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1964-05-15 第46回国会 衆議院 本会議 第30号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十九年五月十五日(金曜日)     —————————————  議事日程 第二十九号   昭和三十九年五月十五日    午後二時開議  第一 大気圏内、宇宙空間及び水中における核   兵器実験を禁止する条約締結について承認   を求めるの作  第二 厚生省設置法の一部を改正する法律案(   内閣提出)  第三 昭和三十六年度一般会計歳入歳出決算     昭和三十六年度特別会計歳入歳出決算     昭和三十六年度国税収納金整理資金受払     計算書     昭和三十六年度政府関係機関決算書  第四 昭和三十六年度国有財産増減及び現在額   総計算書  第五 昭和三十六年度国有財産無償貸付状況総   計算書  第六 昭和三十六年度物品増減及び現在額総計   算書  第七 軽機械輸出振興に関する法律の一部   を改正する法律案内閣提出参議院送付)  第八 母子福祉法案内閣提出)  第九 遺言方式準拠法に関する法律案(内   閣提出、参議院送付)  第十 地方自治法等の一部を改正する法律案(   内閣提出)     ————————————— ○本日の会議に付した案件  会期延長の件  議員請暇の件  日程第一 大気圏内、宇宙空間及び水中におけ   る核兵器実験を禁止する条約締結について   承認を求めるの件  日程第二 厚生省設置法の一部を改正する法律   案(内閣提出)  日程 昭和三十六年度一般会計歳入歳出決算  第三 昭和三十六年度特別会計歳入歳出決算     昭和三十六年度国税収納金整理資金受     払計算書     昭和三十六年度政府関係機関決算書  日程第四 昭和三十六年度国有財産増減及び現   在額総計算書  日程第五 昭和三十六年度国有財産無償貸付状   況総計算書  日程第六 昭和三十六年度物品増減及び現在額   総計算書  日程第七 軽機械輸出振興に関する法律の   一部を改正する法律案内閣提出、参議院送   付)  日程第八 母子福祉法案内閣提出)  日程第九 遺言方式準拠法に関する法律案   (内閣提出参議院送付)  日程第十 地方自治法等の一部を改正する法律   案(内閣提出)    午後二時十二分開議
  2. 船田中

    議長船田中君) これより会議を開きます。      ————◇—————  会期延長の件
  3. 船田中

    議長船田中君) 会期延長の件につきおはかりいたします。  本国会会期は来たる十七日をもって終了いたすことになっておりますが、五月十八日から六月二十六日まで四十日間会期を延長いたしたいと存じ、これを発議いたします。  本件につき討論の通告があります。これを許します。茜ケ久保重光君。    〔茜ケ久保重光君登壇〕
  4. 茜ケ久保重光

    茜ケ久保重光君 私は、ただいま議長発議をもって提案されました会期延長に対し、日本社会党を代表して反対討論をいたします。(拍手)  御承知のように、本通常会は、国会法において百五十日とその期限がきまっております。百五十日という日数は、一年の半分に近い非常に長い期間でありまして、私どもの先輩が国会法を制定する際に、百五十日という期間をきめるに際しては、決して偶然や思いつきできめたものではございません。いかなる案件を出しましょうとも、どんな条約案を出しましょうとも、さらに予算審議に当たりましても、百五十日という期間をもってすれば、いかに慎重審議をしましても、当然そのすべての法案が可決決定されるという、あらゆる条件のもとに定められたものでございます。(拍手)  この国会にあたりまして、わが野党第一党である日本社会党は、良識と、そして非常な紳士的態度をもってこの国会審議に良心的な協力をしたことは、国民のすべてが認めております。(拍手)したがいまして、政府並びに自民党諸君にして、当面した国民生活に重大な影響のあります予算をはじめ、あらゆる案件に熱意ある審議がなされますならば、いまごろは全法案が通っているはずでございます。いわゆる社会党野党としてのこのような紳士的にして良心的な協力にもかかわらず、政府自民党のいわゆる党利党略に終始した議会運営がこのような結果になったことは、国民もひとしくこれを認めております。(拍手)  私は、以下、二、三の点について具体的に説明をし、社会党反対する理由をはっきり申し上げます。  第一は、政府態度であります。先ほど申しますように、今国会は十二月中に召集されて五月の十七日には百五十日の期間が切れるのが、これは判明しておるのであります。したがって、池田内閣予算並びにこれに関するあらゆる法案を早期に提出して、しかもこれに対する慎重審議を要請してまいりますならば、会期末に至ってこのようなべらぼうな四十日という全く常識をはずれた長期延長をはかる必要はないのでございます。  たびたび指摘するように、かつてこの本会議場においてもかなり混乱する情勢がございましたが、御承知のとおり、本国会は全く無事というか、平穏というか、社会党の終始一貫した紳士的態度が、この国会を非常なスムーズな運営をさせてきたのであります。(拍手)にもかかわらず、この会期末を控えて五〇%に達する法案が未成立というのは、これは私は、野党たる社会党責任じゃなくて、あげて政府責任といわざるを得ません。(拍手政府はあらゆる法案開会冒頭に、少なくとも二月ないし三月いっぱいに出すべきであるにもかかわらず、私の調べました統計によりましても、四月ないし五月に至ってかなり重要法案と称するものが次々に出ております。このことは政府の怠慢といわずして何と申しましょう。(拍手)私は、池田総理並びに池田総理中心とする内閣に重大なる責任を追及しなければなりません。  第二は、責任ある与党としての自民党国会における審議に対する政治的な責任でございます。本日は、本会議場のいわゆる記名採決でございますから、与党議員諸君もかなり出席しております。しかし、この採決をされる本会議ですらまだたくさんの空席がございます。いわゆる会期延長条約案批准をする大事な記名投票の本会議ですらこのような欠席の状態である。常日ごろの本会議場は、全く野党議員においてようやく成立するようなぶざまな状態は、私は、国民がひとしくこれを監視をし、非常な憤慨をしている点でございます。  特に、あらゆる委員会審議に至りましては、全く言語道断でございます。建設委員会とか運輸委員会とかあるいは商工委員会等委員会には非常に出席が多いのでございます。しかし、その他の委員会においては、与党理事諸君が、議会審議をするというよりも、むしろ与党委員定足数をそろえることに汗だくで、なおかつ定足数に達しないというあの現状は、明らかに議員委員会における審議を放棄したという形は、私は、議員の職責を無視したものといわざるを得ません。(拍手)  したがって、私は、冒頭にも申しますように、百五十日という会期は非常に長い会期であり、どんな慎重審議をしましても、あらゆる案件が当然通過可能でございますが、与党議員委員会におけるこのような、いわゆる定足数に達しない状態が、あらゆる議案の審議をおくらせている、この事実は無視できません。したがって、この国会においてなお多数の案件が残っているのは、自民党議員諸君委員会審議に対する熱意のなさを表明するものである。(拍手)このことは、私がここで多くのことばをもって申し上げませんでも、国民諸君が現にはっきりながめております。私は、与党議員諸君の重大な責任を追及しなければなりません。  第三点は、今国会会期延長の重大な基盤として、ILO審議にその原因を求めておる。ILO条約批准が国際的にも重大なことであることは当然であります。したがって、長い期間われわれは真剣な審議をしてまいりました。去る三十八年の五月、この結果は、自民党倉石社会党河野、同氏を窓口とした、いわゆる倉石修正案なるものが生まれました。この倉石修正案なるものは、わが日本社会党としては、忍び得ざるものを忍んで、最低線として了承いたしましたが、この社会党の好意ある修正協力にもかかわらず、党内の一部に、いわゆる総裁三選をめぐる党内事情によって、これが党内派閥抗争の具に供されているという状態、私どもは、こういったことは少なくとも良識ある政治家にとっては許すべからざる罪悪と信じます。(拍手党内派閥の具に供するがごときことは、この神聖にして侵すべからざる国際条約に、かようなことがあらわれることは、まことに遺憾千万でございます。したがって、自民党皆さん方が、良識政治的な責任をお感じになって、倉石修正案なるものを当委員会において慎重審議されますならば、社会党会期を延長することなく、会期内にこれを成立するということは、たびたび表明しております。しかるに、公党間の約束を無視して、党内派閥抗争の具に供している点はまことに遺憾でございます。(拍手)  かように論じてまいりますと、いわゆる今国会において四十日という長い会期延長をする理由はどこにもございません。たびたび申しますように、これはあげて政府自民党責任であることを私はここに極言するものでございます。  さらに、最後に、私は一言申し添えたいのは、四十日の国会延長をしたあとに、自民党は、さらに党内事情によって、あるいは防衛庁の昇格案ないしは農地補償法案等、いわゆる国民生活を無視するがごとき数々の法案を出すかの姿勢でございます。私どもは、百歩譲って、今国会が延長されたといたしましても、そのことは、いわゆるILO条約批准中心に、もろもろの未成立法案成立こそがその主眼でございます。しかるに、自民党並びに政府の間には、この延長された国会に対して、いま指摘しますような法案を出そうとする動きが、党利党略のためにあるかにうかがえます。もしかようなことがございましたら、これこそ国会を無視し、国会審議をじゅうりんすることといわざるを得ません。  私は、池田総理があえてかような火中のクリを拾うごときことはなさらぬと思うけれども、また、自民党の方々の良識政治的な責任において、かようなことのないことを期待するものでございますけれども、もし、最悪の場合かようなことがありましたと仮定しますならば、その延長国会における国会の混乱は、あげてこれまた自民党並びに政府にあるということをここに申し上げ、日本社会党を代表して、四十日の無謀な会期延長に絶対反対の意を表明する次第でございます。(拍手
  5. 船田中

    議長船田中君) これにて討論は終局いたしました。     —————————————
  6. 船田中

    議長船田中君) この際、御紹介申し上げます。  ただいま、ソビエト社会主義共和国連邦最高会議訪日議員団御一行がお見えになりました。ここに、民族会議議員連邦閣僚会議第一副議長アナスタス・イワノーピッチ・ミコヤン氏並びに議員団各位に対し、諸君とともに心から歓迎の意を表します。    〔拍手〕     —————————————
  7. 船田中

    議長船田中君) 採決いたします。  この採決記名投票をもって行ないます。会期を五月十八日から六月二十六日まで四十日間延長するに賛成の諸君白票反対諸君青票を持参せられんことを望みます。——閉鎖。    〔議場閉鎖
  8. 船田中

    議長船田中君) 氏名点呼を命じます。    〔参事氏名点呼〕    〔各員投票
  9. 船田中

    議長船田中君) 投票漏れはありませんか。——投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖開匣——開鎖。    〔議場開鎖
  10. 船田中

    議長船田中君) 投票計算いたさせます。    〔参事投票計算
  11. 船田中

    議長船田中君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。    〔事務総長報告〕  投票総数 三百七十七   可とする者(白票)  二百十五    〔拍手〕   否とする者(青票)  百六十二    〔拍手
  12. 船田中

    議長船田中君) 右の結果、会期は四十日間延長するに決しました。(拍手)     —————————————  会期を五月十八日から六月二十六日まで四十日間延長するを可とする議員氏名       相川 勝六君    逢澤  寛君       愛知 揆一君    青木  正君       赤城 宗徳君    赤澤 正道君       秋田 大助君    天野 公義君       荒木萬壽夫君    有田 喜一君       安藤  覺君    井原 岸高君       井村 重雄君    伊東 正義君       伊東 隆治君    伊能繁次郎君       岩動 道行君    池田正之輔君       稻村佐近四郎君    今松 治郎君       宇都宮徳馬君    宇野 宗佑君       上村千一郎君    植木庚子郎君       臼井 莊一君    内田 常雄君       内海 安吉君    浦野 幸男君       江崎 真澄君    遠藤 三郎君       小笠 公韶君    小川 半次君       小川 平二君    小沢 辰男君       小澤佐重喜君    大石 八治君       大泉 寛三君    大久保武雄君       大倉 三郎君    大竹 太郎君       大坪 保雄君    大西 正男君       大橋 武夫君    大平 正芳君       岡崎 英城君    奥野 誠亮君       押谷 富三君    加藤 精三君       加藤 高藏君    加藤常太郎君       賀屋 興宣君    鍛冶 良作君       金子 一平君    金子 岩三君       金丸  信君    上林山榮吉君       神田  博君    亀山 孝一君       唐澤 俊樹君    仮谷 忠男君       川島正次郎君    川野 芳滿君       菅野和太郎君    木部 佳昭君       木村 剛輔君    木村 武雄君       木村武千代君    木村 俊夫君       岸  信介君    吉川 久衛君       久野 忠治君    久保田円次君       鯨岡 兵輔君    熊谷 義雄君       倉石 忠雄君    藏内 修治君       小泉 純也君    小枝 一雄君       小金 義照君    小島 徹三君       小平 久雄君    小宮山重四郎君       小山 長規君    河本 敏夫君       纐纈 彌三君    佐伯 宗義君       佐々木秀世君    佐々木義武君       佐藤 榮作君    佐藤洋之助君       齋藤 邦吉君    坂田 英一君       坂村 吉正君    笹山茂太郎君       四宮 久吉君    志賀健次郎君       始関 伊平君    椎熊 三郎君       重政 誠之君    澁谷 直藏君       島村 一郎君    正示啓次郎君       白浜 仁吉君    周東 英雄君       鈴木 善幸君    砂田 重民君       砂原  格君    瀬戸山三男君       關谷 勝利君    園田  直君       田川 誠一君    田口長治郎君       田澤 吉郎君    田中伊三次君       田中 榮一君    田中 正巳君       田中 六助君    田邉 國男君       田村 良平君    高瀬  傳君       高橋  等君    高見 三郎君       竹内 黎一君    竹下  登君       竹山祐太郎君    武市 恭信君       舘林三喜男君    谷川 和穗君       千葉 三郎君    地崎宇三郎君       中馬 辰猪君    塚田  徹君       塚原 俊郎君    辻  寛一君       綱島 正興君    坪川 信三君       渡海元三郎君    徳安 實藏君       床次 徳二君    内藤  隆君       中垣 國男君    中川 俊思君       中曽根康弘君    中野 四郎君       中村 梅吉君    中村 幸八君       中村庸一郎君    中山 榮一君       永田 亮一君    永山 忠則君       灘尾 弘吉君    二階堂 進君       丹羽喬四郎君    丹羽 兵助君       西岡 武夫君    西村 英一君       西村 直己君    野田 卯一君       野原 正勝君    野見山清造君       橋本登美三郎君    橋本龍太郎君       長谷川四郎君    長谷川 峻君       服部 安司君    濱田 幸雄君       原田  憲君    廣瀬 正雄君       福田 赳夫君    福田 篤泰君       福永 一臣君    福永 健司君       藤井 勝志君    藤尾 正行君       藤山愛一郎君    古川 丈吉君       坊  秀男君    星島 二郎君       細田 吉藏君    堀内 一雄君       堀川 恭平君    本名  武君       前尾繁三郎君    前田 正男君       益谷 秀次君    松浦周太郎君       松澤 雄藏君    松田竹千代君       松野 頼三君    松村 謙三君       松山千惠子君    三池  信君       三原 朝雄君    水田三喜男君       湊  徹郎君    南好  雄君       村上  勇君    毛利 松平君       森下 元晴君    森田重次郎君       森山 欽司君    八木 徹雄君       山口喜久一郎君    山崎  巖君       山田 彌一君    山手 滿男君       山中 貞則君    山本 勝市君       山本 幸雄君    吉田 重延君       和爾俊二郎君    早稻田柳右エ門君       渡辺 栄一君    渡辺美智雄君       渡邊 良夫君  否とする議員氏名       赤路 友藏君    赤松  勇君       茜ケ久保重光君    秋山 徳雄君       足鹿  覺君    有馬 輝武君       淡谷 悠藏君    井伊 誠一君       井岡 大治君    井谷 正吉君       井手 以誠君    伊藤よし子君       石田 宥全君    石野 久男君       石橋 政嗣君    板川 正吾君       稻村 隆一君    卜部 政巳君       江田 三郎君    大出  俊君       大柴 滋夫君    大原  亨君       大村 邦夫君    岡  良一君       岡田 春夫君    岡本 隆一君       落合 寛茂君    加賀田 進君       加藤 清二君    片島  港君       勝澤 芳雄君    勝間田清一君       角屋堅次郎君    金丸 徳重君       神近 市子君    川崎 寛治君       川俣 清音君    川村 継義君       河上丈太郎君    河野  正君       久保 三郎君    久保田鶴松君       久保田 豊君    栗原 俊夫君       栗林 三郎君    黒田 寿男君       小林  進君    小松  幹君       兒玉 末男君    五島 虎雄君       河野  密君    佐々木更三君       佐藤觀次郎君    佐野 憲治君       坂本 泰良君    阪上安太郎君       桜井 茂尚君    沢田 政治君       重盛 壽治君    實川 清之君       島上善五郎君    島口重次郎君       下平 正一君    東海林 稔君       鈴木茂三郎君    田口 誠治君       田中織之進君    田中 武夫君       田原 春次君    多賀谷真稔君       高田 富之君    滝井 義高君       楯 兼次郎君    只松 祐治君       千葉 七郎君    辻原 弘市君       戸叶 里子君    堂森 芳夫君       泊谷 裕夫君    中井徳次郎君       中澤 茂一君    中嶋 英夫君       中村 重光君    永井勝次郎君       楢崎弥之助君    成田 知巳君       二宮 武夫君    西宮  弘君       西村 関一君    野原  覺君       野間千代三君    芳賀  貢君       長谷川正三君    長谷川 保君       畑   和君    華山 親義君       原   茂君    原   彪君       日野 吉夫君    肥田 次郎君       平岡忠次郎君    平林  剛君       藤田 高敏君    帆足  計君       穗積 七郎君    細迫 兼光君       細谷 治嘉君    堀  昌雄君       前田榮之助君    松井  誠君       松浦 定義君    松平 忠久君       松本 七郎君    三木 喜夫君       武藤 山治君    村山 喜一君       森  義視君    森本  靖君       八木 一男君    八木  昇君       矢尾喜三郎君    安井 吉典君       柳田 秀一君    山内  広君       山口丈太郎君    山崎 始男君       山田 耻目君    山中 吾郎君       山中日露史君    山本 幸一君       湯山  勇君    横路 節雄君       横山 利秋君    和田 博雄君       麻生 良方君    伊藤卯四郎君       稲富 稜人君    今澄  勇君       受田 新吉君    内海  清君       春日 一幸君    栗山 礼行君       小平  忠君    佐々木良作君       鈴木  一君    竹本 孫一君       竹谷源太郎君    玉置 一徳君       中村 時雄君    永末 英一君       西尾 末廣君    西村 榮一君       門司  亮君    本島百合子君       山下 榮二君    吉川 兼光君       吉田 賢一君    加藤  進君       川上 貫一君    志賀 義雄君       谷口善太郎君    林  百郎君      ————◇—————
  13. 船田中

    議長船田中君) 先ほどの茜ケ久保君の発言中、もし不穏当の言辞があれば、速記録を取り調べの上、適当の処置をとることといたします。      ————◇—————  議員請暇の件
  14. 船田中

    議長船田中君) おはかりいたします。  議員小渕恵三君から、海外旅行のため、五月十七日から六月二十五日まで四十日間、議員宇野宗佑君から、海外旅行のため、五月二十日から六月九日まで二十一日間、議員海部俊樹君から、海外旅行のため、五月二十四日から六月十五日まで二十三日間、右、いずれも請暇の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 船田中

    議長船田中君) 御異議なしと認めます。よって許可するに決しました。      ————◇—————  日程第一 大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器実験を禁止する条約締結について承認を求めるの件
  16. 船田中

    議長船田中君) 日程第一、大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器実験を禁止する条約締結について承認を求めるの件を議題といたします。     —————————————  大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器実験を禁止する条約締結について承認を求めるの件    〔本号(その二)に掲載〕     —————————————
  17. 船田中

    議長船田中君) 委員長報告を求めます。外務委員長臼井莊一君。     —————————————    〔報告書は本号(その二)に掲載〕     —————————————    〔臼井莊一君登壇〕
  18. 臼井莊一

    臼井莊一君 ただいま議題となりました大気欄内、宇宙空間及び水中における核兵器実験を禁止する条約締結について承認を求めるの件につきまして、外務委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。  一九五八年十月以来、米英ソ三国間に継続されておりました核兵器実験禁止の交渉は、一九六三年七月二十五日、大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器の実験禁止について合意が成立し、同年八月五日モスクワにおいて本条約の署名が行なわれ、同年十月十日発効いたしました。  本条約は、同年八月八日以後、他のすべての国による署名のため開放されましたが、かねてから全面的な核実験禁止を一貫して主張し、この目的達成のため努力しておりましたわが国が、この条約に参加することはきわめて有意義でありますので、同年八月十四日、本条約に署名いたしたのであります。  本条約は、その前文において、厳重な国際管理のもとにおいて、全面的かつ完全な軍縮についての合意をできる限りすみやかに達成することが主たる目的であることを明らかにし、さらに、全面的な核兵器の実験を禁止するために交渉を継続する決意であることを表明し、本文において、原則として地下を除き、大気圏内外及び水中のすべての環境において、核兵器の実験のみならず、あらゆる核爆発を禁止することを約束しております。  本件は、二月二十一日外務委員会に付託されましたので、政府から提案理由の説明を聞き、質疑を行ないましたが、詳細は会議録により御了承を願います。  かくて、五月十三日、質疑を終了し、討論を行ないましたところ、日本共産党を代表して川上貫一委員より反対、自由民主党を代表して正示啓次郎委員日本社会党を代表して松井誠委員、民主社会党を代表して永末英一委員より、それぞれ賛成の意見が述べられました。次いで、採決を行ないましたところ、多数をもって承認すべきものと議決いたしました。  右、御報告申し上げます。(拍手)     —————————————
  19. 船田中

    議長船田中君) 討論の通告があります。順次これを許します。川上貫一君。    〔川上貫一君登壇〕
  20. 川上貫一

    ○川上貫一君 私は、日本共産党を代表いたしまして、部分的核停条約承認反対の意見を述べます。  まず第一に、この条約については、今日、日本がアメリカ帝国主義によって半ば占領されておること、アメリカの核戦略の基地にされているという事実、並びに日本をめぐるアジアの実際の情勢、これを十分に考慮に入れて、日本人民のほんとうの利益の立場から賛否を決定しなければならぬとわれわれは考えます。  政府は、この条約があたかも平和への一歩、核兵器禁止への前進、こういうことを宣伝しております。そうして、平和と核兵器禁止への熱意があるかのごとく装い、国会承認を求めておる。しかるに、日本の政府は、アメリカの要求に屈従して、こういう宣伝とは全く反対のことをやっております。  事実を明らかにしましょう。アメリカは、この条約締結以後、水爆積載戦闘爆撃機F105を、事もあろうにわが東京の周辺に配備しました。また、わが領土沖繩を永久的核戦争基地に仕上げておる。その上、日本本土の軍事基地を一そう強化しております。自衛隊に対しては、事実上核武装を強要しております。さらに、原子力潜水艦の寄港を押しつけておる。日韓会議の早期妥結を迫っておる。ことに、南ベトナムにおける侵略と殺戮、これへの参加を要求していることは世界周知の事実でありましょう。  政府は、このようなアメリカの要求をまるで受け入れておる。積極的に協力しておいて、平和への熱意を云々する、部分的核停条約を礼賛する、そしてその承認国会に求める、これはどういうことか。明らかに国民を欺き、わが国を危険な方向に導くことであると言って言い過ぎではないと私は思う。  それには歴然とした証拠がある。その一つは、アメリカ上院に於ける最高指導者の証書の速記録、これであります。何を言うておりますか。ここにラスク国務長官は、こう言っておる。「この条約は、地下実験を認めておる。われわれは地下実験を継続することによって、大気圏内、宇宙空間水中における核実験を再開する用意ができる。現にその実験の準備を進めておる。」ちゃんと言うておる。また、「この条約は、実際の軍縮への第一歩ではありません。」とはっきり証言しておる。次にマクナマラ国防長官の証言がある。「この条約は、核戦争の脅威を終わらせるものではありません、核兵器の貯蔵を減らすものでもない、核兵器の生産をとめるものでもない。」これはどういうことですか。それだけではありません。ケネディ前大統領は、昨年の七月、ラジオ放送を通じて、「アメリカは自分のほうで利益にならないと考えたときには、いつでもこの条約から離脱する権利がある。」と、全世界に公言しました。  ごらんなさい。この条約は核兵器を禁止する条約じゃありません。将来それを禁止しようとする条約でもありません。さらに、核実験そのものさえまじめに禁止しようとする条約でないことを、アメリカ自身が証言しておる。その上、この条約によって地下実験を合法化し、大気圏実験にかわる大規模な核兵器の開発が行なわれる、これがこの条約の最大の抜け穴であります。これが、アメリカがこの条約を提案した一つのねらいであります。現に、条約締結後、アメリカは何をしておりますか。二十回以上の地下実験を、だれはばかるところなく続けておる。これらの事実と、日本とアジアにおいて実際に起こっておる事態、これを見るならば、この条約が平和と核兵器禁止への一歩前進であるなどと、どうして言えますか。  第二に、この条約は、放射能による大気の汚染が少なくなる、ないよりはましだ、こういう宣伝が行なわれております。もちろん、大気の汚染が少なくなることはけっこうなことです。しかし、このことだけを取り上げて、この条約の積極的意義をここに持たせたならば、どういうことになるか。それは、いわゆる木を見て森を見ざる誤りをおかすことであると、私ははっきり申し上げたい。  言うまでもなく、三べんも原爆の被害を受けた日本人民の念願は、何よりも核実験、核兵器の全面禁止であります。核戦争の根絶であります。しかるに、この条約は何ですか。この人民の念願には絶対に沿いません。それどころか、問題の根本解決には何の役にも立たない条約であると私は断言してはばかりません。したがって、大局的な見地に立たず、ただ空中汚染の減少云々によって、政府がこの条約のほんとうに危険な性格を隠蔽し、これに積極的意義を求めているということは、人民に対する罪悪であります。  第三に、この条約は中国封じ込めのための条約であります。ケネディ前大統領は、昨年八月一日の記者会見で、こう言うておる。「中国七億の国民並びにそのまわりの弱小国に核戦力を持たせてはならぬ、このことが、この条約締結した一つの理由である」こうケネディが言っておる。これは何を意味するのですか。これこそ、アメリカ帝国主義が中国から防衛のための核兵器の保有能力をもぎとり、四方八方から核兵器による脅迫を強め、もしこの条約に同調しないなら、ますます好戦国のレッテルを張って、七億の中国人民を世界から孤立させるたくらみであります。このような中国敵視政策を、中国との親善友好、国交回復を切望しておる日本人民は絶対に支持することはできません。  今日、一番大事なことは、このような条約によって人民をだますことではありません。一日も早く核実験と核兵器の全面禁止を実現することであります。そのために、核兵器の全面禁止について、すべての国が参加する国際会議を開くべきであります。同時に、沖縄、小笠原は返してもらいましょう。アメリカ軍隊は撤退してもらいましょう。軍事基地はやめてもらわなければならぬ。安保条約を破棄する、これが何よりも一番大事な問題であります。  日本共産党は、一昨年の八月、アメリカが今回の条約と基本的には同じ条約を提案した、そのときにも、われわれは世界のすべての社会主義の国及び世界のすべての平和勢力とともにこれに反対しました。今日、一昨年と基本的に同じような内容を持った条約にどうして賛成できますか。  共産党は、以上の見地に立ち、部分的核停条約を絶対に支持することができないということを、ここにはっきり表明して、私の討論を終わります。(拍手
  21. 船田中

    議長船田中君) 椎熊三郎君。    〔椎熊三郎君登壇〕
  22. 椎熊三郎

    椎熊三郎君 私は、ただいま議題となっております大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器実験を禁止する条約締結について国会承認を求めるの件に関し、自由民三党を代表いたしまして、賛成の討論を行なわんとするものであります。(拍手)  本条約締結に至る経緯、本条約の内容につきましては、すでに委員会等におきまして詳細なる審議を重ねました。私は、本日、この討論におきましては、特に本条約成立の重要性と、わが国の本条約加入の意義とについて、簡単に一言申し上げたいと思うのであります。  核兵器実験の全面禁止の重要性については、いまさら申し上げるまでもございません。特に核兵器により惨禍を身をもって体験したわが国にとりましては、核兵器の全面実験禁止は全国民の悲願であると私は考えます。しかしながら、問題は、いかにして核兵器の実験の全面的禁止を実現するかにあるのでございます。  そもそも、大国が核兵器の実験、開発に腐心して、その蓄積に努力しているというこれまでの状態は何によるのか。主として大国間の不信感、恐怖心、それに起因すると私は考える。大国周の重要問題が有効にかつ平和的に解決しがたいという現実の国際的政治のしからしむるところであると考えるのであります。したがって、このような原因が取り除かれて、現実の国際環境が改善されない限りは、核兵器の軍縮処置も実験禁止も実現しないのではなかろうかと心配しておりました。しかるところ、幸いにして、昨今米英ソ間において、本条約の合意がなされましたことは何を意味するか。東西間の不信感が緩和の方向に向かったのではなかろうか、東西間の重要問題を解決するためには、一歩一歩忍耐強く努力を続けていくという態度があらわれたのではないでしょうか。本条約の価値は、まず第一にこの点において高く評価さるべきものであろうと私は考えるのであります。(拍手)  次に、本条約は、他国の援助により、新たに核兵器を開発して核保有国になることを困難にさしております。この意味においては、核の拡散防止の効果を有し、広い意味においては、軍縮に一脈つながる処置であると私は考えるのであります。さらに、大気圏及び水中における実験禁止により、大気及び海水の汚染が防止されることは、過去においてこれらの被害を直接こうむったわれわれ日本国民にとっては、最も歓迎すべき新事態であると私は思う。(拍手)  しかしながら、他面これまでの審議において明らかにされたように、本条約には一定の地下実験が禁止せられていないことになっておるのであります。これらは大きなるこの条約の不備欠陥であろうと思う。しかし、これは核保有国間にいまなお存在する相互不信、あるいは最小限度必要とすると考えておる安全保障の見地から、どうも妥協が成立しなかったもののように思われるのであります。  そこで、現在、われわれの当面する問題は、以上の本条約の価値と不備の点をも勘案して、価値は少なくないが完ぺきでないからこれを認めず、他日、完ぺきのものができるまで待つというのか、あるいはまた、現在の姿における価値を認めて、不備欠陥は将来に向かって改善する努力をするのか、その二つ以外にはないのであります。現在の複雑多岐にわたる国際情勢のもとにおいては、重要な問題が簡単に一朝にして解決されるとは希望できません。はなはだ困難なのでございます。この際、前者のごときに従うにおいては、現在におきましては、一歩も前進すること、改善することも不可能であると私は考えます。  さらに、本条約の不備の点につきまして、本条約の前文において、米英ソ三国が、すべての核爆発実験の永久的停止のために交渉を継続する旨を確約しております。昨年の国連第十八回総会におきましても、この前文の目的を達成せしむるため、交渉をジュネーブ十八カ国軍縮委員会において継続することが圧倒的多数をもって決議せられております。これらの不備の点を是正するための努力が今後とも継続されるものと期待されるゆえんでございます。しかして、そのこと自体は、日本国家としては、国際的重大使命を持つものだとさえ私は考えております。  本日、この条約の原締結国たるソビエトの最高会議議員諸君が、ミコヤン閣下を団長として来朝せられ、この議場を傍聴せられました。時あたかも、その際において、われわれは、日本共産党を除くその他一切の同僚諸君とこの条約承認するという結果に相なるのでございます。私は、一昨日の委員会において、社会党の賛成演説も聞きました。民社党の賛成演説も聞いたのでありまして、これに端的に反対しておるのは、日本共産党のみと私は心得ておるのであります。  一体、最近の日本共産党のあり方というものに、私は非常な疑問を持っておる。何だか、日本共産党というものは、一本筋金が抜けたんじゃないでしょうか。たいへんこっけいなことばかりこのごろやっておるようだ。よその党だからいいようなものだが、彼らは日ごろソビエトを共産主義の祖国だと言っておる。何ごともこれに同調しておったのです。しかるに、祖国が人類の平和と繁栄のために調印して、すでに効力を発生しておるこの条約に、これの指導下にあった日本共産党が、どういうわけか、反対の挙に出るということは、さっきの議論を聞いただけでは私にはわからぬ。そこで、私、聞くところによりますと、共産党の中にもこの問題で意見が二つに割れたということだ。たった四人か五人で二つに割れたんじゃ、これは問題になりません。どうか諸君におかれましても、純真な意味において、人類の平和と幸福のためになることなら、一歩前進することに共鳴せられんことを私は期待してやみません。  私は、なぜ本日この討論に立っておるのか。実は、一昨々年、ブラッセルにおける万国議員同盟に同僚諸君十九名とともに出席いたしました。そうして、日本国の提案として、全面的核実験禁止の提案をして、共産圏七カ国の反対以外全出席者の賛成を得て、この決議案が採択されました。その翌年私は故国に帰って、一昨年春の通常国会に全員の御賛同を得まして、各党の提案になる全面核実験禁止の決議案の趣旨の弁明をさせていただきまして、満場一致で決定したのでございます。そういういわれがありまして、私といたしましては、今日このような条約が去年の八月五日モスクワで調印せられ、十月に至って効果が発生して、日本がまたこれを承認するに至ったことは、原爆被害を受けたる日本国民の世界人類の平和に対する熱意が一歩前進したことを具現したものであることを私は確信して疑わない。(拍手)そのために私はあえて進んで本日の討論に出たのでございまして、ここに旧来この種の問題に賛成であった日本共産党が、が然本日に限り反対しておるゆえんのものを、私は無常な不愉快な気持ちを持ってながめざるを得ないのであります。  ここに、諸君の御清聴を感謝いたしまして、賛成討論を終わる次第でございます。(拍手
  23. 船田中

    議長船田中君) 戸叶里子君。    〔戸叶里子君登壇〕
  24. 戸叶里子

    戸叶里子君 私は、ただいま議題となり接した大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器実験を禁止する条約、いわゆる部分的核停条約締結承認を求むる件について、日本社会党を代表して、賛成するものであります。(拍手)  わが国は、世界唯一の原爆被災国として、また、第五福龍丸の事件等多くの犠牲者を出したのみならず、いまなお多くの放射能の影響を受けた人たちがベッドで死を待つ生活をしているのであります。また、放射能を受けた新妻が、生まれ来る子供への影響に不安を感じ、自殺をしたというような、数限りない悲劇があるのであります。したがって、私たちは、核実験を行なうと聞いたとき、怒りを込めて幾たびか国会において核実験禁止に関する決議を行ない、国際世論に訴え、民間団体も科学者も、それぞれ、実験に抗議する声明書、要望書を発表して、関係各国に実験の中止と全面実験禁止協定の早期締結の実現を要望してまいりました。私たちのこの悲願は、人間性のある限り、聞きいれられないはずはありません。もちろん、米ソにとっても、もはやオーバーキルにまで達したことを悟ったことや、関係諸国が経済上新しい兵器をふやすために予算を費やすべきでないとの結論に達したこともありましょう。が、とにかく、ジュネーブの軍縮委員会において何回かにわたって討議され、今回の部分的核停条約という結論に達したのであります。  しかし、この条約は、前文においても明らかにしておりますように、「国際管理のもとにおける全面的、かつ、完全な軍備縮小に関する合意をできる限りすみやかに達成し、その合意により軍備競争を終止させ、かつ、核兵器を含むすべての種類の兵器の生産及び実験への誘因を除去することをその主要な目的として」と、完全軍縮、完全禁止を主要目的としているのであります。  これによっても明らかなように、条約そのものは、私たちの理想からまだ遠く、問題も多いのであります。たとえば、アメリカのラスク国務長官が昨年この条約に正式調印したときの発表や、アメリカの外交委員会での答弁を見ても、「核実験禁止への第一歩にすぎない、核戦争の脅威を終わらせるものではない、核貯蔵を減らさないし、生産を中止させもしない、また、戦時における核兵器の使用を制限させるものでもない」等と発表いたしております。また、日本政府国会での答弁を聞いてみても、「それ自体完全なものでありませんが、このような問題でも合意が見出せるという点は、将来への希望が持てるということであります」との大平外相の答弁や、佐藤国務大臣の、「漸を追うてその大目的に達するという意味で賛成である」との答弁から見ても、不完全な条約であるから早く完全なものにしたいとの考えがあらわれております。  すなわち、具体的な問題としてあげられることは、完全軍縮の話し合いのつかない間に、核兵器の実験禁止をすることにとどめたために、核兵器を開発しておらない国は、この条約に加盟することによって、大気圏内外及び水中で実験ができなくなり、実質上核兵器の保有は不可能となりますが、現在の核保有国は、この条約に加盟しても、無制限に生産し、保有することが許されているのであります。また、他国に売却あるいは譲渡することも禁止していないのであります。その運用のいかんによっては、米英ソの核兵器所有国の核兵器独占と固定化を、さらに確立するような結果にもなりかねないのでありまして、そのことを指摘して、フランス、中共が加盟することを反対しているようにも見られるのであります。  そこで、私たちは、条約に加盟した以上、一日も早くこれを完全なものにする義務があります。幸いにして、この条約の二条には、改正規定があるのであります。それによると、米英ソの原締約国を含む全締約国の過半数の賛成があれば、条約の改正ができるわけであります。委員会で、私は大平外務大臣に対し、日本こそ、この際、完全な核兵器の撤廃を提唱すべきであるが、その次善の策として、核兵器保有国は、他国にこれを売却、譲渡、いかなる外国の基地にも置かないということを内容とする条約を本条約に補充すべきであるが、そのことを提案する意思がないかどうかを質問いたしました。その理由は、わが国の領土である沖繩に、現在すでに核兵器が保有されていることや、あるいはまた、日米安保条約等で、日米間の軍事的提携が強化されればされるほど、わが国にもアメリカの核兵器が持ち込まれるのではなかろうかとの国民の危惧を除くためにも必要であると感じたからであります。(拍手)この時宜を得た提案にさえ、外務大臣は、この条約は五百回の軍縮委員会の結果できたものであるし、諸国の出力をよく研究して云々という、相変わらずの積極性のない答弁しか得られなかったのであります。との程度の改正にさえ熱意を示さないようでは、全面禁止への努力を政府は一体持っていられるであろうかと疑わざるを得ないことは、まことに残念でたまりません。(拍手)  私たちは、一日も早く二条の改正規定を取り上げて、合法的にこの条約を完全なものにするため、最大の努力が払われなければならないと思うのであります。それと相呼応して、非核武装宣言を世界に強く訴え、日本はいかなる場合にも核兵器を持ち込まないということをはっきりさせることこそ、具体的に全面禁止への行動面への一歩前進として、全世界にアピールすることができると思うのであります。(拍手政府は、この点をぜひ考慮し、実行されるよう心から願うのは私のみではないと思うのであります。  さらに、問題は、この条約に加盟していない中共、フランス等に対して、拱手傍観していてはなりません。これらの国の望んでいるところは、いずれも全面禁止でありまして、今日のような抜け穴だらけの条約では、持てる大国には何の影響もなく、持たない国にのみ制限を加えているという不公平な点を是正することこそ大切であります。(拍手)したがって、前文に示されているような目的に向かって、継続的な努力が払われなくてはなりません。特に、中国に対しては、外相自身委員会で指摘されておりますように、国連での中国の代表権のないために、全面禁止への実質的な動きも制限されてくるわけでありますから、国連へ中国加盟を積極的に考えることも必要であると思うのであります。(拍手)これらの努力をしてこそ、初めて条約の精神も生きてくるのであります。  また、私たちはたん白の摂取を水産魚族にたよっております。したがって、私たちは、水中汚染、死の灰の恐怖等、これまでの実験によって幾たびか苦しみ、あるときにはノイローゼぎみにさえなってまいりました。ソ連医学アカデミーの発表によりますと、大気圏内外及び水中における核兵器の実験を過去数年間のような頻度と強さで継続するならば、生活圏の汚染度は短時間に急激に増大して、人体、特に子供の体内に含まれる放射性物資の蓄積量が許容量をこえるであろうと説明し、人体内に入った放射性物質の照射によって、人間の遺伝機構が破壊されるおそれがあることを考慮に入れなければならないといっております。すなわち、このまま核実験を禁止しなければ、将来の幾世代にもわたって遺伝性疾病と、生まれながらの奇形児が生まれる回数がますます多くなることを指摘したのであります。考えただけでもおそろしいことでございます。また、実験が行なわれていた期間には、核爆発による生成物の一昼夜の降下量がときどき一平方キロ当たり数百ミリキュリーに達し、日によっては一平方キロ当たり数キュリーに及ぶこともあったのであります。これは実験が行なわれておらないときの放射能の強さの水準に比べて数万倍も高いのであります。大気圏内外の実験中止後、降下物の放射能は実験中に比べて数百分の一に減少したと言われております。この科学的根拠に基づく調査を見ても、いかに実験の禁止が必要かを強く感じるわけでありまして、この意味から、私たちはこの条約に賛成するのであります。(拍手)共産党の方々は、これに反対されるということは、日本の国民がこれ以上の放射能をこうむり、奇形児がふえてもかまわないと言われるのでございましょうか。(拍手)平和を愛する者が平和への一歩前進することに反対することはどうしても了解できません。  さらに、条約批准後アメリカは地下実験を二十二回行なったといわれております。いかに条約で地下実験が禁止されていないとはいえ、当然このことにも反省を促すための要望をしなくては、なかなか全面実験禁止まで前進しないのみならず、私たちの最もおそれている地下実験こそ、合法的なものと考えられる結果になると思うのであります。幸いにして、ちょうどソ連より連邦閣僚会議第一副議長のミコヤン氏が日本に訪問されており、フルシチョフ首相よりの手紙を携帯され、その中には日本と共同して、あるいは同時に地下核実験の即時停止を核保有大国に呼びかけようとの提案もあるようであります。(拍手)まことに喜ばしい限り、ぜひその実現を願ってやみません。  人類の限りなき幸福と世界平和のために、私がこれまで指摘してきた問題点の解決に当たられることを要望して、全画実験禁止への一歩前進のこの条約に賛成するものでございます。(拍手
  25. 船田中

    議長船田中君) 永末英一君。    〔永末英一君登壇〕
  26. 永末英一

    ○永末英一君 私は、民主社会党を代表いたしまして、大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器実験を禁止する条約締結について承認を求めるの件に関し、賛成の討論を行ないます。(拍手)  われわれは、この条約が地下核実験を禁止するに至らなかった点、また、核兵器の製造、保有、運搬、譲渡及び使用を禁止し得なかった点を深く遺憾とするものであります。(拍手)核兵器の全面禁止を主張するわれわれの目的からいたしますと、この条約はきわめて不十分なものであります。しかし、巨大な核保有国であるアメリカとソ連とが、イギリスとともに、両国の安全保障はもとより、世界の、安全保障のためには、まず何よりも両国間にある程度の組織的な協力関係がなければならないという認識に到達し、これまで人類を不安におとしいれてまいりました両国間における不信、猜疑の念が、相互信頼の感にとってかわられようとしていることを示すものとして、この条約を歓迎するものであります。(拍手)  われわれは、次に、放射性降下物によって大気が汚染され、人類の健康、生命に重大な支障が加えられるのではないかという不安の念が、完全ではないにしても、除去されようとしていることを喜ぶものであります。われわれは、さらに無制限に続くのではないかと危惧の念を与えてまいりました核軍備競争のスピードをゆるめ、核兵器拡散をおくらせる効果を、この条約が持つことを是とするものであります。  だからといって、われわれは、この条約によって核戦争の脅威が全くなくなったと即断してはならぬと考えるものであります。池田内閣のように、この条約をもって、将来における核実験禁止への一歩前進としての積極的意義を持つものと評価するだけで、核戦略下における世界平和の実体について、日本国民に何ら明らかにしようとしない態度を、われわれは、まことに無責任きわまりないものだと断ぜざるを得ません。(拍手)  故ケネディ・アメリカ大統領が述べましたように、「現存する核兵器による全面的な交戦が六十分足らず続いただけで、三億人以上のアメリカ人、ヨーロッパ人、ソ連人が一掃されてしまう」という認識は、相手方であるソ連もまた、共通のものとしてこれを持っているはずであります。そうであるのにかかわらず、核兵器の全面禁止に至ることなく、この程度の部分的実験禁止しか合意し得なかったことは、一体何を物語るものでありましょうか。われわれは、この条約が現在の世界の平和が恐怖の均衡によって危うく維持されているという事実を如実に示したものであると判断するものであります。(拍手)すなわち、これは対立する核保有国が、お互いに、たとえ第一撃を先に受けても、相手方の都市を破壊できる能力を持ってはいるが、双方とも、相手方のミサイル爆撃機の全部を破壊し繰る能力を持ってはいないということを認識し合っているという真実に基づくものであります。この恐怖からのがれようとする焦燥が、この条約の中に、大幅な脱退の権利を認めしめているのでありますが、また、この条約の禁止していない面においては、それぞれが戦力の増強をはかろうとすることは、見やすい道理であるといわなければなりません。しかしながら、原締約国である核保有国の態度がこのようであればこそ、この条約をもって、核独占の時期をより長く保証しようとするものであるとして、フランス、中共のようにこれに加盟することをがえんじない国々が生まれてくる理由があるのであります。  このような観点に立つとき、われわれは、部分核停条約は、二十世紀後半における世界平和の維持について、全く新しい構想をぜひとも打ち立てる必要があることを示しているものと考えざるを得ません。ところが、池田内閣は、いまなお古くさい力の均衡論を固守し、日米安保体制のもと、アメリカ核戦力のかさを借りることによって、核の脅威からのがれられるという希望的観測にしがみついております。しかしながら、核保有国は、自国にせん滅的な打撃を加えられるという覚悟なしには、小型であろうと大型であろうと、核兵器を使用することはできないと判断していることを、この条約は冷厳に示したものであります。しかも、アメリカの核戦略が、ポラリスやミニットマン、ICBMの硬基地を中軸とする第二撃能力の維持強化に主方向が向けられていることを考えますと、安保条約によってアメリカに貸与してまいりましたわが国内の軍事基地の意義は、著しく変化してきたものと判断するのが当然ではないでしょうか。この際、政府は、安保条約を再検討し、日本の安全に関する実体を国民の前に明らかにし、国民とともにわが国の平和を守る体制を固め、極東、ひいては世界の平和を維持する新たな構想を打ち立てるべきであります。(拍手)  われわれは、各主権国家の軍縮を並行的に進めるとともに、国連に常設の国際警察軍が設置されるようにつとめ、一つの世界政府の権威のもとに国際平和が保たれるよう、社会主義インターに結集した全世界の民主社会主義政党とともに努力をいたしているものでありますが、少なくとも、核兵器の全面禁止を実現するよう力を尽くすことは、唯一の核爆弾被爆国であるわが国の権利でもあり、また、人類に対する崇高なる義務でもあると信ずるものであります。(拍手)そのために、政府は、この条約に加盟するにあたって、少なくとも次の諸点について努力すべきものであると考えます。  第一に、国連に国際査察制度を設けて、今後行なわれる一切の核実験を記録することであります。  第二は、フランスが企てております南太平洋における水爆実験に対して、国連の手によって有効な規制を行なうことであります。  第三は、中国が軍縮を交渉する国際的表舞台にのぼり得るよう努力を惜しまないことであります。  第四は、非核武装地帯の創設を含む有効な軍備管理、漸進的な軍縮、不可侵条約締結など、国際社会に信頼感と協力とを増大促進する機運の醸成につとめることであります。  私は、いま、政府が努力すべき方向の若干をあげたのでありますが、要は、政府が、これまで見られたような右顧左べん、ちゅうちょ逡巡の態度を一てきして、勇気をもって、日本の安全とともに世界の平和を守るためにこん身の力をふるう姿勢をとることであると考えます。(拍手)  このことを強く要望して、私は、この条約締結承認賛成の討論を終わります。(拍手
  27. 船田中

    議長船田中君) これにて討論は終局いたしました。  採決いたします。  この採決記名投票をもって行ないます。本件を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君白票反対諸君青票を持参せられんことを望みます。——閉鎖。    〔議場閉鎖
  28. 船田中

    議長船田中君) 氏名点呼を命じます。    〔参事氏名点呼〕    〔各員投票
  29. 船田中

    議長船田中君) 投票漏れはありませんか。——投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖開匣——開鎖。    〔議場開鎖
  30. 船田中

    議長船田中君) 投票計算いたさせます。    〔参事投票計算
  31. 船田中

    議長船田中君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。    〔事務総長報告〕  投票総数 三百十九   可とする者(白票)  三百十五    〔拍手〕   否とする者(青票)     四    〔拍手
  32. 船田中

    議長船田中君) 右の結果、大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器実験を禁止する条約締結について承認を求めるの件は委員長報告のとおり承認するに決しました。(拍手)     —————————————  本件を委員長報告の通り承認するを可とする議員氏名       逢澤  寛君    青木  正君       秋田 大助君    天野 公義君       綾部健太郎君    荒木萬壽夫君       有田 喜一君    井村 重雄君       伊東 正義君    伊東 隆治君       伊能繁次郎君    岩動 道行君       池田 清志君    稻葉  修君       稻村佐近四郎君    宇野 宗佑君       上村千一郎君    臼井 莊一君       内田 常雄君    内海 安吉君       浦野 幸男君    江崎 真澄君       小笠 公韶君    小川 平二君       小沢 辰男君    小澤佐重喜君       小渕 恵三君    大石 八治君       大泉 寛三君    大久保武雄君       大倉 三郎君    大竹 太郎君       大坪 保雄君    大西 正男君       岡崎 英城君    奥野 誠亮君       押谷 富三君    加藤 高藏君       賀屋 興宣君    鍛冶 良作君       金子 一平君    亀山 孝一君       唐澤 俊樹君    仮谷 忠男君       木部 佳昭君    木村 剛輔君       木村武千代君    吉川 久衛君       久野 忠治君    鯨岡 兵輔君       熊谷 義雄君    藏内 修治君       黒金 泰美君    小枝 一雄君       小平 久雄君    小宮山重四郎君       小山 長規君    河本 敏夫君       纐纈 彌三君    佐々木秀世君       佐々木義武君    齋藤 邦吉君       坂田 英一君    坂村 吉正君       笹山茂太郎君    四宮 久吉君       始関 伊平君    椎熊 三郎君       重政 誠之君    島村 一郎君       正示啓次郎君    白浜 仁吉君       周東 英雄君    壽原 正一君       鈴木 善幸君    砂田 重民君       砂原  格君    瀬戸山三男君       園田  直君    田川 誠一君       田口長治郎君    田澤 吉郎君       田中 榮一君    田中 正巳君       田中 六助君    田邉 國男君       田村 良平君    高橋 禎一君       高見 三郎君    竹内 黎一君       竹下  登君    武市 恭信君       舘林三喜男君    谷川 和穗君       地崎宇三郎君    塚田  徹君       塚原 俊郎君    辻  寛一君       坪川 信三君    寺島隆太郎君       渡海元三郎君    登坂重次郎君       床次 徳二君    内藤  隆君       中川 一郎君    中村 幸八君       中村庸一郎君    中山 榮一君       永田 亮一君    永山 忠則君       灘尾 弘吉君    南條 徳男君       二階堂 進君    丹羽喬四郎君       丹羽 兵助君    西岡 武夫君       野田 武夫君    野原 正勝君       野見山清造君    橋本登美三郎君       橋本龍太郎君    長谷川 峻君       服部 安司君    濱田 幸雄君       早川  崇君    廣瀬 正雄君       福永 健司君    藤井 勝志君       藤枝 泉介君    藤尾 正行君       藤田 義光君    藤本 孝雄君       藤山愛一郎君    保科善四郎君       細田 吉藏君    堀内 一雄君       本名  武君    前尾繁三郎君       前田 正男君    益谷 秀次君       松浦周太郎君    松田竹千代君       松山千惠子君    三池  信君       三原 朝雄君    湊  徹郎君       毛利 松平君    森   清君       森下 元晴君    森田重次郎君       八木 徹雄君    山崎  巖君       山中 貞則君    山本 勝市君       山本 幸雄君    吉田 重延君       和爾俊二郎君    早稻田柳右エ門君       渡辺 栄一君    渡辺美智雄君       渡邊 良夫君    亘  四郎君       赤路 友藏君    赤松  勇君       茜ケ久保重光君    秋山 徳雄君       足鹿  覺君    有馬 輝武君       淡谷 悠藏君    井伊 誠一君       井岡 大治君    井谷 正吉君       井手 以誠君    伊藤よし子君       石田 宥全君    石野 久男君       石橋 政嗣君    板川 正吾君       稻村 隆一君    卜部 政巳君       大出  俊君    大柴 滋夫君       大原  亨君    大村 邦夫君       岡  良一君    岡田 春夫君       岡本 隆一君    落合 寛茂君       加賀田 進君    加藤 清二君       片島  港君    勝澤 芳雄君       勝間田清一君    角屋堅次郎君       金丸 徳重君    神近 市子君       川崎 寛治君    川村 継義君       河上丈太郎君    河野  正君       久保 三郎君    久保田鶴松君       久保田 豊君    栗原 俊夫君       栗林 三郎君    黒田 寿男君       小林  進君    小松  幹君       兒玉 末男君    五島 虎雄君       河野  密君    佐藤觀次郎君       佐野 憲治君    坂本 泰良君       阪上安太郎君    桜井 茂尚君       沢田 政治君    重盛 壽治君       實川 清之君    島上善五郎君       島口重次郎君    下平 正一君       東海林 稔君    鈴木茂三郎君       田口 誠治君    田中織之進君       田中 武夫君    田原 春次君       多賀谷真稔君    高田 富之君       滝井 義高君    楯 兼次郎君       只松 祐治君    千葉 七郎君       辻原 弘市君    戸叶 里子君       堂森 芳夫君    泊谷 裕夫君       中井徳次郎君    中澤 茂一君       中嶋 英夫君    中村 重光君       中村 高一君    永井勝次郎君       楢崎弥之助君    成田 知巳君       二宮 武夫君    西宮  弘君       西村 関一君    野原  覺君       野間千代三君    芳賀  貢君       長谷川正三君    長谷川 保君       畑   和君    華山 親義君       原   茂君    原   彪君       日野 吉夫君    肥田 次郎君       平岡忠次郎君    平林  剛君       藤田 高敏君    帆足  計君       穗積 七郎君    細迫 兼光君       細谷 治嘉君    堀  昌雄君       前田榮之助君    松井  誠君       松浦 定義君    松平 忠久君       松本 七郎君    三木 喜夫君       武藤 山治君    村山 喜一君       森  義視君    森本  靖君       八木 一男君    八木  昇君       矢尾喜三郎君    安井 吉典君       柳田 秀一君    山内  広君       山口丈太郎君    山崎 始男君       山田 耻目君    山中 吾郎君       山中日露史君    山本 幸一君       湯山  勇君    横路 節雄君       横山 利秋君    和田 博雄君       麻生 良方君    伊藤卯四郎君       稲富 稜人君    内海  清君       栗山 礼行君    小平  忠君       佐々木良作君    鈴木  一君       竹本 孫一君    竹谷源太郎君       玉置 一徳君    中村 時雄君       永末 英一君    西尾 末廣君       西村 榮一君    門司  亮君       本島百合子君    山下 榮二君       吉川 兼光君    吉田 賢一君       志賀 義雄君  否とする議員氏名       加藤  進君    川上 貫一君       谷口善太郎君    林  百郎君      ————◇—————  日程第二 厚生省設置法の一部を改正する法律案内閣提出
  33. 船田中

    議長船田中君) 日程第二、厚生省設置法の一部を改正する法律案を議題といたします。     —————————————  厚生省設置法の一部を改正する法律案    〔本号(その二)に掲載〕     —————————————
  34. 船田中

    議長船田中君) 委員長報告を求めます。内閣委員会理事内藤隆君。     —————————————    〔報告書は本号(その二)に掲載〕     —————————————    〔内藤隆君登壇〕
  35. 内藤隆

    ○内藤隆君 ただいま議題となりました厚生省設置法の一部を改正する法律案につき、内閣委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。  本案は、大臣官房国立公園部を国立公園局とし、児童局の名称を家庭児童局に改め、環境衛生にかかわる公害防止に関する事務を環境衛生局の所掌事務とするほか、職員の定員を三百六十八人増員しようとするものであります。  本案は、一月二十九日本委員会に付託され、二月十八日政府より提案理由の説明を聴取し、慎重審議を重ね、五月十三日、質疑を終了いたしましたところ、四月一日の施行期日を「公布の日」に改める旨の自民、社会、民社三党共同提案にかかる修正案が提出され、趣旨説明の後、採決の結果、全会一致をもって修正案のとおり修正議決すべきものと決定いたしました。  右、御報告申し上げます。(拍手)     —————————————
  36. 船田中

    議長船田中君) 採決いたします。  本案の委員長報告は修正であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕
  37. 船田中

    議長船田中君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。      ————◇—————     昭和三十六年度一般会計歳     入歳出決算     昭和三十六年度特別会計歳  日程 入歳出決算  第三 昭和三十六年度国税収納金     整理資金受払計算書     昭和三十六年度政府関係機     関決算書  日程第四 昭和三十六年度国有財産増減及び現在額総計算書  日程第五 昭和三十六年度国有財産無償貸付状況総計算書  日程第六 昭和三十六年度物品増減及び現在額総計算書
  38. 船田中

    議長船田中君) 日程第三、昭和三十六年度一般会計歳入歳出決算昭和三十六年度特別会計歳入歳出決算昭和三十六年度国税収納金整理資金受払計算書昭和三十六年度政府関係機関決算書日程第四、昭和三十六年度国有財産増減及び現在額総計算書日程第五、昭和三十六年度国有財産無償貸付状況総計算書日程第六、昭和三十六年度物品増減及び現在額総計算書、右各件を一括議題といたします。  委員長報告を求めます。決算委員長白浜仁吉君。     —————————————    〔報告書は本号(その二)に掲載〕     —————————————    〔白浜仁吉君登壇〕
  39. 白浜仁吉

    ○白浜仁吉君 ただいま議題となりました昭和三十六年度決算外三件につきまして、決算委員会における審議の経過並びに結果を御報告いたします。  昭和三十六年度決算は、昭和三十七年十二月二十六日、第四十三回国会内閣から提出され、同日決算委員会に付託されたのであります。  まず、その概要について申し上げますと、一般会計の決算額は、歳入二兆五千百五十九億円余、歳出二兆六百三十四億円余であり、その歳入超過額は四千五百二十四億円余となっております。  特別会計の数は四十一であり、その決算総額は、歳入四兆四千三百十七億円余、歳出三兆九千五百九十二億円余であり、その歳入超過額は四千七百二十五億円余となっております。  国税収納金整理資金の収納済額は二兆四百三十五億円余、支払い命令済額及び歳入への組入額は二兆四百三億円余となっております。  政府関係機関の数は十三であり、その決算総額は、収入二兆四百八十七億円余、支出一兆八千四百七十一億円余となっております。  次に、委員会における審議の経過の概要について申し上げますと、当委員会は、昭和三十八年五月十四日、第四十三回国会において、まず大蔵省当局より決算の概要を、会計検査院より決算検査報告に関する概要を聴取した後、慎重審議をいたした次第であります。  委員会は、五月十二日、審議を終了し、直ちに委員長より昭和三十六年度決算の議決案を提案し、自由民主党、日本社会党及び民主社会党の代表よりそれぞれ賛成討論があり、採決の結果、全会一致をもって議決案のとおり議決した次第であります。  議決の内容につきましては、会議録でごらん願うことといたしまして、その概要について申し上げますと、  一、本年度決算を、予算の効率的使用及びその実績の観点から審査した結果、次の諸点について、特に留意して適切な措置をとるべきである。  すなわち、補助金、委託費等について見ると、地方公共団体等が国の補助金等により行なっている公共事業には、完成までに長期間を要し、完成時の利用価値に疑問が持たれるもの、付帯工事の遅延によって所期の事業効果が十分にあがっていないと認められるものがある。政府は、実施計画の樹立にあたっては、事業個所の選定に留意し、集中的に工事を行ない、可及的に工期を短縮し、また、関連事業間に施行上の跛行を来たさない方途を講ずる等によって、事業効果の早期発揮をはかるよう心がけるべきである。  公共事業以外の一般補助金において、補助対象外の事業に交付されているもの、事業量または工事出来高不足等の不当経理の事例が認められる。政府は、補助事業者等に対する指導、監督、検査の強化、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律の励行等によって、補助金経理の適正化につとめるべきである。  補助金等の交付を受けている公益法人等の団体の中には、事業成績のあがっていないものや、経理処理上遺憾な事例が見受けられる。政府は、これらの団体に対し、業務、経理について適切な指導監督を行ない、補助効果を適確に把握して、不要のものは整理し、補助金等交付の効果を十分に生かし、真に公共の福祉に貢献するよう、育成につとめるべきである。  次に、国有財産の管理については、他用途に転用されているもの、遊休と認められるもの、無断使用、境界不明等の事例があり、また、事務処理に迅速的確を欠く点が認められる。政府は、管理、監督体制の強化をはかり、財産の確認、維持管理に万全を期し、所管がえ、所属がえ、売り払い等、必要な措置を講じ、国有財産の有効な活用をはかるべきである。  また、公社、公庫等の監事の活用について見ると、監事制度活用意識の低調、監査業務体制不備等のため、その機能が十分に発揮されているとは認めがたい。政府は、監査の運営方式の明確化及び監査組織の整備等の措置を講じ、その機能を強化し、これら企業の業務の適正化及び能率向上に資すべきである。  二、会計検査院が指摘した不当事項については、これを不当と認める。政府は、これら指摘事項について、それぞれ善後措置を講ずるとともに、信賞必罰を厳にし、官紀の粛正刷新をはかり、再発防止に万全を期すべきである。特に不正行為については、適正な人事管理並びに内部帝制制度の強化等によって、その絶無を期すべきである。  三、決算のうち、前記以外の事項については異議がないというものであります。  なお、本議決においては、本院の毎年度決算審議に際し、予算の効率的執行並びに不当不正事項の根絶について、繰り返し政府に注意を喚起してきたにもかかわらず、依然として改善のあとが見られないのは、まことに遺憾であると警告し、今後予算の作成並びに執行にあたっては、本院の決算審議の結果を十分に考慮して、財政運営の健全化をはかり、もって国民の信託にこたえるべきであると、政府に要望していることをつけ加えておきます。  次に、昭和三十六年度国有財産増減及び現在額総計算書につきましては、昭和三十六年度中に増加した国有財産の額は、一般、特別両会計を合わせて四千八十九億円余、同じく減少額は千五百十八億円余、差引純増加額は二千五百七十一億円余でありまして、本年度末現在額は三兆一千九百六十三億円余であります。  昭和三十六年度国有財産無償貸付状況総計算書につきましては、昭和三十六年度中の無償貸付の増加額は、一般、特別両会計を合わせて三十六億円余、同じく減少額は二十九億円余、差引純増加額は七億円余でありまして、本年度末現在額は百九十一億円余であります。  昭和三十六年度物品増減及び現在額総計算書につきましては、昭型二十六年度中に増加した物品の額は、一般、特別間会計を合わせて千三十二億円余、同じく減少額は七百三十七億円余、差引純増加額は価格改定分を含め三百六億円余であります。  以上三件のうち、国有財産関係計算書二件については、昭和三十八年一月十六日、第四十三回国会に、また、物品計算書については、昭和三十七年十二月二十六日、第四十三回国会に提出され、同日本委員会に付託されたのであります。  以上三件につき、昭和三十八年五月十四日、大蔵省当局よりその概要を、会計検査院より検査報告に関する概要を聴取し、慎重審議いたしまして、本年五月十二日、審議を終了し、採決の結果、各件はいずれも是認すべきものと全会一致をもって議決した次第であります。  なお、これら各件の委員会における審議の詳細については委員会議録をごらんいただきたいと存じます。以上、御報告申し上げます。(拍手)     —————————————
  40. 船田中

    議長船田中君) これより採決に入ります。  まず、日程第三の各件を一括して採決いたします。  各件を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕
  41. 船田中

    議長船田中君) 起立多数。よって、各件は委員長報告のとおり決しました。  次に、日程第四ないし第六の三件を一括して採決いたします。  三件の委員長報告はいずれも是認すべきものと決したものであります。三件を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕
  42. 船田中

    議長船田中君) 起立多数。よって、三件は委員長報告のとおり決しました。      ————◇—————  日程第七 軽機械輸出振興に関する法律の一部を改正する法律案内閣提出参議院送付
  43. 船田中

    議長船田中君) 日程第七、軽機械輸出振興に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。     —————————————  軽機械輸出振興に関する法律の一部を改正する法律案    〔本号(その二)に掲載〕     —————————————
  44. 船田中

    議長船田中君) 委員長報告を求めます。商工委員長二階堂進君。     —————————————    〔報告書は本号(その二)に掲載〕     —————————————    〔二階堂進君登壇〕
  45. 二階堂進

    ○二階堂進君 ただいま議題となりました軽機械輸出振興に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、商工委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。  現行法は、ミシン及び双眼鏡につき、輸出の過当競争を防止するとともに、海外市場の調査を促進するため、昭和三十四年に、五年間の時限立法として制定されたものであります。  本改正案は、内外の情勢にかんがみ、本法の措置をさらに続行する必要があるという理由に基づきまして、法律の期限を五年延長し、昭和四十四年六月末までにしようとするものであります。  本案は、三月二十五日参議院より送付され、同日当委員会に付託、三月二十七日に提案理由の説明を聴取、五月十二日より質疑に入り、十三日に至り、質疑を終局して、引き続き採決を行ないましたところ、全会一致をもって可決すべきものと決した次第であります。  なお、本案に対し、自民、社会、民社三党共同提案による本法の運用に関する附帯決議を付しました。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     —————————————
  46. 船田中

    議長船田中君) 採決いたします。  本案の委員長報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕
  47. 船田中

    議長船田中君) 起立多数。よって、本案は委員、長報告のとおり可決いたしました。      ————◇—————  日程第八 母子福祉法案内閣提出
  48. 船田中

    議長船田中君) 日程第八、母子福祉法案を議題といたします。     —————————————  母子福祉法案    〔本号(その二)に掲載〕     —————————————
  49. 船田中

    議長船田中君) 委員長報告を求めます。社会労働委員長田口長治郎君。     —————————————    〔報告書は本号(その二)に掲載〕     —————————————    〔田口長治郎君登壇〕
  50. 田口長治郎

    田口長治郎君 ただいま議題となりました母子福祉法案について、社会労働委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。  本案は、母子家庭の置かれている社会的地位と母子問題の重要性にかんがみ、母子世帯の福祉に関する基本的な考え方を明らかにするほか、母子世帯の生活の安定と向上のために必要な措置を講じ、もって母子家庭の福祉をはかろうとするものであります。  そのおもな内容について申し上げますと、  まず第一は、母子家庭の経済的自立を助成するために必要な現行の貸付法を廃止してこの法案に吸収し、その内容をさらに充実させることといたしました。  第二は、母子家庭に対する職場開拓と雇用の促進についてでありますが、母子家庭の母が公共的施設内に売店等を設置したい場合、あるいはたばこ小売り人の指定を受けたい場合には、優先的に許可することといたしておりましたが、今回、さらに母と子の雇用の促進をはかるため、母子家庭の福祉の機関と職業安定所が相互に協力しなければならないことといたしております。  第三は、母子家庭の住宅対策として、公営住宅への入居について、地方公共団体は特別の配慮がなされなければならないこととしております。  その他、母子家庭の福祉施設として、母子福祉センター及び母子休養ホームを設けることを規定いたしたことであります。  本案は、去る二月十四日本委員会に付託せられ、本月十三日、質疑を終了し、採決の結果、本案は原案のとおり可決すべきものと議決した次第であります。  なお、本案に対し、松山千惠子君外二名提出にかかる自由民主党、日本社会党、民主社会党三党共同の附帯決議を付することに決しました。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     —————————————
  51. 船田中

    議長船田中君) 採決いたします。  本案の委員長報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕
  52. 船田中

    議長船田中君) 起立多数、よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。      ————◇—————  日程第九 遺言方式準拠法に関する法律案内閣提出参議院送付
  53. 船田中

    議長船田中君) 日程第九、遺言方式準拠法に関する法律案を議題といたします。     —————————————  遺言方式準拠法に関する法律案    〔本号(その二)に掲載〕
  54. 船田中

    議長船田中君) 委員長報告を求めます。法務委員会理事鍛冶良作君。     —————————————    〔報告書は本号(その二)に掲載〕     —————————————    〔鍛冶良作君登壇〕
  55. 鍛冶良作

    ○鍛冶良作君 ただいま議題となりました遺言方式準拠法に関する法律案について、法務委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。  本案は、遺言方式準拠法を定める各国の規定を統一することを目的とする遺言方式の抵触に関する条約批准に伴い、これに沿うよう国内法上の措置を講じようとするものでありまして、そのおもな内容は次のとおりであります。  第一に、遺言は、その方式が行為地法、遺言者の本国法、遺言者の住所地法または常居所地法、不動産に関する遺言についてはその不動産の所在地法のいずれかに適合するときは、方式に関し有効とする。  第二に、この法律の適用範囲を明らかにするための規定を設ける。  第三に、遺言者の本国法及び住所地法を決定する基準についての規定を設ける。  第四に、外国法の適用がわが国の公の秩序に反する場合には、それを適用しないこととする等であります。  当委員会におきましては、去る四月八日本案が付託されて以来、慎重審議を行ない、本月十四日に至り、一切の質疑を終了いたしました。同日、討論もなく、直ちに採決に付しましたところ、本案は全会一致をもちまして政府原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     —————————————
  56. 船田中

    議長船田中君) 採決いたします。  本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  57. 船田中

    議長船田中君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。      ————◇—————  日程第十 地方自治法等の一部を改正する法律案内閣提出
  58. 船田中

    議長船田中君) 日税第十、地方自治法等の一部を改正する法律案を議題といたします。     —————————————  地方自治法等の一部を改正する法律案    〔本号(その二)に掲載〕     —————————————
  59. 船田中

    議長船田中君) 委員長報告を求めます。地方行政委員長森田重次郎君     —————————————    〔報告書は本号(その二)に掲載〕     —————————————    〔森田重次郎君登壇〕
  60. 森田重次郎

    森田重次郎君 ただいま議題となりました地方自治法等の一部を改正する法律案につきまして、地方行政委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。  本案は、最近ますます複雑膨大化の傾向にある東京都政の現状にかんがみ、都と特別区の間の事務及び税源の再配分、その他当面必要な改正を行ない、その合理化をはかろうとするものでありまして、  その内容の第一は、現在都が処理している事務のうち、一般の市に属する事務は、できるだけ特別区に移譲することによって、行政の簡素合理化をはからんとするものであります。  第二は、特別区議会議員定数の最高限度を六十人に定めることであります。  第三は、部と特別区及び特別区相互間の事務処理につき連絡調整をはかるため、都区協議会を設けることであります。  第四は、事務の移譲に伴って特別区が新たに必要とする経費の財源に充てるため、固定資産税及び市町村民税法人分を除き、市町村税はすべてこれを特別区税として法定すること等であります。  本案は、一月三十日当委員会に付託され、翌三十一日政府より提案理由の説明を聴取し、以来、区長公選、清掃軍務移譲の当否等の問題を中心として活発な質疑が展開されたのでありますが、その詳細は会議録によって御承知願いたいと思います。  かくて、五月十四日、質疑を終了いたしましたところ、自由民主党、日本社会党及び民主社会党の三党共同提案により、特別区が処理する清掃事務の明確化、農林漁業改良普及手当の支給、町名、町界等の変更手続規定の整備、並びに清掃事務移譲の時期等についての修正案が提出され、直ちに採決の結果、修正案については全会一致をもって、また、修正部分を除く政府原案については賛成多数をもって可決し、よって、本案は修正議決すべきものと決定した次第であります。  なお、本案につきまして、以上三党共同による、都区の根本問題の検討、区の行政水準の向上と財源の充実及び清掃事業の統一的実施等を内容とする附帯決議案が提出され、全会一致をもって可決いたしました。  以上、御報告申し上げます。(拍手
  61. 船田中

    議長船田中君) 採決いたします。  本案の委員長報告は修正であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕
  62. 船田中

    議長船田中君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。(拍手)      ————◇—————
  63. 船田中

    議長船田中君) 本日は、これにて散会いたします。    午後四時十二分散会      ————◇—————  出席国務大臣         法 務 大 臣 賀屋 興宣君         外 務 大 臣 大平 正芳君         大 蔵 大 臣 田中 角榮君         厚 生 大 臣 小林 武治君         自 治 大 臣 赤澤 正道君  出席政府委員         外務政務次官  毛利 松平君         通商産業政務次         官       田中 榮一君      ————◇—————