○平林太一君 非常に腑に落ちない御答弁です。開銀はすでに二十八
年度に二百五十億も持越している。二十九
年度恐らく前
年度の予想からも八百五十億というものを持
つているんです。相当のこれは繰越しで、私から申しますと消化し切れないと思う。そういうものを、政治的意図に、よ
つて厖大ものが開銀に流れているということを言明せざるを得ない、諸般の事情で……。殊に現在の内閣がいたしているところの財政投
融資等に対するところの
措置、そういうようなものを政治的に見ましても、こういうものを何でこのままにいたして、そうしてそれがでないというようなことは重大な
政府の責任だ。できないというが、それならすでに議決したこの
国民金融公庫、或いは中小企業
金融公庫、農林漁業
金融公庫にどういうわけで
措置できないか、政治的に考えて、そういうような取敢えず国家危急の
災害等の場合には、総合したいわゆる国策の上からそういう
措置を取
つて行かなければならん、又取ることが適切なんです。そうして相互に均霑して行かなくちやならん。そういう点、開発銀行というのは、今の電力という
お話であつたが、一千億内外抱えている。それですから、そういうことはそれでよろしいから、至急開銀が今いたしておりますところの今
資金の
計画を、基礎産業に対して
計画をいたしているというが、現在どのような、つまり
計画の進捗を開発銀行がいたしているか。現在の業績を至急に
調査して、そうしてこちらへ報告してもらいたい。それから来年の三月までどれだけの
資金に対するところの
計画をなしているか、或いはそういうものを御覧になればこういうものは不必要だ、それは不必要でない場合には、これはいわゆる第二次、第三次に考えるべき
資金措置であるというものが開銀の中から我々が発見できるわけです。それを大蔵省で、必ずそういうものはできるのですから、そういうものを
一つ措置して、殊に年末
金融というものは極めて零細なものですから、そういうことが本年の何か非常に差迫つた問題として考えられておるのですから、
一つ至急開銀の
資料を出してもらいたい。現在、本年は日本輸出入銀行には全然
措置していないと思います。それで要するに輸出入銀行の業務遂行の上には支障はない。ところが余りにも開発銀行というものに対しての無批判的なそういう
資金の
措置というものが腑に落ちない。だから、これはどうしてもこの際開銀からそのうちの二百億なり、現在八百五十億あるのですから、二百億くらいは私のいわゆる測定からいたしましても、これは出させ得るのであります。それによ
つて日本の基礎産業というものが毫も支障を来すということはない。その二百億を
措置することによ
つて、全体のいわゆる基盤であるところの総合した国力の、産業の充実が期待せられると、こういうことを考えるのですが、どうでしよう。今日即時御返事を頂かなくとも、一応
ちよつと承わ
つておく。そうして至急開銀に対して
一つ現在の八百五十億に対する
措置がどのように取運びをされておるか。それだから今の御答弁によると、そういうことは善処されることができないのだということであれば、できないという理由を明確に、
資金運用の実際を
一つ報告せられるようにこの際求めておきたい。