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1954-12-07 第20回国会 参議院 本会議 第6号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十九年十二月七日(火曜日) 午後零時十五分
開議
━━━━━━━━━━━━━
議事日程
第六号
昭和
二十九年十二月七日 午前十時
開議
第一
租税特別措置法
の一部を改正する
法律案
(
衆議院提出
)(
委員長報告
) 第二
秋田
県米内沢町に
簡易裁判所等設置促進
の
請願
(
委員長報告
) 第三
大豆等
を
農業災害補償法
第八十四条第一項第一号の
共済目的農作物
に指定するの
請願
(
委員長報告
) 第四
台風
第十二号及び第十五号による
災害復旧促進
の
請願
(
委員長報告
) 第五
桑園
の凍
霜害対策
に関する
請願
(
委員長報告
) 第六
長野営林局移転
に伴う
措置
に関する
請願
(
委員長報告
) 第七
供米検査規格
の
合理化
に関する
請願
(
委員長報告
) 第八
積雪寒冷単作地帯振興臨時措置法
の
施行期限延長
に関する
請願
(二件)(
委員長報告
) 第九 凍
霜害対策
に関する
請願
(
委員長報告
) 第一〇
黄変米
の
配給停止
に関する
請願
(
委員長報告
) 第一一
保温折衷苗代温床紙国庫補助
に関する
請願
(
委員長報告
) 第一二
菜種共済事業
の再
保険
に関する
請願
(
委員長報告
) 第一三
台風
による
被害農家
に
飯米配給
の
請願
(
委員長報告
) 第一四
昭和
二十九
年産米検査規格
の
適正化等
に関する
請願
(
委員長報告
) 第一五
土地改良事業計画実施
に関する
請願
(
委員長報告
) 第一六 岡山県
児島湾干拓事業促進
に関する
請願
(
委員長報告
) 第一七
昭和
二十九
年産米
の
検査等級格下げ
に関する
請願
(
委員長報告
) 第一八
昭和
二十八
年産米
の
追加払
に関する
請願
(
委員長報告
) 第一九
耕地災害復旧事業費国庫補助増額等
に関する
請願
(
委員長報告
) 第二〇
昭和
二十九
年産米
の
供出対策
に関する
請願
(
委員長報告
) 第二一
主要食糧集荷委託予算増額
に関する
請願
(
委員長報告
) 第二二
桑園
の
病虫害防除対策
に関する
請願
(
委員長報告
) 第二三
冷害凶作対策
に関する
請願
(
委員長報告
) 第二四
秋田
県
八郎潟干拓事業施行
に関する
請願
(
委員長報告
) 第二五
長崎大干拓事業促進
に関する
請願
(
委員長報告
) 第二六
自作農維持資金
の
拡充
に関する
請願
(
委員長報告
) 第二七 福島県安積そ水の取
入口施設等
に関する
請願
(
委員長報告
) 第二八 静岡県
山住トンネル開さく
に関する
請願
(
委員長報告
) 第二九 新米穀年度の
米穀配給日数
に関する
請願
(
委員長報告
) 第三〇
昭和
三十年度
治山関係事業予算拡充
に関する
請願
(
委員長報告
) 第三一
治山事業
並びに
保安林整備計画
の
実施促進等
に関する
請願
(
委員長報告
) 第三二
林野災害復旧資金融資
に関する
請願
(
委員長報告
) 第三三
漁港修築予算増額
に関する
請願
(五件)(
委員長報告
) 第三四
合成繊維漁網綱購入資金融資
に関する
請願
(
委員長報告
) 第三五
漁港
の
局部改良事業費国庫補助
に関する
請願
(
委員長報告
) 第三六
漁船建造資金増額
に関する
請願
(
委員長報告
) 第三七 塩干
水産物等
の
輸出振興
に関する
請願
(
委員長報告
) 第三八
特別重要漁港
の
指定等
に関する
請願
(
委員長報告
) 第三九
水産業改良普及員制度設定等
に関する
請願
(
委員長報告
) 第四〇 播磨なだの
弾薬類引揚
に関する
請願
(
委員長報告
) 第四一 青森県
三厩漁港
を第四種
漁港
に編入するの
請願
(
委員長報告
) 第四二
中小企業
の
危機打開
に関する
請願
(
委員長報告
) 第四三
中小炭鉱
の
危機打開
に関する
請願
(二件)(
委員長報告
) 第四四
電気料金制度変更
に関する
請願
(
委員長報告
) 第四五
石炭産業
の不況に伴う
関連中小企業
の
金融難打開
に関する
請願
(
委員長報告
) 第四六
青函連絡海底トンネル実現促進
に関する
請願
(
委員長報告
) 第四七 一戸駅、荒沢村
間鉄道敷設選
に関する
請願
(
委員長報告
) 第四八 山形県新庄市に
測候所設置
の
請願
(
委員長報告
) 第四九
山陽線姫路以西鉄道電化
に関する
請願
(二件)(
委員長報告
) 第五〇 西明石、幡生両
駅間鉄道電化促進
に関する
請願
(
委員長報告
) 第五一 日の
影線鉄道
の
災害復旧促進
に関する
請願
(
委員長報告
) 第五二
会津滝原
、今市両
駅間鉄道敷設
に関する
請願
(
委員長報告
) 第五三
海難防止対策
に関する
請願
(
委員長報告
) 第五四
常磐線鉄道電化促進
に関する
請願
(
委員長報告
) 第五五
気象観測機関
の
拡充強化
に関する
請願
(
委員長報告
) 第五六 東北、奥羽両線の
整備強化
に関する
請願
(
委員長報告
) 第五七 郡山、
岩代熱海
両駅間に
ガソリンガー運行
の
請願
(
委員長報告
) 第五八
小規模小
、
中学校児童
、生徒の
鉄道運賃割引
に関する
請願
(
委員長報告
) 第五九
福岡県内国鉄
の
電化促進
に関する
請願
(
委員長報告
) 第六〇
赤穂線鉄道全通
に関する
請願
(
委員長報告
) 第六一 大利根、小貝両河川の
堤防強化等
に関する
請願
(
委員長報告
) 第六二
都市水利施設整備事業
に関する
請願
(
委員長報告
) 第六三
発電ダム水害
の
防除等
の
請願
(
委員長報告
) 第六四
地盤沈下防止対策
に関する
請願
(
委員長報告
) 第六五 広島県
中津岡川等
の
砂防工事施行
に関する
請願
(
委員長報告
) 第六六
道路整備改善
に関する
請願
(
委員長報告
) 第六七
北海道厚岸湾横断道路有料制度
に関する
請願
(
委員長報告
) 第六八
黄変米
の
配給停止
に関する
陳情
(
委員長報告
) 第六九
漁船保険義務加入船
の
トン数引上げ
に関する
陳情
(
委員長報告
) 第七〇
福岡
県洞海湾を
強制水先
区から除外するの
陳情
(
委員長報告
) 第七一
離島振興法
に基く諸
計画推進
の
陳情
(
委員長報告
) ━━━━━━━━━━━━━
河井彌八
1
○
議長
(
河井
彌八君) 諸般の
報告
は、朗読を省略いたします。 —————・—————
河井彌八
2
○
議長
(
河井
彌八君) これより本日の会議を開きます。 この際、お諮りいたします。
会計検査院
の
機能発揮
に関する
決議案
(
山田節男
君外二十七名
発議
)
本案
は
発議者
から
委員会審査省略
の
要求書
が提出されております。
発議者要求
の
通り委員会審査
を省略し、直ちに
本案
の
審議
に入ることに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
3
○
議長
(
河井
彌八君) 御
異議
ないと認めます。よ
つて本案
を
議題
といたします。 これより
発議者
に対し
趣旨説明
の
発言
を許します。
山田節男
君。 〔
山田節男
君
登壇
、
拍手
〕
山田節男
4
○
山田節男
君
只今
上程されました
会計検査院
の
機能発揮
に関する
決議案
の
提案理由
を御
説明
いたします。 先ず最初に案文を朗読いたします。
会計検査院
の
機能発揮
に関する
決議
政府
は
会計検査院
の
機能
を十分発揮せしめるため、万全の
措置
を講じ、も
つて
常時
検査
の
励行
に資し、且つ
不当事項
の
発生防止
、
国費
の
節約
、
予算
の
効率的使用
のため
全力
を尽すべきである。 右
決議
する。 次に
決議案
の
趣旨説明
をいたします。
我が国
の
財政
の
現状
におきましては、何をおいても
予算
を有効適切に
使用
することが最も重要な問題でございます。然るに現実におきましては、およそこれと逆行し、
経理
の紊乱、不正乃至
不当支出
の多いことは、誠に憂慮に堪えません。 即ち、
検査院
の
検査報告
による
不当事項
は、
昭和
二十五年度において一千百十三件、
昭和
二十六年度において一千百九十八件、
金額
にして三十億五千万円、
昭和
二十七年度におきましては実に一千八百十三件、
金額
にいたしまして百二億九千万円の多きに上
つて
おります。而もこの中で死金を
使つた
と認められるものが六十六億八千万円、更に明らかに国の損失と認められる
金額
が三十六億四千万円であります。農林省のごときはそのうちの二十三億三百万円を占めている
状態
でございます。而もこの結果を生じました
検査範囲
は、
実地検査
を要する
災害復旧補助事業
の
現場箇所
十万九千余箇所の八・五%に過ぎません。
従つて
実際の
国損額
はこの
金額
をはるかに突破していると信じます。 これら
不当事項
の
摘発
、
防止
には、独立厳正なる
会計検査院
の一段の活躍を期待されるところ甚大なるものがございます。 近時
我が国
の
行政機構
は
厖大複雑化
を極めております。これを簡素化し能率化して、我が
国力相応
のものにせねばならんことは勿論でございます。併しながら今日のごとく
社会道義
が頽廃し、
官紀
が紊乱し、
国民
の
血税
が徒らに濫費されている
現状
を見まするときは、他の
行政官庁
とか
独立機関
と異なりまして、
会計検査院
の
機構
を拡大強化し、その能力を充実する必要を痛感せざるを得ないのでございます。而もこのことは
国費膨脹
、
人員
の
増加
を来たさずして十分に達成し得ると信ずるのでございます。現在
我が国機構
におきましては、
憲法
上の
必要機関
たる
会計検査院
のほかに、各
行政官庁
におきましては、それぞれ数百名乃至千名以上に及ぶ
内部
の
監査機構
を持
つて
おります。又
行政
管理庁におきましては、千五百名の
人員
と約六億円の
経費
を以て
監査
に従事いたしておりまするほか、
大蔵省財務局
による
予算執行監査
にも二百八十名の陣容を有しておるのであります。これらはそれぞれ
機能
に多少の相違はあるにいたしましても、
重複
、繁雑に堕し、
受検団体
をして
却つて事務
の
混乱
を来たさしめる結果を生じ、
行政
の能率的な
運営
に逆行するものであります。これらを適当に整理按排いたしますれば、適切にして合理的な
検査
が行われ得ると思うのであります。一方
憲法
上の
検査機関
たる
会計検査院
は、
人員
僅かに千百十八名、
経費予算
三億九千九百万円の貧弱なる
状態
であります。
行政部門
の
監査機構
を調整し、独立厳正なる
検査
の期待される
会計検査院
の
機能
を
拡充
するの必要は、万人の疑わないところでございます。而も近年
災害復旧費
の
国庫負担額
は膨脹し、更に
財政投融資
の
金額
は累積し、その
内容
も
複雑多岐
を極め、これに関連して
汚職疑獄等
の忌わしい
事件
が頻々として発生しておる
折柄
、
会計検査院
に対し、
国民
の期待するところはけだし大なるものがあります。然るに
同院
の現在の
機構
を以ていたしましては、これら不正の
摘発
及び
事前防止
の万全を期するには遠く及びません。殊に現在、主として
経理
の
事後検査
に集中しておる
同院
の活動を以ていたしましては、たとえ不当な
事態
が
摘発
されましても、
国損
の回復は極めて困難、時には不可能に終る
事態
さえ少からざる有様でありまして、我々が
決算審議
の結果から見て痛恨に堪えないところでございます。よ
つて会計検査院
の
機構
を
拡充強化
いたしまして、厳粛なる
検査
の徹底を図り、又現在進行中の
経理
につきましても、常時
検査
の
励行
に資し、これら
不当経理
を未然に
防止
し、以て
血税
の効用を全うすることは緊切のことに属するのでございます。
政府
はここに深く思いをいたし、
不当事項
の
発生防止
、
国費
の
節約
、
予算
の有効な
使用
のため
全力
を尽すべきであることを痛感いたし、私ども二十八名は全く
超党派的態度
を以てここに一丸となり、本
決議案
を
提案
いたした次第でございます。何とぞ
満場一致
を以て御
賛成
あらんことを希望いたし、以上、
決議案
の
趣旨説明
を終ります。(
拍手
)
河井彌八
5
○
議長
(
河井
彌八君)
本案
に対し、
討論
の通告がございます。順次
発言
を許します。
島村軍次
君。 〔
島村軍次
君
登壇
、
拍手
〕
島村軍次
6
○
島村軍次
君 私は
緑風会
を代表いたしまして、
只今議題
となりました本
決議案
に
賛成
するものでございます。
我が国
の
決算審査制度
は、遠く
明治時代
の
立憲制度
の確立から引続き行われて参
つて
おるのでありまして、すでに六十余年の歴史と伝統を持
つて
おることは御承知の
通り
であります。
予算制度
と共に極めて重要な意義を持
つて
おることも申すまでもないところであります。然るに多年に亘る
国家財政
を取扱う慣習は、それぞれ
予算獲得
に対しましては、極めて真剣にして、勢いの赴くところ、いわゆる
分取り主義
に堕し、常に
国力
と均衡を失するまでの
弊害
をかもした実例も少くないのでありまするが、一たび
決算
の
審査
に至りましては、
国民
の膏血をしぼつた
予算
の
執行
が、ややもすれば放漫に流れ、非
効率
にして濫費の
弊害
に陥り、殊に
終戦
後の
混乱
はますます拍車をかけて、綱紀の頽廃、
官紀
の
弛緩
と相待
つて
年年その弊が助長せられて参り、先に
提案理由
の
説明
の
通り
、
昭和
二十五年度以降累年その
件数
を
増加
し、
昭和
二十七年度の
決算
におきましては、
只今
御
指摘
の
通り
、
会計検査院
の
審査報告
によりますと、
総体
の八%に過ぎない
調査
の結果にもかかわらず、実に千八百条件に及んでおるのでありまして、その額は、見方によりますと、百億円を突破するとさえ称せられておることは一体何を意味するでありましようか、誠に遺憾至極と言わねばなりません。而してこれらの多年に亘る
会計検査院
の
指摘
にもかかわらず、これが
改善
の熱意に至りましては極めて不十分でありまして、ややもすれば
責任
の
明確化
を欠き、これが
責任者
の処置は全くおざなりでありまして、
決算委員会
におきまして常に我々が
指摘
するところであり、その答弁によりますというと、厳重なる
注意云々
がその常例にな
つて
おるのでありまして、当座のお茶をにごすというような
程度
に過ぎないことは、我々
決算委員会
が常に
指摘
し、反省を求めて参つたところであります。 なお、この際特に私は
政府
に要望いたしたい点があることは、去る十九
国会
におきまして、
予算審議
に当
つて
、
緑風会
の
提案
によ
つて満場一致
で可決いたしましたいわゆる
附帯決議
に関する問題であります。即ち
予算執行
に当
つて
は、
不当不正事項
に関しては、これの絶滅を期すべく強く
政府
に要望し、これが
対策
を
国会
に
報告
すべきことを要請し、
政府
に対してその約束を求めたのでありまするが、何らの
措置
を示さざるのみならず、一体その後の経過がどうな
つて
おるのか。一にこれは
政府
の怠慢と言わねばなりません。我々は大
よそかく
のごときことは一般の
経済界
における
経営
の
実態
に鑑みますというと、全く予想だもし得ざるところでありまして、一たびかくのごときことがありましようか、会社の
経営そのもの
に影響するは勿論、その
責任者
は当然弁償の
責任
を分担することは常識の示すところであります。新
憲法
第九十条に、即ち「国の
収入支出
の
決算
は、すべて毎年
会計検査院
がこれを
検査
し、
内閣
は、次の年度に、その
検査報告
とともに、これを
国会
に提出しなければならない。」、かように規定されておるのでありますが、然るに多年の如上の弊習とも言うべきことは、
会計検査院
の
検査
については、一体これを受けるほうはどういう考えであるか。過去の実績に徴しますというと、単なる聞きおく
程度
に過ぎないとも拝察できるのであります。我々は当然、今後これらの問題を払拭し、而して
国会
は
憲法
の条章に
従つて
、この
会計検査院
の
審査
に対し、これを耳目として、その適否を
国民
に周知せし
むるの義務
さえあると私は考える次第であります。我々は単なる
報告
としてこれを看過することなく、将来の
行政施行
に関して厳然たる
態度
で臨まなければならんことも論を待たないところでありましよう。我々はこの
弊害
を根絶するためには、将来に対していわゆるきめ手を十分に持ち、而して更に今後の
措置
については十分な
検討
を加えて、断固としてその改革を行うべきであることをこの際提唱いたしたいのであります。
先進諸国
の
立法例
におきましても、かのアメリカは
会計検査院
の
調査
は、極めて徹底した
措置
を講じ、即ち
国損
のあつた場合には弁償せしむること、或いは
法律違反
の場合又は不当の契約にはこれを無効として
責任者
の糺明に対して万全の
措置
を講じておること、又ベルギーにおける
制度
は、
決算
の
重要性
に鑑みまして、
法律案
の
形式
を以て
国会
の承認を受けておる等の
制度
を見まするときに、我々はこれを他山の石として、深くこれに傾聴せざるを得ないのであります。而して
只今提案者
の
説明
のありました
通り
、
行政
の
複雑化
に
伴つて内部機関
としてそれぞれ
監査制度
が行われ、
各省
においてそれぞれの方策が講ぜられておることは、これは当然ではありましようけれども、その
内容たる
や多額の
経費
を使
つて
おるにもかかわらず、いわゆる
重複
な
検査
、或いは
行政運営
の
合理化
と称し、或いは
予算執行検査
のための立会い
査定等
というような
理由
の下に、
重複
煩瑣の
検査
が行われておることであります。少くとも府県或いは
市町村等
の下部における
実態
を承わ
つて
みまするというと、一年中これらの
担当者
は約二百余日を費してその
検査
の応接にいとまがないというような、誠にその大部分を費しておるというような悲鳴さえあげておるというような
実情
があるのでありまして、我々は
内部
における
懲戒制度
は
各省大臣
を長とするいわゆる上下の
関係
におきまして
懲戒
の
規程
があるのでありまするが、この
懲戒処分規程
は
現状
におきましては誠に隔靴掻痒の感あることは先に申述べました
通り
でありまして、私は将来
懲戒裁判所
のごとき
独立機関
によ
つて
この
措置
をすべきではないかと信ずる次第であります。よ
つて政府
は、これらの
行政機構
の
内部監査
の問題の全般に亘
つて
十分な
検討
を加えて、いわゆる整理統合して、総合的一貫した
検査制度
が確立すべきであると信ずるものであります。これがためには即ち現行の
検査制度
こそ、即ち
会計検査院
の
機能
を
拡充
し、
事前
における
実地検査
の
範囲
を拡大し、以て
予算
の
効率的使用
と
不正不当事項
の根絶を期するよう衷心より希望いたす次第であります。もとより
会計検査院
の
内部
における
検査
の
実施
につきましては、
十分改善
を期するは勿論、ややもすれば
形式
に流れ、その実効を
上ぐる
に不十分であるとの護りさえあるこの際におきまして、
検査院
みずからも深く自省自戒いたしまして、本来の
使命達成
に万全の方途を講ぜられんことを希望を附加し、私の
賛成討論
といたす次第であります。(
拍手
) —————————————
河井彌八
7
○
議長
(
河井
彌八君)
久保等
君。 〔
久保等
君
登壇
、
拍手
〕
久保等
8
○
久保等
君 私は
只今
の
決議
に対しまして、
日本社会党
を代表し、満腔の賛意を表するものであります。
会計検査院
の
決算報告書
を
審査
いたして、今日まで私の痛感いたしますることは、
先ほど
も
委員長
の
説明
にもございましたように、逐年その
不正不当事項
が累増して参
つて
いるのでありまして、
昭和
二十六年度の
不当事項
千百九十八件に対しまして、
昭和
二十七年度におきましては千八百十三件という誠に驚くべき
数字
の累増を示しているのでありまして、
金額
の面におきましても、二十六年度におきましては三十億五千八百余万円、二十七年度におきましては百二億九千余万円という、この
金額
の面におきまして見てみまするならば、実に三倍余に上る極めて甚だしい
増加
を示しているのであります。而もこの
会計検査院
が
指摘
いたしました
不正事項
も、増大の
件数
に対しまして僅かに二〇%
程度
の
検査
しか行われておらない。或いは又
補助金工事等
におきましては、僅かに八%
程度
にしか過ぎない
現状
でございまして、この二〇%
程度
の
会計検査院
の
検査
が具体的にどういう
程度
の
検査
にな
つて
いるかと申しますると、
会計検査院
で二十八年度中に
検査
いたしました国及び
政府機関等
の
書類
は、
計算書
におきまして十三万五千冊、或いはこれの
裏付資料
というべき
証拠書類
におきましては、四千七十九万六千余万枚というような極めて
厖大
な
検査
に及んでいるのでありまするが、併しなお且つこれが
総体
の
検査
を要すべき
事項
に対しまして二〇%
程度
にしか過ぎない
現状
でありまして、先般いろいろと
国会
におきましても問題になりましたところの、
農林関係
の例えば
黄変米
の問題にいたしましても、実に今日約十一万トン余の黄変或いは
病変米
が倉庫にストツクされている
実情
にあるのでありますが、これらに対する徹底的な
実態調査
ということが
会計検査院
の手によ
つて
なされておらない。即ちこの
外米輸入
の問題に当りましては、
現地
における
買付
の
実情
或いは又これの
運送等
の
状況
につきましても、十分なる
検査
が行われなければならないのでありますが、今日まで殆んどこうい
つた方面
に対する
検査等
も行われないために、今日莫大なる約十一万トン余のこの黄変或いは
病変米
を
国損
に
計算
をいたしまするならば、数十億に上る、五、六十億にも上る極めて莫大なる
国損
を招来することが考えられるのでありまするが、この問題につきましても、
決算委員会
におきまして、
臨地会計検査員
の
現地
におけるところの
検査
或いは又
買付状況等
についても
調査
をいたすことを大いに
指摘
し、
実施方
を督励いたしたのでありますが、最近漸くにいたしまして
現地
に二人ばかりの
会計検査員
が、東南アジアに出張いたして参つたという事例もあるのでありまして、この
予算
は約二百万円
程度
の
金額
でありますが、これもやはり
予算
の
不足等
から十分なる
調査
が行い得ないという
実情
も述べられておつたのでありますが、こういつた
国民
の直接食糧問題という
保健衛生
上由由しい問題につきましてすら、
只今
申上げたような
実情
にあるのでありまして、今日
会計検査院
の
機能
を十分に発揮せしめまするためには、その
定員
の面におきましても、或いは又
予算
の面におきましても、格段の努力を払う必要があるかと思うのであります。
先ほど
も
委員長
の
説明
に
指摘
せられておりましたように、
定員
におきましては一千百十八名、年間におけるところのこれに要する
予算
が三億四千九百余万円という
程度
に過ぎないのでありまして、この三億四千九百万円の
内容
を考えてみまするならば、七〇%
余り
が職員の給与であり、一一%
余り
が旅費である、五%余が
庁費
であるという
実情
にあるのでありまして、このこういつたような
予算
の
実情
から考えてみましても、或いは又、
人員
の面から考えてみましても、到底今日一兆円という極めて莫大な
予算
の
執行
が、如何に
執行
せられておるかというような面につきまして、
国民
の真に期待し、要望するような
検査
の
執行
を行うことは、到底困難だと考えられるのであります。 而も最近特に
造船疑獄
、或いはその他の
汚職疑獄
の問題が頻発をいたしておりまする
現状
におきましては、私は
会計検査院
の
機能
をこの際、一段と強化する必要を更に痛感いたすものであります。従いまして
先ほど
来、前議員の方も言われおりましたようないろいろな事情から考えまして、私はこの際、
会計検査院
の
機能発揮
にりきまして、この問題を一日も早く実現することが
国民
の強い要望でもあると考え、
賛成
の意見といたす者であります。(
拍手
) —————————————
河井彌八
9
○
議長
(
河井
彌八君)
八木幸吉
君。 〔
八木幸吉
君
登壇
、
拍手
〕
八木幸吉
10
○
八木幸吉
君
只今
上程せられました
決議案
に対しまして、
提案
に
関係
しました一人として、
皆様方
のお指図に従いまして
賛成討論
をなさんとするものであります。 近年における国及び
政府関係機関
の
決算検査報告
におきまして、
会計検査院
より
不当事項
として
指摘
されます
件数
は、逐年
増加
の一途を辿
つて
おる
状態
でございます。これが
原因
といたしましては、
終戦
後の
社会
不安が、
社会
の険悪なる
状態
がその一
原因
をなしておる、かように考えるのでありますが、又、多年政権の座にありました
吉田内閣
が、
指揮権発動
のごとき暴挙をなしましたこの傍若無人の
上層部
の
態度
が、(「そうだそうだ」と呼ぶ者あり)
政府部
内の
官紀
の
弛緩
を来たしたというのも有力なる
原因
であると私は誠に歎かわしい次第と存ぜざるを得ないのであります。
只今提案者
から述べられました
通り
に、
昭和
二十七年度におきまして
会計検査院
から
不当事項
として
指摘
せられました
金額
は百二億九千万円に上
つて
おるのであります。そのうちで明らかに
国損
と
会計検査院
が認めておりまする
金額
は三十六億四千一百万円であります。而もその
首位
を占めておりますのは、
黄変米
の問題、
麻袋購入事件等
の各種の問題を起しました
農林当局
の二十三億三百万円が
首位
を占めておるのでありまして、第二には、
洞爺丸事件
、
鉄道会館等
で物議をかもしました
日本国有鉄道
が三億六千三百万円であります。(「誰だ
責任者
は」と呼ぶ者あり)而もかくのごとき結果を生じました
検査
の
範囲
は、
会計検査院
が全体として
検査
を必要といたしました一万二千三百余カ所の中で、
実地検査
をしましたのは僅かに二千五百カ所、
割合
にいたしまして上割であります。
災害復旧事業関係
におきましては、
実地検査
は全国十万九千の個所の中で九千三百五十九カ所、
割合
にして八・五%の
検査
しかしないで、而もかくのごとき莫大なる
国損
を生じておるのが
現状
であります。
従つて
実際の
国損額
は遥かにこれより多く、今申しました
数字
は氷山の一角とも申すべきものであると思います。 私は、
我が国
の現在の
行政機構
が複雑
厖大
を極め、この
機構
を簡素化し、事務の整理、配分を
合理化
し、執務能率を向上し、以て国情、
国力
に相応する
行政
改革の必要を年来主張いたしておるものであります。併しながら今日のごとく
社会
の道義が頽廃をいたし、
官紀
が
弛緩
し、
国民
の血と汗の税金が濫費されておりまする
現状
を見まするときに、他の
行政官庁
並びに
国会
、裁判所のごとき
独立機関
とは別に、
会計検査院
の
機構
を拡大し、その能力の充実するの必要を痛感せざるを得ないのであります。而もこのことは
国費
の膨脹、
人員
の
増加
を招来しなくても、十分になし得ると思うのであります。現在におきましても、各
行政官庁
はそれぞれ
内部
に
監査機構
を有しておりまして、これらを整理按排いたしまするならば、十分にその目的は達すると思うのであります。例えば郵政省の本省並びに地方監察局には千二十七名、林野庁の本省並びに地方営林局の
監査
課には三百六十五名、その他国税庁、調達庁、労働省、建設省、おのおの皆
内部
監査機構
を有しておるのでありまして、特に
行政
管理庁においては、本省
監査
部に約百八十名、そのほかに八つの管区監察局と、四十一の地方監察局がありまして、千三百七十九名の
人員
を擁し、地方機関だけで五億四千五百万円の
経費
を使
つて
おる
状態
であります。もとより有効なる監察の実績を挙げてはおりますけれども、現在のこの
厖大
な組織が、果してそのまま
政府
の
内部
機構
として存置する必要があるかどうか、私はこの点に多大の疑問を有しておるものであります。(
拍手
) 然るに一方、
憲法
上に規定されておりますところの
検査機関
たる
会計検査院
は、
人員
、
経費
共に僅かで、
行政
管理庁の監察部にさえ及ばざる貧弱なる
状態
であります。而もこの貧弱なる
会計検査院
が現在の
機構
を以ていたしましても相当の成績を挙げておるのであります。三日の衆議院
予算
委員会におきまして、
会計検査院
当局が災害復旧事業費の
事前
検査
を行なつた結果を
報告
いたしておりますが、これによりますと農林省
関係
において八十七億円、建設省において二十億円、その他を合わせまして百十億円の
不当支出
が
昭和
二十八年度以降減額せられるということの
報告
をいたしておるのであります。災害復旧国庫補助金が逐年累加し、
財政投融資
が巨額に上り、汚職、疑獄
事件
の頻発によ
つて
国民
の憤激をか
つて
おります昨今、一日も速かに
会計検査院
の
機能
が
拡充
せられ、かくすることによ
つて
事前
における
実地検査
の
範囲
が拡大せられ、不当
事件
の
発生防止
、
国費
の
節約
、
予算
の
効率的使用
の実績を挙げるよう、私は衷心より希望いたしまして、本
決議案
に満腔の賛意を表するものであります。(
拍手
)
河井彌八
11
○
議長
(
河井
彌八君) これにて
討論
の通告者の
発言
は全部終了いたしました。
討論
は終結したものと認めます。 これより
本案
の採決をいたします。
本案
に
賛成
の諸君の起立を求めます。 〔
賛成
者起立〕
河井彌八
12
○
議長
(
河井
彌八君) 総員起立と認めます。よ
つて本案
は、全会一致を以て可決せられました。(
拍手
) —————・—————
河井彌八
13
○
議長
(
河井
彌八君) 日程第一、
租税特別措置法
の一部を改正する
法律案
(
衆議院提出
)を
議題
といたします。 先ず
委員長
の
報告
を求めます。大蔵
委員長
西郷吉之助君。 〔西郷吉之助君
登壇
、
拍手
〕
西郷吉之助
14
○西郷吉之助君
只今議題
となりました
租税特別措置法
の一部を改正する
法律案
の大蔵委員会における
審議
の経過並びに結果について御
報告
申上げます。
本案
は衆議院議員内藤友明君外二十四名の提出によるものでありまして、法案の大要を申上げますと、御承知の
通り
医師又は歯科医師の
社会
診療報酬よりなる所得に対する所得税については、従前のごとく
行政
措置
で実行することは、法律上いろいろの問題もあり、且つ医療報酬の決定が必ずしも適正を得ていないこと等の
原因
から、ここ数年来課税上とかく紛争を惹起しがちであつたため、将来
社会
保険
診療報酬の適正化が行われるまでの過渡的な暫定
措置
といたしまして、差当り
経費
率を法定化することが望ましいと思われますので、今回所得の一定率、即ち百分の七十二を以て必要
経費
といたし、
昭和
二十九年分所得から適用しようとするものであります。而して又課税の均衡を図るため、医療法人に対する法人税につきましても同様の
措置
を講じようとするものであります。
本案
の
審議
の詳細につきましては速記録によ
つて
御承知願いたいと存じます。 かくて質疑を終了いたし、
討論
に入りましたところ、杉山委員より反対意見、更に安井委員よりの
賛成
の意見が、それぞれ述べられまして、採決の結果、多数を以て衆議院送付案
通り
可決すべきものと決定した次第でございます。 以上、御
報告
申上げます。(
拍手
)
河井彌八
15
○
議長
(
河井
彌八君) 別に御
発言
もなければ、これより
本案
の採決をいたします。
本案
全部を問題に供します。
本案
に
賛成
の諸君の起立を求めます。 〔
賛成
者起立〕
河井彌八
16
○
議長
(
河井
彌八君) 過半数と認めます。よ
つて本案
は可決せられました。 —————・—————
河井彌八
17
○
議長
(
河井
彌八君) 日程第二、
秋田
県米内沢町に
簡易裁判所等設置促進
の
請願
を
議題
といたします。 先ず
委員長
の
報告
を求めます。法務
委員長
高橋進太郎君。 〔高橋進太郎君
登壇
、
拍手
〕
高橋進太郎
18
○高橋進太郎君
只今議題
になりました
請願
第百六十三号につきまして、法務委員会における
審議
の経過並びに結果を御
報告
申上げます。
秋田
県米内沢町を中心とする阿仁部地方は九カ村に亘
つて
おりますが、当地方には簡易裁判所並びに区検察庁が設置せられておりませんので、現行の管轄簡易裁判所は同町より三十三キロ奥地、大阿仁村役場からは六十五キロにある大館市にあります。同地方住民は訴訟、調停
関係
、各種
事件
等のため同地裁判所まで出頭することは極めて不便の上、一日でできる用件も前後三日を要し、又警察当局のこうむる不便も甚大でありますから、阿仁部の中心地である米内沢町に簡易裁判所並びに区検察庁を設置促進せられたいというのが本
請願
の趣旨であります。 本件につきましては、本委員会におきましては
政府
関係
者の意見を聞き、慎重
審議
の結果、その願意はおおむね妥当として、これを採択し、議院の会議に付し、
内閣
に送付すべきものとの決定をいたしました。 以上、御
報告
申上げます。(
拍手
)
河井彌八
19
○
議長
(
河井
彌八君) 別に御
発言
もなければ、これより採決をいたしましす。本
請願
は、
委員長報告
の
通り
採択し、
内閣
に送付することに
賛成
の諸君の起立を求めます。 〔
賛成
者起立〕
河井彌八
20
○
議長
(
河井
彌八君) 総員起立と認めます。よ
つて
本
請願
は、全会一致を以て採択し、
内閣
に送付することに決定いたしました。 —————・—————
河井彌八
21
○
議長
(
河井
彌八君) この際、日程の順序を変更して、日程第三より第三十二までの
請願
及び日程第六十入の
陳情
を一括して
議題
とすることに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
22
○
議長
(
河井
彌八君) 御
異議
ないと認めます。先ず委員会の
報告
を求めます。農林
委員長
森八三一君。 〔森八三一君
登壇
、
拍手
〕
森八三一
23
○森八三一君 農林委員会に付託されました
請願
三十一件、
陳情
一件につきまして
審査
を完了いたしましたので、そ経過並びに結果の大要を
報告
いたします。 右の
請願
及び
陳情
の趣旨は、極めて多種多様でありますが、これを大別いたしますると、
台風
第十二号及び第十五号による
災害復旧促進
、
冷害凶作対策
、凍
霜害対策
、
耕地災害復旧事業費国庫補助増額等
、災害復旧に関するもの七件、
昭和
二十八
年産米
の
追加払
い、
黄変米
の
配給停止
等、食掛
関係
のもの十件、
林野災害復旧資金融資
等、林野
関係
のもの五件、
秋田
県八郎潟干拓及び長崎大干拓の事業促進等、農地
関係
のもの四件、その他、
積雪寒冷単作地帯振興臨時措置法
の
施行期限延長
等に関するもの三件、
菜種共済事業
の再
保険
等、農業共済
制度
に関するもの二件、
桑園
の
病虫害防除対策
等、蚕糸
関係
のもの一件、計三十二件であります。 委員会におきましては、これらの諸件につき、
政府
当局の意見をも徴し、慎重
審議
いたしました結果、
只今議題
となりました
請願
三十一件、
陳情
一件は、全会一致を以て、議院の会議に付し、採択の上、
内閣
に送付し、
政府
を促して速かにこれが実現を期すべきものと決定いたしました。右、御
報告
申上げます。(
拍手
)
河井彌八
24
○
議長
(
河井
彌八君) 別に御
発言
もなければ、これより採決をいたします。これらの
請願
及び
陳情
は、
委員長報告
の
通り
採択し、
内閣
に送付することに
賛成
の諸君の起立を求めます。 〔
賛成
者起立〕
河井彌八
25
○
議長
(
河井
彌八君) 総員起立と認めます。よ
つて
これらの
請願
及び
陳情
は、全会一致を以て採択し、
内閣
に送付することに決定いたしました。 —————・—————
河井彌八
26
○
議長
(
河井
彌八君) この際、日程の順序を変更して、日程第三十三より第四十一までの
請願
及び日程第六十九の
陳情
を一括して
議題
とすることに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
27
○
議長
(
河井
彌八君) 御
異議
ないと認めます。先ず
委員長
の
報告
を求めます。水産
委員長
小林孝平君。 〔小林孝平君
登壇
、
拍手
〕
小林孝平
28
○小林孝平君
只今議題
となりました
請願
十三件、
陳情
一件に関して、水産委員会における
審議
の経過を御
報告
申上げます。
請願
第三十三号、第八十六号、第百七十号、第二百二十九号、第二百四十五号は、いずれも
漁港修築予算増額
に関するもの、第百十九号は
漁港
の国庫補助に関するもの、第百四十号、第二百十九号は
漁港
の指定に関するものであります。次に、
請願
第百三号は合成繊維漁網綱購入資金融通に関する
請願
でありまして、沿岸漁業者に合成繊維漁網綱の購入資金を融資して漁獲の増進を図るため、農林漁業金融公庫の事業中に資金計上の
措置
を講ぜられたいというのであります。
請願
第百二十号は
漁船建造資金増額
に関する
請願
でありまして、現下漁業の
実態
は船型の大型化と装備の近代化を必要とし、建造資金の増大を来たしておるから、建造資金の枠を大幅に増額せられたいというのであります。
請願
第百三十四号は、塩干
水産物等
の
輸出振興
に関する
請願
でありまして、輸出水産物指定の中に、沿岸零細漁民に深い関連のある、「あわび」、「するめ」、「いわし」、「さんま」等の塩干物等を加えられたいというのであります。
請願
第百四十一号は、水産業改良普及員設定等に関する
請願
でありまして、水産業振興のために、農林業部門と同様、都道府県における水産業改良普及員
制度
の設定と国庫助成の方途を講ぜられたいというのであります。
請願
第百四十二号は、播磨なだの
弾薬類引揚
げに関する
請願
でありまして、海面に投棄せられた弾薬から漏出する黄燐による被害を受けることが大きいから、速かに引揚げを
実施
せられたいというのであります。
陳情
第五号は、
漁船保険義務加入船
トン数引上げ
に関する
陳情
でありまして、
漁船保険義務加入船
のトン数を百トンまで引上げのため速かに
予算
措置
を講ぜられたいというのであります。 以上各件は、
関係
政府
当局の意見をも聴取して
審査
いたしました結果、いずれも願意妥当としてこれを採択し、議院の会議に付し、
内閣
に送付を要するものと決定いたしました。 以上、御
報告
申上げます。(
拍手
)
河井彌八
29
○
議長
(
河井
彌八君) 別に御
発言
もなければ、これより採決をいたします。これらの
請願
及び
陳情
は、
委員長報告
の
通り
採択し、
内閣
に送付することに
賛成
の諸君の起立を求めます。 〔
賛成
者起立〕
河井彌八
30
○
議長
(
河井
彌八君) 総員起立と認めます。よ
つて
これらの
請願
及び
陳情
は、全会一致を以て採択し、
内閣
に送付することに決定いたしました。 —————・—————
河井彌八
31
○
議長
(
河井
彌八君) 日程第四十二より第四十五までの
請願
を一括して
議題
とすることに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
32
○
議長
(
河井
彌八君) 御
異議
ないと認めます。先ず
委員長
の
報告
を求めます。通商産業
委員長
石原幹市郎君。 〔石原幹市郎君
登壇
、
拍手
〕
石原幹市郎
33
○石原幹市郎君
只今議題
となりました
請願
五件について、通商産業委員会における
審議
の結果を御
報告
申上げます。
請願
第十一号は、
中小企業
の
危機打開
に関するもの、第十二号及び第百二十七号は、
中小炭鉱
の
危機打開
に関するものであり、第百五十八号は、
石炭産業
の不況に伴う
関連中小企業
の
金融難打開
に関するものであります。又、第百三十五号は、
電気料金制度変更
に関するものであります。 以上の
請願
について慎重
審議
の結果、その願意はおおむね妥当と認め、採択し、議院の会議に付し、且つ
内閣
に送付するを要するものと決定いたしました。 右、御
報告
を申上げます。(
拍手
)
河井彌八
34
○
議長
(
河井
彌八君) 別に御
発言
もなければ、これより採決をいたします。これらの
請願
は、
委員長報告
の
通り
採択し、
内閣
に送付することに
賛成
の諸君の起立を求めます。 〔
賛成
者起立〕
河井彌八
35
○
議長
(
河井
彌八君) 総員起立と認めます。よ
つて
これらの
請願
は、全会一致を以て採択し、
内閣
に送付することに決定いたしました。 ─────・─────
河井彌八
36
○
議長
(
河井
彌八君) この際、日程の順序を変更して、日程第四十六より第六十までの
請願
及び日程第七十の
陳情
を一括して
議題
とすることに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
37
○
議長
(
河井
彌八君) 御
異議
ないと認めます。先ず
委員長
の
報告
を求めます。運輸
委員長
高大正夫君。 〔高木正夫君
登壇
、
拍手
〕
高木正夫
38
○高木正夫君
只今
上程になりました日程第四十六から第六十までの
請願
及び第七十の
陳情
につきまして、運輸委員会における
審査
の経過並びに結果を御
報告
申上げます。 日程第四十九、第五十、第五十四及び第五十九は、鉄道電化に関するものでありまするが、いずれも
経営
の
合理化
、輸送力の増強、石炭の
節約
等の見地から、又、日程第四十六、四十七、五十二、及び六十の鉄道新線建設、第五十六の東北、奥羽両線の
整備強化
、第五十七の郡山・
岩代熱海
両駅間にガソリンカー運行、並びに第五十一の日の影線の
災害復旧促進
に関しましては、いずれも地方の産業開発、民生の安定、文化の向上等の見地から願意を妥当と認めました。 日程第五十三の
海難防止対策
に関する件は、第十五号
台風
により青函連絡において多数の尊い人命と巨額の富を失うに至つたことは遺憾なことであり、ついてはこれが救恤に万全の方途を講ずると共に、将来輸送の完璧を期して欲しいというのであります。 委員会におきましては、願意は誠に尤もなことであり、先般運輸委員会が
政府
に対し行なつた
決議
の趣旨とも合致するものであるとして、願意を妥当と認めました。 日程第五十八の
小規模小
、
中学校児童
生徒の
鉄道運賃割引
に関する件は、全国の小、中学校のうち、修学旅行や遠足等の場合、団体引
定員
三十名の枠に該当しない小規模のものがあるので、その恩恵を受けられるようにして欲しいというのであります。 日程第四十八の山形県新庄市に
測候所設置
の件及び日程第五十五の
気象観測機関
の
拡充強化
に関する件は、交通災害、農業災害等の
対策
として、気象業務の
整備強化
並びに測候所の設置を図られたいというのであります。 最後に、日程第七十の
福岡
県洞海湾を
強制水先
区から除外の件は、同湾における
強制水先
制は、進駐軍の船舶を優先的に扱うため設けられたものであるが、すでにこの
理由
は殆んど消滅し、且つ
強制水先
区に指定されているため、却
つて
港の活用を阻害している
実情
であるので、
強制水先
区から除外して欲しいというのであります。 委員会におきましては
審査
の結果、いずれも願意を妥当と認めました。よ
つて
委員会におきましては、全会一致を以ちまして、以上
請願
十六件、
陳情
一件は、いずれも議院の会議に付するを要し、
内閣
に送付することを要するものと決定いたしました。 以上、御
報告
申上げます。(
拍手
)
河井彌八
39
○
議長
(
河井
彌八君) 別に御
発言
もなければ、これより採決をいたします。これらの
請願
及び
陳情
は、
委員長報告
の
通り
採択し、
内閣
に送付することに
賛成
の諸君の起立を求めます。 〔
賛成
者起立〕
河井彌八
40
○
議長
(
河井
彌八君) 総員起立と認めます。よ
つて
これらの
請願
及び
陳情
は全会一致を以て採択し、
内閣
に送付することに決定いたしました。 —————・—————
河井彌八
41
○
議長
(
河井
彌八君) 日程第六十一より第六十七までの
請願
を一括して
議題
とすることに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
42
○
議長
(
河井
彌八君) 御
異議
ないと認めます。先ず
委員長
の
報告
を求めます。建設
委員長
堀木鎌三君。 〔堀木鎌三君
登壇
、
拍手
〕
堀木鎌三
43
○堀木鎌三君
只今議題
となりました
請願
七件について建設委員会の
審議
の結果を
報告
いたします。 これらの
請願
中、河川に関するものは利根、小貝両河川の改修、宮崎県下の発電ダムその他河水利用施設による災害の防除と、広島県中津岡川の砂防工事の施行を要請するものであります。道路については北海道厚岸町における有料道路の建設と、道路の整備
改善
のための諸施策に関するものであります。 次に都市整備事業としては、福島県各都市の水利施設と兵庫県尼ケ崎市の地盤沈下
対策
に関するものでありまして、以上、いずれも治水、道路、都市の整備のため願意おおむね妥当なものとして院議に付し、
内閣
に送付すべきものと決定いたしました。 右、御
報告
いたします。(
拍手
)
河井彌八
44
○
議長
(
河井
彌八君) 別に御
発言
もなければ、これより採決をいたします。これらの
請願
は、
委員長報告
の
通り
採択し、
内閣
に送付することに
賛成
の諸君の起立を求めます。 〔
賛成
者起立〕
河井彌八
45
○
議長
(
河井
彌八君) 総員起立と認めます。よ
つて
これらの
請願
は、全会一致を以て採択し、
内閣
に送付することに決定いたしました。 —————・—————
河井彌八
46
○
議長
(
河井
彌八君) 日程第七十一、
離島振興法
に基く諸
計画推進
の
陳情
を
議題
といたします。 先ず
委員長
の
報告
を求めます。経済安定
委員長
小林政夫君。 〔小林政夫君
登壇
、
拍手
〕
小林政夫
47
○小林政夫君
只今議題
となりました
陳情
第七号
離島振興法
に基く諸
計画推進
の
陳情
につきまして、経済安定委員会における
審査
の経過並びに結果を御
報告
します。
陳情
書は二通ございまして、鹿児良県町村議会
議長
会会長ほか一名よりの
陳情
でございます。願意の趣旨は、
離島振興法
の施行に対し、該当町村は大なる期待を以てこれを迎えたにもかかわらず、同法に基く諸計画の殆どののは
予算
の
関係
で
実施
の段階に至らず、
離島振興法
による恩恵が僅少であるので、これら離島の恵まれない
実情
を直視し、今後は一段と計画の推進力を要望するという
内容
でございまして、二通とも同様の趣旨のものでございます。委員会におきましては、
政府
当局より
離島振興法
の
実施
状況
について
説明
を聞く等、慎重に
審査
をいたしました結果、本件は議院の会議に付し、
内閣
に送付するを要するものと決定いたしました。 以上、御
報告
申上げます。(
拍手
)
河井彌八
48
○
議長
(
河井
彌八君) 別に御
発言
もなければ、これより採決をいたします。本
陳情
は、
委員長報告
の
通り
採択し、
内閣
に送付することに
賛成
の諸君の起立を求めます。 〔
賛成
者起立〕
河井彌八
49
○
議長
(
河井
彌八君) 総員起立と認めます。よ
つて
本
陳情
は、全会一致を以て採択し
内閣
に送付することに決定いたしました。 議事の都合により、これにて暫時休憩いたします。 午後一時十八分休憩 —————・————— 午後三時九分
開議
河井彌八
50
○
議長
(
河井
彌八君) 休憩前に引続き、これより会議を開きます。 休憩中、
吉田内閣
総理大臣から、次の通牒に接しました。
昭和
二十九年十二月七日
内閣
総理大臣吉田 茂 参議院
議長
河井
彌八殿
内閣
は、本日、総辞職をすることに決定いたしましたから、
国会
法第六十四条によ
つて
、この旨、通知いたします。(
拍手
) 次会は、明日午前十時より開会いたします。
議事日程
は、決定次第公報を以て御通知いたします。 本日は、これにて散会いたします。 午後三時十一分散会