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1951-11-27 第12回国会 参議院 本会議 第23号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年十一月二十七日(火曜日)    午前十時三十八分開議     ━━━━━━━━━━━━━  議事日程 第二十二号   昭和二十六年十一月二十七日    午前十時開議  第一 未復員者給與法等の一部を改正する法律案(本院提出衆議院回付)  第二 水産資源保護法案衆議院提出)(委員長報告)  第三 繭糸価格安定法案内閣提出衆議院送付)(委員長報告)  第四 図書館運営委員長報告  第五 福島地方法務局塩川出張所存置に関する請願委員長報告)  第六 岐阜高須町に簡易裁判所および区検察庁設置請願委員長報告)  第七 北海道弟子屈町に区検察庁および簡易裁判所設置促進請願委員長報告)  第八 福島県石川町に簡易裁判所および区検察庁設置請願委員長報告)  第九 福島地方法務局松川出張所存置に関する請願委員長報告)  第一〇 福島地方法務局本宮出張所存置に関する請願委員長報告)  第一一 福島地方法務局野沢出張所存置に関する請願委員長報告)  第一二 福島地方法務局坂下出張所存置に関する請願委員長報告)  第一三 神戸地方法務局家島出張所存置に関する請願委員長報告)  第一四 金沢地方法務局中の島出張所存置に関する請願委員長報告)  第一五 三重県津地方法務局尾呂志出張所存置に関する請願委員長報告)  第一六 新潟県燕町に登記所設置請願委員長報告)  第一七 新潟地方法務局松代出張所存置に関する請願委員長報告)  第一八 鹿児島地方法務局佐多出張所存置に関する請願委員長報告)  第一九 大阪北錦町に大阪拘置所移築反対請願委員長報告)  第二〇 新潟地方法務局須原出張所存置に関する請願委員長報告)  第二一 鳥取地方法務局岩井出張所存置に関する請願委員長報告)  第二二 広島地方法務局神辺出張所存置に関する請願委員長報告)  第二三 秋田地方法務局強首出張所存置に関する陳情委員長報告)  第二四 岐阜高須町に簡易裁判所設置陳情委員長報告)  第二五 高知地方法務局豊永出張所存置に関する陳情委員長報告)  第二六 高知地方法務局三瀬出張所存置に関する陳情委員長報告)  第二七 各種登記事務改善に関する陳情委員長報告)  第二八 浦和地方法務局野上出張所存置に関する陳情委員長報告)  第二九 住民登録法施行促進等に関する陳情委員長報告)     ━━━━━━━━━━━━━
  2. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 諸般報告は朗読を省略いたします。      ——————————
  3. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) これより本日の会議を開きます。  この際、日程に追加して、運輸審議会委員任命に関する件を議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。去る二十四日、内閣総理大臣から、運輸省設置法第九條の規定により三村令二郎君を運輸審議会委員任命することについて本院の同意を求めて参りました。本件に関し同意を與えることに賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  5. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて本件全会一致を以て同意を與えることに決しました。      ——————————
  6. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 日程第一、未復員者給與法等の一部を改正する法律案(本院提出衆議院回付)を議題といたします。
  7. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) これより本案採決をいたします。本案衆議院修正賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  8. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて本案全会一致を以て衆議院修正同意することに決しました。      ——————————
  9. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) この際、日程第二をあとに廻し、日程第二、繭糸価格安定法案内閣提出衆議院送付)を議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。先ず委員長報告を求めます。農林委員長羽生三七君。    〔羽生三七君登壇拍手
  11. 羽生三七

    羽生三七君 只今議題となりました繭糸価格安定法案農林委員会における審査経過及び結果を御報告いたします。  蚕糸業は、貿易收支の上から見ましても、又農家経済の点からいたしましても、極めて重要な役割を演じておることは、すでに周知の通りであります。ところが生糸価格はその変動が甚だしく、又生糸の原料である繭は、これが農産物たる性質上、生糸価格変動に対応して直ちにその需給を調節することが困難であります。而して養蚕業はもとより製糸業経済力が脆弱でありまして、みずからの力を以てしてはかかる激しい価格変動に対応することが困難な状態にあります。このことは、生糸及び絹織物の輸出を阻害し、延いて蚕糸業の経営を不安定にし、これが維持発展に重大な障害となつておりまして、繭糸価格の安定について国の内外から熾烈な要望がありますので、これに応えんとするのが本法律案提出するに至つた根本趣旨とせられております。  本つ法律案内容の要点は概略次のようであります。  第一は、繭及び生糸価格を安定させる方法でありまして、これは、政府において生糸最高価格及び最低価格を定め、最低価格生糸買入れ、最高価格でその買入れて保有している生糸を売り渡し、かかる売買の操作によつて生糸価格最高価格最低価格との間に安定させ、繭の価格については生糸価格を安定させることによつて間接的にその安定を期待せんとするものであります。  なお、右の政府における生糸売買に関しては、別途、糸価安定特別会計法案提出させられておりますことを附加えておきます。  第二は、生糸最高価格及び最低価格のきめ方でありまして、これは農林大臣繭糸価格安定審議会に諮つて、毎年三月、標準生糸である白二十一中A格生糸について、翌生糸年度、即ちその年の六月一日から翌年の五月三十一日までのものを決定するのを原則としております。而してこの決定は、生糸価格、繭の生産費生糸製造及び販売に必要な費用主要繊維価格並びに物価その他の経済事情を参酌して行うこととなし、標準生糸以外のものの最高及び最低価格はそれぞれ標準生糸価格に格差を加減したものとすることになつております。なお、一度定めた標準生糸最高及び最低価格は、経済事情に著しい変動があつた場合等には改訂することができることにいたしております。  第三は、輸出確保についてでありまして、政府は、輸出確保するために特に必要ある場合は、その保有する生糸を売り渡すに当つて輸出優先に取扱うことができることとなつております。  第四は、繭の価格維持についてでありまして、先に述べましたように、本法案生糸価格の安定に関して多くを規定し、繭の価格については生糸価格の安定によつて間接的にその安定を期待し、繭の需給現状においては、これで十分な効果を收め得るとの建前をとつておりますが、併し将来に備えて、生糸買入によつてもなお繭価の異常な低落を防ぐことができない場合は、これが防止のため政府は必要な措置を行うものとするとの規定が一カ條設けてあります。  その他、標準生糸最高及び最低価格決定並びに改訂、繭及び生糸価格の安定に関する重要事項審議及び建議を行う機関としての繭糸価格安定審議会、その他、本法運用上の附随的諸措置等規定いたしておるのであります。  当委員会におきましては、先ず政府当局から提出理由及び法律案内容等について説明を聞き、直ちに政府当局との間に質疑に入つたのでありますが、質疑は、政府が現在もくろんでいる程度の規模によつて果して生糸価格の安定ができるか、その能否、生糸需給現状及びこれが将来の見通し、生糸輸出に対する期待及びその問題点並びにこれが対策我が国蚕糸業あり方及びその対策養蚕業維持発展及び養蚕農家保護対策生糸最高及び最低価格並びに値幅の決定方法生糸価格決定に当つて繭価格あり方、繭の生産費、繭の適正価格及びその維持対策購繭資金及び乾繭倉庫設備資金確保思惑等による糸価暴騰対策審議会構成及びこれが機能、外貨收支の上から見た繭の生産倉糧生産との関係等、各角度から愼重な検討が加えられたのでありまして、その詳細は会議録について御承知を願いたいのでありますが、ただ、ここに一言いたしたいことは、生糸は古くから我が国輸出の大宗でありますから、生糸が持つかような性格と伝統からして、海外における我が国生糸需要の増進を期し、かくして増加する需要に対応して生糸輸出確保することの必要であることは勿論でありますが、併しその輸出ひとり我が国養蚕農家の犠性においてなされることは避けられなければならないことも又当然であります。然るに政府原案には、繭価格維持に関する規定はただ一ケ條が設けられているのみであつて而もその條文は「繭の価格の異常な低落を防止するため必要な措置を行うものとする」とのみでありまして、極めて抽象的に規定せられているに過ぎないため、本法律案によつて窺われる生糸輸出優先措置国内養蚕業及び養蚕農家に及ぼす影響について憂慮せられ、数多い質疑のうち、直接又は間接に、生糸最高価格及び最低価格をきわめるに当つて繭価格取扱方及び繭の適正価格維持並びにこれと表裏の関係にある壽蚕業振興及び養蚕農家保護に関する政府方針について特に大きな関心が携われ、これに対して政府方針とその決意が確められたのであります。右に対して政府からは、農林大臣によつて政府はもとより繭価の安定に関して深い関心を抱き、且つこれが実現について最大の協力を傾注する意図を有するものであり、又養蚕振興等の問題については、養蚕業振興緊急対策を策定し、これに基いて鋭意実施中であるが、なお一層これらに関する施設の強化を図りたいとの方針を表明せられたことを府言いたしておきたいのであります。  かくして質疑を打切り、討論に入りましたところ、小林孝平委員から、本法律案には幾多修正を必要とする不備があり、特に繭の適正価格維持に関する点に至つては甚だ遺憾であるが、併し諸般の情勢から今直ちに根本的な修正を加えることができないとすれば、せめて次の四点、即ち第一は、政府生糸最高及び最低価格をきめるに当つては、繭の生産費生糸製造及び販売に要する費用を基準とすることを明確にし、第二は、輸出確保のための條件は、売渡しは生糸ばかりでなく、その加工品をも含むものであることを明瞭にし、第三は、思惑等による生糸価格の異常な暴騰を抑止するの措置を講じ、更に第四は、繭糸価格安定審議会を民主化すると共に、その構成を明確にする等の修正を施す必要があるとの理由を以て、内閣提案原案に対して別にお配りしてありますような修正動議提出せられたのであります。続いて白波瀬、片柳及び山崎の各委員から、糸価の安定は国の内外における久しい間の待望であるから、これが制度を実施することは必要であり、且つ又小紋委員修正動議も妥当であるが、生糸世界的商品であることに鑑み、輸出を阻害するようなことのないよう、又生糸価格の値上りに当つて思惑と実勢との見極めに間違いを起すことなきよう、法の運用愼重を期すべきこと、繭価の安定については可及的速かに適当な制度を確立すること、蚕糸対策は食糧その他の農業生産と総合的に策定せらるべきこと、繭の生産費調査を合理化すること、事業資金を拡大すること、養蚕業振興及び養蚕農家保護政策を確立し、本法案をして名実共繭糸価格安定法ならしめること等の希望を附して賛成があり、続いて採決の結果、全会一致を以て、内閣提出衆議院送付原案に対して、小林孝平委員提出にかかる修正を加えて可決すべきものと決定いたしました。  右御報告申上げます。(拍手
  12. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより本案採決をいたします。本案全部を問題に供します。委員長報告修正議決報告でございます。委員長報告通り修正議決することに賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  13. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて本案全会一致を以て委員会修正通り議決せられました。      ——————————
  14. 佐藤尚武

  15. 西田天香

    西田天香君 国立国会図書館法第十一條の規定によりまして図書館運営委員会における審査経過並びに結果を御報告申上げます。  本委員会は、本年に入りまして以来数回に亘つて委員会を開会いたし、組織規程改正案経過報告及び昭和二十六年度補正予算等審査いたして参つたのでありますが、その経過並びに結果につきまして順次御報告申上げます。  先ず国立国会図書館組織面におきまして第一に申上げますことは、支部図書館の増設についてであります。即ち昨年十月に設置いたしました大倉山分室は、本年度から予算を得て正式に支部大倉山文化科学図書館として発足いたし、次に行政部門に設けられたものとしては、特別調達庁図書館が同じく本年度から、又、中央気象台図書館が十一月からそれぞれ支部図書館となり、かくして支部図書館は合計二十八を数えるに至りました。第二に注目されますのは、調査及び立法考査局の拡充されたことであります。これはかねてからの懸案事項でありましたが、議員各位の御支援と館長以下関係者の努力とによりまして、本年度から六十名の増員が認められ、それに従い、機構も三課四室から三課十三室へと拡充され、一応満足すべき充実を見るに至りましたことは、国立国会図書館本来の使命に鑑みましても誠に喜ばしいことと存じます。  次に図書館活動状況について申上げますと、先ず国会に対する奉仕の面において、調査及び立法考査局の拡充に伴い、昭和二十五年度下半期、同二十六年度上半期を通じて、主要な考査件数約五百件、刊行資料約五十件に達し、従来に比して相当の増加を見ております。又、議員会館議員宿舎、並びに行政司法冬部門支部図書館を対象とする巡回文庫も、利用者が漸次増加し、着々その成績を挙げて誇り、国際図書交換業務につきましても、半期で数万冊の図書、雑誌を受理乃至発送するに至つております。更に本年度から日本における新刊書印刷カードを作成し、これを必要な方面に頒布することを開始いたしました。これは現在のところ、予算並びに需要関係上、その数量において必ずしも十分なものとは申せませんが、地方図書館の能率を上げ、経費を節約する面で、極めて有意義な仕事でありますので、中央図書館としての国立国会図書館におけるこの業務か将来一層発展することは大いに期待されるところであります。なお、国立国会図書館におきまして、日本憲政に関する資料收集を企てて、明治初年からの貴重な資料二万余点を購入し、或いは預託を受けて、このほど開催された憲法資料展示会にその一部が展示公開されましたことは、各位のすでに御承知のところであります。  最後に、本図書館建築に関しまして申上げます。現在旧赤坂離宮を使用しております中央館本館が種々の点から見て不便でありますので、是非とも国会議事堂近接の地に本館を建設したいということは創設以来の懸案であり、本委員会におきましても、昨年本院に御報告申上げました通り昭和二十六年度予算審査いたしました際に、敷地の確保建築計画機構に要する経費を至急計上されたい旨勧告いたした次第であります。この国会議事堂の近くに図書館を設けることの必要は、もはや贅言を要しないところと考えます。何とぞ議員各位におかれましては、深い御理解の下に、これが実現いたすよう一段の御支援と御協力を賜わらんことを切にお願い申上げる次第であります。  以上簡単でありますが、御報告申上げます。(拍手)      ——————————
  16. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) この際、日程第五より第二十二までの請願及び日程第二十三より第二十九までの陳情を一括して議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。先ず委員長報告を求めます。法務委員長小野義夫君。     —————————————    〔小野義夫登壇拍手
  18. 小野義夫

    小野義夫君 只今上程請願第百七号ほか十七件、陳情第三十七号ほか六件につきまして、委員会における審査経過並びに結果を報告いたします。  先ず請願第百七号、第二百十三号、第二百十四号、第二百十五号、第二百十六号、第二百十七号、第二百十八号、第三百五十四号、第五百六十一号、第五百九十九号、第七百六十八号、第七百六十九号、第千七十七号及び陳情第三十七号、第五十号、第百六号、第百七十五号は、いずれも今般の行政整理に当りまして地方法務局出張所存置方を要望する趣旨のものであります。次に請願第二百十号、第二百十一号、第二百十二号及び陳情第四十九号は、簡易裁判所並びに区検察庁設置方、若しくは設置促進方を、請願第三百九十二号は地方法務局出張所設置促進方を願うものであります。又、請願第六百六十八号は大阪拘置所大阪北錦町への移築に反対する趣意のものであり、陳情第百六十四号は各種登記事務の澁滯に対し応急対策の樹立を要望する趣旨のものであります。又、陳情第二百三号は、先に制定された住民登録法施行促進とその経費の全額を国庫負担にしてもらいたいというのがその願意であります。  委員会におきましては、以上の各件につきまして紹介議員よりその説明を聞き、更に政府委員並びに最高裁判所側の意見も聴取いたしまして、愼重審査いたしました結果、いずれも尤もな願意のものであると認めまして、以上二十五件全部を採択いたし、議院の会議に附すると共に、内閣に送付すべきものと決定いたした次第であります。  以上御報告を申上げます。(拍手
  19. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。これらの請願及び陳情委員長報告通り採択し、内閣に送付することに賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  20. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつてこれらの請願及び陳情全会一致を以て採択し、内閣に送付することに決定いたしました。  議事の都合により暫時休憩いたします。    午前十一時二分休憩      ——————————    午後五時二分開議
  21. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 休憩前に引続き、これより会議を開きます。  本日はこれにて延会いたします。次会は明日午前十時より開会いたします。議事日程決定次第公報を以て御通知いたします。  本日はこれにて散会いたします。    午後五時三分散会      —————————— ○本日の会議に付した事件  一、運輸審議会委員任命に関する件  一、日程第一 未復員者給與法等の一部を改正する法律案  一、日程第三 繭糸価格安定法案  一、日程第四 図書館運営委員長報告  一、日程第五乃至第二十二の請願  一、日程第二十三乃至第二十九の陳情