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1951-10-31 第12回国会 参議院 議院運営委員会 第11号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年十月三十一日(水曜日)    午前十一時四十四分開会   ―――――――――――――   委員の異動 本日委員森崎隆君、三輪貞治君、紅露 みつ君、兼岩傳一君及び小笠原二三男辞任につき、その補欠として小泉秀 吉君、原虎一君、油井賢太郎君、須藤 五郎君及び永井純一郎君を議長におい て指名した。   ―――――――――――――  出席者は左の通り。    委員長     山田 佐一君    理事            加藤 武徳君            木村 守江君            鈴木 直人君    委員            上原 正吉君            川村 松助君            宮田 重文君            安井  謙君            大野 幸一君            菊川 孝夫君            小泉 秀吉君            椿  繁夫君            永井純一郎君            原  虎一君            赤木 正雄君            小宮山常吉君            油井賢太郎君            三浦 辰雄君            水橋 藤作君            須藤 五郎君   ―――――――――――――    副議長     三木 治朗君   ―――――――――――――   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君   法務局側    法 務 局 長 奧野 健一君   ―――――――――――――   本日の会議に付した事件 ○委員辞任及び補欠選任の件 ○議院運営小委員補欠選任の件 ○議院運営小委員予備員補欠選任の  件 ○未復員者給與法等の一部を改正する  法律案委員会審査省略要求の件 ○給料の繰上げ支給に関する緊急質問  の件 ○院内における携帶用録音機使用に  関する件 ○議案付託に関する件   ―――――――――――――
  2. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは会議を開きます。  先ず常任委員辞任及び補欠に関する件を議題に供します。議事部長
  3. 河野義克

    参事河野義克君) 社会党から内閣委員岡田宗司君、大蔵委員成瀬幡治君がそれぞれ辞任されて、成瀬幡治君が内閣委員に、岡田宗司君が大蔵委員にそれぞれ指名されたい旨の申出がありました。又同じく議院運営委員森崎隆君、三輪貞治君、図書館運営委員原虎一君、予算委員山下義信君がそれぞれ辞任せられて、議院運営委員小泉秀吉君、原虎一君、図書館運営委員三輪貞治君、予算委員下條恭兵君をそれぞれ指名せられたいという申出がありました。  民主党から議院運営委員紅露みつ辞任油井賢太郎君を補欠として指名せられたいという申出がありました。又共産党から議院運営委員岩傳一君が辞任せられ、須藤五郎君を補欠として指名せられたいという申出がありました。
  4. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 只今報告通り決しまして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。   ―――――――――――――
  6. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 議院運営小委員及び同予備員補欠に関する件を議題にいたします。
  7. 河野義克

    参事河野義克君) 共産党より兼岩君の委員辞任に伴う議院運営小委員補欠須藤君を、同予備員補欠に兼岩君をせられたい旨のお申出がございます。
  8. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 只今報告通り決しまして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。   ―――――――――――――
  10. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に委員会審査省略要求に関する件を議題に供します。
  11. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 各派共同提案で本日付を以て未復員者給與法等の一部を改正する法律案というものを発議いたされ、なお同じく発議者から委員会審査省略要求されております。ところでその委員会審査省略をどうするかということの御協議を願うわけでございますが、実は今日今出て来たわけでございます。それで今日の本会議ではもう従つて間に合いませんし、明日は定例日でありませんし、明後日は定例日ですが、只今のところ明後日には他に案件はありません。これをそのとき特におやりになれば委員会審査省略でやるという、こういう形になるわけでございます。そこでそのために明後日開かないということになるというと五日の月曜日ということになり、そういう條件の下に委員会審査省略を決することはどうかという問題もちよつとないことはないと思いますので、実は委員会審査省略というのは急ぐという意味でやるとすれば、今日ここで諮つてすぐ行くという順序で、これは普通の場合と違つて極めてゆつくりした緊急な扱いになりますので、そこのところは事情だけは申上げて御判断願いたいと思います。そこで仮に委員会審査省略を認めないことになると、発議された引揚委員会のほうに付託する、こういう結果になります。認めれば今度開かれた場合に五日に認めて委員会審査省略を議決する、まあ内容には大した違いはない、そういう状況でございますから……。なお申上げますが、委員会審査省略をおまとめになつたお気持を私らお察ししますのに、自分らが発議したのだから、もう一回委員会に正式に付託をしなくても、本会議にかけてもいいというお考えだろうと思います。
  12. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 委員会付託して置きましようか……。本案は委員会付託するということで御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それではさよう決しました。
  14. 河野義克

    参事河野義克君) 只今の件は議院運営委員会の御意向としては、これは発議者委員会審査省略要求されたので、ここで議決されても直ちにそういうように委員会付託するということは議長としては扱いにくいわけですが、議院運営委員会としては委員長審査省略を撤回してもらいたいという御要求があつたということで、発議者にそういう趣旨に副つてもらうように議長から申込んで、それが撤回された場合に議長がそれを委員会付託すると、こういうふうに了承してよろしうございますか。
  15. 木村守江

    木村守江君 関連してお伺いするのでありますが、私も発議者の一人ですが、実際は長い間委員会で以て検討した結果、そういう点から今度の委員会審査省略要求というようなものは出された、そういう場合も議運は……。
  16. 鈴木直人

    鈴木直人君 これは僕も研究がまだ足りないので、結論が出ないのですが、これを事務総長乃至法制局長にお聞きしますがね、例えば引揚委員会全員発議して法律案を出したというときに、今度はその発議者がそのまま委員会に提出していますから、それを引揚委員会において審議する、そういうことができますかね。引揚委員会全員発議者であつて、その全員審査するという形になるのですが、それをどういうふうに扱いますか。
  17. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 建前といたしましては、それは差支えないという国会法建前と私どもは了承しております。けれども委員会においては発議をした法律自体審査して、その場合には委員長として可決したという報告書を出す。可決すべきものと決定して委員会としての意思決定をすれば、これは建前としては何らの差支えはないものと思います。
  18. 原虎一

    原虎一君 これは緊急を要するから委員会審査省略要求をするのであつて、私はやはり引揚委員会がそういうものを必要とされても、或いは予算が伴うとか、大蔵関係であるから連合審査しなければならんということがないとも限らない。委員会付託されても直ぐ決定するものですからかまわないと思いますね。審査を省くのは緊急を要するという建前じやないですか。
  19. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 国会法建前から申しますと、今原さんのおつしやつたような緊急性というのが法律考え方だと思います。実質的に過去の取扱い方から見ますと、やはり委員会共同提案で、委員会のほうから発議されたということで、殊に急ぐのだからそこへ持つて行けばよかろうという二つの理由が競合して、まあ委員会審査省略要求が認められた、こういうことなんでございます。今の場合は、今日ここで今朝からかけてやるというならわかりますが、数日の日数があつて委員会にかけた。方法といたしましては、委員会にかけるというのが本筋であるという建前からとられて来ているのが国会法の大原則だろうと思います。例外的な扱いをする必要があるかないかという点でおきめになる、こういうものだろうと心得えています。
  20. 菊川孝夫

    菊川孝夫君 これはやはり委員会審査省略要求を認められた理由というのは、緊急性というよりも、この委員会で常に長い間検討して皆でこしらえた法案である。従つて審査省略をしても、これはもう差支えないものであると、そういう理由から審査省略を求められているのだろうと思います。併しその委員会はそういう考え方を持つているかも知れないが、ほかの常任委員会から連合審査ということも考えられないこともない。そういうことからいたしまして、やはり委員会付託というのが……、審査省略はやはり困る……。
  21. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) なお法律的に申しますと、緊急性というのが一つの要件になつております。
  22. 菊川孝夫

    菊川孝夫君 どういう……。
  23. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 法律上は緊急であるから無論委員会審査省略するという……。
  24. 菊川孝夫

    菊川孝夫君 それは表面の理由でしよう。国会法のほうの理由は……。
  25. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 先刻の通り決しまして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないと認めます。   ―――――――――――――
  27. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に緊急質問に関する件を議題に供します。
  28. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 社会党森崎隆君から、給與繰上支給に関する緊急質問というのが出ています。時間は十五分間で、要求大臣官房長官、郵政、農林、文部各大臣であります。それで発言は十一月五日月曜日を希望すると、こういうお申出でございます。
  29. 加藤武徳

    加藤武徳君 緊急質問は勿論緊急性がないといけないと思いますが、まだあと六日あるわけであります。どうなんでございましようか、緊急質問については、勿論各派においてやはり緊急性がおありでございましようね。念のために……。
  30. 菊川孝夫

    菊川孝夫君 その質問につきましては、すでに新聞でも皆さん御承知の通りに、この繰上支給を求めまして、或いは大臣との交渉をやりました結果、話合いがうまく付かないために、大臣室の前に座り込みをやつているというような、例えば電通省でやつております。従いまして、この問題は、この前に一週間の繰上げをやつておるわけです。その穴があいて来ているわけです。これを何とか政府として、この前一週間やつておるのだからこの穴を埋める方法を考慮して……大臣室の前に座り込みをさせて置くということはよくない。これを早く解決するために、早く解決しなければならんという意味から言つてこれは私は緊急性があると思う。この前どうしてやつた、今度はどうしてやれないのだ、穴があいたのをどう処理するつもりで政府はいるのだというところから、対策を質すのであつて、その善処をする必要があるから緊急性があると思います。
  31. 加藤武徳

    加藤武徳君 近い機会における定例の本会議が開かれた場合ということで、十一月五日と、こういう工合に了解してよろしうございましようね。
  32. 菊川孝夫

    菊川孝夫君 それでいいです。
  33. 鈴木直人

    鈴木直人君 どうやるかということは議運では決定すべきではなくて、それをやるかやらんかということを諮つて頂きたい。
  34. 加藤武徳

    加藤武徳君 緊急質問については再検討する必要があるとかねて考えておりましたが、菊川君の言われるような場合には緊急質問の要があると思いますから、その点は緊急質問とするように私はお取計らいを願いたいと思います。
  35. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 緊急質問に承認を與えることに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  36. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。   ―――――――――――――
  37. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に院内における携帶用録音機使用に関する件を議題に供します。
  38. 赤木正雄

    赤木正雄君 その問題につきましては、私のほうでは、これは例えて申しますと、各委員会において或いは速記を止めてる場合があります。そういう場合にも録音機でとられるというふうなことがありますから、この際はもつと十分検討せねばならんと思う。これは毎日新聞でしたかね、それに許されますと、ほかにまだたくさんございますから、それはそういう関係ももう少し検討したらいい、こういうふうな関係で、私は今直ぐ許されることは見合せて欲しいと思います。
  39. 菊川孝夫

    菊川孝夫君 これは赤木さんのような御議論もございますが、検討というよりも、ただ漫然と検討しているよりも、むしろ院内携帶用録音機についてというような取締りの、こういう場合にはこうするというようなやつを事務当局で一応考えられて、こういう取締りはこういうふうにしなければならんという規則と言いますかね、簡單な内規でもいいですが、こういうものを考えられて、こういう範囲でやつたらどうかというふうに御提案になつて、早急にこれをして、まあ折角申出もあることだし、余り大した弊害もないことでありますから、赤木さんの言われるような場合を想像して、そういう場合には速記を止められた場合には録音も止めなければならんというような、簡單に五、六カ條できればいいと思います。又必要と認めたらそれを殖やしたらいいので、至急にそれを実現されまして委員会にお諮り願いまして、これを了承したものに限つて許すとか何とか方法を講じられるのが一番いいと、そういうふうに考えます。
  40. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは本日はこの案は保留ということにいたします。御異議ありませんか……。
  41. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 今のをここで、全然そういう制限なしに許可することがよろしい、こういう御方針をおきめになつたにいたしましても、実はどういう場合にどういう條件で許すということは無論きめられなければならないと心得ておりましたので、内規的に一つ至急に何しまして、ここにお出しいたしましよう。(了承々々と呼ぶものあり)例えば委員会においての録音と言えば、委員長の許可を得なければならん、これは当然の常識だと思います。又控室においては控室のほうで何しなければなりませんし、廊下においてならば、こちらの取締上どういう方法をとるかという問題等で、あとで御本人が同意ならば差支えないと考えております。そこらは一つ研究した上で……。
  42. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは取りあえず本日は保留ということにいたしておきます。   ―――――――――――――
  43. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に議案付託に関する件を議題に供します。
  44. 大野幸一

    大野幸一君 もうかねて討議が済んでいたようでありまして、昨日私たちは採決があるものとしてこちらへ参りましたところが、たまたま自由党及び緑風会の方面から出席される人が少い、これはやはり円満に話合を付けるという意味であつて木村委員なんかもそういう意向でこれを表明されて、今日は採決を延期したらどうか、委員長採決なり何なり御自由にという御発言もあつたけれども、それは日頃の委員長の人柄を考えて、我々はそういうふうにすること遠慮して、今日、明日のことは話合によつて解決されるものと信じて来ましたので、ここで懇談に入つて頂いて、話合でこれを解決したいと思います。
  45. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは懇談に入ります。    午後零時二分懇談会に移る    ―――――・―――――    午後零時四十一分懇談会を終る
  46. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは懇談会を終りまして、引続きまして会議を開きます。  先ず常任委員辞任及び補欠に関する件を議題に供します。
  47. 河野義克

    参事河野義克君) 社会党から議院運営委員小笠原二三男君、決算委員永井純一郎君がそれぞれ辞任せられて、議院運営委員永井純一郎君、決算委員小笠原二三男君を補欠として指名されたいという申出がございました。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  48. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 只今報告通り……。
  49. 加藤武徳

    加藤武徳君 議院運営委員会議事の中途において、採決の直前に議運委員を引かれたというような前例は今まで余りないのでありますが、私は今回社会党がこのような御措置をなすつたということを確認いたしまして賛成いたします。
  50. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは只今報告通り決しまして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  51. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。   ―――――――――――――
  52. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは只今議案付託の件を議題に供します。直ちに採決に入りまして御異議ありませんか。    〔「意義なし」「理由を付けてやつて下さい」「理由を説明してもらおう」と呼ぶ者あり〕
  53. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 公共企業体労働関係法第十六條第二項の規定に基き、国会の議決を求めるの件を議題に供します。右案大蔵委員会付託するに賛成のかたの挙手を願います。    〔賛成者挙手
  54. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 十一名、多数であります。よつて大蔵委員会付託することに決しました。  本日はこれで私のほうからお諮りいたしますことは済みました。では散会いたします。    午後零時四十三分散会