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荒木国務大臣 お許しを得まして、この際、
一言あいさつを申し上げさせていただきます。
今回、
科学技術庁長官をお受けいたしたわけでございますが、
科学技術のきわめて重要な
課題であることは、事新しく申し上げるまでもなく、周知のことでございます。その役所を担当する
立場に立ちまして、あらためて
自分自身の
微力を嘆かわしく存ずるような
気持で一ぱいでございます。しかし、幸いにして、
皆さん方を初めその道の専門の方々のお教えをいただきつつ、国家的に、また、民族的にも重大なこの
課題と取っ組んで
微力の限りを尽くしまする限り、どうにかやっていけるのじゃないかとひそかに期待をいたしておるような次第でございます。もちろん、
就任早々で、当面の具体的な懸案ないしは今後の
課題等、
皆さん方に申し上げる
内容を持ちませんけれ
ども、しかしながら、少なくとも
科学技術の
振興なくして、
池田内閣の言うところの
所得倍増も、から念仏とは申し上げないまでも、非常に困難が伴うことは必至であろうと思います。さらに、
国民生活そのものを豊かにするのはもとより、文化の向上を期待するにいたしましても、
科学技術なくしては世界の進運に伍し得ないことも当然でございますので、そういう
意味から申し上げての
重要課題がたくさんあると想像するのであります。最初にも申し上げました
通り、それらの諸問題と取っ組みまして、
皆さん方を初め有識者の御支援のもとに、一生懸命がんばっていきたいと存じております。何とぞこの上ともよろしく御指導、御鞭撻、御協力のほどを切にお願い申し上げる次第でございます。(拍手)