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1968-01-30 第58回国会 衆議院 議院運営委員会 第4号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和四十三年一月三十日(火曜日)    午後一時五十三分開議  出席委員    委員長 伊能繁次郎君    理事 塚原 俊郎君 理事 渡海元三郎君    理事 竹下  登君 理事 田中 六助君    理事 竹内 黎一君 理事 安宅 常彦君    理事 勝澤 芳雄君 理事 池田 禎治君    理事 正木 良明君       小渕 恵三君    大野  明君       加藤 六月君    海部 俊樹君       木野 晴夫君    西岡 武夫君       藤波 孝生君    武藤 嘉文君       山村治郎君    佐野  進君       柴田 健治君    中嶋 英夫君       広瀬 秀吉君    山口 鶴男君       麻生 良方君  委員外出席者         議     長 石井光次郎君         副  議  長 小平 久雄君         議     員 林  百郎君         事 務 総 長 知野 虎雄君     ————————————— 一月二十七日  委員坪川信三辞任につき、その補欠として海  部俊樹君が議長指名委員に選任された。 同月三十日  委員小宮山重四郎君、坂本三十次君及び塚田徹  君辞任につき、その補欠として藤波孝生君、大  野明君及び木野晴夫君が議長指名委員に選  任された。 同日  委員大野明君、木野晴夫君及び藤波孝生辞任  につき、その補欠として坂本三十次君、塚田徹  君及び小宮山重四郎君が議長指名委員に選  任された。 同月二十九日  理事伊能繁次郎君同月二十七日委員長就任につ  き、その補欠として竹内黎一君が委員長指名  で理事に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した案件  議員請暇の件  国務大臣演説に対する質疑の件  本日の本会議議事等に関する件  議事進行係の件      ————◇—————
  2. 伊能繁次郎

    伊能委員長 これより会議を開きます。  まず、議員請暇の件についてでありますが、大石八治君より、二月十日から十九日までの十日間、海外旅行のため請暇の申し出があります。  本件は、これを許可すべきものとし、本日の本会議において決定するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 伊能繁次郎

    伊能委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  4. 伊能繁次郎

    伊能委員長 次に、国務大臣演説に対する質疑についてでありますが、国務大臣演説に対する質疑は、本日及び明三十一日の両日行なうことになっておりますが、質疑者の数は、自由民主党一人、日本社会党三人、民主社会党一人、公明党一人、日本共産党一人とし、発言時間は、自由民主党質疑者及び日本社会党の第一順位者については四十分程度、他の日本社会党民主社会党及び公明党質疑者については一人おのおの三十分程度日本共産党質疑者については十五分程度とするに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 伊能繁次郎

    伊能委員長 御異議なしと認めます。よってさよう決定いたしました。     —————————————
  6. 伊能繁次郎

    伊能委員長 次に、質疑者発言順位について御協議願います。
  7. 池田禎治

    池田(禎)委員 国務大臣演説に対する質疑は、去る二十七日以来議院運営委員会理事会におきまして協議をされました。これはしばしば理事会が開かれまして、しばしば休憩をされ、ことに二十九日のごときは、延々七時間に及びまして、各党個別折衝まで行なわれる、こういう労作を伴いまして、各位におきまして非常な御苦心をいただいたことを深く感謝申し上げます。  と同時に、私は、この際、理事会というものは、記録のないものでございまするので、わが党が提案をいたしましたものの経過と、その理非につきまして、本日ここに私としての動議を、あらためて、理事会に出したるものを委員会に提出をいたしたいと思うものでございます。  この二十七日に提案されましたものは、わが党は、国務大臣演説に対する質疑は、従来の慣例をこの際一新をして、まず第一日において院内交渉団体を持つ野党三党の委員長を登壇せしむることが至当ではないか、かように思うので、この案に基づいて、各党におきまして御協力をいただきたい、こういうことを申し上げまして、各党それぞれお持ち帰りをいただいたのでございます。翌々二十九日、理事会を開きまして、この議がなかなかきまらずいたしまして、各党個別折衝というような、たいへんな時間と労力をいただいたわけでございますが、その結果といたしまして、いろいろな提案がございましたけれども、結局これは日本社会党のいれるところとならずいたしまして、この案は一応撤回せざるを得なくなったのであります。  したがいまして、私は、本日の委員会におきまして、これは長い時間と長い努力をいただいたけれども、実現の不可能な状態にあることを率直に認めざるを得ない。そこで、これを撤回いたしまして、日本社会党主張するように、日本社会党三人、自由民主党一人、民主社会党公明党共産党の一人ずつの質問については、日本社会党主張のとおりこれを認めよう。ただし、質問の日数は二日間であるので、総合計いたしますると七人でありますから、質問の第一日に三人をおやりになって、質問の第二日目に四人をおやりになることが、どう考えても至当ではありませんか、これは国民のどなたがお考えになっても納得のいくところであろう、こういう提案をいたしました。  しかるところ、各党におきましても、それぞれ御勘案をいただきまして、自由民主党のごときは、ほとんどの方は、個人的にはもっともな案であると同意を示されたのでございます。しかるに、今日最後の協議におきましては、それは残念ながら同調できない、こういうことになったのでございます。  御承知のように、議運理事会は、あるいは本委員会は、できるだけ採決ということを避けて、各党の話し合いで、持ち寄って満場一致の姿を出したい、このことを私もよく承知いたしております。しかし、私、今日考えるときに、院の構成からいたしまして、七人の質問者があるのに、初日にだけ二人やって、あと五人、しかも、その中には、野党といえども、小なりといえども政党の党首を立ててやるものがいるならば、それがごみための中に掃き捨てられるような姿に置いておかれる、こういうことを思わなければなりません。したがって、この順位については、私は日本社会党主張のとおりの順位を認めるが、人数については、本日について三人、第二日目の明日に四人、こういうことにこれはできないかという相談をいたしました。さようにならないというのが結論でございます。私は今日なお、この考え方は間違っていないと思っております。先ほどの議運理事会においても、わが党の主張が間違っておるか、それが暴論であるか、天下に向かってそれは恥ずべき行為であるかいなやということを各党の御判断をいただきたい、かように申し上げたところ、それはもっともであるけれども、それぞれ事情があるから、事情とは何かというならば、私はこの席において公にいたしませんけれども、これは全くそれぞれの小異なる問題から発生しておることでありまして、衆議院における各党協力のもとに、施政方針演説に対して党の代表を立てて質問する順番を決定する段階におけるところの至公至平なる姿とはおよそ遠きものがあると思うのであります。さらにまた、自由民主党方々が大ぜいお見えになりますが、その全部の方とは申しませんが、私が御相談を申し上げた方々の中に一人として反論者はありません。もっともである、これが当然の姿である、さようあらねばならぬ、こういうことを申されております。しかしながら、現実的に最終的になってくると残念ながらさような結論を出されなかった。  この問題は、将来議長手元における国会正常化委員会の中においておいおいと審議をし、協議を重ねていきたいという自由民主党の御提案に対しましては、残念ながらこれはあなた方の詭弁にすぎない。何となれば、かつて本院におきましては、常任委員長の配分につきましては各党の頭割りによって案分比例でするということを明らかに各党首脳会談において決定し、公式な記録として残っておるにもかかわらず、国会運営審議におきましては常にこれは竜頭蛇尾でありまして、多数党の前にはいかなることもできない。イギリスの議会では、議会政治においては男を女に変える以外、多数を持つならば何でもできるというが、そういう慣例日本国会の中につくりたくないというのが私どもの存念であります。したがいまして、多数党の横暴を排して少数党意見を尊重せよ、常にこれを野党は唱えてまいりました。ところが、少数党意見を尊重せよということはひとしく一致いたしまするが、われより少なきものに対しましては、これまた少数党意見を尊重せざるような姿というものが毎国会にあらわれておるということは、私は少数政党代表いたしまして遺憾至極である。しかし、これは見るべき国民がどう判断をするか。民社党提案し、公明党賛成をし、自民党といえども個人的にほとんどの人が賛成しておる、反対しておる人はいない。にもかかわらず、現実の運営の面においてはこの事実は否決されようとしておる。しかも、でき得るならばこの席において満場一致、言うならば民社党だけが黙っておってくれれば、公明党にはすでに話がついた、したがって民社党がここでひとつ黙ってこれをのんでくれれば、これはスムーズにいくわけだというお話がございました。残念ながら、私ども小なりといえども天下の公党といたしまして、私ども主張したことが、今日の憲法政治のもとにおける議会政治の上において、はなはだしく奇異なる道をたどるものであるか、それとも、われらの主張は正常であるけれども、多数の前には、自民党社会党連合軍の前には敗れたという姿を見せるか、これは国民判断にまつのみでありまして、本委員会において私が発言を求めたことは、この記録を残して、そうして国民がこれを見て、なるほど民社党が横暴だ、民社党が第一日に三人やらせい、翌日に四人やるということは間違いだ。それは何といっても社会党自民党は大政党だ、あとはこみの政党だ、だから、社会党あとにやるのが当然だと国民判断をするかいなや、これは国民政党に対する信頼の度合というものを示すものでございまして、これは選挙をはじめといたしまして、それぞれの公的な立場において、私的な立場においてささやかれることでございましょう。こういう意味で、公明党諸君は本日採決にだけは加わりたくないという。私は他党の立場というものをきわめて尊重いたすがゆえに、いままでは御回調いただきましたけれども、今後のことにつきましては公明党自主性におまかせ申し上げます。いささかも、この点につきましては、私どもは他意を抱きません。このことを申し上げて公明党諸君に御了解をいただいたわけでございます。  したがいまして、私がざらに声を大にして言うことは、議会政治運営というものは一党の専制ではありません。各党がそれぞれ持ち寄って、各党がもっともとろなずけるところの、その道理に基づいた運営をすることが国会正常化である。ところが、それが何らかの事情において、それが正論である、それが正しいと認めつつもそれが通らない、そういうことが国会の中において堂々と、総括委員会ともいうべき本委員会において論議をされなければならないとすることはまことに遺憾にたえない。これがわが国の民主政治を立てる殿堂の総括委員会であるかと、ひそかに私は心寒きものを覚えるのであります。  さらにまた、参議院の発言順位等を顧みましたならば、私どもは、いままでとりきたった姿というものはすべて便宜主義である、もっと道理に基づいて発言順位発言の期日といろものがきめられなければならない、かように痛感をしておるものでございます。したがいまして、今後私はかようなことが一朝一夕に直るとは思いませんけれども、私の申すことにおいて、各党におきまして異論がございまして、おまえの言っていることは間違いだ、それは正しくない、国会運営のルールからいってもそれは正しくない、少数党のごときは、発言機会は、われらの慈悲をもって与うるものなりというお考え方を持って反論を示される方があるならば、私は喜んでそれを受けて、わが党といえども、行き過ぎであるというならばつつしんで反省の機会をつくり、党員おのおの戒めて、再びかようなことのなからんことを私はこの委員会において言明し、皆さんのこれに対する御批判を仰ぎたい。  したがいまして、私の提出いたしまする動議は、理事会におきましてはしばしば言明をいたしましたが、本日の本会議におきまして、日本社会党の第一陣の方、自由民主党の一人の方、続いて日本社会党の第二陣の方、この方の質問演説を行ないまして、明日は日本社会党の第三陣の方、続いてわが党の西村委員長公明党の竹入委員長日本共産党川上貫一君、以上の順序をもって本会議を開かれるよう私は特に要望いたします。さらにまた、日本共産党につきましては、発言順位等あるいは時間等、このことにつきましては、認めるならばそれだけの、言い得るだけのことをさせてあげるべきだ。ただお義理だけのことでやるならば、これまた、先ほど来申しました国会運営に対する各党協力各党の胸襟を開いた、よりよき運営の姿というものをつくるゆえんではない。ただお情けだ、お義理だといろだけならば、むしろこれは、何と申しましょうか、はなはだ体裁のいいお義理だけを済まして糊塗しようとしておるものではないかとさえ思えるのでございます。  つきましては、先ほど申しましたように、私の動議に対し、この私の主張に対し、各党の御批判をいただくならば、私は喜んでこれを拝聴いたしまして、もって私どもの戒めといたしたい、このことを特に私は発言をいたしまして、各党の活発なる反論をいただきたい、かように思っておる次第でございます。
  8. 伊能繁次郎

    伊能委員長 池田君の発言について御意見ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 伊能繁次郎

    伊能委員長 御意見もないようでありますから、ただいまの池田君の動議賛成諸君挙手を求めます。
  10. 麻生良方

    麻生委員 ちょっと待って。  いま池田理事から説明がありましたこのことについての是非の意見だけは、各党から承るべきが至当だろうと思います。その発言をしておるのでありますから……。
  11. 伊能繁次郎

    伊能委員長 どなたも発言はないということで……。
  12. 池田禎治

    池田(禎)委員 そうでなくて各党意見を一いきなり挙手でなくて、各党はこれに対して賛成とか反対とか、しかる後に採決をなさることが、議事運営の上からいって当然でなかろうか。
  13. 安宅常彦

    安宅委員 説明であって、動議ではない、その内容ではないからいいですよ。
  14. 池田禎治

    池田(禎)委員 動議ですよ。
  15. 伊能繁次郎

    伊能委員長 ただいまの池田君の動議賛成諸君挙手を求めます。   〔賛成者挙手
  16. 伊能繁次郎

    伊能委員長 挙手少数。よって、池田君の動議は否決されました。
  17. 渡海元三郎

    渡海委員 このたびの国務大臣演説に対する質疑順位の問題につきましては、ただいまも民社党池田理事より御提案がありましたとおり、まず野党三党の代表の方が順次質疑することを提案されました。また、従来の質疑者の割り当てを改めまして、第一日に三人、第二日に四人という新しい提案もなされました。われわれといたしましても、議院運営上の新しい試みといたしまして十分に検討に値するものと考え、各党意見がまとまるならばと、今日までいろいろと努力もし、それぞれ折衝折衝を重ねてまいった次第でありますが、はなはだ遺憾でありますが、今回のことにつきましては、どうしても意見一致を見るまでに至りませんでした。  この種の問題につきましては、議運各党意見一致によって改めていくのが大体今日までの慣例であること等も考えまして、私どもは今後の問題として、理事会または議会制度協議会等を通じ、池田理事の御提案について十分に検討していきたいと存じますが、差し迫っておりますきょうあすの質疑順序につきましては、やむを得ないことでありますので、従来の慣例によりまして、本日は社会、自民、明日は社会社会、民社、公明、共産の順序によって進められんことを、私は動議として提出いたします。
  18. 伊能繁次郎

    伊能委員長 ただいまの渡海君の動議賛成諸君挙手を求めます。   〔賛成者挙手
  19. 伊能繁次郎

    伊能委員長 挙手多数。よって、さよう決定いたしました。  ただいまの結果、発言順位は、本日は、まず日本社会党江田三郎君、次に自由民主党大平正芳君が行ない、明三十一日は、まず日本社会党八木昇君、次に同党の山内広君、次に民主社会党西村榮一君、次に公明党の竹入義勝君、次に日本共産党川上貫一君の順序で行なうこととなりました。  質疑者要求大臣は、お手元の印刷物のとおりであります。     —————————————
  20. 伊能繁次郎

    伊能委員長 次に、本日の本会議議事順序について、事務総長説明を求めます。
  21. 知野虎雄

    知野事務総長 まず最初に、先ほど御決定になりました大石八治さんの請暇の件について、議長からおはかりをいたします。次いで、国務大臣演説に対する質疑に入りまして、日本社会党江田三郎さん、自由民主党大平正芳さんのお二人が質疑をされます。  以上でございます。
  22. 伊能繁次郎

    伊能委員長 それでは、本会議は、午後二時二十分予鈴、午後二時三十分から開会することといたします。     —————————————
  23. 伊能繁次郎

    伊能委員長 次に、次回の本会議の件についてでありますが、次回の本会議は、明三十一日水曜日午後一時から開会し、本日に引き続き、国務大臣演説に対する質疑を行ないます。  また、次回の委員会は、同日午前十一時理事会理事会散会委員会を開会いたします。     —————————————
  24. 伊能繁次郎

    伊能委員長 なお、議事進行係についてでありますが、議事進行係を、竹内黎一君の後任として自由民主党山村治郎君にお願いいたすことになりましたので、御了承願います。(拍手)  本日は、これにて散会いたします。    午後二時十三分散会