運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1962-02-23 第40回国会 参議院 議院運営委員会 第12号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十七年二月二十三日(金曜日)    午前十時十四分開会     ————————————— 出席者は左の通り。    委員長     宮澤 喜一君    理事            田中 茂穂君            鍋島 直紹君            岡  三郎君            米田  勲君            天田 勝正君            小平 芳平君            杉山 昌作君    委員            佐野  廣君            徳永 正利君            松野 孝一君            村上 春藏君            村尾 重雄君   委員以外の議員        議 員 大谷 贇雄君         —————        議長  松野 鶴平君       副議長  平井 太郎君         —————   政府委員       総理府総       務副長官 佐藤 朝生君     公正取引委員     会事務局長  坂根 哲夫君       科学技術       政務次官 山本 利壽君     法務政務次官 尾関 義一君    法務省保護局長 竹内 孝之君    大蔵省政務次官 堀本 宜実君    大蔵省銀行局長 大月  高君     文部政務次官 長谷川 峻君     文化財保護委     員会事務局長 清水 康平君     農林政務次官 中野 文門君    農林省蚕糸局長 立川 宗保君     運輸政務次官 有馬 英治君    運輸大臣官房長 広瀬 真一君    運輸省鉄道監督    局国有鉄道部長 高橋 末吉君   事務局側       事務総長 河野 義克君       事務次長 宮坂 完孝君       議事部長 海保 勇三君       委員部長 岸田  実君     委員部部長 若江 幾造君       記録部長 佐藤 忠雄君       警務部長 渡辺  猛君       庶務部長 小沢 俊郎君     管理部部長 浅井亀次郎君       渉外部長 森  純造君   法制局側       法制局長 斎藤 朔郎君     —————————————   本日の会議に付した案件 ○国会法第三十九条但書規定による  議決に関する件(蚕糸業振興審議会  委員) ○原子力委員会委員任命同意に関す  る件 ○公正取引委員会委員任命同意に関  する件 ○中央更生保護審査会委員任命同意  に関する件 ○文化財保護委員会委員任命同意に  関する件 ○漁港審議会委員任命同意に関する  件 ○鉄道建設審議会委員任命同意に関  する件 ○運輸審議会委員任命同意に関する  件 ○日本銀行政策委員会委員任命同意  に関する件 ○国務大臣の演説及びこれに対する質  疑に関する件 ○決議案委員会審査省略要求の取り  扱いに関する件 ○委員外議員大谷贇雄君発言     —————————————
  2. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。  まず、国会法第三十九条但書規定による議決に関する件(蚕糸業振興審議会委員)を議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  3. 中野文門

    政府委員中野文門君) 蚕糸業振興審議会委員である参議院議員木内四郎君は、二月八日付で同委員を辞任いたしましたので、その後任として参議院議員小山邦太郎君を任命いたしたく、国会法第三十九条但書規定により、両議院一致議決を求めるため本件を提出いたしました。  同君経歴につきましては、お手元履歴書で御承知願いたいと存じますが、蚕糸業振興審議会委員として適任であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、すみやかに議決されるようお願いいたします。
  4. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 別に御発言がなければ、本院議員小山邦太郎君が蚕糸業振興審議会委員につくことができると議決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  6. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 次に、原子力委員会委員任命同意に関する件を議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  7. 山本利壽

    政府委員山本利壽君) 原子力委員会委員石川一郎兼重寛九郎及び西付熊雄の三君は、昨年十二月三十一日任期満了となりましたが、三君を再任いたしたく、原子力委員会設置法第八条第一項の規定により、両議院同意を求めるため本件を提出いたしました。  両君経歴につきましては、お手元履歴書で御承知願いたいと存じますが、いずれも原子力利用に関する国の施策を計画的に遂行し、原子力行政の民主的な運営をはかるため設置された原子力委員会委員として適任であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、すみやかに同意されるようお願いいたします。
  8. 岡三郎

    岡三郎君 常勤非常勤給与の問題について伺いたい。常勤委員は十万四千円、非常勤委員は一日につき四千円、こういうふうになっているわけですが、常勤委員仕事度合いと、非常勤の職員の仕事度合いとから考えて、この点についてどういうふうにお考えになっているか、お伺いしたいと思います。
  9. 山本利壽

    政府委員山本利壽君) 常勤のほうは委員会を再々開きましたり、各方面への視察とか研究とかいうような点から考えまして、非常勤のほうとの勤務時間等から考えまして、ちょうどバランスのとれたようなものになっております。
  10. 岡三郎

    岡三郎君 そうすると、常勤の人は一体一日どのくらいの勤務時間になつているか、それをちょっとお伺いしたい。それから、大体常勤の人の年間を通しての出席工合をお伺いしたい。
  11. 山本利壽

    政府委員山本利壽君) 年間を通しての出席工合は、その履歴書最後に表をつけておりますが、大体そういう工合になっております。毎日、おおむね朝九時から夕刻までの常勤でございます。
  12. 岡三郎

    岡三郎君 「おおむね」というのはどういう程度かわからんですけれども、そうすると、これは毎日九時から夕刻までこの原子力委員会に詰めておると、こういうことですか。
  13. 山本利壽

    政府委員山本利壽君) そのとおりです。
  14. 岡三郎

    岡三郎君 そうとすれば、最後の「会議出席状況」というのは、ほとんど常勤非常勤というのがあまり差等がない、こういうふうにうかがえるわけですが、この点はどうなんですか。
  15. 山本利壽

    政府委員山本利壽君) この表に出しておりますのは定例会議の分でございますから、非常勤の方は定例会議のときだけに御出勤でございます。
  16. 岡三郎

    岡三郎君 それはわかりました。  そういうふうに朝から晩まで毎日出ておるのでは、月額十万四千円ではちょっと安過ぎると私は思うのだが、この点いかがですか。こういう財界大物が毎日朝から晩まで詰めて十万四千円では、ほかの仕事もできないというふうに考えるのです。先ほど「おおむね」という、おうような言葉があったが、その点もう少し実情を詳しく伺いたい。
  17. 山本利壽

    政府委員山本利壽君) 「おおむね」と申しましたのは、勤務時間は大体朝九時から夕方五時ころまででありますが、会議都合等によって、それをこえることもしばしばございますから、私がおおむねということを申し上げたのでございます。問題が非常に重要な問題でありますから、ときには退庁時間以後にも残って研究または討議をされることもあるのでございます。この手当の点については必ずしもこれで十分だとは考えておりませんけれども、今日までのところ、いろいろ審議の結果こういう額になっておるようなわけであります。仰せのように、非常に経歴その他から申しまして大物でございますから、その点からいってこの額は十分だとは考えておりません。
  18. 岡三郎

    岡三郎君 そうすると、この各委員経歴の表を見ると、原子力委員会のほかに幾つかの兼務がずっと出ているわけですが、こういうふうな仕事と、この原子力委員会委員仕事というものの割り振りをどういうふうにやられておるのか。今話を聞くと、ほとんど朝から晩までこちらへ出ていて、そちらのほうの仕事は片手間にやられておるような印象を受けるのですが、この点どうなんですか。
  19. 山本利壽

    政府委員山本利壽君) この点については、原子力委員常勤として任命されるときには、大体他の職は辞退されるようでありますけれども、現に許されておりますものは、原子力委員として支障をはなはだしく及ぼさないという点を調査いたしまして許されておるものでございます。
  20. 岡三郎

    岡三郎君 私も、常勤委員として任命される場合においては、そこの仕事を重点的にするわけだから、他の兼職というものはできるだけこれは避けてもらわなければならぬと思うのですが、今の話でおぼろげながらわかりました。私はそういう点から考えると、十万四千円、四千円というのは少し安過ぎるのじゃないか。特に原子力というふうな重要な仕事日額四千円程度でやっておるということになれば、これは出ていく人は、金では動かないでしょうけれども、ちょっと安過ぎると思う。放送局あたりは万をこしておるわけですから、考えようによれば、いずれが重いか軽いかということは、これはちょっとわからぬと思うのです。そういう点であまり差等があり過ぎるのじゃないかという印象を受けるのですが、その点どうなんですか。
  21. 山本利壽

    政府委員山本利壽君) 常勤の方に対しましては、その履歴書の第六ページのところの表にありますように、暫定手当として月額一万四千四百円が支給されております。
  22. 岡三郎

    岡三郎君 それから非常勤の場合は。
  23. 山本利壽

    政府委員山本利壽君) 非常勤に対してはございません。
  24. 岡三郎

    岡三郎君 だから、私が言っておるのは、非常勤の場合四千円程度では、これだけの人に出席してもらうこと自体、熱意を持ってもらうには、あまりに少な過ぎるのではないかということを言ったのですが、この点についてお答え願いたい。
  25. 山本利壽

    政府委員山本利壽君) 岡委員のお説のように私ども考えます。少ないように考えます。
  26. 岡三郎

    岡三郎君 したがって、今後これに対してどういう見解をお持ちですか。
  27. 山本利壽

    政府委員山本利壽君) できるだけ増額していただくように努力したいと考えます。
  28. 岡三郎

    岡三郎君 増額する見込みはありますか。
  29. 山本利壽

    政府委員山本利壽君) 各方面と折衝した結果でないと、この席で私から断言はいたしかねます。
  30. 岡三郎

    岡三郎君 これでやめますが、以上申したとおり、暫定手当を入れて片一方のほうは十二万円近くになるわけですが、それにしても、これらの仕事をする人たちに対しては少ないような印象を受けるわけですが、特に非常勤の場合においては、これはちょっと失礼になるような額です。こういうような人たちは、金には目もくれないかもわかりませんが、われわれとしてはこれを至急に是正して、少なくても一万円程度にはするように御努力をお願いしたい。それに対して所見を聞きたい。
  31. 山本利壽

    政府委員山本利壽君) こういう給与というものは、他にもいろいろ委員会とか審議会というものがございますから、そういう委員とのバランス関係もございますけれども、できるだけ御意見に従うように努力いたしたいと考えます。
  32. 岡三郎

    岡三郎君 今まではたいてい努力で過ぎておりましたが、この場合においては、ひとつ実現するように、一万円というのは一つの言葉ですから、何も一万円でなくてもいいから、至急これに対する改善策をお願いしたい。終わります。
  33. 天田勝正

    天田勝正君 私も、もう答えがありましたから要望だけしておきます。私も実に岡君が指摘されたように不思議に考えておったのです。原子力委員会の場合は、すべての方たちがまことに会議出席も良好です。だから言うのではありませんけれども、この人々を見ると、まあ石川さんなどは財界世話業のように見られておるけれども、実際は学者です。財界世話業になる当時でも、むしろ当時の新聞では、技術屋出ということで危惧された記事が出たことさえあります。どの人の経歴を見ても第一級の人で、こういう人々が四千円ぐらいで働かれるということのほうがむしろ不思議なんであって、仕事性質上からいっても、いうならば、大学教授が一週間に一時間の講義しか出ない、その講義の一時間だけを見られたのでは全然話にならないのであって、事柄性質からいうと、私はやはりこの仕事大学教授的なもので、むしろそれ以前の研鑚というものが非常に役立つものだと、こういう考えを持っております。そういうところは、他の均衡上というが、均衡はむしろ失するほうがほんとうの平等になるのであって、これは大いに努力してもらいたい。以上であります。
  34. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) それでは、原子力委員会委員石川一郎君、兼重寛九郎君及び西村熊雄君、以上三君を任命するにつき同意を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  36. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 次に、公正取引委員会委員任命同意に関する件を議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  37. 佐藤朝生

    政府委員佐藤朝生君) 公正取引委員会委員中村清君が本年二月五日任期満了となりましたので、その後任として佐久間虎雄君を任命いたしたく、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律第二十九条第二項の規定により、両議院同意を求めるため本件を提出いたしました。  同君経歴につきましては、お手元履歴書で御承知願いたいと思いますが、経済及び法律に関する学識経験を有しますので、公正取引委員会委員として適任であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、すみやかに同意されるようお願いいたします。
  38. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 別に御発言がなければ、公正取引委員会委員佐久間虎雄君を任命するにつき同意を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  39. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  40. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 次に、中央更生保護審査会委員任命同意に関する件を議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  41. 尾関義一

    政府委員尾関義一君) 中央更生保護審査会委員坂西志保君が本年一月三十一日をもって任期満了となり、退任いたしましたので、その後任として神田多恵子君を審査会委員に任命いたしたく、犯罪者予防更生法第五条第一項の規定により、両議院同意を求めるため本件を提出いたしました。  同君経歴につきましては、お手元履歴書で御承知願いたいと存じますが、同君東京聖心女学校を卒業し、成城学園講師となり、二十四年七月から三十三年十月までの間、九年四カ月の長期にわたり関東地方更生保護委員会委員として活躍し、現に中央青少年問題協議会専門委員及び日本BBS連盟会長に任ぜられている者でありまして、社会各般の問題に対する視野がきわめて広く、犯罪者更生保護の問題には、深い理解と熱意を有する者でありますから、更生保護審査会委員として最も適任であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御同意をいただきたくお願いいたします。
  42. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 別に御発言がなければ、中央更生保護審査会委員神田多恵子君を任命するにつき、同意を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  43. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  44. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 次に、文化財保護委員会委員任命同意に関する件を議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  45. 長谷川峻

    政府委員長谷川峻君) 文化財保護委員会委員川北禎一細川護立両君は、昭和三十六年十二月二十二日任期満了となりましたが、両君を再任いたしたく、文化財保護法第九条第一項の規定により、両議院同意を求めるため本件を提出いたしました。  両君経歴につきましては、お手元履歴書で御承知願いたいと存じますが、いずれも文化に関し高い識見を有する者でありますので、同委員会委員として適任であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御同意を願えるようお願いいたします。
  46. 岡三郎

    岡三郎君 この問題についても同様ですが、日額三千七百円と、こう出ておりますが、いろいろな審議会とか、各種委員会というものに対しての報酬は非常にアンバランスだと思うのです。そしてまた、われわれから見れど、どう考えてももう要らなくなっているようなものもまだあるように考えられるし、こういうふうに文化財保護というふうな、地味な、しかも重要な仕事に携わる人に対しても、ある程度こういう面についての改善を検討してもらわなければならぬと思う。そういう意味で、これは先ほど言いましたが、御検討願いたいと思います。三千七百円ではちょっと今では無理と思う。
  47. 長谷川峻

    政府委員長谷川峻君) 私のほうは非常勤で、一回出てもらえば三千七百円、薄謝でございますが、その点、心苦しく思っております。従来、文化財に対して非常に経験があり、また声望があり、余人をもってかえがたいような人でありますので、そういう方に特にお願いを申し上げるのは、報酬の点から見ますると、まさに岡委員のおっしゃったようなことが当てはまるわけでありますが、予算措置について、報酬の点については、そうした学識経験者を優遇して上げていくために努力したいと思います。
  48. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) ほかに御発言がなければ、文化財保護委員会委員川北禎一及び細川護立両君を任命するにつき同意を与えることに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  49. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  50. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 次に、漁港審議会委員任命同意に関する件を議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  51. 中野文門

    政府委員中野文門君) 漁港審議会委員小田賢郎鮫島茂井出正孝斎藤静脩の四君は、昭和三十六年十二月二十三日任期満了となりましたので再任し、同日任期満了となりました原捨思室崎勝造溝淵熊雄の三君の後任としては、井内光虎奥田憲太郎川上善次の三君を、また昭和三十六年八月五日病気のため逝去されました佐野寅雄君の後任としては坂本庄三郎君を、それぞれ新たに任命いたしたく、漁港法第九条第一項の規定により、両議院同意を求めるため本件を提出いたしました。  以上八君の経歴につきましては、お手元履歴書で御承知願いたいと存じますが、小田鮫島両君漁港整備及び漁港修築について、井出君は漁港整備及び漁港運営について、斎藤君は漁港修築及び漁港運営について、井内奥田川上坂本の四君は漁港運営及び漁業について、それぞれ十分な知識と経験を有するものでありますので、漁港審議会委員として適任であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御同意下されるようお願いいたします。
  52. 岡三郎

    岡三郎君 ちょっと伺いますが、この末尾の出席状況調によりますると、これはほとんどちらりほらり会議をやっているように見られるのですが、こんな程度で何をやっているのかということも言えると思うので、これは実際必要なのかどうか。やるならもっとしっかりやってもらいたいというような気がするのですが、この点どうですか。
  53. 中野文門

    政府委員中野文門君) 漁港審議会に付議いたしまする事項といたしましては、御案内と思いますが、漁港指定漁港指定内容変更または取り消し、漁港指定内容の軽微な変更基準漁港整備計画の制定または変更、国以外のものに対して行なう漁港修築事業施行許可基準、その他漁港修築事業施行許可にかかわる権利の譲渡及び漁港修築事業施行の委託についての許可基準、あるいは漁港管理者指定基準漁港管理会委員の定数の変更というような事柄が、漁港審議会に付議されまする事項内容でございますが、会議回数につきましては、それぞれその必要に応じて開いた結果がお手元の資料のようなことに相なっております。この審議会は、それぞれ有益に活動いたしておると存じておりますが、御意見もございますので、なお必要に応じまして、決してこれは省略をして回数を制限いたしておるとは私も存じておりませんが、御意見のあるところを十分尊重いたしまして、なお回数多寡等につきましては検討いたしたいと思いますので、どうぞ御了承願いたいと思います。
  54. 岡三郎

    岡三郎君 私は、必要でないものをよけいにやれということを言っているのではないので、実態としてこの審議会が必要なのかどうかという、こういうひとつの考え方も出てくるのではないかという気がしたわけです。しかし、今言ったような内容仕事をするということになれば、これはなかなかたいへんな仕事で、いわば日本四面海に囲まれている。そういうことから考えても、ちらりほらりでは仕事になるのかならぬのか……、しかし、なおいろいろな問題があると思いますから、この際はこれで質問をやめておきますが、次官のほうとしては、こればかりでなく、いろいろな委員会があるので、惰性に流れているのかもわからないし、この点改善しなければならぬ点があると思うのですが、総合的にひとつ農林省関係のこういう審議会について御検討願って、こういうものが必要ならばもう少し待遇を改めて、そして実費的に効果が上がるようにお願いしたいと思います。
  55. 中野文門

    政府委員中野文門君) 岡委員の御発言、まことに傾聴いたしまして、十分御期待に沿うように検討善処いたします。どうぞよろしく。
  56. 天田勝正

    天田勝正君 この報酬の少ないのではあきれるばかりなんですが、ちらりほらりの出席であっても、たった千六百円というわけです。ところが、この人々はほかの委員人々と違って、東京在住の人はたった一人です。日南市、鳥取県のほう、小松島、札幌、こういうわけです。そうすると、来るときの旅費を一体どうするのか。それはくれるのだと思うけれども、しかし来たとしても、あんな遠くから来ればどうしても泊まらざるを得ないと思うのですが、そうすると千六百円で一体どこに泊まれるところがあるのだろうか、私はまことに疑問なんです。この点はどうなんですか。
  57. 中野文門

    政府委員中野文門君) 今、事務当局に聞きますと、旅費は別に一等旅費が支給されるようになっております。さらにこの漁港審議会手当は、会長が二千円、委員が千六百円でございますが、私どももこれははなはだ軽少であると思っております。
  58. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) ほかに御発言がなければ、漁港審議会委員小田賢郎君、鮫島茂君、井出正孝君、斎藤靜脩君、井内光虎君、奥田憲太郎君、川上善次君及び坂本庄三郎君、以上八君を任命するにつき同意を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  59. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  60. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 次に、鉄道建設審議会委員任命同意に関する件及び運輸審議会委員任命同意に関する件、以上一括して議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  61. 有馬英治

    政府委員有馬英治君) 鉄道建設審議会委員佐藤博夫鈴木清秀今里広記関桂三、楠見義男今野源八郎酒井杏之助、平山復二郎の八君が昨年十二月二十四日に任期満了となりましたので、鈴木清秀今野源八郎両君は再任、佐藤博夫今里広記関桂三、楠見義男酒井杏之助、平山復二郎の六君の後任として根津嘉一郎小島新一佐々部晩穂清井正柳満珠雄加藤閲男の六君を任命いたしたく、鉄道敷設法第六条第二項の規定により両議院同意を求めるために本件を提出いたします。  同君等経歴につきましては、お手元履歴書で御承知を願いたいと存じますが、鈴木清秀根津嘉一郎両君運輸業について、小島新一君は鉱工業について、佐々部晩穂君は商業について、清井正君は農林水産業について、柳満珠雄君は金融業について、今野源八郎加藤閲男両君鉄道建設に関し、いずれも広い経験と高い識見を有するものでありますので、鉄道建設審議会委員として適任であると存じます。  次いで、運輸審議会委員加藤閲男君は昨年十二月十八日任期満了となりましたので、その後任として菊川孝夫君を任命いたしたく、運輸省設置法第九条第一項の規定により両議院同意を求めるため本件を提出いたしました。  同君経歴につきましては、お手元履歴書で御承知願いたいと存じますが、同君は広い経歴と高い識見を有するものでありますので、運輸審議会委員として適任であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御同意されるようお願いいたします。
  62. 岡三郎

    岡三郎君 これは、鉄道建設審議会と運輸審議会とどっちが上か下かよくわかりませんが、片一方は「日額」とし、片一方は「給与月額)」として、あるのですが、この淵源はどこからきておるのか御説明願いたい。
  63. 有馬英治

    政府委員有馬英治君) 正確なことについては、事務当局からお聞き取りを願いたいと思います。
  64. 広瀬真一

    政府委員(広瀬真一君) お答え申し上げます。  運輸審議会のほうは常勤仕事でございまして、毎日来て仕事をやっております。特別職の法律によりまして月額になっております。それから建設審議会のほうは、これは非常勤でございまして、大体、一年の開催日数は、本会議が三、四回程度、それから小委員会が三、四回程度でございまして、会議の性格上非常勤になっております。したがって日額になっております。
  65. 岡三郎

    岡三郎君 時間がないので簡単にしますが、鉄道建設審議会というのは、仕事の分野から考えて、これも給与があまり少な過ぎるのではないかと考えます。もちろん、ここにいる人はこういう給与を当てにしておるとは思いませんが、それにしても、これはちょっとばかにした数字ではないかというふうにも考えられる。この鉄道建設というものは、赤字線の問題、いろんな新線建設の問題等、しばしば論議を呼ぶ重要な審議会で、かりに非常勤であっても、これではちょっとむちゃではないかというふうに考えるわけです。したがって、権威を持ってこの審議会仕事をやられるという建前から考えても、これも大幅にひとつやってもらいたい。そうでないと、何か利権というものとの関係で、日額なんというのは問題じゃないのだ、こういうふうにも考えられると思いまするが、そうではなくして、やはりふやすべきものはふやして、きれいにやってもらいたいという気がするわけです。この人たちが悪いことをやっておるというわけではなくて、重要な仕事に当たる人だから、その点ひとつ大幅にやってもらいたいと思うのです。
  66. 有馬英治

    政府委員有馬英治君) お説の点は、ただいま運輸省といたしましては、関係方面と相談をいたしました結果この程度にとどめておりますが、運輸省としてもまことに軽少であると存じております。現在の規則によりますと、もう少し上げてもいいようにはなっておりますので、今後努力いたします。
  67. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) ほかに御発言がなければ、鉄道建設審議会委員に、鈴木清秀君、根津嘉一郎君、小島新一君、佐々部晩穂君、清井正君、柳満珠雄君、今野源八郎君及び加藤閲男君の以上八君、運輸審議会委員菊川孝夫君、以上それぞれ任命するにつき同意を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  68. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  69. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 次に、日本銀行政策委員会委員任命同意に関する件を議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  70. 堀本宜実

    政府委員(堀本宜実君) 日本銀行政策委員会委員大屋敦君は昨年十一月十一日任期満了となりましたが、同君を再任いたしたく、日本銀行法第十三条ノ四第三項の規定により、両議院同意を求めるため本件を提出いたしました。  同君経歴につきましては、お手元経歴書で御承知願いたいと存じますが、商業及び工業に関し経験識見を有するものでありますので、同法第十三条ノ四第二項第五号の規定により委員として適任であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御同意されるようお願いをいたします。
  71. 米田勲

    ○米田勲君 私は、二、三の点について質問をいたします。  この日本銀行法第十三条ノ二によって政策委員会の任務が明らかになっておりますが、一体、現在の日本銀行政策委員会運営の実態はどういうようになっておるのかということ、これは長い話では時間がありませんから端的にお聞きしたいのですが、わが党の中にはいろいろ意見があって、どうも現在の日銀の政策委員会運営は、本来の法に定めた任務を十分に自主性を発揮して果たしておらないような傾向がある、情性に流れてこの委員が任命され、その委員によって任務が遂行されているような傾向があるのだが、そういうことはないのかどうか、運営の実態についてお伺いをいたしたいことが一点。  それから、この末尾のほうに、会議出席状況がございますが、毎週二回の定例会、そしてまたその他に臨時の会議がある模様で、回数は、他の委員会審議会に比べて相当多いようであります。しかし、どうも政府関係委員会審議会のたくさんあるものと比較いたしますと、この委員会だけは特段に他の委員会審議会委員と比べて給与が多いということを感ずるわけです。これは何か、いわれ因縁があるのだと存じますが、私は残念ながらその歴史的なことがわかりませんので、なぜ政府関係委員会審議会のうちで、この日銀政策委員会委員だけは給与が他のものに比して格段に高いのか、その理由なり、歴史的な、いわれ因縁でもあれば、この際お伺いをいたしたいということが第二点。  もう一つは、この際一般的に政府のほうにお尋ねをいたしますが、先ほどからも問題になっている各審議会委員給与の問題であります。きょう出された人事案件のうちでも、日額が二千三百円のものあり、二千六百円のものあり、四千円のものあり、あるいはまた一千六百円のものがあるというように、わずかずつでも差等がついておるわけです。どうもこれは同じ政府の委員会審議会委員にして、このように日額給与差等があるのは、一体どういう理由でこういうことになっておるのか。われわれの常識からすれば、仕事の分量だとか、あるいは重要性というものを考慮して、こういう日額差等をつけたということだけでは、ちょっと納得ができないのであります。それで、一般的に政府のほうでは、こういう日額の決定は何か根拠があるのかどうか。惰性でやっているのであれば、この際、先ほどからの話もあるので、一括して再検討をすべきものではないかというふうに考えますので、以上の点について簡単にひとつ御説明をいただきます。
  72. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 堀本政務次官に申し上げますが、ただいまの米田君の御質問は、人事案件としての本件についての点及び一般的なこういう人事に対する給与問題、両方にわたると思いますので、給与の点については給与の御所管の政務次官としてお答えいただきたい。両方についてお答えいただきたい。
  73. 堀本宜実

    政府委員(堀本宜実君) ただいま米田委員の御質問の三点のうち、最後の各種委員手当が不均衡である、これに対しまする今後の考え方について御質問がございました点について、お答えを申し上げたいと思います。  ただいま御指摘のように、現行手当日額は、それぞれ委員会の成立当初におきましては、委員会の重要度でありますとか、あるいは構成メンバー、他の委員会とのバランス等を考慮いたしまして定めたのでございますが、その後、事情の変更等もございまして、ただいま御指摘になりましたように、現在においては必ずしも均衡がとれておるとは考えられません。そこで、今後この問題につきましては、十分に検討をいたしたいと考えております。ただ改訂の前提といたしましては、一般職の委員あるいは特別職の委員等の区分の明確化でありますとか、あるいは特別職の委員内部における格付けの再検討とか、いろいろ総理府を中心として慎重に検討しなければならないこともあろうかと存じますので、早急にこれらの問題を取り上げて検討をいたしたいと、かように考えておる次第でございます。  なお、次の問題でございますが、この日銀政策委員は週二回出席をいたすというふうになっておるのでございますが、大体常勤のような形になっておりますので、ことに日本銀行の最高意思を決定するというような立場にございますのが一点、あるいは、その性格上、他の職務に従事することを得ないというようなこと、たとえば商業を営み、金銭上の利益を目的とする業務を行なうことを禁止されておるとか、あるいは退職後二年間は政策委員会によって監督される金融機関等の地位につくことが禁止をされておるというようなことでございますので、一応、日本銀行の副総裁程度給与が必要ではないかというようなことで決定されたような経緯があるようでございます。  実態につきましては、銀行局長からお答え申し上げたいと存じます。
  74. 大月高

    政府委員(大月高君) 日本銀行政策委員会運営の実情について簡単に申し上げます。  政策委員会は、任命委員と政府を代表いたします政府代表、大蔵省及び経済企画庁代表委員で構成されておるわけでございますが、いずれも常勤をいたしておりまして、常時事実上の打ち合わせをいたしております。それから実際の会議は週二回、火曜日と金曜日に集合いたしまして、そこで重要なる案件についての決定をいたしておるわけでございますが、御存じのように、この政策委員会日本銀行の金融政策の決定機関でございまして、あらゆる重要なる金融政策はこの政策委員会において決定されておるというわけでございます。そういう意味で、われわれといたしましても、この政策委員会の決定に非常に重要な関心を持っておりまして、常時緊密な連絡をとっております。またその構成メンバーがこういうりっぱな人たちによって構成されており、十分なる学識経験を持っておられるわけでございますので、その決定を十分尊重して、今の重要な時期におきます金融政策というものがうまく行なわれるように運営されておるわけでございます。
  75. 米田勲

    ○米田勲君 今簡単に御説明がありましたが、冒頭に申し上げた私たちの党における批判があります点を十分に考慮してもらって、この政策委員が単に形式的な活動に終わるようなことのないように、十分に自主的な行動が活発にとれるように、特にお願いをいたしたいということを申し添えておきます。  それからほとんどこの委員常勤であるという御説明でありますが、この吉川さんを除いてはずいぶん兼職が多い。どうも毎回人事案件が出るたびに痛感されるのは、政府はこういう委員を任命する際に、何のためにこう常勤で非常に忙しい重要な役の人を選ぶ際に、他の兼職がたくさんある人をあえて選ぶのかという疑問がいっでもわくわけです。その説明を聞くと、非常に重要な勤務でほとんど毎日勤務をしておる。それが朝から晩まであるのだという説明を聞いていると、それでは兼職の方は一体どうなるのかと、常に疑問が起こるわけです。したがって、この点は、政府の代表である官房長官などは来ておられないようですから、委員長にお願いをしたいのは、毎回われわれが疑問に思うこの委員の任命について、一つぐらいの兼職であればまだしも、数多くの兼職者の中からあえてその委員を任命していく傾向については、さらに強くわれわれは再検討を要求したいということであります。  その他いろいろ申し上げたいこともございますが、もう相当予定の時間を経過をいたしましたので、進行に協力する意味で、きょうはこの程度で終わりたいと思います。
  76. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) それでは、ほかに御発言がなければ、日本銀行政策委員会委員に大屋敦君を任命するにつき同意を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕     —————————————
  77. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
  78. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 次に、国務大臣の演説に関し、事務総長から報告がございます。
  79. 河野義克

    事務総長(河野義克君) 去る二月二十日、内閣総理大臣から本院議長あて、「最近の貴院会議において、河野農林大臣が農業基本法に基づく昭和三十六年度年次報告及び昭和三十七年度農業施策について発言いたしたいので、国会法第七十条によって通告いたします。」との文書が参りました。本件につきましては、理事会において御協議の結果、本日の本会議において右の国務大臣の演説が行なわれることに相なっておるわけでございます。
  80. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) ただいま報告のございました国務大臣の演説に対しましては、理事会において協議の結果、次の要領により質疑を行なうことに意見が一致いたしました。すなわち、  時間は、自由民主党及び日本社会党おのおの十五分、民主社会党十分。人数は各派一名。順序は大会派順。  以上のとおりでありますが、右理事会申し合わせのとおり決定することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  81. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  82. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 次に、決議案委員会審査省略要求の取り扱いに関する件を議題といたします。  事務総長の報告を求めます。
  83. 河野義克

    事務総長(河野義克君) 昨二十二日武藤常介君ほか六名から、米国の綿製品輸入賦課金問題に関する決議案が提出されました。本決議案につきましては、発議者全員から委員会審査を省略せられたいとの要求がついておりますので、この点の御審議を願いたいと存じます。
  84. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 本決議案委員会審査を省略することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  85. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  86. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 委員外議員大谷贇雄君から本委員会における発言を求められております。この際これを許可することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  87. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 御異議ないと認めます。大谷贇雄君
  88. 大谷贇雄

    委員以外の議員大谷贇雄君) 私は、二月九日の本会議において穏当を欠く不規則発言をいたしましたことは、まことに遺憾に存じます。ここに本院並びに本院議員松浦清一君に対して、つつしんでおわびを申し上げます。
  89. 宮澤喜一

    委員長宮澤喜一君) 本会議の都合により、暫時休憩いたします。    午前十一時五分休憩   〔休憩後開会に至らなかった〕