○東隆君 私は今全文を実は読みませんでしたが、それから書面はそういうものは來ない、こういう
お話であります。併しこれは私のここに持
つておるものはプリントであります。併しこれと同様のものが雑誌にな
つて出ております。これは
農林大臣のほうの職員組合の雑誌に載
つておるのですが、これは私ども真を置いて
考えざるを得ません。たとえ來ないといたしましても、一々尤もな節が、あるように思われますし、主食の統制撤廃の問題を
考えて見ますと、昨年も統制撤廃をやる、こういうようなことを廣川
農林大臣が車中で放送されておりますが、その場合にもこういうようなことを言われておるのが忽ちにしてそれがまさに放言にな
つてしま
つたのですが、そういうようなことを彼此
考えて見ますと、
政府としては何としても統制撤廃をやりたか
つた。殊に昨年は
日本における米の生産というものはこれはもう非常に多か
つたのですから、統制撤廃をやる機会としてはこれは絶好のチヤンスでございました。こういうような機会に実はやることができなか
つたというところの有力な基礎というものはどこにあ
つたか、こう申しますと、やはり私は何らか
大蔵大臣とドツジ氏の間に話合いがあ
つて、それが基礎に
なつた、こういうふうに想定せざるを得ない。それでそのものについては否定されております。それでこれの真僞についてはまさか法務
委員会に持込むわけにもいきませんし、(笑声)これは何ともいたし方ない問題でありますが、併しこれは多少真僞の問題その他の問題に
関係する問題だとこう思いますが、併し私はその次の條項は又非常に我々を納得させるような條項がたくさんあります。それで
委員の諸君も私がこれから読み上げるものについて成るほどと首肯される点があろうと思いますので、その点を読み上げて、そうしてそれについての今度は感想を
一つ大蔵大臣並びに
農林大臣からお聞きをしようと、こう思うのです。二番目はどういうふうに書いてあるかというと、「国際情勢、特に極東における情勢がますます惡化しておること、現に過去六カ月間において物価は全く逆転の傾向を辿
つていること。」これは十一月十日に……六月の朝鮮事変が始ま
つてから、十一月にな
つてから完全に物価が低落しつつあ
つたやつが逆に今度はどんどん上りかけているのだ、こういうことを言
つているのであります。その次の三番目は、「
世界各国いずれにおいても凶作の虞れあることは勿論、輸入の自由に対して障壁が一層高ま
つていること。」これは貿易の自由じやなくて却
つて関税をかけて、そうして盛んにや
つていると、こういうことを言
つているのであろうと思いますが、この二つの項目はこれは昨年のものと今年のものと比較をいたして見ますと、まるで今年のことをはつきり言
つているようにも見えるのであります。その点から言うと、どうも私は嘘の手紙だと、こういうふうに言われるほどよくこれは合致した中身を持
つているのであります。この物価の傾向その他について、今回の場合においていろいろ個個の場合においての論議をされましたが、
価格の
パリテイ計算、
米価の計算をする場合における
パリテイ計算、その他における計算の場合において、先ほど
農林大臣にお伺いをいたしましたが、あの中身を見ますと、二五〇の
パリテイ計算の何が一時二四八・四八でなく、それよりもずつと低い数字が出てお
つたこと、それで再び検討を加えた結果二四八・四八、こういうことに
なつた。こんなようなことが出ておりましたが、そういうようなことをかれこれ
考えて参りますると、その中に現われて來ておるところの品物の取り工合、その他いろいろの條項によ
つて非常に中身が違
つて來ているのじやないか、こう思うのであります。そういうような点から
考えまして、
価格を決定される場合におけるところの取捨その他について、前の場合におけるところのパリテイの計算におけるところのやり方と、今回の場合におけるパリテイの指数の取り方において
相違がなか
つたか、そういうふうな点を
農林大臣がお気付きに
なつた点がございませんか。それを
ちよつとお伺いいたします。