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小笠原二三男君
会期は、今月一杯までということに一応な
つておるので、数日中ということでありますと、結局今日は九日でありますから、十五日頃まで、月半ばまで、こういう
状態が続くだろうと
考えられる。そうしますと、衆議院、
参議院、それぞれ折半して
審議日程を持つとしましても、一週間程度のところで、すべてを完了しなければならないという
状態が起
つて来るわけです。それに加えて、
重要法案等の
審議等で、一部はやはりどさくさするわけでございましようが、そういう
関係の中に、従来得てして知らないうちに、こそこそと
法案を
終末期になるというと出して来たのが例であります。
官房長官は、この際止むを得ないということで、月半ばまで
法案を堂々と出そうとし、又その後についても
はつきりした
言明ができないということで、
会期末にそれぞれのお
見込みで
法案が出て来るというようなことになりますと、
審議が却
つて渋滞するとか、要らない
混乱を起すという
状態も必ず起
つて来る。これも毎回の
国会における例であります。そういうことを恐れるから、
官房長官に対しても、
法案の
提出方について、その促進を要請すると共に、或る
審議期間を予定して、その後に出されることは困るという
意味合いを以て、この前
お話合いを進めたはずであります。それでその後の
議運等の
申合せとまではならなくとも、多数の発言としまして三月分にな
つて議員提出等の
法案があ
つても、それは物にならなくても止むを得ないのだぞ、又
政府提出のものも、
官房長官が言われた日限以下に出て来るものについては、その
法案の
成立については保証しない。又それが院の責任ではない。そういうような
建前の話もあ
つて、今日まで進められて来たものなのですが、
長官としては、
法案の
成立を期待して御
提出になられるのでございましようが、院のほうの
建前としては、必ずしも全面的にそれを受けてや
つて行くことができないという実情が出て来るかと思います。そういうときには、
官房長官としても止むを得ないとお
考えになりますか。