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金森国会図書館長 ちょっとそれについて御
説明を申し上げたいと思いますが、
アジア・
ファンデーションというのは、その
支部を
東京に持っておりまして、本部はカリフォルニア州の法律によってできておる
財団でございます。今、
日本においても多くの
仕事をしておりますが、そのうち、
図書館につきましても、かなりいろいろな
方面に
援助しております。たとえば、
学校法人などについていいますと、同志社大学、広島大学、あるいは京都大学、
東京大学、一橋大学、
東京教育大学、こういうようなたくさんの
方面にわたって、
ファンデーションの資金を出しておるのでございます。
国立国会図書館がよそから金をいただいて、
自分のところのほんとうの
仕事をするという理由は非常に乏しいのでございますが、これは
日本ばかりでございませんで、
アジアの多くの国々の人が
東京に出てきまして、そこで
会議をする、それには、その
宿泊料、
交通費その他の
援助をいたしまして、財政的な
便宜をはからないと、うまくできないのであります。かような
会議を開きますことは、まず世界の大勢というような方向になっておりまして、われわれもできるだけそれをやりたいと考えておりますが、そうすると、そういう一種の事実上の
相談会というようなものがございますから、こういう
財団から金を出してくれるならばなるべくこれを活用してやっていきたい、こんなわけでございまして、その
財団というものがどういう本質を持っておるかということは、これは正確に申し上げかねるのでございますけれ
ども、今申しましたように、外国の
財団法人であるものが、
日本において
相当の
基本金を中心にして
文化の
方面に力を尽しておるわけでございます。その方の
東京の
支部の長をしておりますのは、ロバート・B・ホールという人でございまして、これは
ミシガン大学の
地理学の教授だそうでございます。それが全体の締めくくりをいたしまして、今まで
相当の業績を上げておるのでございます。それが、たとえばある色を持っておるというような点は全然見受けられておりませんので、いわば中正公平な立場をとっておりまして、その金が
アメリカの多くの個人の金から出ている、そうして
アジア全般にわたってその
方面に対して
活動をする、こういうふうなものでございまして、
日本にはあまり類例がないものでございますけれ
ども、私
ども今まで数年間つき合った
関係から、大体信用しておるような次第でございます。