○正
示委員 先般はたいへん長い時間をちょうだいいたしましたが、
最後に
住宅関係だけを
お尋ねする時間が先日はございませんでしたので、きょうは、あらためてその点だけを簡単に御
答弁いただきたいと思います。
御承知のように、先般の
質問でも明らかにいたしましたが、
台風第三十四号で
集中豪雨を受けました地区、私のほうで申しますと、
和歌山県の新宮市、あるいはまた
東牟婁郡の那智勝浦町、
古座町、太地町、あるいは西牟婁郡の串本町、大島、そういうところが、非常に
人家の
被害が多いのであります。また、小さな
中小企業の
工場も
被害を受けております。これは
台風による倒壊というふうな
事態に遭遇しておるわけでありますが、そこで、
建設省の
住宅局長代理の
総務課長がきょうお見えのようですからお伺いしたいのですが、これらの
被災地の
住宅被害、こういうものに対してどういうふうな
方針でいままでの
調査が進められたか、またどういう
対策を考えておるか、これが第一であります。
それから、第二に伺いたいのは、今後同じような
災害が予想されるわけでございますから、これに対して同じ
被害を繰り返すようでは、これは非常に知恵が足りないわけであります。そこで、
災害の
復旧等にあたりまして、どういうふうに
住宅の
再建を進めていくつもりであるか、これは
住宅政策の基本的な
考え方であろうと存じます。
被災地における
住宅の
復興、こういうものについての基本的な
考え方をどうしようとしておるか、これが第二の問題であります。
第三に、将来の
災害の
予防ということもまたきわめて大切であります。先般同じく
建設省の
河川局長にお伺いいたしましたが、名もなき
河川、その小さな
地方の川の流れに沿うて、民家や小さな
工場が建っておるわけであります。これを事前に
災害から守ってやる
措置が私は必要だと思います。それには、川の
改修ももちろん必要でありますが、
人家なり
工場なりの
宅地が、いかにも低いところにあるという
事態であるならば、これを改め、
地上げをしてやるということが大事かと思います。私はかつて同じく
和歌山県
東牟婁郡
古座町に、
相当程度住宅金融公庫から
融資を受けまして、
低地帯の
住宅の
地上げをしてもらった経験を持っておるわけでございますが、こういう問題について、私は相当各地から、この際将来の
災害に備えて
宅地の
かさ上げをやりたいという要望があると思いますが、これに対して
建設省なり、
金融公庫はどう考えておるか。この三つの点についてまずお考えを承っておきます。