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1955-07-29 第22回国会 衆議院 議院運営委員会 第51号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十年七月二十九日(金曜日)    午後一時二十六分開議  出席委員    委員長 中村 梅吉君    理事 椎熊 三郎君 理事 長谷川四郎君    理事 山村新治郎君 理事 荒舩清十郎君    理事 福永 健司君 理事 山本 幸一君    理事 井上 良二君       大石 武一君    荻野 豊平君       菅  太郎君    薩摩 雄次君       辻  政信君    松澤 雄藏君       青木  正君    田中伊三次君       田中 正巳君    田村  元君       栗原 俊夫君    中村 英男君       野原  覺君    渡辺 惣蔵君       池田 禎治君    山下 榮二君       小山  亮君  委員外出席者         議     長 益谷 秀次君         副  議  長 杉山元治郎君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 七月二十九日  委員佐々木秀世君、大橋武夫君、山中貞則君及  び矢尾喜三郎君辞任につき、その補欠として辻  政信君、田中正巳君、田村元君及び山下榮二君  が議長の指名委員に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した案件  畑地農業改良促進対策審議会委員指名の件  回付案取扱いの件  決議案取扱いの件  本日の本会議議事等に関する件     —————————————
  2. 中村梅吉

    中村委員長 これより委員会開会いたします。  昨日お諮りをしてお持ち帰りを願いました畑地農業改良促進対策審議会委員指名の件、これはこのまま承認することにして御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 中村梅吉

    中村委員長 御異議ないようでありますから、さように決定いたします。     —————————————
  4. 中村梅吉

    中村委員長 次に、輸出入取引法の一部を改正する法律案につきまして参議院から回付案がきております。この取扱いについてお諮りいたします。
  5. 椎熊三郎

    椎熊委員 参議院回付案修正点は、必ずしも衆議院の案の精神を無視したわけではなくして、ただそれを具体化したにすぎない小部分の字句的修正のようですから、わが党はこれをのんで差しつかえないと思います。しかしながら、他党との関連もありますから、他党と同調して同一の行動をとりたいと思います。
  6. 荒舩清十郎

    荒舩委員 わが党といたしましても、全会一致でいきたいと思いますので、参議院回付案をのむことにいたしたいと思います。
  7. 中村梅吉

    中村委員長 社会党の方は……。
  8. 山本幸一

    山本(幸)委員 全会一致ならけっこうです。
  9. 井上良二

    井上委員 私の方も異議ありません。
  10. 中村梅吉

    中村委員長 それでは参議院回付案承認するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 中村梅吉

    中村委員長 御異議ないようでありますから、さように決定いたします。     —————————————
  12. 中村梅吉

    中村委員長 それから、現在決議案が二件提出されております。この取扱いについてお諮りいたします。一つは、健康保険赤字克服根本対策に関する決議案山下春江君外六名提出、それからもう一件は、消防力強化に関する決議案鈴木直人君外七名提出、この二件でございます。
  13. 荒舩清十郎

    荒舩委員 健康保険赤字克服の方はきょう上程して、消防力強化に関する決議案の方は、明日お願いいたしたいと思います。
  14. 中村梅吉

    中村委員長 荒舩君御発言通りで御異議ありませんか。
  15. 椎熊三郎

    椎熊委員 健康保険趣旨弁明はどこでおやりになりますか。同じ党ばかりでやっても工合が悪いと思いますから……。
  16. 中村梅吉

    中村委員長 健康保険の方は越智茂君のようです。それから消防力強化の方は……。
  17. 荒舩清十郎

    荒舩委員 私がやります。
  18. 中村梅吉

    中村委員長 それでは健康保険赤字克服根本対策に関する決議案は、本日これを上程することにして御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 中村梅吉

    中村委員長 御異議ないようでありますから、さように決定いたします。  次に、消防力強化に関する決議案は、荒舩君御希望通り明日これを上程することにして御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 中村梅吉

    中村委員長 御異議ないようでありますから、明日にこれを繰り延べます。     —————————————
  21. 中村梅吉

    中村委員長 次に、公報に記載してございますのは議事日程畑地農業改良促進対策審議会委員指名の件、先ほど承認を得ました件だけでございますが、本日の各種委員会から審査を終了してくる議案が相当あろうかと思いますので、それらが審査終了次第、逐次これを上程するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  22. 中村梅吉

    中村委員長 なお、本日は最終日の前日でもございますから、どうなりますかは別として、一応皆さん相談の時間から本会議を始めて、今おきめ願いました議案を逐次上程して、それから暫時休憩を願って、適当の時間まで様子を見るということにしていただいたらどうかと思います。
  23. 池田禎治

    池田(禎)委員 どういう法案があるのですか。
  24. 中村梅吉

    中村委員長 それでは大体予定されております法案事務総長から御説明を願います。
  25. 池田禎治

    池田(禎)委員 あなたの方は与党だから無理もないが、そう連日上ってくるのを待つ、上ってくるのを待つということば、会期の終りだからといって、そういうことはいけない。重要案件だからきょう上げなければならぬということなら同意するが、法案全部上るのをどれもこれも待つというようなことはいけない。
  26. 中村梅吉

    中村委員長 できればきょう上げていただきたいと思いますのは、昭和三十年産米所得税減税に関する法律案、これはなるほど減税そのものは次の国会でも間に合うかもしれませんが、供出する農民の心理にも関係がありますから、できればきょう上げて参議院に送付して成立を期したい、こういう問題が一つございます。
  27. 池田禎治

    池田(禎)委員 農林委員会は御承知の通り、本委員会承認において三つも四つも国会開会中に調査をやったでしょう。そのとき、重要案件が山積しておるから審議に差しつかえありませんかと言ったら、ございませんということだったのですが、それに対してあなたはどういう処置をされたのですか。
  28. 井上良二

    井上委員 それは大蔵委員会だ。
  29. 池田禎治

    池田(禎)委員 昭和三十年六月及び七月の水害による被害農家に対する米麦売渡特例に関する法律案、この問題を言っておるわけです。
  30. 椎熊三郎

    椎熊委員 そのほかにもある。
  31. 池田禎治

    池田(禎)委員 そのほかにもありますが、一体委員長はどういうことをしておったのか。農林委員会は出て歩いてばかりいて、審議など二日もあればできるようなことを言っておいて、連日こういう状態になるということは与党の怠慢です。それを会期末になって野党責任であるかのごとく、休憩でもしてなどということは何のことですか。
  32. 中村梅吉

    中村委員長 所得税の減免に関する件は大蔵委員会の所管であります。
  33. 池田禎治

    池田(禎)委員 私の言っているのは農林水産委員会のことです。
  34. 椎熊三郎

    椎熊委員 農林水産委員会からぜひ上げてもらわなければならぬのは、昭和三十年六月及び七月の水害による被害農家に対する米麦売渡特例に関する法律案、それと北海道における国有林野風倒木の問題です。この二つは各党全会一致でございます。そうして現地視察等もただいま御指摘のようにやってきて、きょうこの法案が通らないと、北海道風倒木の処理に非常に困難を来たす問題で、農林委員会人たち全会一致希望しております。私は北海道だから申し上げるのではない。あるいはさらに北海道だから申し上げても差しつかえないかもしれませんが、これはぜひやってもらわなければ困る問題で、現にこれは審議しつつある。そして必ずきょう上げる。参議院審議も経なければならぬ問題だから、一日は向うの審議の期間もとっておきたい、こういう意味です。
  35. 池田禎治

    池田(禎)委員 その意味ならわかりますが、暫時休憩などということばやめて、開会時間を六時か七時にしましょう。連日そんなことをやられてはたまらない。
  36. 山本幸一

    山本(幸)委員 事務総長わかりませんか、農林委員会の両案の状態は……。
  37. 大池眞

    大池事務総長 これは上る予定になっておるということでございます。時間はちょっと見当が……。
  38. 荒舩清十郎

    荒舩委員 大体の見当もつかないということでは困る。
  39. 山本幸一

    山本(幸)委員 先ほど理事会で、大蔵関係法律案の、名前はむずかしいが、率直に言えば米の買い上げに関する減税措置、これについては井上さんからの発言もあり、委員会審議状況も聞いて、明日ということになったように聞いておりますが、農林水産については別にそのことは聞いておりません。
  40. 井上良二

    井上委員 やっておるうちに上ってきたらやればいい。休憩などということは反対です。
  41. 山本幸一

    山本(幸)委員 だから一番いい方法は、井上君の言われる通り、私どもも重要な案件については、ともあれ協力いたしたわけなんですが、毎日々々休憩して、またやる、晩おそくまで待たなければならぬということは醜態だと思うのです。だからといって本会議をおくらせるということも、これも醜態だと思うのです。だから本会議をなるべく早く開いて、今きめられた案件を次々にやっている間にほかのものが上ってくればそれをやる、こういうようにすっきりしたお取扱いを願いたい。
  42. 椎熊三郎

    椎熊委員 御了解願いたいのは、会期はきょうとあすだけです。政府与党にとりまして、重要事件は今参議院に送付されたばかりです。これが果して議了するかしないかは政治的に大きな問題です。われわれはたびたび申し上げておりますように、今回の会期はこれ以上延ばしたくないという考えを持っております。しかるに今朝来、わが党の首脳部自由党と折衝し、参議院の方と交渉しておりますが、今のところ参議院で議了できるかできないかという見通しはこんとんとしてつかないということです。これは政府にとりましても、与党にとりましても重大ですから、今手分けをして、幹部総出参議院了解工作、あるいはお願い等に回っておるわけです。これがもし会期内に審議未了にでもなるということなら、政府にとりましても責任の問題も起りますし、参議院の一部にも、この二日間の会期では短かいというはっきりした主張をしておる方もあって、あるいは参議院側から会期を延長しなければ審議できないという議が出ないとも限らぬ情勢です。出るか出ないか、それも見通しがつかないのですが、こういう段階のときにそういう事態が発生しても、こちらは本会議がなくなってしまって、御相談申し上げる機会も何もないということになると、この切迫した会期の間に非常に重大な政治問題に逢着するので、御迷惑ではございましょうけれども、この種の状態のときは、会期末においては常に時間一ぱい、十二時ぐらいまで待機するということは、前例等から見ましても当然とは言えませんけれども、お願いして、御了解のもとに待ってもらっておるような旧来の慣例もありますし、慣例はともかくとして、現実状態といたしましては、何も十二時まで待ってくれというのじゃないのですが、おそくとも六、七時ごろまでには参議院状況の判断がつきそうな状況になるらしいので、その間本会議を開くことができないような状態にされてしまうことは政治的に大きな問題になりますから、ぜひごしんぼう願って、御賛成、御了承を願いたいのです。
  43. 池田禎治

    池田(禎)委員 今椎熊委員のお話しを伺うと、奇怪千万です。きのうの憲法調査会法案を通すときには、これをぜひとも今日じゅうに上げてもらえば、会期延長のごときはいたさないという委員長言明だった。それをきょうになってそういうことを言うことは、そのときのそのとき行き当りばったりの欺瞞作戦と言わなければならぬ。あなたの言うがごとく、前例によって会期末には連日おそくまで開いているというが、それは自由党内閣の場合には、与党出席等がなくて委員会を流したということはなかった。ところが今会期は、与党出席がなくて、しばしば委員会を流しておる。そういうことを言わないで、これは慣例でありますなどということは理由にならない。野党責任ではなく、与党責任において流会したる委員会がしばしばある。自分たちがその職員を尽さないでおいてそういうことを言うことは、本末転倒もはなはだしい。きのうの憲法調査会法案を上げるときには、会期延長のごときはしないということを理事会委員長が言われた。それに対して、あなたは責任を持たれるかどうか。官房長官みずからが会期一ぱいでいいということを言うたのですが、あなたは今会期が足らぬと言う。そうなると、あなたの言明に対しては信頼ができないわけです。そういうことでは指令が二途にも三途にも出る。私ども満場一致法案を上げることには異議はありませんが、本会議休憩して連日こういうことをやることは、与党のやり方が横暴だと思うのです。なすべきことをなさずして慣例に従えという、慣例とは何ぞや、慣例とは、与党みずから全力をあげて野党協力を求めて、初めて言うことです。与党みずからの職責を行わずして、委員会を流会したことがしばしばある。こういう状態をもって慣例云々ということは、私は、あまりにもあなたの言葉の中には矛盾撞着はなはだしいものがあると言わざるを得ない。
  44. 中村梅吉

    中村委員長 ちょっと申し上げておきますが、昨日の理事会の席上で私が申し上げたのは、会期延長のごときはしないということは、私はそういう権限もありませんし、申し上げたわけではないのです。党の首脳部としては、昨日中に憲法調査会法案衆議院が議了すれば、会期延長をしなくても成立する見通しを持っておるようだから、何とか本日中に上げるように努力してもらいたいという見通しの話を申し上げたのです。私は決定的なことを申し上げる権能はもちろんありませんので、そういうことではないということだけは誤解のないように御了承を願います。
  45. 池田禎治

    池田(禎)委員 それは、権限がなければ責任が伴わないというがごとき言い方です。見通しを誤まれば、三べんでも五へんでも八ぺんでも、あなた方は言ったことを違える。それば政治家としての信義の問題です。あなたがそんなことを言って、見通しを誤まったとか、私は幹部ではないから決定責任者ではないなどと言うなら、本委員会では仕方がない。あなたがそういうことを言うなら、理事会には国会対策委員長を呼んできて下さい。あなたが決定権がないというなら、われわれは党を代表してくる人間の責任の所在を信用できない。そういう話はやめていただきたい。
  46. 野原覺

    野原委員 私ども椎熊委員暫時休憩という御発言に対しては、できるだけ努力したいとは思うのですけれども、遺憾ながらそれには協力できない、賛成できません。ところで今問題になっておりますのは、委員長から出されておるのは農林水産委員会のこの二件です。私どもこの二件は、これは北海道であろうとあるまいと、何とかしてこれをすみやかに上げてやるということにやぶさかではないのです。従ってこの二件の取扱いは、農林水産委員会審議をこちらとしてはできるだけ急がして、その審議見通しをつけて開会時間を考慮されるならまだしも、開会して暫時休憩して、時間ぎりぎり一ぱいまで待たせるような、そういうでたらめな議事運営というものは私はないと思う。そういうことを椎熊さんなり与党の諸君が主張するならば、そういう状態に追い込んだ今日までの責任をわれわれは追及しますよ。しかし、今そういうことを言ってもお互いに議論になりますから、私どもはそういうことは主張しない。だからこの農林水産委員会の二件については、あるいは大蔵のこの減税措置についても、大体こういう全会一致のものは、そう委員会でも質疑、討論はないと思う。急がせれば上るのだから、その上で開会時間を見計らって本会議を進める、こういうことを私は要望いたします。暫時休憩には絶対反対です。
  47. 椎熊三郎

    椎熊委員 私は、今の状態野党責任だというようなことは一つも言っていない。与党責任だというならそれでもけっこうです。ただ現実状態を見ますと、ぜひとも御了解を願って、会期内に全部を議了したいということに万全の努力を払うことがわれわれ今日としては当然なさなければならぬことだと思いますから、それでお願いしておるのです。今野原さんのおっしゃったように、農林委員会の二件と大蔵委員会の一件は、審議を急がせればできるのだから、その上るのと見合わして本会議を開けということならそれも理由のあることですが、それと見合わして、本会議を二時半に開くのを四時ないし五時に開くということにきめると、それは私ども出先としてはここではお答えできないのです。その相談のために、党に帰って相談したいと思います。ですから議運暫時休憩していただきたい。それでなければ僕らはそういう重大なことについては困る。
  48. 中村英男

    中村(英)委員 開会時間をきめる前に、農林委員会法案が問題になっておりますが、予定法案がここに出ておりますけれども、各委員会状況はどうですか。農林委員会は大体わかっておりますが、ほかの委員会のは上ったのがあるのですか。
  49. 椎熊三郎

    椎熊委員 ここに上る予定があるでしょう。この大蔵委員会の方では米の減税の問題があるのです。これは本日中に大蔵委員会では上げると言っている。それで上る時間はいつごろかと追及されたから、事務当局に聞いたら、そのことはまだ調べてないと言うんです。
  50. 山本幸一

    山本(幸)委員 今農林水産委員会を調べてきましたが、理事会で問題になったのは昭和三十年六月及び七月の水害による被害農家に対する米麦売渡特例に関する法律案、この問題はこれを撤回して、あらためて別の案を出して継続審議に対することにきめたというのです。なお調べてみて下さい。それから北海道における国有林風倒木、この案件は、おおむね一時間以内にきめます、質問はあまりしない、そういうことです。ですから、ほとんど問題は片づくわけです。
  51. 池田禎治

    池田(禎)委員 ただいま山本君が農林委員会で確かめたからいいが、事務局をして、この法案がいつごろ上るかということを確かめたという、事務局ではなくして、与党責任をもって確かめてやるべきことです。そういうことで一たん開会しておいて休憩してくれ、それは虫がいいというんです。
  52. 山本幸一

    山本(幸)委員 ですから、ここに載っているのは本会議までには全部上りますよ。
  53. 野原覺

    野原委員 ただいま山本委員から発言された点は、事務局から早急に調べていただいてこの委員会で御報告を聞く。それで開会時間はきまると思いますから、その点を聞いて、直ちに開会して下さい。山本委員報告では皆さんもどうかと思われるでしょうから……。
  54. 中村梅吉

    中村委員長 私の方で調べたところでも、山本君の言われるところと同じです。  暫時懇談にいたします。   〔速記中止
  55. 中村梅吉

    中村委員長 速記を始めて下さい。  暫時休憩いたします。    午後二時五分休憩      ————◇—————    午後二時五十五分開議
  56. 中村梅吉

    中村委員長 休憩前に引続き、会議を開きます。  先ほどの点について何とかお話し合いをつけたいと思いますから、速記をとめて暫時懇談に移したいと思います。   〔速記中止
  57. 中村梅吉

    中村委員長 速記を始めて下さい。懇談を閉じます。
  58. 椎熊三郎

    椎熊委員 本日の本会議は、六時から開会していただきまして、先ほど相談したものはもちろんですが、それまでに大体各委員会満場一致で上ってくるものがあるようでございますから、それらは全部議了できますように御協力願いたいと思います。
  59. 中村梅吉

    中村委員長 ただいま椎熊発言のように、本会議開会時刻を午後六時といたしまして、本会議開会中に委員会審査が終了してきた議案は、それぞれ緊急上程をする、こういうことに御決定願って御異議ございませんか。
  60. 荒舩清十郎

    荒舩委員 六時から開会することは賛成です。ただし途中で本会議休憩してもらわないこと、これは確認していただきたい。それから法案以外のことに対しては、たとえば会期延長問題等があった場合、それは審議しないこと、こういうことを一つ確認していただきたい。
  61. 中村梅吉

    中村委員長 そういう含みでよろしゅうございますか。
  62. 山本幸一

    山本(幸)委員 含みでなしに、確認願いたい。条件としては、六時きっかりに振鈴を鳴らしていただきたい。それから今のことを確認していただく、それなら賛成いたします。
  63. 中村梅吉

    中村委員長 ただいま委員長から申し上げましたほかに、荒舩君山本君の御発言を含めて御決定願うことに御異議ありませんか。
  64. 山本幸一

    山本(幸)委員 なおまたこれらの法案について、それぞれ委員会に出ておる自分の党の人を督励して、御趣旨に沿うて、急速に上るように努力をいたします。
  65. 福永健司

    福永(健)委員 今、山本君から御発言をいただいた趣旨のことなんですが、六時開会ということについては、山本君が先ほど発言されたことの趣旨を体して、六時ということに了解いたします。従って、各党とも一致して本日通過せしめるのに異議のない案件で、六時前後に委員会が上るであろうと目されておるものについては、山本君の言われるような御努力各党ともなすことについては、むしろ民主党さんから言われることでしょうが、民主党さんは遠慮しておられるので、私から申し上げます。これは六時なら大丈夫だろうということで時間がきめられておる次第でありますから、山本君のおっしゃったことについてもはや言うこともないのですが、そういう前提となるべきことに狂いのないように、ぜひ相ともに努力をお願いいたしたい。この点、念のために私から申し上げておきます。
  66. 椎熊三郎

    椎熊委員 さらにお願いしたいのは、先ほど懇談中にお願いしたように、明日の本会議は午前十時から開会することにして、議運は九時から開く、そういうことに御了承願います。
  67. 中村梅吉

    中村委員長 それでは中間に御発言がいろいろありましたので、もう一回繰り返しますが、開会時刻を午後六時といたしまして、本会議開会中に委員会審査を終了してきた議案緊急上程をする、なお、中間休憩をして時間待ちをするようなことは本日はしない、他の議案については本日審議はしない、こういうことと、各党ともできるだけその時間に間に合うように議案審査が終了するように御協力をいただく、こういうことにおきめ願ってよろしゅうございますか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  68. 中村梅吉

    中村委員長 御異議ないようでありますから、さように決定いたします。  次に、ただいま椎熊君の御発言のように、明日の本会議は午前十時から開会をする、従って議院運営委員会は午前九時から開くということにして、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  69. 中村梅吉

    中村委員長 御異議がないようでありますから、さように決定いたします。     —————————————
  70. 大池眞

    大池事務総長 そこで本日の議事の順序についておきめ願いたいと思います。先ほど決定願いました健康保険赤字克服根本対策に関する決議案、これは満場一致でございますから、一番最初に済ましていただいて、日程に入る。これは承わるところによると、越智茂君が趣旨弁明をする御予定だそうであります。
  71. 池田禎治

    池田(禎)委員 そこでちょっと待っていただきたい。さっき福永君から話し合いをするということがあったのですが…も
  72. 福永健司

    福永(健)委員 これは先ほど委員会でお話し合いがついて、これは話し合いの外に出るんでしょう。
  73. 池田禎治

    池田(禎)委員 そんなことはありません。それはだめです。この決議案についてだけでなく、それを含めて御相談いたしたいということなんです。これはあなたの方でおやりになって、ほかの決議案は他に振り向けるということならば考慮の余地があるのですが……。
  74. 福永健司

    福永(健)委員 それはまだ相談していませんね。
  75. 池田禎治

    池田(禎)委員 これをきめてしまって、明日のものは荒舩清十郎君の趣旨弁明ということは先ほどきめておりますから動かすことはできませんので、それ以外となると、話し合い余地がないのです。
  76. 中村梅吉

    中村委員長 池田君、先ほどはこういうことだったのじゃないですか。健康保険赤字克服根本対策に関する決議案は、越智茂君の趣旨弁明によって本日上程するということでありませんか。
  77. 池田禎治

    池田(禎)委員 そういうことは認めておりません。越智君がやると思いますという御発言はありましたが、あなたの言うようなことはきまっておりません。荒舩君が明日やることは決定しております。越智君の問題につきましては、多分越智君がやるだろうという御発言だけであります。
  78. 福永健司

    福永(健)委員 健康保険赤字克服根本対策に関する決議案につきましては、当該委員会において内容についても相談をし、なおまた越智君が趣旨弁明を行うということも含めて、それぞれ納得の上出てきている問題のようでございますから、あとの決議案につきましては、先刻池田さんのお話しのようなことに御相談に応ずることにいたしたいと思いますが、これはせっかくのお話しでございますから、なお念のために聞いてみることはけっこうでございますけれども、私といたしましては越智君を直ちにほかの人にかえるということになりますと、問題がだいぶまた逆戻りしてめんどうになると思いますので、ぜひお認めを願いたいと思います。
  79. 池田禎治

    池田(禎)委員 私は越智君がやることがいけないと言うのじゃないのです。ただ、すでにきめたという事実はありませんと言っておるのです。これが委員会等において手続をして済んでおるならば、それをおやりになることはある意味でもっともだと思いますけれども、私が申したのは、決議案各党に振り向けるように、あと二件あるならば、そのうち民主党と社会党のどこかに回す、そういうふうにすれば話は円満につくわけなんです。
  80. 椎熊三郎

    椎熊委員 私ども先般来決議案の問題につきましては、第一党でありながら、選挙法の問題等自由党にお譲りしておる。この消防の問題も私どもにやらしてくれといえば、おそらく賛成してくれるかもしれませんが、諸般の事情を勘案いたしまして、それは自由党さんの方に私どもからお譲りしようということにきまっております。
  81. 池田禎治

    池田(禎)委員 あとの話は、先ほど懇談のときにやろうということであった。その含みを生かしてもらえれば、今きめてもいいと思うのです。
  82. 長谷川四郎

    ○長谷川(四)委員 池田君のお話しもわからないことはないのですが、あと決議案が出るか出ないか予想もされていないので、出る場合にはあなたの発言にあるように、私どもの方でも考えておりますから、そのような処置をとりたいと思っております。
  83. 椎熊三郎

    椎熊委員 今三つ出ておるのですが、きょう一つ取り扱う。これは自由党さんがやるということにきめていただきたいと思います。あと消防の方は、私の方にやらしてくれといえばやらしてくれるかもしれませんが、僕らの方は自由党にこれをやってもらいたいということなんです。そのあと韓国に抑留する日本漁民の送還の決議案、これは今出てきているのは自由党の方から出しておるのです。これは何か引き揚げの委員会等に関係があって、委員了解を得て、趣旨弁明をすべく準備をして出てきているということを聞いておるのですが、それもどこかに譲るということができるかどうか、自由党さんと、やりたいという党との御相談を願う以外にないと思うのです。
  84. 池田禎治

    池田(禎)委員 私は、その問題は本委員会のあずかり知るところじゃないと思う。当委員会としては、決議案等の問題についてどうするかということで公平に判断し、配分するというのが従来の行き方なんです。だから、これを考えてくれということを私は先刻申した。私の聞いたのは、実は四つ出ていると聞いたから、それでは一つずつということになり得ないだろうかということで言ったわけであす。ただいま四つはないという話であるが、あとの一つでも、たとえば左にいくか、わが党にくるか知りませんが、そういうことも含めて考慮をしてもらいたいということを懇談のときに申し上げたのです。それを委員会できめて了承を得て、自分がやりたいという希望の人があっても、この委員会で話し合って妥結をつけていただきたいというのが私の希望なんです。
  85. 福永健司

    福永(健)委員 池田さんのおっしゃることはわかるんですが、今まで出てきている形では、提出者は大坪君一人なんです。賛成者も自由党だけの形で今出てきておる。従って池田さんのお話しのごとくにすれば、この提出の形そのものも、もう一ぺん出し直さなければいけないということになるのであります。そこでもう少しお話しをしないと、直ちにもってお説のようにいくには手続上もまた支障がありますので、後刻御相談をいたしたいと思います。
  86. 池田禎治

    池田(禎)委員 そうすると、決議案は、御承知のように、満場一致でないものは上程いたさないという先例がございますから、自由党だけが提案しましても、各党了解を得なければ上程できないわけです。
  87. 福永健司

    福永(健)委員 それですから、まだ話がそこまでいっていないわけです。
  88. 中村梅吉

    中村委員長 その点御相談願うことにして……。
  89. 池田禎治

    池田(禎)委員 御相談もいいのですが、今申しましたように、先国会以来、必ずしも第一党でやるのでなくて、満場一致で上程される決議案は、各党にそれぞれあんばいするということが申し合せになっておりすまから、それをこの際生かしてもらいたいということを重ねて申し上げておきます。場満一致の決議案ならば共同提案をせざるを得ない。それでない場合には上程ができないわけです。
  90. 福永健司

    福永(健)委員 全部が全部そうだというわけじゃありませんが、そういう形が望ましいということで今まできておることは、よく承知しておりますから、後刻一つ相談します。
  91. 中村梅吉

    中村委員長 それではただいま福永君のお話しの通り自由党の大坪保雄君が提出者で、賛成者も自由党の所属議員だけでございますので、明日までに……。
  92. 井上良二

    井上委員 明日やるものを、きょう議題にしてもらっては困る。
  93. 中村梅吉

    中村委員長 ですから、きょうは取り扱わないということにお話し合い願いたいと思います。明日までに各党で御相談願うようにいたしたいと思います。  それでは先ほど健康保険赤字克服根本対策に関する決議案は、自由党越智茂君の趣旨弁明で、きょうやることに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  94. 中村梅吉

    中村委員長 御異議がないようでありますから、さように決定いたします。
  95. 大池眞

    大池事務総長 そこで決議案が済みますれば、日程第一の畑地農業改良促進対策審議会委員指名の件を御承認願いたいと思います。そうして次に法案緊急上程でありますが、社会労働委員会から三案上っているわけであります。歯科衛生士法の一部を改正する法律案、歯科技工法案、優生保護法の一部を改正する法律案、これだけ上っております歯科技工法案については民主党反対で、他の会派は賛成ということで委員会は上っております。これについては先ほど山本さんからお話しがあって、本会議までに各党の態度をきめて報告するというお話しでありますが、これは一括上程してよい状態になっておりましょうか。
  96. 椎熊三郎

    椎熊委員 わが党は、委員会では反対しておるのですが、代議士会で党の態度がきまるわけです。もし委員会状態通りであったら、採決のときに、これは別にしていただきたいと思います。
  97. 中村梅吉

    中村委員長 それでは三案を一括上程してよろしゅうございますね。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  98. 中村梅吉

    中村委員長 御異議がないようでありますから、さように決定いたします。  なお、各党の意見が一致しなかった場合は、起立採決でよろしゅうございますね。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  99. 中村梅吉

    中村委員長 御異議がないようでありますから、さように決定いたします。
  100. 野原覺

    野原委員 歯科技工法案は本会議に上程するのですか。これは連合委員会で、私文教担当ですから聞いておったのですが、自由党さんの議員の意見を聞いても、実はまっ二つに割れておる。民主党さんの意見もまっ二つに割れておる。社会党も党内がまとまらないということで、対立しているわけです。そこでしきりに国会対策委員会にも諮り、政策審議会等にも諮って、本会議開会までには態度を決定したいと思いますから、それまでは一つ留保願いたい。
  101. 池田禎治

    池田(禎)委員 留保というのは、提案の留保ですか。
  102. 大池眞

    大池事務総長 きょう本会議に上程するかしないかということでございますね。
  103. 野原覺

    野原委員 そうです。それがきまったら上程にお願いしたい。
  104. 福永健司

    福永(健)委員 党の態度がきまらないときには本会議に上程しないということで……。
  105. 池田禎治

    池田(禎)委員 本会議に上程しないということになると、先ほどの申し合せを全部ひっくり返して、委員会休憩前の状態に戻さなければならない。さっきの話をもう一ぺん繰り返さなければならぬのですが、どうしますか。先ほどは、委員会審査を終了した議案は本会議に上程し、ほかのものも上程に間に合うようにという申し合せをしたのです。それをもう一ぺんくつがえさなければならぬことになる。
  106. 福永健司

    福永(健)委員 野原君の言われるのは、いろいろの事情があるから、その点で上程を見合わすというわけでしょう。
  107. 池田禎治

    池田(禎)委員 そうじゃないのです。委員会を終了したものは当然やらなければならない。それでなければ、先ほどきめたことをひっくり返すことになる。
  108. 野原覺

    野原委員 ちょっと誤解が解けるかどうかわかりませんが、社会労働委員会でこの法案審議されたわけです。それが上がってきたので本会議に上程することは当然ですが、ただ、われわれの党の態度決定があるので、本会議までに態度決定をする、というのは、社会労働委員会においてはこれに賛成したけれども、文教担当の諸君の反対があるし、早急に出された法案であったために十分な討議ができていなかったので、本会議開会までに態度を決定する、それまで上程なしばらく待ってくれ、本会議までには態度を通告する、こういうわけです。これは各党ともそういうことはあり得るのです。
  109. 池田禎治

    池田(禎)委員 態度を通告するということならばあり得るわけです。それならいいのです。委員会が上ったのに本会議に上程しないというふうにとれたから、そういうことばないと言っているのです。
  110. 中村梅吉

    中村委員長 それでは野原君がおっしゃるように、本会議開会までに態度を御通告願います。
  111. 大池眞

    大池事務総長 それは社会労働委員長中村三之丞さんの報告で、それが終りますと、次にお手元にあります農林水産委員会の二案、これは全会一軸で上っておりますから、これを上程願いたい。すなわち昭和三十年六月及び七月の水害による被害農家に対する米麦売渡特例に関する法律案北海道における国有林野の風害木等の売払代金の納付に関する特別措置法の一部を改正する法律案農林水産業施設災害復旧事業費国庫補助の暫定措置に関する法律の一部を改正する法律案、これはすでに上っておりますから、上程をお願いいたしたい。  それから文教委員会からの日本学校給食会法案、女子教育職員の産前産後の休暇中における学校教育の正常な実施の確保に関する法律案、これは修正でございますが、全会一致で上っておりますから、これも一括上程を願います。  なお、大蔵委員会の分はまだ上っておりませんが、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律案、金融機関の資金運用の調整のための臨時措置に関する法律案昭和三十年産米穀についての所得税の臨時特例に関する法律案、この三案が上ってくる予定になっておりまして、大体五時ちょっと過ぎには上るだろうという予定であります。これは全会一致予定でありますが、上りましたら上程を願いたい。
  112. 青木正

    ○青木委員 補助金は上りますか、反対があるのですが……。
  113. 大池眞

    大池事務総長 もし上らなければなんですが、上った場合にはお願いをする、こういうことです。
  114. 椎熊三郎

    椎熊委員 もう一つ、社会労働委員会から医師歯科医師法の修正が全会一致で上るらしいのです。ここに書いてありませんが、もし上りましたならば、それもお願いいたします。
  115. 野原覺

    野原委員 この点は事務局からはっきりした説明がほしいのです。どういうことですか、椎熊委員の言われるのは……。
  116. 椎熊三郎

    椎熊委員 いや、間違いました。健康保険法の一部改正のことです。
  117. 中村梅吉

    中村委員長 それでは先ほど決定通り、本会議開会までに委員会審査を終了したものは、ただいま事務総長から申し上げました案件のほかにも逐次上程するということでよろしゅうございますか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  118. 中村梅吉

    中村委員長 御異議がないようでありますから、さように決定いたします。
  119. 大池眞

    大池事務総長 それからもう一つ先ほど決定になりました参議院回付案輸出入取引法の一部を改正する法律案、これはまだ参っておりませんが、六時までには当然くると思います。四時半か五時までにはこちらに回付されてくるかと思いますから、回付されましたら、日程第一の決議案が済みましたあと、この回付案の御承認をいただきたいと思います。それから日程に入り、その次に緊急上程案件を扱う、こういうようにお願いをいたします。
  120. 中村梅吉

    中村委員長 それではよろしゅうございますね。  暫時休憩いたします。   午後三時三十分休憩   〔休憩後は開会に至らなかった〕