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中澤小
委員 私は、林業のほうは了承します。漁港関連というのは、ちょっと漁港関係の方は不満かもしれぬが、これは実はA重油の減税というものを事実やっているわけですよ。これは当初
目的税をつくったときから農林
委員会で問題にして、おかしいじゃないか、海の中を走っているものから道路を直す
目的税を取るのはおかしいじゃないか、このときはすんなりいって、これは当初からやってないですよ。だから、漁港関係にもぼくは若干異議があるんです。それは漁港関係の
予算として別にやってもらうべきであって、この
予算というのは、私はやはり農道に全集中をしてもらう
予算だと思うのです。それでも、いま県道、国道進んじゃっているから、農道というのは全くいま置き去りにされているんです。町村道関係というのは、これまた全然前進してない、そういう事態ですからね。これはいずれまた
委員会を休会中やるでしょうが、ひとつ、
予算編成のときに基本的にそういう
考え方でこの金はやってもらわぬと、いろいろな理屈をつけて
予算分散をしてしまうと、それは全然重点がまたぼけちゃう。ちょうどいろいろな特別立法を、われわれ国会で、やれ湿田地帯だとか、やれ何だかんだといって七つも八つも法律をつくったけれ
ども、あんなものは何の役にも立たない。ないのと同じことですよ。
予算の効率的な使い方というのは、そういうようなぼけたことをやってはいかぬですよ。やはり目に見えてどんどんよくしていくということでないと、みんなぼけて
——それは大ぜいから取っているからほかのほうにも使わなければならぬ、それは
一つの理由ではありますよ。理由ではありますけれ
ども、やはり一番おくれた農道をどうするか。もしそれに対して
大蔵省が、農道
予算というものをいままでに五十億円なり八十億円なりずっとつけているなら、こんな問題はあるいは出なかったかもしれぬ。あなたも御承知のように、これがいま農政の盲点になっている。国道はできた、県道は舗装されてきた、ところが農道は全然できていないから、まるで半道も迂回して自分のたんぼに入っていく、だから、構造改善対策としても、私は農道整備に
農林省が全力をあげるべきだ。これはいつか坂田君にぼくは言ったけれ
ども、坂田農政の重点にしたらどうだ。このことは、御承知のように、この問題が出てから要望を見ればわかるでしょう、全国で二千本以上の要望が出ているでしょう。それだけ農民がいま農道の整備に非常に急がなければいかぬと思って困っている。これは構造改善対策と結びつくわけですよ。だから、そういう点において、私は
予算編成において、今後の問題ですが、そういういろいろなぼけたことを少なくともやってもらいたくない。われわれ減税をまだおろしておりませんよ。社会党は基本方針は減税ですよ。おろしていませんけれ
ども、最悪の事態の次善の策で、もうこれ以外しかたがないというどたんばにくれば、やはりそういう一番おくれている農道をどうするかということを一番中心に考えてもらいたい。これは
予算編成に対する要望ですが、以上でけっこうでございます。