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足立委員 関連して。この
資金に対しまして、市町村が市町村の独自の立場で
利子を補給しようとする動きがあるんですけれども、農民の立場から見れば非常にけっこうだ。しかし
考えてみると、隣接町村との間に非常に不均衡が生じてくるわけです。私の知っている範囲でも、相当大幅な
利子補給をしようとしている市があります。そうすると、大体農民の実質
利子負担は年五分ないし五分五厘程度に下がるという見通しであります。ただいまも
石村君から御質問があった
通り、七分五厘では、農業については私ども正直に申し上げて無理だと思います。従って、この
利子を下げるような工夫を地方自治体が努力をするということは、財政の許される範囲においてまことに歓迎すべきことであると思いますが、何かこれに、少し歩調を合わせるような手はないものか。今申し上げた
通り、隣接の町村で、貧乏町村でやろうとしてもできない場面にぶつかるわけであります。しかし町村という区域を限れば、全国で三百億出るにしても数百万円になってしまうわけですから、その一分や二分の
利子補給をしようとしても大した金ではありませんから、これは農村であれば町村長及び町村議会の努力によってできないことはないと思うのですが、その間の調整を都道府県あたりにとらせて、なるべく均衡のとれた姿でこれを実施するような手をお
考えにならないものかどうか。これは政府としてすぐ即答を求めることは無理だと思いますが、こういう事態があることを一つよく御認識いただいて今後善処をお願いしたいということと、もう一つは、今の単位農協の定期預金の預金金利が下がっております。あまり下げ過ぎますと、これがおかしな
格好になりまして悪循環を起こすことにもなりかねない。この近代化
資金の方が金利が安いということになりますと、それを借りて定期に預ければ利ざやがもうかるというようなばかなことになって参りますから、それは防がなければならない。そういうことで無計画に行なわれようとする市町村のこうした追加の
利子補給に対しまして、何か統制ある形になさったらどうかというふうに思いますので、関連質問の形で一言申し上げて御見解を伺います。