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1955-05-31 第22回国会 参議院 建設委員会 第8号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十年五月三十一日(火曜日)    午前十一時四分開会     —————————————  出席者は左の通り。    委員長     石川 榮一君    理事            石井  桂君            赤木 正雄君            近藤 信一君            武藤 常介君    委員            石原幹市郎君            西岡 ハル君            酒井 利雄君            北 勝太郎君            村上 義一君            田中  一君   衆議院議員            春日 一幸君   政府委員    調達庁次長   山内 隆一君    建設省計画局長 渋江 操一君    建設省道路局長 富樫 凱一君   事務局側    常任委員会専門    員       菊池 璋三君    常任委員会専門    員       武井  篤君     —————————————   本日の会議に付した案件 ○日本国アメリカ合衆国との間の安  全保障条約第三条に基く行政協定の  実施に伴う土地等使用等に関する  特別措置法の一部を改正する法律案  (衆議院送付)(予備審査) ○建設事業並びに建設計画に関する  調査の件(北上川バス転落事件に関  する件)     —————————————
  2. 石川榮一

    委員長石川榮一君) ただいまから建設委員会を開会いたします。  日本国アメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定実施に伴う土地等使用等に関する特別措置法の一部を改正する法律案を議題に供します。  本案提案理由の御説明を、発議者衆議院議員春日一幸君からお願いしたいと思います。
  3. 春日一幸

    衆議院議員春日一幸君) お許しを得まして、ただいまから日本国アメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定実施に伴う土地等使用等に関する特別措置法の一部を改正する法律案に対する提案理由の御説明を申し上げます。  一九五二年二月二十八日、「日本国アメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定」の締結に伴いまして、土地等収用に関しまして、しばしば紛糾を生じ、重大な社会問題を惹起しつつあるのであります。  このたびの日米防衛交渉の結果、木更津、立川、伊丹、小牧、横田、新潟等の飛行場が拡張、強化されることとなったのでありますが、これらの問題に対しましても、当事者間に相当の紛糾を生じておる現状であります。これらの紛糾を合理的に解決するために、内閣総理大臣が、日本国アメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定実施に伴う土地等使用等に関する特別措置法の規定によりまして、土地等使用または収用の認定に関する処分を行おうとします場合、その処分が適正に行われますように、あらかじめ、関係行政機関の長、関係のある都道府県及び市町村並びに学識経験を有する者の意見を聞かなければならないこととするものであります。なお都道府県または市町村意見につきましては、当該都道府県または市町村の議会の議決を経なければならないとするものといたしておるものであります。  一日も早く本法案が成立されますように、各委員慎重審議をお願い申し上げまして、提案説明を終ります。
  4. 石川榮一

    委員長石川榮一君) ただいま春日君から提案理由を聴取しましたが、都合によりまして、本案は次回に譲ることといたします。     —————————————
  5. 石川榮一

    委員長石川榮一君) 次に、ただいま建設省渋江計画局長富樫道路局長、それから調達庁山内次長等が見えております。そこで富樫道路局長から委員長に向いまして、前回の委員会における発言に対して訂正いたしたいというので発言を求められておりますから、この際、富樫道路局長発言を許したいと思います。
  6. 富樫凱一

    政府委員富樫凱一君) 本年五月五日、当委員会におきまして、道路局長発言中、全体のガソリン消費量が約二百六十万キロリッターと申し上げましたが、これは約二百五十万キロリッターの誤まりでございますので、訂正させていただきたいと思います。
  7. 石川榮一

    委員長石川榮一君) この際、道路局長に私から質問をいたしたいと思いますが、去る五月十四日に発生しました岩手県下の北上川支流飯豊橋において惹起いたしましたバス転落の件であります。その後地元からいろいろと当時の事情等につきまして陳情を受けておるのでありますが、これは必ずしも橋が悪かったためのみに起った事故ではないと思うのでありますが、少くともあの橋は木橋であって非常に腐朽しておって、主要な国道橋梁としては非常に危険な橋のように思われる節があるのであります。こういう点にかんがみまして、各地にそういう橋があるとしまするならば、この際建設省は、これらの橋梁に対するかけかえ工事等について、道路五カ年計画の中にもむろんあると思いますが、なるべく早期にそういうものを解決いたしまして、かような事故の再び再発しないように、少くとも国道橋橋梁においてはそういう非難の起きないように、永久橋かけかえの御計画を立てて、それが促進をはかっていただきたいと思います。  同時に、あの事故によりまして、死亡者は十二名、重軽傷者三十七名を出しております。大きな、県としましてはいまだかってない事故であります。でありますから、あの国道飯豊橋に関するかけかえに対しまして、建設省はどう措置をされますか、この際御言明願いまして、これらのなくなりました多数の人たちに対して報いるところがあり、また県民多数の方々が、この事故によって建設省はこれらのかけかえに積極的にやってくれた、そうしてこういう事故を起さないようにするのだということがわかりますように願いたいと思います。そこで、この前もこの質問に対しまして、できる限り善処をするというお話でありましたが、もう少し明確に、年度内にかけかえができるかどうか、それらについて御計画がありますならば、この際お聞かせ願いたいと思います。
  8. 富樫凱一

    政府委員富樫凱一君) 飯豊橋に起りましたバス転落事故は、直接の原因は橋にあったのではないのでございますが、この橋は荷重制限をいたしておりました木橋でございます。この国道は東京から青森に参ります重要な国道でございます。この五カ年計画の中にも、一級国道については木橋を大半かけかえるという計画になっておるのでございまして、われわれといたしましても一日も早くこれらの木橋をかけかえることに努めたいと考えておる次第でございます。  飯豊橋につきましては、本年度かけかえ工事実施いたしまして、本年度中に永久橋に完成する計画でございます。
  9. 石川榮一

    委員長石川榮一君) ほかに……。
  10. 赤木正雄

    赤木正雄君 この飯豊橋は、あの事件があったために、本年度内のかけかえをなさるのですか。あるいは初めからそういう計画があったのですか。
  11. 富樫凱一

    政府委員富樫凱一君) 飯豊橋は初めから三十年度にかけかえる計画でございました。花巻から引き続きまして年々改良を進めてきているので、飯豊橋は三十年度にかけかえの計画になっております。
  12. 赤木正雄

    赤木正雄君 私の聞きたいのはそれでわかりました。むろん、あの事件は大へん事件であります。あの事件に対して犠牲者もあったことでありますから、これは早く橋をかけかえることは当然ですが、しかしほかにも、事故が起らなくても、あれに類する橋は私はたくさんあると思います。あの事故が起ったからあれだけを特にかえて、事故が起らなかったために同じような県の橋は三十年度にはかけかえをせぬということは、非常にへんなことであります。でありますから、あなたの言われた、初めからこういう計画であったということでありますから、私は了承してけっこうです。
  13. 石川榮一

    委員長石川榮一君) 住宅融資保険法案提案理由を本会議で聴くかどうかは、本日の議運の理事会で決定する見通しであります。従いまして、本日上程して提案理由説明を聞くべきでありましたが、これを次回に譲りまして、その理事会の決定を待ちまして審議に入りたいと思います。  本日はこの程度で散会いたします。    午前十一時十六分散会