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天坊説明員 お答えいたしますが、その前に先ほど
山口委員の前提としての
お話がございますが、
国鉄は自分のしていることは全部いいのだとして、ほかの言葉に対してはいつも言いわけだけで耳をかさないというような
意味の御発言がありましたが、これはそういうふうにとられておるとすれば、非常に申しわけないことでありまして、国の
鉄道、国民の
鉄道なのでございまして、
総裁も就任以来、世の中の声、国民の声を十分に聞かなければいかぬということを申しておるので、私
どもとしてはできるだけいろいろな御批評、国民の声を十分聞いて、直すべきものは直して参りたいというふうに考えておるのでございます。決して言いわけだけをいたしておるつもりはございません。一応お断わり申し上げておきます。
そこで、いろいろ
外郭団体の問題について、たとえば今回の
行政管理庁の調べの中でも、百何ぼも
外郭団体と称するものが出ておるじゃないか、それにかかわらず、
国鉄が一応
外郭団体の
整理として取り上げて、こういうようにやりたいといっているものは、ごく数が知れている、あるいは金がほとんど要らないようなものだけを
整理したような格好になっておるじゃないか、こういう御
質問でございますが、
行政管理庁のお調べが正確にその通りかどうか私も自信がありませんが、ここにおあげになった百何ぼという
外郭団体の中には、大部分はおそらく今回抽象的にその点を言っておられます
工事関係の
会社のことを言っておられるのじゃないか、そうした数多い
工事会社と
国鉄の
関係が、非常に指名の回数が多かったり何かして、そういう
意味で特権を与えているような格好になっている、それを直すべきだという点、あるいはそれに対する請負の
工事費が甘過ぎはしないか、こういう点がおもに指摘されているのだと心得ております。従いましてその点に関しての今回の私
どもの
外郭団体の
整理方針は、
工事会社についてそういう誤解のないようにしたいということを申し上げておるわけである。それから先ほど
お話がございましたが、共済組合が投資しておりますものについても、できるだけそれぞれの実情に応じて、共済組合が
外郭団体に出資しておる分については、金を引き上げて参りたいというふうに考えておりますが、これは共済組合自身もそれによって不当な損失をこうむっても困りますし、独立に存在している
会社もそのために大きく一挙に影響があっても困りますから、漸減の方針でやっていきたいというふうに考えております。そこでそうした点以外に、今
山口委員と私との非常な違いは、百何ぼもの
外郭団体というものがあって、それに五十万、六十万ずつ金を出しているのじゃないかというようにお考えなのでありますが、実は私
どもの方で何とか研究会というようなものに
補助金的な性格で金を出しておりますものは、そんなにたくさんないのであります。その中で先ほど申し上げましたように、
交通協力会とか運輸調査局というものについては御意見もございましょうけれ
ども、私
どもとしては、これはぜひ国有
鉄道のため、あるいは交通界のために必要であるから存続させておきたいというものを、先ほど申し上げた六つ、七つを残しまして、それ以外に
電化協会とか車電
協会とか保安
協会というものがございます。そういうものに対して今日援助的な
意味の金はこの際打ち切る、これはもうそれ以外にないのであります。しかもまたそうした外郭
協会が必ずしも不必要なものであるかどうかという点についても議論はあろうかと思いますが、そうした点についていろいろ世の中の御批判もありますから、この際あるいは必要以上かもしれませんが、そういう
意味で出している金は打ち切りたい、こういうことを申し上げたので、それ以外に個別に三十万、五十万と金を出しているようなものがたくさんあるということは、事実はないのでございます。