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1953-03-09 第15回国会 参議院 議院運営委員会 第38号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十八年三月九日(月曜日)    午前十時二分開会  出席者は左の通り。   ━━━━━━━━━━━━━    委員長     寺尾  豊君    理事            加藤 武徳君            草葉 隆圓君            杉山 昌作君           小笠原二三男君            相馬 助治君    委員            上原 正吉君            小滝  彬君            安井  謙君            赤木 正雄君            小林 政夫君            高橋 道男君            三浦 辰雄君            矢嶋 三義君            大隈 信幸君            水橋 藤作君            須藤 五郎君   委員外議員    千田  正君   ━━━━━━━━━━━━━    議長      佐藤 尚武君    副議長     三木 治朗君   ━━━━━━━━━━━━━   国務大臣    国 務 大 臣 緒方 竹虎君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君    参     事    (庶務部長)  佐藤 忠雄君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君   ━━━━━━━━━━━━━   本日の会議に付した事件 ○電気事業及び石炭鉱業における争議  行為方法の規制に関する法律案の  審査に資するため議員派遣要求の件 ○今国会提出予定法律案に関する件   ━━━━━━━━━━━━━
  2. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 会議を開きます。  議員派遣要求に関する件をお諮いたします。
  3. 宮坂完孝

    ○参事(宮坂完孝君) 労働委員長代理理事安井謙君から議員派遣要求書提出されております。  その目的は、電気事業及び石炭鉱業における争議行為方法の規則に関する法律案審査に資するためでありまして第一班は、野田卯一君、椿繁夫君、堀眞琴君。第二班は、安井謙君、原虎一君、重盛壽治君。第一班は、十三日から十七日までのうち三日間、福島県であります。第二班は、十三日から十七日までの五日間、山口、広島であります。費用概算は四万八千円であります。  本件につきましては、前回六月に航空賃が支出されておりまして、費用はございませんのでありますが、そのお認めなつ事情等から、本件は枠外で支出を願いたいとのことであります。
  4. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 要は、法案審査の都合上緊急止むを得ないということでしようから先ずそれはそれとして、緊急的な問題は、前の航空賃というものも、あとでそれぞれ見合つて善処するというような建前で話もついたことでありますし、年度末として保留分もあることであるならば、この際は、ここでお認めになることでいいのじやないかと思います。
  5. 相馬助治

    相馬助治君 今、小笠原君か言つたような意味で、私も同じように賛成します。
  6. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 小笠原君、相馬君両君のお説もありましたような意味を以ちまして、本要求認むることに異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定いたします。
  8. 赤木正雄

    赤木正雄君 この議運やり方についていろいろ問題があるのでありますが、これはやはり参議院の改選の前に、一応おきめなすつたほうがいい点がありますから、それには理事会でもなさいまして、前々から問題になつていることを十分御検討を願いたいと思います。
  9. 相馬助治

    相馬助治君 念を押して置きたいのですが、今のことは、国会法の小委員会があるのですが、この議運を運営する具体的なことについてのいろいろの問題ですか、それとも、国会法の小委員会に持ち込むような基本的な問題ですか。
  10. 赤木正雄

    赤木正雄君 国会法の小委員会とは違う。この議運の運営のやり方についてだけの問題であります。
  11. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 この際、休憩になるようでございますが、私官房長官出席を求めたいと思います。理由は、官房長官が先般御出席の場合、法案提出見通しについてお伺いをして、長官言明があつたわけでございまするが、最近三月を越えて法案がばらばら出て来ているのでございまして、どういう考え方で、内閣が現在法案について善処しているのか不明確であります。従つて公約もあることでありまするから、この際、官房長官法案提出方について質問をしたいと考えるし、会期ももう迫つておりますので、今後どういうことになつて行くのか、見極めをつけたいと思いますので、要求いたします。
  12. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 今、小笠原君の御要望もありましたので、官房長官に直ちに御連絡をいたして見ましよう。  速記を止めて。    午前十時八分速記中止         ——————————    午前十時二十七分速記開始
  13. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは、速記を付けて。  続いて、会議を続行いたします。
  14. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 この際、官房長官出席になりましたので、法案提出見込について伺つておきたいと思いますが、この前官房長官の御言明では、二月一ぱいに重要法案その他の提出を完了したい。若しも余るようなことがあつても、三月の二日頃までのところが最大限である。それ以後になつてどうのこうのという法案は切つてしまう。こういうお話があつたように私伺つておつたのですが、ところが今参議院のほうに出て来ております法案状況を見ますと、三月二日は六件、翌日の三日がやはり六件、四日に二件で、或いは五日には条約が出、六日は一件、七日が一件というふうに毎日法案が出て来ておる。それで実際これを内容で見ますと、それぞれ技術的な法案であるようで、そうであればあるほど、これは相当前に、もう事務的に提出ができたような法案なのですが、それがどんどん遅れて出て来ておる。公約されたことが実行されておらないような点を考えますと、それは各種の法案審議する上に運営上困ると考えますが、まだ内閣としては御提出見込法案を抱えておるのかどうかという点を先ず承わりたいし、今出ている法案でも、これはあとのほうに出て来たようなものは、参議院で一つ自由に取捨選択していいかどうか。この点を承わつておきたいと思います。  先ずこの二つお伺いします。
  15. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 私がいつか小笠原委員の御質問に対して、今言われたようなお答えをしたことは確かに事実でりまして、当時の私の考えでは、主として重要法案のつもりで二月一ぱいにきちつと、少くとも三月二、三日頃までに打切るつもりであつたのですが、今の条約のようなものは別といたしまして、その後非常に各省との間の話や何かで、いろいろなものが出て来て、次官会議にかけた場合に、是非やつてもらいたいと。考えてみれば、それを成案になし得ればいいというようなものがだんだん溜つて参りまして、私が初めに申したのと少し違つて来たことは甚だ申訳ないのであります。三月一日以後に提出したものが十九件あります。それから今印刷中のものが十七件ある。事実、その通り状態であります。  前の私の言明と違つておる点は、釈明さして頂きます。
  16. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 只今印刷中の十七件というものは、いつのこれは閣議決定なつ法案ですか。
  17. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 閣議決定の何は今はつきり記憶をいたしておりません。
  18. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 実際、最終的には今出そうとしている法案関係は、いつ閣議決定なつたのですか。
  19. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 今印刷しているものは、先週の初め、火曜日が最終じやないかと思つておりますが、はつきりちよつと申上げかねます。
  20. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それは全体の法案としては、今国会は極めて厳選されて少いのでございますが、少い中に、月初めに十九件も出るような状態、又出すのが十七件、合わせて三十六件と言いますと、小さな数の法案ではございません。それで先ず今日まで出たものは、これをよしと一応するにしましても、十七件の法案というのは、いつ頃までに全部出し終るのであるか。この点も見込がついておられるならお伺いしたいし、十七件のほかには、もう出さないのかどうか。この点も承わつておきたい。
  21. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 十七件は、ここ数日のうちに提案いたし得ると思つております。今印刷中でありまするし、閣議決定を経ておりますから、そう申上げていいと思いますが、ほかのほうは絶対出さないかということは、今申上げたような関係で来るものを、はつきりと一件も出さないということは、ちよつと申上げかねるかと思います。ただ政府の初めから見通しておりました重要法案政府是非最初から予定して、この国会を通してもらいたいと思つておるものは、もう今のところないように思います。
  22. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 会期は、今月一杯までということに一応なつておるので、数日中ということでありますと、結局今日は九日でありますから、十五日頃まで、月半ばまで、こういう状態が続くだろうと考えられる。そうしますと、衆議院、参議院、それぞれ折半して審議日程を持つとしましても、一週間程度のところで、すべてを完了しなければならないという状態が起つて来るわけです。それに加えて、重要法案等審議等で、一部はやはりどさくさするわけでございましようが、そういう関係の中に、従来得てして知らないうちに、こそこそと法案終末期になるというと出して来たのが例であります。官房長官は、この際止むを得ないということで、月半ばまで法案を堂々と出そうとし、又その後についてもはつきりした言明ができないということで、会期末にそれぞれのお見込みで法案が出て来るというようなことになりますと、審議が却つて渋滞するとか、要らない混乱を起すという状態も必ず起つて来る。これも毎回の国会における例であります。そういうことを恐れるから、官房長官に対しても、法案提出方について、その促進を要請すると共に、或る審議期間を予定して、その後に出されることは困るという意味合いを以て、この前お話合いを進めたはずであります。それでその後の議運等申合せとまではならなくとも、多数の発言としまして三月分になつて議員提出等法案があつても、それは物にならなくても止むを得ないのだぞ、又政府提出のものも、官房長官が言われた日限以下に出て来るものについては、その法案成立については保証しない。又それが院の責任ではない。そういうような建前の話もあつて、今日まで進められて来たものなのですが、長官としては、法案成立を期待して御提出になられるのでございましようが、院のほうの建前としては、必ずしも全面的にそれを受けてやつて行くことができないという実情が出て来るかと思います。そういうときには、官房長官としても止むを得ないとお考えになりますか。
  23. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 国会のほうの御審議模様、或いは会期の問題について、私のほうからどうということは申上げられませんが、政府としては、やはりできるだけ善処するように努力をお願いいたしたい。会期の問題その他もありますが、事情の許す限り、できるだけ御努力願いたいという気持を持つております。
  24. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そうすると、法案を通過させたいという建前から考えれば、政府の現在の態度は、会期中に法案成立を期待するが、若しもそれが時間的に審議状態が思わしくないというときには、会期を院として延長してまでも、政府提出法案を通過させるように協力を願いたい。そういう気持でございますか、会期問題と絡んで、どういう御考えをお持ちになつておられますか。
  25. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) もう少し模様を見て、会期の問題について、政府としての意見もきめたいと思つております。
  26. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 政府としては、もう少し模様を見られることもいいのですが、定期の参議院の選挙を控えておる本院のほうとしては、そういつまでも模様を見られることは困るわけなんでして、いつ頃までにそういう政府側の御意見というものがまとまる可能性があるのか。その点によつては、我々といえども必ずしも協力しないというものではございませんので、大体の目途はどの辺のところに置いて、全体の問題としてお考えになられるか。これは今回の国会としては、参議院としては、非常に重大な関心を持たなければならん各会派の問題でございますので、大体それらが明らかになるような時期はいつ頃というふうに我々想像しておつたらいいのか。お伺いしておきたいと思います。
  27. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 今、はつきり時期を申上げかねますが、もう少し国会進行状況を見てから、申上げたいと思います。
  28. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それでは私としては、そのもう少しというのが、今頃であろうと想像される時期に又官房長官おいで願つてお話を承わることにすることにしまして、今日までの法案提出については、法の内容そのものによると、必ずしも必要でないという法はないわけですが、まあそれぞれの御事情があつて出されたものでございましようから、これ以上かれこれ申上げませんが、あとから出て来る十七件などという法案については、これはよほど速かに出さない限り、その成立は期待できないことになつて来るだろうという点だけは申上げなければならんと思います。  いずれこの前の官房長官言明もあるのですから、従来やつて来たような政府側の姑息な手段、特に各官庁等が温めておいて、時期を狙つて提出おうと思つているような法案を、会期末に便乗して出して来るというものは、やはり内閣の大番頭として長官のほうで抑えてもらわなければならん。我々の側だけが、会期末に勝手に一部官僚のそれらのためにこずき廻されて利用されるという結果が起つて来ますので、こういう各省だけの利益のためにそれぞれ考えられるような法案等については、相当慎量に御検討の上、抑えられるものは抑えられて、徒らな混乱を起さんようにお願いしたい。以上であります。
  29. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) その点、非常に重要な点でありますから、よく注意をいたします。
  30. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 休憩いたします。    午前十時四十三分休憩    〔休憩開会に至らなかつた〕