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国務大臣(
塚田十一郎君) これは御
意見は誠に御尤もだと私も思うわけであります。私どもただ全体として、非常に大きく考えてお
つたのでありますけれども、よく考えてみますと、特殊の業態のかたに非常に余計御
利用にな
つて頂いておるところがあるのじやないかと思うのでありまして、そういう
方々の或いは非常に御迷惑にな
つておるかと思うわけであります。ただ全体としての
考え方は、御
承知のように、
郵政全体として、
特別会計はこれは
独立採算制で行きたいという
考え方、二十九年度の
予算の状態を大体見てみますと、まあ
郵便料金の
値上げは、これは何とか、やらなければやらないでも済むが、どこかで少し何かを上げないと、
独立採算ができなくなるという
考え方で、今の
振替料金の
値上げ、
郵便料金の
値上げ等を検討いたしました結果、一方
郵便料金のほうは非常にたくさんの大衆の層に影響がある、
振替のほうはその
意味から行けば、
振替の
関係の
範囲は非常に少いということと、もう
一つ振替料金の場合には、一層
手数料的な
性格が強いのではないか、そういういろんなものが入れられるといたしますならば、
手数料は少くとも、これは扱う側のほうで
採算のとれる、それだけを切離しても何とか赤字は出さないという
範囲までは御了承願えるのではないかということで、
振替貯金に要するいろいろな
経費、そういうものをよく検討いたしました結果、まあああいう結果にな
つたのでありまして、誠に御
利用になる
方々に対しては恐縮な結果にな
つておると思うのであります。この点は先般
衆議院でも問題になりましたのでありますが、ただ大きく考えますれば、こういうもので
中小企業の
方々に何がしかの
負担増をいたします部分、そういうものをいろいろ
考慮して、
政府全体の
政策としては、
中小企業には特にいろいろな面の
考慮は他の
政策の面でいたしておるということをお答え申上げたのであります。例えば私が所管いたしております
地方財政の面では、例の
事業税、殊に個人の
事業税を約三分一
程度切下げたりいたしました。
そういつた面で面倒を見られるだけの分は見て差上げて、御辛抱願えるものは御辛抱願う、こういう
考え方にいたしておるわけであります。