運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1960-07-20 第35回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第2号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十五年七月二十日(水曜日)     午前十時四十七分開議  出席委員    委員長 村瀬 宣親君    理事 西村 英一君 理事 前田 正男君    理事 岡  良一君 理事 北條 秀一君       天野 公義君    小川 平二君       大島 秀一君    岡本  茂君       小平 久雄君    橋本 正之君       八木 徹雄君    内海  清君  出席国務大臣         国 務 大 臣 荒木萬壽夫君  委員外出席者         科学技術事務次         官       篠原  登君         総理府事務官         (科学技術庁長         官官房長)   島村 武久君         総理府事務官         (科学技術庁原          子力局長)   杠  文吉君         総理府技官         (科学技術庁原         子力局長)   法貴 四郎君         総理府事務官         (科学技術庁原         子力局政策課         長)      井上  亮君     ————————————— 七月十九日  委員小坂善太郎君及び南好雄辞任につき、そ  の補欠として内田常雄君及び中曽根康弘君が議  長の指名委員に選任された。 同月二十日  委員正力松太郎君及び中曽根康弘辞任につき、  その補欠として岡本茂君及び大島秀一君が議長  の指名委員に選任された。 同日  委員大島秀一君及び岡本茂辞任につき、その  補欠として中曽根康弘君及び正力松太郎君が議  長の指名委員に選任された。     ————————————— 七月十八日  原子力損害賠償に関する法律案  (内閣提出、第三十四回国会閣法第一三三号) は本委員会に付託された。     ————————————— 本日の会議に付した案件  閉会審査に関する件      ————◇—————
  2. 村瀬宣親

    村瀬委員長 これより会議を開きます。  この際、昨日御就任になられました荒木国務大臣より発言申し出がありますのでこれを許します。荒木国務大臣
  3. 荒木萬壽夫

    荒木国務大臣 お許しを得まして、この際、一言あいさつを申し上げさせていただきます。  今回、科学技術庁長官をお受けいたしたわけでございますが、科学技術のきわめて重要な課題であることは、事新しく申し上げるまでもなく、周知のことでございます。その役所を担当する立場に立ちまして、あらためて自分自身微力を嘆かわしく存ずるような気持で一ぱいでございます。しかし、幸いにして、皆さん方を初めその道の専門の方々のお教えをいただきつつ、国家的に、また、民族的にも重大なこの課題と取っ組んで微力の限りを尽くしまする限り、どうにかやっていけるのじゃないかとひそかに期待をいたしておるような次第でございます。もちろん、就任早々で、当面の具体的な懸案ないしは今後の課題等皆さん方に申し上げる内容を持ちませんけれども、しかしながら、少なくとも科学技術振興なくして、池田内閣の言うところの所得倍増も、から念仏とは申し上げないまでも、非常に困難が伴うことは必至であろうと思います。さらに、国民生活そのものを豊かにするのはもとより、文化の向上を期待するにいたしましても、科学技術なくしては世界の進運に伍し得ないことも当然でございますので、そういう意味から申し上げての重要課題がたくさんあると想像するのであります。最初にも申し上げました通り、それらの諸問題と取っ組みまして、皆さん方を初め有識者の御支援のもとに、一生懸命がんばっていきたいと存じております。何とぞこの上ともよろしく御指導、御鞭撻、御協力のほどを切にお願い申し上げる次第でございます。(拍手)
  4. 村瀬宣親

    村瀬委員長 この際、先ほどの理事会の申し合わせもありますので、私から荒木科学技術庁長官に一言申し上げます。  新長官は、科学技術に対しまして特に御熱心であり、また、造詣の深いことをわれわれは承知をいたしておるのでございますが、長官におかれては又部大臣の要職をもお兼ねになっておりまするので、時間的に当委員会に御出席制約を受けるおそれがあるかもしれないということを、理事会におきまして非常に憂慮いたしておるのでございます。しかし、科学技術重要性は、ただいまのごあいさつにもあった通りでございますので、できる限りの時間を当委員会のためにおさきいただきまして、従来からの当委員会の真剣な審議にこたえられるように、特に要望をいたしておく次第であります。      ————◇—————
  5. 村瀬宣親

    村瀬委員長 北條秀一君より発言申し出がありますので、この際、これを許します。
  6. 北條秀一

    北條委員 ただいま荒木さんから決心のほどが示されたのでありますが、この際、私は、緊急の問題として処理をしていただきたい問題を申し上げたいのであります。  ことに第一次池田内閣は、諸般の情勢からして、時間的にもかなり制約されておるものだと思うのであります。荒木大臣は、伝えられるところによると、非常に碁の老大家だそうでありますが、碁にもやはり持ち時間がございます。従って、持ち時間を過ぎれば勝負は負けになるのであります。第一次池田内閣も大体持ち時間がある。従って、その持ち時間の中においてあらゆる問題を早急に処理していただきたい、こういうように考えるのであります。  今、就任早々でというお話がございました。就任早々ではございましょうが、その忽忙の間にどうしても処理していただかなければならぬ問題は、原子力委員会委員の問題であります。すでに御承知のように、委員二名の方が任期がきておりまして、これはもちろん法律に基づいて事務的に処理はできるのでありますけれども、しかし、新内閣のもとにおいて、堂々とやはり委員としての任命をし、それを国会において承認を求めるということが、私は、この二人の委員の方の権威を高めるゆえんであると考えるわけであります。短時間でありますが、そういうことの処理は十分可能でありますし、前内閣においてもすでに事務的な処理を済ましておると思いますので、新内閣において、さらにそれを事務的に処理を進められて、成規手続を早急に進めていただきたい、こういうことを特に要望申し上げる次第であります。
  7. 荒木萬壽夫

    荒木国務大臣 ただいまの件は、前長官中曽根さんから、昨日実は事務引き継ぎの際承りまして、御指摘の通り事務的連絡は進行中でございます。昔の碁は徹夜で打ったり、何日間も連続しておりましたけれども、このごろは、お話のようなスピード・アップの時代でございますから、御要望通り、努めてこの国会中に実現できますように努力いたしたいと存じております。  なお、ついでながら申さしていただきますが、先ほど委員長から、文部省と兼務しておるから、うんとがんばれという御激励の言葉をいただきました。その点は内心非常に心配をいたしておりますけれども、努めて委員長要望通りに、微力ながら努力して参りたいと思います。また、優秀な科学者の獲得やら、あるいは科学技術者養成等の関連におきましては、文部省との関係事項も非常に密接なものがあるやに聞いておりますが、そういう点から申しますと、あるいは都合のいいこともあるかもしれない。時間的には制約を受けまして、その点が心配ではございますが、繰り返して申し上げますけれども、一生懸命御要望にこたえたい、気持だけはさよう存じておりますから、御了承いただきたいと思います。
  8. 村瀬宣親

  9. 岡良一

    岡委員 私は、この際、一つの動議を提出いたしたいと思います。  それは、科学技術行政重大性にかんがみ、適当な機会に専任大臣を置くことが妥当だと認められます。この趣旨を委員長において政府に申し入れをしていただきたい、こう思うのでございます。  その理由とするところは、私は、決して荒木大臣の不信任というような意図ではございません。ただ、しかし、科学技術庁が発足をし、科学技術振興特別委員会が設けられましたこの数年間の経緯を顧みてみましても、当初は、やはり国家公安委員長をかねられた正力松太郎氏が長官に御就任でございました。引き続き三木武夫さん、この方は経済企画庁長官が主たることでございました。また、中曽根さんが専任されました。その間、わずかの期間ではありましたが、高碕通産大臣も兼務をされたことがございます。ところが、私ども、率直に申し上げて、専任大臣あるいはその主力をこの科学技術庁に注ぎ得る立場の方が長官に御就任のときは、原子力政策科学技術振興政策は格段に内容も充実し、発展もいたしたことは、私はいなめない事実であると思うのでございます。  そういう意味で、ぜひ私の動議委員長においてお諮りの上、適当にお取り扱いを願いたいと思います。
  10. 村瀬宣親

    村瀬委員長 速記をとめて。     〔速記中止
  11. 村瀬宣親

    村瀬委員長 速記を始めて下さい。北條秀一君。
  12. 北條秀一

    北條委員 ただいま岡委員から、専任大臣を置くべきであるということについて、動議の形において御意見が出たのでありますが、まことに適切なる、私どもの願望を表明されたものであります。しかし、この問題を本委員会において動議という形でやりますと、委員長はその処置に困ると存じますので、私ども全員を代表した強い要望であるということで、委員長において善処されんことを、特に岡委員の了解も得ましたので、そういうふうに取り扱いを願いたいと考えるのであります。
  13. 村瀬宣親

    村瀬委員長 ただいまの岡君の御発言につきましては、北條委員の御発言を加味いたしまして、委員長において適当なる処置をいたしたいと思います。      ————◇—————
  14. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に、閉会審査に関する件についてお諮りいたします。  本委員会といたしましては、閉会中もなお原子力損害賠償に関する法律案及び科学技術振興対策に関する件について審査いたしたい旨議長申し出たいと存じますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 村瀬宣親

    村瀬委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。      ————◇—————
  16. 村瀬宣親

    村瀬委員長 次に、閉会中の委員派遣に関する件についてお諮りいたします。  先ほど議長申し出ることにいたしました案件につきまして、院議による付託があり、実地調査の必要がある場合には、委員派遣を行なうことといたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 村瀬宣親

    村瀬委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  なお、派遣委員の人数、氏名、派遣地期間並びに承認申請手続等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 村瀬宣親

    村瀬委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。   本日は、これにて散会いたします。     午前十時五十九分散会