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1963-10-17 第44回国会 衆議院 議院運営委員会 第2号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十八年十月十五日(火曜日)委員長指名 で、次の通り小委員及び小委員長を選任した。   国会法改正等に関する小委員       佐々木秀世君    福永 健司君       鈴木 正吾君    小平 久雄君       久野 治忠君    天野 公義君       柳田 秀一君    下平 正一君       前田榮之助君    佐々木良作君   国会法改正等に関する小委員長       福永 健司君   図書館運営小委員       伊藤宗一郎君    大野 市郎君       海部 俊樹君    久野 忠治君       鈴木 正吾君    阪上安太郎君       下平 正一君    山中 吾郎君       佐々木良作君   図書館運営小委員長       鈴木 正吾君   院内警察及び秩序に関する小委員       天野 公義君    宇野 宗佑君       金子 一平君    久保田円次君       米山 恒治君    安宅 常彦君       前田榮之助君    武藤 山治君       佐々木良作君   院内警察及び秩序に関する小委員長       天野 公義君   庶務小委員       久野 忠治君    小平 久雄君       谷垣 專一君    細田 吉藏君       毛利 松平君    兒玉 末男君       下平 正一君    柳田 秀一君       佐々木良作君   庶務小委員長       小平 久雄————————————————————— 昭和三十八年十月十七日(木曜日)     午後三時十五分開議  出席委員    委員長代理 理事 福永 健司君    理事 鈴木 正吾君 理事 小平 久雄君    理事 久野 忠治君 理事 天野 公義君    理事 柳田 秀一君 理事 下平 正一君    理事 前田榮之助君       宇野 宗佑君    竹下  登君       細田 吉藏君    兒玉 末男君       佐々木良作君  委員外出席者         議     長 清瀬 一郎君         副  議  長 原 健三郎君         議     員 谷口善太郎君         事 務 総 長 山崎  高君     ————————————— 十月十七日  委員金子一平君及び久野忠治辞任につき、そ  の補欠として竹下登君及び安藤覺君が議長の指  名で委員に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した案件  議院運営委員長外十四常任委員長辞任の件  議院運営委員長外十四常任委員長選挙特別委  員会設置の件  国務大臣の演説に関する件  本日の本会議議事等に関する件      ————◇—————
  2. 福永健司

    福永(健)委員長代理 これより会議を開きます。  委員長都合によりまして、私が委員長の職務を行ないます。御了承を願います。  まず、常任委員長辞任の件についてでありますが、去る十五日選挙されました外務委員長を除く、議院運営委員長外十四常任委員長から辞任願いが提出されました。  本件につきましては、本日の本会議においてこれを許可するに御異議ありませんか。
  3. 柳田秀一

    柳田委員 ちょっと待ってください。結論から申しますと、異議ありません。しかし、これは院の構成に関する重大な問題です。特に議長、副議長常任委員長事務総長というのは院の役員であります。非常に重要な問題ですから、私は、この常任委員長改選に対して、いささか議長さんに御見解を承りたいと思います。特に、あなたの幕下にあって、衆議院役員人事というのは非常に重大な案件ですから、われわれ議長諮問機関としての役目を持っておる議院運営委員会としては、議長自身の御見解を聞いてから後に態度を明らかにしたいと思います。  そこで、わが党の立場を申し上げますが、わが党は、従来から国会の正常な運営のためには、与野党共同責任を持つんだというのがものの考え方である。与野党共同責任を持つ、したがって、常任委員長議長、副議長も含めて、そういう役員は議員の勢力に比例して配分すべきものであるという主張をしております。これに対しては、自民党さんのほうにおいても、原則的にはわが党と同様の見解を示されまして、昨年の八月及び本年の一月の二回にわたって申し合わせをして、過ぐる通常国会中に、先ほど言いましたように、与野党勢力比に応じて配分するという趣旨に沿うて善処することを申し合わせいたしましたが、じんぜん今日に至っておるわけです。しかも、その解決がつかないままに、またまた自民党党独占常任委員長改選というようなことは、まことに理解に苦しむところなんです。本来ならば、当然われわれは従来の主張に基づいて、その点の解決をつけなければ、簡単にこの辞任を認め、さらに選挙手続を省略して議長に御一任するというようなところまで単純にはまいらないと思うのです。しかし、今国会特殊性にかんがみて、私たちは、理屈理屈として、現実は今国会はきわめて短期間国会になろうかと思います。本来ならば、今臨時国会社会党の要求に従って、農村の長雨による被害対策、あるいは人事院からの勧告に対するところの公務員の給与是正、そのほかILO特別委員会設置されるならば、八十七号条約批准、これは与野党共同修正の線に沿って批准というような、国際的にも、国内的にもきわめて重要な案件を持ち、さらに補正予算政府から提出される、こういうことでありますから、当然補正予算審議まで入って、しかも国民の負託を全うするのが、議長みずから述べられたきょうの開会式に伴う式辞にも私はその趣旨があったと思うのです。そういう意味から、短期間ではあるが、常任委員長改選されるというならば、私はさらに客観情勢政治情勢から、解散が間近に控えておるという現時点においては、あえて異を唱えようとは思わない。しかし、この議院運営委員会理事会等においても大体非公式な話し合いをしておりますが、次の国会——これは特別国会になりますか、特別通常国会になりますか、選挙後の特別国会においては、当然従来申し合わせたような線に沿うて常任委員長配分が行なわれるということを期待し、それを条件というのではありませんが、半ば条件としてわれわれはこれに賛成したいと思います。  そこで、議長さんにお尋ねいたしますが、このような短期国会に、かりに世上伝えられるように、代表質問が終わって解散にでもなりますと、常任委員長改選しても、常任委員長の職責を全うされる、あるいは委員長席に着く常任委員長はほとんどない。議運というものは、いつの場合でも、こういうときには開かれますから、かわった議運委員長は、あるいは委員長席に一回ぐらいはお着きになるでしょう。あるいは伝えられるところによると、選挙法に対して特例法が出るようでありますから、この委員長もあるいは一回ぐらい本会議場で出られるかもしれませんが、他の委員長は、いまの情勢ではどなたも一回も委員長席に着かぬままに解散になって、委員長の席を失うということがあり得るのです。しかしそれは確実ではありませんが、あり得る。こういうような情勢ならば、私は常任委員長改選を否とするのではありませんが、それならば当然社会党がいうように、予算審議まで入って、各種委員会が開かれるということが当然前提だと思う。前提でなければ意味がないと思う。むしろ、そうでないとするならば、これは私は全く党利党略の、選挙目当て——よく相場に御祝儀相場という言葉がありますが、これは御祝儀委員長というてしかるべきである。それ以外の何ものでもない。およそ二十幾つの常任委員長あるいは特別委員長等のうちの九割九分までが委員長席に着かずして解散になったということは、国会の例にありません。また、こういうことを議院運営委員会でやるということは、おそらく議院運営委員みずからが国会正常化の道とは思わぬと思うのです。したがって、こういうような点にかんがみて、常任委員長改選をやるからには、当然私は審議に入っていくべきものと思うのですが、かりにこういう解散を間近に控えてこのような改選をやって、しかも、その委員長がだれもほとんど席に着かないというようなことが予想される場合、こういう常任委員長人事党利党略人事であって、これは決して国会正常化の道ではないと私は思いますが、議長はこれに対して党利党略とはお思いになりませんか。いや、これは院の構成上やむを得ないものだとお思いになりますかどうか。  第二点は、こういうのが国会正常化一つ一つの積み重ねになると思います。自民党さんは、昨日議長さんのところに、国会正常化について申し入れをしたそうでありますが、こういうのは一自民党のいうところの国会正常化自民党自身党利党略によってみずから破っておるのじゃないか、こう思いますが、これは国会正常化の道でございますかどうか。ひとつその辺のところの議長の御見解を承りたいと思います。
  4. 清瀬一郎

    清瀬議長 国会正常化は多年私の希望いたしておるところであります。それがために、議院運営委員会においては、特に国会法改正の小委員会までつくっておられます。昨年の八月、今年の一月等の申し合わせはもっぱらこれによることと了解いたしております。社会党さんからは、正常化一つの問題として、常任委員長特別委員長配分は、党の現有勢力に比例してやることが正常化だという御主張がありました。それに沿うて、ややその意見をくんで昨年八月の申し合わせもあるものと思います。しかるに、その申し合わせは具体的にどうするかということまでは結論が到達いたしておらぬのです。私としては、柳田さんを初め福永さんらが寄って、適当なる具体案をおつくりになることを心から祈っておる次第であります。  この常任委員長の入れかわりということが、世間でうわさされる選挙に関係するやいなやということは、私の口より申し上げるべきことじゃないと思います。私は、どの党派のなさることも、党の方針を批判することは、いままでいたしたこともありませんし、これからもいたさぬつもりであります。常任委員長辞職願いが出た以上は、これは私が許可するのでなくして、本会議で許可されれば、それに従うのほかはありません。しこうして、許可されて欠員ができれば、なるべく早い時期に常任委員長は本会議選挙をいたします。その手続をとるのほかはないので、これ以上各党派のなさることの批判は私はよういたしません。
  5. 柳田秀一

    柳田委員 私は、弁護士清瀬一郎に尋ねておるのではないのです。衆議院議長清瀬一郎閣下にお尋ねしておるのです。したがって、現在の政治的客観情勢弁護士的な御答弁は全然御必要ないのです。いまの時点において常任委員長改選するというようなことは、私は党利党略だと思うのであって、国会正常化の道じゃないと思うのですが、その点はどうですか。重ねてお尋ねいたします。
  6. 清瀬一郎

    清瀬議長 さっき申したとおりであります。あなたは清瀬一郎閣下とおっしゃるけれども、閣下じゃございません。私は公にこの席に列した以上は、衆議院議長立場答えるのほかはないのであります。
  7. 柳田秀一

    柳田委員 あなたは、各党のことには批判はしませんと言われますが、そうじゃない。国会が何かもめてきたときには、あなたは社会党に対して批判したことがあるじゃないですか。私はそういうことは通らぬと思うのです。こういうものを本会議において認めるのか、あとの選挙をどうするのかというようなことは、われわれはこの議運で十分に論議して、最終的にはなるべく事を円満に運ぶために議長に御一任するような措置をとらんとしておる、われわれはあなたの諮問機関としての役目を果たさんとしておるから、そこであなたに尋ねておるのです。それを議長は、議場において許可するだけであると答えておる。それでは議長はまるででくの坊ですが、そうじゃないでしょう。議長は大きな職権を持っておるのです。ことに国会が多少不正常になったときは、議長の一挙手一投足は大きな重みを持ってくる。あなたは千思万考してやったと言われるが、別に議運意見も聞かずに千思万考したのでしょう。こうしてあなたは絶対てこでも動かぬ。それくらいの決断力発言力と、そういうような権威を持っておられる議長が、自分都合の悪いときは、私はそれを決するだけだと言われる。お経を読むだけならば、それは事務総長がやります。そうじゃなくて、いまの時点において常任委員長改選はどう見てもあまり好ましくない。解散ということが既定の事実とするならば、もうあとそうないから、しばらく見合わせたらどうか、こう言われてもいい。現にいま委員長を代行しておる福永さんでも、何回議運委員長をやられますか。あなたにもまことに御迷惑な話です。実際こういうようなことをやっておって、国会正常化議長に申し込んでくる資格はないと思う。あなたは各党批判せぬとおっしゃいますけれども、あなたは自分の御都合のいいときは非常に多言なんです。ことにあなたのお好きな外国の賓客でも来られたときにレセプションでもやられれば、そのときは非常に長いごあいさつをやりますけれども、肝心かなめのときになってくると、言を左右にしておる。あなたは京都大学時代から秀才で、すぐ弁護士になられて、弁護士で一流の名をなされた。そういうふうな社会におられたから、そういうことばのやりとりに対しては非常にお上手なのかもしれません。しかし、私はこういうことを見ると、清瀬さんに対して私が従来持っておった尊敬の念を失墜せざるを得ない。私なんか学生時代清瀬一郎といったら、非常に剛直の士、清廉の士、しかも当時の国民党に属して、犬養木堂の傘下で非常に秀才の誉れが高かった。私は若い秀才、老いては駑馬とは言いません。あなたは老いてますます秀才で、さえておられると思う。ただ変わったのは、若いときは清廉であり、しかも剛直であり、自分の信念に忠実であったかもしれませんが、老いてはだんだんずるくなってきて、そして保身の術にたけてきたというふうに評価せざるを得ないのはまことに情けないと思うのです。どうも解散が間近になってきますと、いよいよあなたと議運においてまみえる機会があるいは少ないかもしれませんが、私は長らくあなたを補佐してきた立場として、こういうときくらいは、今度の常任委員長改選は筋が通らぬ、党利党略の色が非常に濃い、ひとつ自民党思い直すことができぬかというような御忠告があってしかるべきじゃないか、私はこう思う。  それからもう一つは、この臨時国会は、私たちは先ほど申しましたように、農家の長雨による被害対策としての補正予算、あるいは人事院勧告に対する給与是正、そういうものの補正予算はぜひとも通したいと思っておる。これがまた国民にこたえるゆえんであると思う。でありますから、昨日も国会対策委員長会談を開きまして、社会党予算委員会開会については、時限を切りまして、協力するといっておるわけです。言うならば、本会議予算委員会を通じて、あるいは各種委員会を通じて、与野党の政策の対立点をはっきりさせて、そうしてそれによって主権者たる国民の判断を仰いで、信を国民に問うというのが民主主義の本旨だと思う。言うならば、与党たる自民党あるいは政府にも、社会党に対する攻め手はあるでしょう。社会党にも逆に自民党あるいは政府に対する攻め手があります。それは政治家ならお互いに十分知っているわけです。それをお互いに堂々と渡り合うのが、これがほんとうの民主主義であり、スポーツマンライクのやり方だと私は思う。言うならば、これは金田と長嶋の一騎打ちみたいなもので、別にフォアボールとか、デッドボールを投げるといっているのじゃない。そういう意味において、国会は当然補正まで入って、補正予算を上げるのが、あなたがきょう天皇陛下の前で読まれた式辞精神だと思いますが、これは私はあなたと見解は同じだと思いますが、念のために議長の御見解をお尋ねしておきたい。
  8. 清瀬一郎

    清瀬議長 式辞の趣意について御賛成下さる趣であります。私も全くこの点は同感であります。ただ、私の過去について御丁重なおことばをいただきましたけれども、しかし本日この席よりは、先刻申し上げた答えを唯一の答えと御了解願いたいと思います。
  9. 下平正一

    下平委員 常任委員長改選については、国会運営一つ正常化問題点として、きのうの国会対策委員長会談でも議題になり、各党とも意見一致をして、選挙手続を省略して指名でやるということになったと思います。そこで私は、単に国会正常化各党の問題だけでなしに、いま委員長席に着いておられる福永委員長は、一年有余にわたって、国会正常化の院の意思というものを大体まとめてきておるわけです。その中では、昭和三十七年八月ですか、役員配分については、国会運営与野党共同責任で行なうべきであり、役員配分はこの精神で行なうという申し合わせが当委員会の決議としてできておるわけです。その委員会意思を実行するために、ことしの一月には、各党間で、四十三国会中にこの具体案を作成する、そしてその具体案実現は、総選挙が行なわれて、常任委員長の総改選をする時期が適当だろうということで、暗黙のうちにこの時期については話し合いができているわけです。そういう話し合いというものを今度の臨時国会で直ちにやるわけにはいかないが、少なくとも特別国会では、この二つ申し合わせ実現するように努力をするということが、常任委員長改選の問題の前提になっておるわけです。そこで私は、この委員会でも、この条件といいますか、この特別国会において両申し合わせ実現をはかるという趣旨を、幸いに民社党、共産党もお見えになっておりますので、当委員会として、その意思をまとめていただきたい。その上に常任委員長問題の処理をはかっていただきたい、こう思います。
  10. 福永健司

    福永(健)委員長代理 ただいま御発言のありました件につきましては、従来できておりまする申し合わせ精神を尊重することには各党異議がなかろうかと思うのですが、これについていろいろ具体的に触れますと、なかなかむずかしい問題もあろうかと思います。従来本委員会で行なった申し合わせの再確認といいますか、それはよろしいのじゃないかと思いますが、いかがでございますか。またあらためての言葉を使いますと、なかなかまためんどうになろうかと思います。
  11. 小平久雄

    小平委員 ただいま下平君からお話のありました昨年八月と本年一月の申し合わせ、これはお互いにこの線に沿うて従来も努力をいたしてまいったところですが、遺憾ながら結論というか、実現というか、そこまで至らなかったという事情にあります。ただいまのお話趣旨は、来たるべき解散後の特別国会で極力実現するように、その線に沿うて努力しようと、こういう御趣旨だろうと思います。そういう精神、お考え方にはわれわれも別段何ら異議もありません。大いにその趣旨に沿うて努力するという点では何ら異議はありません。
  12. 下平正一

    下平委員 言い回しはどうでもいいですけれども、これだけ委員会でも取り上げて、一年有余にわたって検討し、出した結論が実施をされないということは、この委員会責任の問題でもあると思います。委員会結論決定なんですからね。そこで精神を生かすということは、三十七年八月、ことしの一月の二つ申し合わせ精神を生かして実現をするのは特別国会からだということで、時期を明示して、国会対策委員長会談でも結論が出ておりますので、当委員会でも、特別国会からこの申し合わせ精神実現できるように努力をするという申し合わせをこの委員会でぜひやっておいていただきたい、こう思うわけです。
  13. 小平久雄

    小平委員 そういう趣旨で、先ほども申し上げたわけです。
  14. 柳田秀一

    柳田委員 重ねて申し上げますが、内容は三十七年八月と三十八年の一月に申し合わせたこと、それからその実現の時期は来たる特別国会、これは通常国会と一本になるかもしれませんが、総選挙後の国会、こういうふうに理解していいのですね。
  15. 小平久雄

    小平委員 そういうふうに努力をする、こういうことです。
  16. 佐々木良作

    佐々木(良)委員 何べん申し合わせをしても、なかなかそれが実施できなかった現状から見ますと、私はこの次とここでなんぼ約束しても、先のことはわからぬかと思います。しかしながら私どもとしては、やはりそれはおのおの党の代表約束をしたことでありますから、結局それは国民に向かって党自身がその約束をほごにすれば、信用を失うという意味において、約束どおり行なわれるものだと、こういう前提に立って、委員長提案のとおりに賛成いたしたいと思います。
  17. 福永健司

    福永(健)委員長代理 各党結論において、辞任願いが提出されたについては、これを許可するに御異議がないということでございますから、そういうふうに決定をいたします。     —————————————
  18. 福永健司

    福永(健)委員長代理 次に、常任委員長選挙についてでありますが、ただいま御決定願いました各常任委員長辞任が本会議において許可されましたならば、引き続き議院運営委員長外十四常任委員長選挙を行なうこととするに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 福永健司

    福永(健)委員長代理 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  なお、この選挙は、衆議院規則第十五条第二項の規定によりまして、その手続を省略し、議長指名によることといたしたいと思いますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 福永健司

    福永(健)委員長代理 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  なお、自由民主党から推薦してまいっております新委員長候補者は、お手元に配付の印刷物のとおりであります。
  21. 福永健司

    福永(健)委員長代理 次に、特別委員会設置の件についてでありますが、今国会におきましても、前国会どおり委員四十人よりなる災害対策特別委員会委員おのおの二十五人よりなる公職選挙法改正に関する調査特別委員会科学技術振興対策特別委員会石炭対策特別委員会オリンピック東京大会準備促進特別委員会及び委員三十人よりなる国際労働条約第八十七号等特別委員会の六特別委員会設置することとし、本日の本会議においてその設置を議決するに御異議ありませんか。
  22. 下平正一

    下平委員 特別委員会設置についても、特にILO条約審議をする特別委員会については、従来から当委員会で問題があったところであります。特にILO特別委員会は、おそらく二年か三年かにわたって当委員会で留保されたといういわくつき特別委員会であります。前国会でなぜこれが特別委員会として設置をされ、付託案件が付託されたかというと、そこには両党間のILO条約並びにこれに付随をする関係国内法取り扱い方について意見一致を見ておりましたので、特別委員会設置ができなわけであります。その当時の経緯は詳しく申し上げませんが、当委員会皆さま方は御存じだと思います。中身は、ILO条約批准にあたって提案をされてまいりました公共企業体等労働関係法外四件、これについて与党野党社会党の間に修正点について意見一致を見、修正方法論として、特別委員会審議過程において委員長提案として修正をするということが了解されまして、それに基づいて特別委員会ができたわけであります。したがいまして、その間何らの変更等もなされておりませんし、特に昨日の国会対策委員長会談においても、ILOに関しては従前と何ら変わっていないという確認がされておりますので、今回設置をされるILO特別委員会についても、中身は今言った両党で一致をして修正点というものを確認をし、その修正取り扱い方は、審議の途中で委員長提案によって行なうという、その了解事項確認をされたものとして、その確認前提に立ってILO特別委員会設置を私たちは承認をしたい、こう思います。これもひとつぜひ与党皆さま方意見を聞いてみたいと思います。
  23. 佐々木良作

    佐々木(良)委員 国会における審議過程におきましてどういう修正になるか、内容がどうなるかというのは、また今後の問題になろうかと思います。したがいまして、A党とB党とで修正点約束があって、どういう状態であるかということにつきましては、私は触れまいと思います。しかしながら、前国会の経緯にかんがみて、私どもはこのILO特別委員会がつくられるならば、ILO条約に直接関係あるものは条約案件と公労法、地公労法、これだけでありますので、この三案件審議する特別委員会として、今後付託案件についてはこの精神にのっとってやられんことを強く希望申し上げておきます。
  24. 谷口善太郎

    ○谷口議員 このILO特別委員会の問題につきましては、この前特別委員会ができますときに、私どもの意見は申し上げたことがありますが、今度の場合も、いまのお話を聞いておりますと、自民党さんと社会党さんの間で一応の了解点に達したというそのことを確認した上でつくられるというふうにいま伺ったわけでありますが、その場合でも、私どもはこの特別委員会設置には反対であります。というのは、両党の間に確認されたということの内容が一般に知られておりませんし、もともとこの条約案に付随してなされます国内法改悪というものに初めから私どもは反対でございますので、この委員会設置には反対であります。なお、その他の五つの委員会につきましても反対すべきものもございますので、全体として一括して出されておりますから、反対の意思を表明しておきます。
  25. 小平久雄

    小平委員 自民党としましては、このILO関係の特別委員会は、前国会においてこの特別委員会が発足したときと全く同じ状態で今回も発足するものと、かように了解いたしております。
  26. 福永健司

    福永(健)委員長代理 私も前国会と状況が変わっているとは聞いていないのでありまして、従前のことを引き継いでのことと了承しております。これによって御了承願います。
  27. 柳田秀一

    柳田委員 それじゃもっと具体的に聞きましょう。われわれが特別委員会設置に賛成したのは、こういうものは天下周知の事実になっておるから、率直にあっさり言った方がいいと思うのですが、やはり両党の間でお互いに煮詰めていったわけです。煮詰めていって、大体話がついているわけですね。話がついているものは、これを委員会において修正して本会議で議決する、こういうような了解ができているわけです。したがって、今回もその条件において変わりがないかということを下平君は確認しておるのであって、そこのところは率直に自民党から御返答を承らぬとぐあいが悪いのです。
  28. 小平久雄

    小平委員 先ほど申し上げた通り、前会の、この特別委員会が発足したときと全く同じ状態というのは、それを引き継いでという意味なんですから、皆さんの御趣旨と別段違わないと私は思っております。
  29. 福永健司

    福永(健)委員長代理 共産党から、ILO以外の特別委員会についても反対だということでございますが、本委員会においては、御意見は拝聴はいたしましたが、採決に関して共産党さんは遺憾ながら権能がありません。  おはかりいたします。災害対策特別委員会公職選挙法改正に関する調査特別委員会科学技術振興対策特別委員会石炭対策特別委員会オリンピック東京大会準備促進特別委員会、右五特別委員会設置については、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  30. 福永健司

    福永(健)委員長代理 御異議がないようでございますから、先刻申しましたとおり、これを本日の本会議において議決する運びといたします。  国際労働条約第八十七号等特別委員会につきましては、民社党さんは反対なんですね。
  31. 佐々木良作

    佐々木(良)委員 付託案件について強く希望意見を開陳しておきます。何が付託されるかは、まだ出てきておりませんから……。
  32. 福永健司

    福永(健)委員長代理 それでは、国際労働条約第八十七号等特別委員会も御異議がないようでございまするから、他の五特別委員会について申し上げたと同様の取り扱いをいたします。  なお、委員四十人の各派割り当て数は、自由民主党二十六人・日本社会党十三人、民主社会党一人、委員二十五人の各派割り当て数は、自由民主党十六人、日本社会党八人、民主社会党一人、また委員三十人の各派割り当て数は、自由民主党二十人、日本社会党九人、民主社会党一人となりますから、御了承願います。     —————————————
  33. 福永健司

    福永(健)委員長代理 次に、国務大臣の演説に関する件についてでありますが、国務大臣の演説は、明十八日午後一時から本会議を開き、内閣総理大臣の所信に関する演説、外務大臣の外交に関する演説、大蔵大臣の財政に関する演説、これらをそれぞれ行なうこととするに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  34. 福永健司

    福永(健)委員長代理 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  35. 福永健司

    福永(健)委員長代理 次に、本日の本会議の議事の順序について、事務総長の説明を求めます。
  36. 山崎高

    ○山崎事務総長 まず、第一に、常任委員長辞任の件をおはかりいたします。それが終わりましてから、次にただいま御決定願いました常任委員長選挙を行ないます。選挙は、議長指名によることとなっております。それが終わりましてから、ただいま御決定願いました特別委員会設置につきまして議長発議でおはかりいたしまして、御決定願いたいと思います。
  37. 福永健司

    福永(健)委員長代理 それでは、本会議は、午後三時五十分予鈴、午後四時本鈴ということで開会することといたします。     —————————————
  38. 福永健司

    福永(健)委員長代理 次に、次回の委員会は、明十八日午前十一時理事会、理事会散会後委員会開会いたします。  本日は、これにて散会いたします。    午後三時五十分散会