう。したがって、きょうの昼、非公式ではありましたけれ
ども、
委員長から、
社会党、
自民党、
社会党三名でどうだろうかという
お話が私と
安宅理事にあったわけであります。私たちは、この案も従来の
慣行を変えることであって、まことに残念なことではあるけれ
ども、しかし事ここに至れば、ものをまとめるのがわれわれの任務でありますから、十分な考慮をいたし、これに
賛成をいたしたわけであります。しかも
委員長は、
自民党もこの案に
賛成をした、だから
社会党もということで、われわれも
賛成しよう、こうきまったのでありますが、いつの間にか、
自民党が
賛成したのかしないのか不明になりました。
委員長は、
自民党の
理事が
賛成をしたと思ったらしいのでありますけれ
ども、
理事の
皆さんに聞くならば、
賛成しなかった、聞いただけだということらしいのでありまして、一体
委員長のまとめ役としての
努力はどこにあったか、実はまことに残念に思うわけでございます。
しかも、今晩いま現在九時三十七分、これから本
会議を開き、
社会党、
自民党、
社会党、
社会党、四名も延会をしてまで消化しようとする一体いかなる
理由がそこにあるでありましょうか。一体なぜ延会をするのでありましょう。今晩適当な時間に切り上げて翌日に回すということも可能ではないでしょうか。しかも、これからの
国会を
考え合わせたときに、一体延会までして、
採決までして、
話し合いを拒否してまでなぜこれを強行しようとするのか、まことに怪しむわけでありまして、ちまたには
久野委員長でなく、苦悩の
委員長だ、まことに指摘のとおりであります。しかし、そのことは、私は
自民党が、
理事の
諸君が、片方で
民社、
公明に約束し、片方で
社会党に約束をし、そうして今日この時点まで混乱させてきた
責任というものは私は重大だと思うのであります。われわれは、
議会政治というものは永遠なものでありますから、あくまで
話し合いで円満な解決をということで、最後の
方法として
議長の裁定にという案まで
安宅理事から
提案をされたわけでありますが、それすら顧みられなかったということはまことに残念であると思います。
以上、私は
長谷川案に対して
反対、
安宅案について
賛成を申し上げる次第です。