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1968-01-22 第58回国会 衆議院 議院運営委員会図書館運営小委員会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    本小委員会昭和四十二年十二月二十七日(水曜 日)委員会において、設置することに決した。 十二月二十七日  本小委員委員長指名で、次の通り選任され  た。       加藤 六月君    竹内 黎一君       渡海元三郎君    西岡 武夫君       山村新治郎君    佐野  進君       広瀬 秀吉君    麻生 良方君       正木 良明君 十二月二十七日  渡海元三郎君が委員長指名で、小委員長に選  任された。 ————————————————————— 昭和四十三年一月二十二日(月曜日)    午後零時三十五分開議  出席小委員    小委員長 渡海元三郎君       加藤 六月君    西岡 武夫君       佐野  進君    広瀬 秀吉君       麻生 良方君    正木 良明君  小委員外出席者         議院運営委員  安宅 常彦君         国立国会図書館         長       河野 義克君     ————————————— 本日の会議に付した案件  昭和四十三年度国立国会図書館予定経費要求の  件      ————◇—————
  2. 渡海元三郎

    渡海小委員長 これより図書館運営小委員会を開会いたします。  本日は、昭和四十三年度国立国会図書館予定経費要求の件について審査をお願いいたしたいと思います。     ————————————— 昭和四十三年度国立国会図書館予定経費要求書   〔本号末尾に掲載〕     —————————————
  3. 坪川信三

    ○坪川委員長 まず、河野図書館長説明を求めます。
  4. 河野義克

    河野国立国会図書館長 国立国会図書館昭和四十三年度予定経費要求につきまして御説明申し上げます。  まず、昭和四十三年度予定経費要求総額は二十三億七百八十五万五千円でございまして、これを前年度予算額と比較いたしますと、三億七千一百八十一万三千円の増加となっております。  次に要求額のおもなものについての概略を、予算要求額事項別表によって、御説明申し上げます。  まず第一は、国立国会図書館維持管理に必要な経費でありますが、その総額は十億九千五十七万七千円でございまして、これを前年度予算に比較いたしますと、一億二千九百三十八万九千円の増加となっております。この増加のおもなものは、庁舎の第二期工事完成に伴う諸経費と、職員給与改定並びに諸手当改善に伴う経費でございます。  庁舎の第二期工事完成に伴う諸経費について申し上げますと、一、職員二十三名増員に要する経費として四百八十一万九千円、二、備品類整備に要する経費として三千二百八十一万四千円、三、書庫閲覧室及び事務室移動に要する経費として五百八十万三千円、四、庁舎維持光熱水料保守料清掃料等)に要する経費として二千一百十六万六千円、五、その他一百七万四千円が計上され、その総額は六千五百六十七万六千円と相なります。  次に諸手当改善に要する経費について申し上げますと、国会特別手当並びに賄雑費については、それぞれその支給率増加することにより四百五万三千円が増額計上され、その総額は一千三百七十一万四千円と相なります。  第二に、国立国会図書館業務運営するために必要な経費でありますが、その総額は二億五千六百二十四万三千円でございまして、前年度予算に比較いたしますと一千九百四十二万三千円の増加となっております。この増加のおもなものについて申し上げますと、まず、立法調査業務を充実するために必要な経費は一百五十九万六千円を増加いたしまして、その総額は一千六百三十三万一千円と相なり、増加のおもなるものは、国政審議上の重要事項に関する総合調査の実施に必要な経費であります。  次に、資料の収集、整理及び利用に必要な経費は九百四十万九千円を増加いたしまして、その総額は七千二百二十一万六千円であります。増加のおもなるものは図書購入費六百七万円、納入出版物代償交付金一百八十三万円でありまして、これにより図書購入費総額は四千四百三十七万六千円、納入出版物代償交付金総額は一千二百二十三万二千円と相なります。  次に、目録その他の書誌の作成に要する経費は四百十二万六千円を増加いたしまして、その総額は一千九百八十二万八千円であります。  また、科学技術関係資料整備に要する経費は一百三十五万六千円を増加いたしまして、その総額は一億一千九十三万七千円であります。  なお、昭和四十一年度から着手いたしました当館滞貨図書整理明治期刊行所蔵図書目録刊行に要する経費について申し上げますと、滞貨図書整理に要する経費は四十一万一千円を増加いたしまして、その総額は六百七十三万三千円、明治期刊行所蔵図書目録刊行に要する経費は一百十一万二千円を増加いたしまして、その総額は二百六十一万五千円と相なります。  このほか、図書館資料の製本に要する経費図書館間協力業務に要する経費増額等を計上することとした次第でございます。  第三に、国立国会図書庁舎の第二期工事に必要な経費でありますが、その総額は第三年度に要する経費として九億六千一百三万五千円が計上され、これを前年度予算額と比較いたしますと二億二千三百万一千円の増加となっております。これによりまして、国立国会図書館庁舎の第二期工事は、昭和四十一年度より三カ年計画をもって実施し、その総額は二十三億一千三百七十七万三千円となり、多年の懸案でありました全館の工事は、昭和四十三年秋を目途として完了することとなります。  以上当館昭和四十三年度予算要求概略について御説明申し上げた次第でございます。よろしく御審議をお願い申し上げます。  なお、当予算につきましては、渡海図書館運営小委員長以下小委員皆さま方に絶大の御支援をいただきましたことを心からお礼を申し上げます。
  5. 渡海元三郎

    渡海小委員長 ただいまの図書館長説明に対し何か御質疑ございませんでしょうか。
  6. 広瀬秀吉

    広瀬(秀)小委員 職員二十三名増員経費が四百八十一万円、これは採用の時期と関連があるんだろうと思いますが、平年度でどれくらいになるのですか。
  7. 河野義克

    河野国立国会図書館長 いまおっしゃいましたように第二期工事完成の時期と関係がございまして、この増員は十月一日から認められております。つまり半年間の経費でございます。したがいまして、平年度はその倍額相当のものになるわけでございます。
  8. 広瀬秀吉

    広瀬(秀)小委員 もう一つ、納入出版物代償交付金、これをちょっと説明してください、大体見当はつきますけれども
  9. 河野義克

    河野国立国会図書館長 御承知のように、わが国で出版される出版物は、すべて国立国会図書館法によりまして私ども国立国会図書館に納本されなければならないことになっております。その場合におきまして、全然無償で納本されるということは憲法上若干疑義があるということで、製作に要した原料相当分はこれを償わなければならないという考え方に立ちまして、大体市価の半額を私どものほうから代償金としてお支払いをする、こういうことになっておりまして、それは予算で国庫から支給をする、こういうことになっております。
  10. 安宅常彦

    安宅議員 関連して。休む時期とかなんとかいうのは——まだ別に議題があるのですか。なかったら、いま聞きたいと思いますが、どうなんですか。
  11. 渡海元三郎

    渡海小委員長 別に本日はないのです。
  12. 安宅常彦

    安宅議員 職員組合と相談をしておいてもらいたい、こういうことになっておったのですが、その後、この工事のために一部休んだりなんかする期間、これは話がまとまったのでしょうか。
  13. 河野義克

    河野国立国会図書館長 昨年におきましても、私も相当長時間にわたりまして組合会談をいたしました。また、総務部長は毎週会談をいたしております。そういう際にも、しばしば第二期工事に伴う業務停止問題等についての話をいたしております。それにつきましては、予算が現実にどれだけつくかということにも関連がございますので、その予算のつき方を見てということもございまして、予算の案が決定いたしまして今日まで、ただいまの問題について最終的に合意をしておるということではございませんけれども予算数字等も逐次話をいたしましていろいろ話し合っております。いずれにいたしましても、相当期間は休まざるを得ない状況でございまして、おのずから帰着するところはあろうと思いますので、十分内外の了承を得て業務をやってまいりたいと存じております。
  14. 渡海元三郎

    渡海小委員長 なお、決定に対しましては、小委員会といたしましても重大な関心を持っておりますので、またあらためまして御報告をし御審議を賜わりたい、このように考えております。
  15. 広瀬秀吉

    広瀬(秀)小委員 ちょっと聞きたいのですが、大体休まなくてはならぬ時期のめどは何月ごろということになっておりますか。
  16. 河野義克

    河野国立国会図書館長 四十三年度におきましては、まず四月一日から六月の半ばまで、今度の図書館の中央に書庫がございますが、その書庫が現在十一層でありますものが十七層に伸びます。その書庫の中にありますエレベーター、あるいは本のリフト、あるいは垂直のバーチカルコンベヤー、そういうものを全部改装いたします。その改装期間がどうしても二月半かかるのであります。そういった搬送機改装しておるときは、出納が事実上できませんから休まざるを得ないわけであります。それから、この搬送機改装完成をいたしますと、その搬送機を使いまして、旧書庫から新書庫へ大幅の移動をしなければなりません。それは全部が一様に休むことを避けまして、新聞雑誌の類と図書の類とを分けていたそうと思いますが、それぞれ移動をいたしておる時期におきましては、その出納ができませんので、図書あるいは新聞雑誌等によって、その時期時期に休まなければならないことになります。六月半ばに搬送機改装が終わりまして、それからすぐ新聞雑誌移動を行ないまして、そのときは図書出納は行ないます。したがって、閲覧利用ができます。新聞雑誌移動が済みますと、図書移動をそのあとでやります。そういった新聞雑誌につき、また図書につき、それぞれ一月あるいは一月半の業務を停止しなければならない時期がございます。したがいまして、もう一ぺん繰り返しますと、搬送機改装しておる四月一日から六月半ばまで、また搬送機利用して移動しておる、これは新聞雑誌図書について若干違いますが、それぞれ一月とか一月半という期間は休まなければなりません。  これは主として一般の閲覧関係で申し上げておりますが、そのほかに参考書誌等でやっております専門的な閲覧室があり、専門的なレファレンス業務がありますが、こういうものは個々に検討いたしまして、業務が継続できるものはむろんやってまいりたい。それから資料その他の関係でできないものは停止せざるを得ないものも出てくる、そういう点について十分検討をいたしたい、かように考えております。
  17. 広瀬秀吉

    広瀬(秀)小委員 ひとつ要望しておきますが、そういう若干の時期的なズレなんかは工事関係ですからあると思いますが、図書館利用する議員にとって非常に大きい問題ですから、大体いつごろの時期になる、それから、どの期間新聞雑誌の類だとか、いまおっしゃったけれども、この期間にはこういうものはだめになりますとか、そういうことをできるだけ早い機会に、めどがついたらこの小委員会に報告していただくと同時に、全議員に対しても周知するような方法を事前にとれるように、そうして運営にできる限り、休館しても前もって必要な本を借りておくとかいうことがあろうと思いますから、そういうような配慮をひとしてしていただきたい、このことを要望しておきます。
  18. 河野義克

    河野国立国会図書館長 まことにごもっともな御発言でございますので、十分その御要望に沿っていたしたいと思います。  なお、議員に対する奉仕関係においては、調査局のレファレンス関係においても、議員閲覧関係においても、ずっと継続してやれるめどを持っております。ただ部屋がいろいろ移動いたしましたり、それから所要の図書文献等移動中で出ないような場合には一時御迷惑をかけることがありますが、概していえば、議員関係奉仕はずっと継続して行ないたいと思います。また、国民大衆にも非常に関係がございますので、そういう予定がはっきりいたしましたら、これもなるべく早く周知をして、御迷惑を最小限度にいたしたいと思っております。
  19. 渡海元三郎

    渡海小委員長 ほかにございませんでしょうか——それでは、昭和四十三年度国立国会図書館予定経費要求につきましては、お手元印刷物のとおり決定し、議院運営委員会においては、勧告を付さないで議長に送付すべきものとするに御異議ございませんか。
  20. 安宅常彦

    安宅議員 勧告を付さないで……。委員長異議あり。そうなると、勧告という意味がどういう意味か、法律的に何か勧告をつけることになっているのか私はよくわからぬが、たとえば職員超過勤務手当であるとか、それから賄雑費について私は旧来主張してまいりまして、図書館以外の衆参両院職員とのバランスがとれていない、これは非常に重要なことだから、こういうことについては予算要求をするときから両院国会図書館との間でいろいろ連絡不十分なところがあるようだし、あるいは初めから両院国会図書館といろのは職務の内容、そういうものが違うから賄雑費も少なくてよろしいし、超過勤務もあまりしないのだ、こういう考え方予算要求をした形跡があるような気がするから、この問題については私は非常に異議があるというように、非常にくどいほどいままで発言してきたわけです。この要求を見ますと、これは直っていないようですね。具体的にいえば直っていません。だから、それを職員の、何というか、勤労意欲その他人事管理といいますか、私ら野党人事管理ということばを使わないが、そういう面から再考慮すべきだということぐらいは、口頭でもいいからつけなければ、御異議ありませんとは言えない立場なんですがね。
  21. 加藤六月

    加藤(六)小委員 勧告といろのは、そういう問題とは違うのでしょう。
  22. 安宅常彦

    安宅議員 それはよくわからぬが、あなた知っているなら言ってください。
  23. 渡海元三郎

    渡海小委員長 ただいまの点は前の小委員会でも十分論議された点でございますので、そのいまの安宅さんの御意見に対し、微力でございまして十分なことはできませんでしたのですが、両院の諸手当並びに賄雑費と比べまして幾分かでも前進さしていただきましたので、速記録に、安宅さんの御意向を含みながら館長の御答弁を願うことによって御了承賜わりたいと思いますが……。
  24. 安宅常彦

    安宅議員 答弁の次第ではね。
  25. 河野義克

    河野国立国会図書館長 国会図書館職員給与あるいは手当の問題について毎々御配慮いただいておりますことは感謝にたえません。この要求に際しましても、本図書館運営小委員会の御意向をもって、両院と同じ立場要求をし直すということにいたしたことも、御承知のとおりであろうと存じます。それで、いま小委員長もおっしゃいましたように、この点を非常に強調いたしまして、従来に比べますと、国会手当におきましても、また、賄雑費におきましても、若干の改善を見たことは御支援のたまものと感謝するところでありますが、全体的にそれでは両院と全然均等になったかといえば、それはそうはなっておらないので、今後とも御意見の御趣旨等を体して十分その点に意を用いて努力をいたしたいと存じております。
  26. 渡海元三郎

    渡海小委員長 この機会に、国会手当並びに賄雑費両院上げ方に比べて改善になった点を……。  速記をとめて。   〔速記中止
  27. 渡海元三郎

    渡海小委員長 それでは速記を再開してください。  それでは、昭和四十三年度国立国会図書館予定経費要求につきましては、お手元印刷物のとおり決定し、議院運営委員会においては、勧告を付さないで議長に送付すべきものとするに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  28. 渡海元三郎

    渡海小委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  なお、本日の議院運営委員会において、以上の審議の経過並びに結果を私から報告いたしますので、御了承願います。  本日は、これにて散会いたします。    午後一時散会      ————◇—————