○田渕
委員 そこで、
全国的な
陽動作戦が行われても取締りできる確信があるという
証言をいただきまして、安心いたしたのであります。治安はもちろん国警並びに地警の取締り機関でこれを維持していただかなければならず、またそれあるがゆえに、われわれ善良なる国民は国家再建に働きつつ、人命
財産を維持しておるのであります。われわれは第一線警官が寝ずに夜パトロールされておる姿を見ると、菩薩のような感じがいたしまして、ほんとうに感謝いたしておるのであります。しかし治安は志気を高揚させてや
つている治安取締り当局ばかりの
責任でなく、たとえば昔の自警団あるいは隣組というような式で、一般大衆が協力するような国民運動が展開されて来てこそ、私はほんとうに確保されると思います。いわゆる民間協力であります。ここまで来れば、もう民間も立つでありましよう。いろいろなわれわれに対する投書、激励等によりましても立つと思います。しかしこういう事態にな
つて来ても、一部には結局さわらぬ神にたたりなしで、
思想問題に関する限りは、他の窃盗あるいは重なるけんか等の
事件に対する協力と違いまして、後難が恐ろしいというわけで、幾分でも非協力の
方面に進むことをわれわれは憂えるのであります。国民と取締り当局との一致した、ほんとうに祖国愛から燃え上るところの治安対策というようなものが民主的に起きて来なければならず、また起きて来るでありましようけれ
ども、まず国家
警察としては、国民の協力を求めなくても行けるのか、また国民との間を離反しようとする策動に対して、どういうようなお考えを持
つておられるか、特にSOSを発せられなくても、やはり国民が立
つてくれることを希望しているか、あるいは現在の機構、制度上の欠陷をすみやかに是正して、一線の警官が十分動けるようにや
つてくれなければ
——私らはずつと調べて来ました関係上、現在の機構、制度、
法律では手足を縛られているように感じて来たのであります。これは緊急に財政的な、予算的な措置をとると同時に、後の憂いなきような立法措置を講じなければ
——われわれ政治家だけでも強く出ましようが、保守政党も甘過ぎます。また経済界の産業人も甘過ぎます。この真相を知
つておりません。ほんとうに国民の輿論を喚起して、知らしめて、こういう毒牙がはえつつあるのを未然に防止するためには、やはり民間の協力を仰がなければならぬ。こういうことについて、何かわれわれに参考になる点お気づきでしたら御
証言願いたいし、また書類によ
つてでもけつこうです。本日でなくてもけつこうであります。こういうような点で行かないと、私は持たないと思う。すでに今日では自界叛逆佗国侵逼と申しましようか、とにかく日共の扇動、その他によるところの北鮮系統の動きというようなものは、決して官公署の破壊とか、
権力階級に対する反抗ではありません。私の選挙区である和歌山県などにおきましては、すでにこういうことをや
つておる。県
会議員の発言に対して日共が策動いたしまして、和歌山県の教育
委員会が全県下の
小学校、中学校、高等学校を三日間休校している。学校を休むのが第一にあらずして、彼らの勢力をようせしめるのが目的である。昨日私の湯浅町から陳情に参りましたが、町長、町
会議員が出発するのに際して、
暴行を加えてこれを禁止するというようなことをや
つて、それでよう立たない。教育問題でもすでに民心を畏怖せしめておるのであります。結局
権力階級に対する闘争とか破壊、
暴行よりも、そういうような教育機関までも利用して民心を畏怖せしめておる、こういうような
行動が起
つて来ておるのであります。あの手この手と来ますので
——私は全般的な
陽動作戦に乗らずに行けるということを伺
つて安心したのでありますが、決して彼らは破壊だけではありません。民心を恐怖せしめる
行動をや
つているのはすごいものです。先日も和歌山県において日共がそれをや
つております。 こういう意味で、自界叛逆佗国侵逼というのは、目の前でも南朝鮮民族があの始末で、これが一朝誤れば壱岐、対馬へ上
つて来るということは、あの元寇の戰いを見てもよくわかります。きのう広島の民団長の金君の
証言を伺
つてもその
通りです。実際一線を守
つているのは韓国、いわゆる南鮮である。こういうような意味からも、ほんとうに治安は
——国内において自界は叛逆する、佗国は侵逼するというようなときに、講和が発効する。そこで自治警、国警だけで十分行けるという
自信を伺いましたが、なおかつ国民の、いわゆるわれわれの祖国愛の大衆の協力がなければいかないのじやないか、もう
一つあれば強化するのじやないか、私はこう思うので申し上げたわけであります。かような点において、決して
権力階級、あるいは官公署の破壊、
暴行だけでなく、あらゆる手段で教育
方面にまで伸びて来ておる。それに政界も財界も甘過ぎるのじやないか、取締り当局からすればそう思いやせぬかと思うので、いろいろ申し上げたのです。それらの点についてお気づきの点がありましたら、本日でなくてもけつこうでございます。何とか参考になる材料をお示しくだされば、われわれとして結論を出すのに非常に参考になると思います。この点を申し上げておきます。