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新谷寅三郎君 私はそういう
技術のことはちつともわからないのですが、極く常識的に
考えまして、この
技術の進歩発達は、これは勿論
本当に
テレビジヨンについては非常に著しいものがあると思うのです。この場合に七メガをと
つても、六メガをと
つても、
両方に共通した、これは
方式は同じなんですから、同じように経済
負担が軽くなるという
部分が相当あると思います。それでそうい
つた問題は、これは
電波監理委員会も虚心坦懐に
考えられればいいと思うので、恐らくそうい
つたことが主にな
つているのじやないかと、私は常識で想像しておるのですが、この点は再
聴聞会のときでもいいし、或いはあなた
がたどこででも結構ですが、私
たちわからないながらに、いろいろな回路の図面とか何とかいうものをあちらこちらで調べてみても、相当この七メガと六メガ説には
天然色の場合には開きがあるような気がするのです。そこで私
たちは、あなた
がたが十分なる試験研究の結果、こういうわけで六メガというものが
日本にと
つてはいいのだ、そのほうが大局から見ていいのだ、
国民負担も決して殖えないのだということであれば、何もこの六メガに反対する
理由も必要もない、今のところは、今
お話にもありましたが、これも或る
程度は六メガ、七メガに共通の
技術の発達が加えられている。なお六メガと七メガとの相違から来る問題についても、それは相当な進歩発達もあるでしよう、そうい
つたことはもう少しお互いに研究をし、そして実験でも積まれないと、今ここで簡單に私は信ずるとか、私はこう思うとか、雑誌に書いてあ
つたというくらいでは私は
電波監理委員会としては、責任のある
電波監理委員会としては私は足りないのじやないかということを痛感しております。これは私の希望
意見に過ぎませんけれ
ども、
聴聞会をや
つて今度
検討されるというならば、單にあなた
がたが一遍出したのだからそれを引つ込めるのは権威に関するとかいうことでなしに、
本当に先ほどから
お話のような気持で、とにかく
国民負担が軽減されるということであれば、原案を変えられた
つて構わないのだし、変えられるのがむしろ至当であると思います。その辺が公共の見地をあなた
がたは代表しておられる、そういう
意味において十分
審議をされ、公平な判断を下されるように、この機会に特に私は希望しておきます。これらの問題については又いずれ再
聴聞会のあとでも
お尋ねいたしますが、今日先ほど申上げましたように、余り時間がありませんので、もう
一つ二つ関連した問題で、どういうふうに準備が進んでおるかということをお聞きしたいのです。それは
一つは私再々申上げた
テレビジヨンに関する
技術者の問題です。何か
新聞等で読みますと電気通信大学と言いましたかそういう大学があるかと思うのですが、目黒か何かに。電気通信大学、ああいうところでも
テレビジヨンに関する
技術者を養成するために何か特別な講座を設けたとか、或いはどこかの大学がそうい
つた講座を設けるということも
ちよい
ちよい見るのですが、これはもう少し、
本当に実施しようと思えばもう少し真劍な
態度でなければこれは実際できないと思うのです。
アメリカから
技術者を連れて来て
テレビジヨンの
受像機の修繕までやらせるというなら別ですが、一万台でも仮に普及してしまえば、相当にこれはたびたび修繕ということになることで、その場合に一々
アメリカの
技術者を頼んで来なければならんということでは、これは実施の
措置としては非常に欠けるところがあると私は思うのです。
従つて国内に手軽に使えるようなそういう
技術者も必要であるであろうし、或いは
テレビジヨン放送を担当する企業体においても相当のこれは
技術者が要るわけである。そうい
つたものを
考え併せると、まだ
日本としましては
技術者の養成ということは殆んど手をつけていないと言
つてもいい状態であります。
従つて急速にこの
技術者の養成に手をつけなければならんという段階にあると私は
考えるのであります。それについて
電波監理委員会が、例えば文部省に対して今どういうふうな要望を出しておるか、或いはそれに対して今度はこの
程度の予算をと
つて、どのくらいの
技術者を何年先に出すように
措置をしたとかいうような具体的なことが伺えれば、多少私は安心できると思うのですが、その点如何でしようか。