○原
政府委員 眠っておったのではありませんで、伺いながら、さすがに
石村先生はいい御質問をなさると思っておったのであります。(笑声、拍手)実はそのことで申しますれば、私局長になりましたのは
昭和三十一年の夏でございますが、そのとき、御記憶の税制調査会で三十二年の大税制改正のもとになる研究をしておったわけです。その一環として特別措置の大幅な整理を行なったわけですが、そのときに実は特別措置の表がありました。私は
税関部の話を聞きましたが、当時までは特別措置の表にこの
重要機械の
免税が入っていなかったのです。しかし、これはやはり相当検討しなければならぬぞということで、友に入れまして検討いたしました。当時そのために何回か局議も開き、検討いたしたものであります。そういう
意味で、私は、この問題については、相当前から関心を持って検討を続けてきたつもりであります。何回も
会議をやったということは、結局今お話しになりましたような
免税をやめるべきだという議論と、いややはり続けるべきだという議論が相当あったということであります。今大へん
業界の実態に即した御観察から御注意がありましたので、私も大へんありがたい御注意と思って伺っております。そういう角度での検討をさらにしなければならぬと思いますけれども、しかしながら、この制度を全然やめてしまうかどうかということになりますと、どうもこの
法律の
趣旨でありますところの
国産できないものを、一利五分の税を取って、生産のコストを高くするかどうかという議論になりますと、やはり相当そこは問題だということで、結局当時もいろいろ議論がありましたが、やはりやめてしまうのは問題じゃないか、しかし、マンネリズムになってはいけないから、毎回洗う際の態度は相当慎重にやらなければならないのじゃないかということで、自来やって参りまして、毎年洗います際には、
税関部の
作業は相当膨大なものになりますけれども、努力してやっております。スケールにおきましても、当時からだんだん経済は発展してきておりますが、それとの比較では、やはり実質的にはおっしゃるような
気持が相当入った運用ができておるというふうに記憶いたしておりますが、本日いろいろ御指摘いただきました点は、私どもはともすれば見のがしがちなところでありますので、大へんありがたい御注意と承って、今後述川上十分に注意して参りたいと思いまするし、また制度の根本についても、申し上げましたように両論あって、すぱっとやめ切るわけにはいかないというのが、今までの判断でありますけれども、なお念を入れて検討いたしていきたいと思っております。