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河野国立国会図書館長 四十三
年度におきましては、まず四月一日から六月の半ばまで、今度の
図書館の中央に
書庫がございますが、その
書庫が現在十一層でありますものが十七層に伸びます。その
書庫の中にありますエレベーター、あるいは本のリフト、あるいは垂直のバーチカルコンベヤー、そういうものを全部
改装いたします。その
改装の
期間がどうしても二月半かかるのであります。そういった
搬送機を
改装しておるときは、
出納が事実上できませんから休まざるを得ないわけであります。それから、この
搬送機の
改装が
完成をいたしますと、その
搬送機を使いまして、旧
書庫から新
書庫へ大幅の
移動をしなければなりません。それは全部が一様に休むことを避けまして、
新聞雑誌の類と
図書の類とを分けていたそうと思いますが、それぞれ
移動をいたしておる時期におきましては、その
出納ができませんので、
図書あるいは
新聞雑誌等によって、その時期時期に休まなければならないことになります。六月半ばに
搬送機の
改装が終わりまして、それからすぐ
新聞雑誌の
移動を行ないまして、そのときは
図書の
出納は行ないます。したがって、
閲覧利用ができます。
新聞雑誌の
移動が済みますと、
図書の
移動をそのあとでやります。そういった
新聞雑誌につき、また
図書につき、それぞれ一月あるいは一月半の
業務を停止しなければならない時期がございます。したがいまして、もう一ぺん繰り返しますと、
搬送機を
改装しておる四月一日から六月半ばまで、また
搬送機を
利用して
移動しておる、これは
新聞雑誌と
図書について若干違いますが、それぞれ一月とか一月半という
期間は休まなければなりません。
これは主として一般の
閲覧関係で申し上げておりますが、そのほかに
参考書誌等でやっております専門的な
閲覧室があり、専門的な
レファレンス業務がありますが、こういうものは個々に検討いたしまして、
業務が継続できるものはむろんやってまいりたい。それから
資料その他の
関係でできないものは停止せざるを得ないものも出てくる、そういう点について
十分検討をいたしたい、かように考えております。