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田中一君 今
小澤政務次官の御
答弁、よく伺いましたけれども、そこに非常な危険を感ずるのです。なるほど
経過地点の
地元の
人たちも、
自分の
地点の近所に
相当高能率の
道路ができるのならば、その
経済的な価値というものはその沿道の市町村といいますか、村、そういうものが非常に有利な立場に置かれることは間違いないのです。従ってですね、
実測調査をした後に
提案されるものでありますと、これは
建設、
運輸の具体的な科学的な
積み上げによるところのものでありまするから、一応正しいと見ざるを得ないのです。たとえば参議院におきまして、
衆議院におきましてもですよ、
予算の
編成権というものは
政府が持っている。その
積み上げた
予算というものを
国会において
審議する場合においても、一応
大蔵当局が各省も連絡を持ちながら、
積み上げたその
予算を批判する
程度にしかすぎないのです。もとの
立案するところの
建設、
運輸町
大臣が公正なものであるならば、これはまあ一番また公正なものであるべきであって、信用せざるを得ないのですけれども、どうしてもこういう
国民に直接に利害の大きい
予算の
決定というものにつきましては、
相当慎重に扱わなけばならぬと思うのです。それが多数党の、いわゆる
与党の
政治的な
意思によって、この
路線が
決定されることをおそれるから、重ねて伺うわけなのですけれども、私はむろん一応の
経過地点というものも、
起点、
終点を示す場合に盛り込んでも差しつかえないと思いますけれども、一応これに立てる、この区域に
建設したいのだ、
予定路線を作りたいのだというときには、前に
審議会に付議するのも
一つの方法であろうと思うのです。その方が間違いはないのではないかと思うのです。予想されておりますところの
審議会の
委員というものは、少くとも
与党であろうと野党であろうと、そういう
政治的な
意味がたくさんございますから、
責任がある
委員を出し合おうじゃないかという話し合いも進めております。従って、巨額の
調査費を使って、両
大臣が
実測調査をしたものを押しつけられるという傾向は避けたいと思うのです。そういう
意味から言ってです、今
小澤政務次官が育ったように、
相当の
予算を使って
調査実測をして、これが是なりと信ずるものだけを付議するのだということでは、私が心配している問題は解決されないと思うのです。私は
小澤政務次官の
答弁は不満足です。従ってむろん
閣議できまっている御
発言ではないのじゃないかと思ますが、これは
一つ運輸大臣、
建設大臣、
総理大臣ともどもここに御
出席を願いまして、この
審議会に付議しようという、
提案しようというところの
案件は、どの
程度のものを
審議をしてもらうかということを明確に示していただきたいと思うのです。もしも
小澤政務次官が、
自分が今言った
発言が
政府の
意思であるというならば、私は非常に不満足です。従ってあなたを軽く見るわけじゃございませんが、
総理並びに
建設、
運輸の三
大臣に出ていただいて、はっきりとその点の
考え方、
審議会への付議の持ち方について、
提案の持ち方について念を押しておきたいと思うんです。