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1951-02-10 第10回国会 衆議院 水産委員会 第8号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年二月十日(土曜日)     午前十一時開議  出席委員    委員長代理 理事 鈴木 善幸君    理事 二階堂 進君 理事 松田 鐵藏君    理事 林  好次君 理事 上林與市郎君       石原 圓吉君    小高 熹郎君       角田 幸吉君    田口長治郎君       永田  節君    小松 勇次君       水野彦治郎君    井之口政雄君  出席政府委員         水産庁長官   家坂 孝平君  委員外出席者         農林事務官         (水産庁漁政部         長)     松任谷健太郎君         專  門  員 杉浦 保吉君         專  門  員 徳久 三種君     ————————————— 二月八日  海区漁業調整委員会経費増額に関する請願外  十九件(永田節紹介)(第四三六号)  海区漁業調整委員会委員の公職の兼職に関する  請願永田節紹介)(第四三七号)  小型機船底びき網漁業整備に伴う転業資金交付  に関する請願外二十件(永田節紹介)(第四  三八号)  漁戸内海漁政庁設置等に関する請願永田節君  紹介)(第四四〇号)  平島村きみな網漁業障害除去に関する請願(  坪内八郎紹介)(第四四一号)  漁船に対する特殊保險制度改革に関する請願(  石原圓吉君外一名紹介)(第四九一号)  同(川村善八郎君外一名紹介)(第五〇八号)  同(小高熹郎君外一名紹介)(第五〇九号)  同(田口長治郎君外二名紹介)(第五一〇号)  同(冨永格五郎君外二名紹介)(第五一一号)  同外一件(田口長治郎君外一名紹介)(第五一  二号) の審査を本委員会に付託された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  水産金融に関する件     —————————————
  2. 鈴木善幸

    鈴木委員長代理 これより会議を開きます。  本日は委員長にさしつかえがございますので、私が委員長にかわつて委員長の職務を行います。  水産金融に関する件を議題にいたします。今日漁業経営の安定をはかるために、最も重要なことは、金融政策を確立することにあることは、皆さん御承知の通りであります。現在行われておる漁業手形制度は、遺憾ながら十分な活用ができていない現状であります。しかも魚価が低落しているにもかかわらず、資材の高騰などによりまして、経営の困難はますます深刻の度を加えておるのであります。この際ぜひとも漁業手形制度を充実して、これが十分なる活用をはかるために、漁業共済資金組合というようなものをつくつて漁業経営に必要な資金調達の円滑を期して参りたいという、委員各位の強い要望があるのでありますが、これに対して当局はどのようなお考えを持つておられるか、御意見を承りたいと存じます。
  3. 家坂孝平

    家坂政府委員 御承知のように、水産業界といたしましては、非常に金融に目下悩んでおるような状態であります。ことに零細漁業を営んでおりまする沿岸漁業といたしましては、その度合いが特に強いのでありまして、私どもも何とかしなければいかぬと考えておるわけでありますが、先ごろから行われております漁業手形制度にいたしましても、漁業者自体が非常に経営に悩んでおるために、その資金の積立てさえも予定の六割そこそこであるというような非常に弱い状態に置かれておるものでありますので、この手形制度も非常に活用がにぶつておるのであります。そうしたことからいたしまして、目下のところ唯一零細漁民金融のベースでありますこの漁業手形を、何とか強化できないものであろうかというふうに考えておつた次第でありますが、今度本委員会におかれまして、漁業手形法制化並びにその強化を目途といたしまして、法案を御提出に相なるやに聞いておりますが、非常にこれは適切な措置であると私ども考えておる次第であります。ぜひこれを法制化していただきまして、漁民のために金融の円滑を期していただきたい、かように考えるのであります。
  4. 鈴木善幸

    鈴木委員長代理 ただいま家坂長官より、漁業手形制度充実強化に関しまして、所見を承つたのでありますが、これに対しまして、委員各位より御質疑がありますればこれを許します。
  5. 田口長治郎

    田口委員 ただいま委員長及び長官からの話によりますと、大体この漁業手形改善問題に対する、委員政府側の意向が一致しておるように考えるのであります。われわれは水産金融につきましては、根本的の問題、応急の問題と二つを考えておるのでございますが、応急策につきましては、どうしても先ほどからのお話のように、漁業手形制度改善拡充、この問題で行く方が最も早道であり、最も適正である、こういうことを考える次第でございます。ただいまこの制度がうまく運用できずにおる唯一の理由は、資金積立が現在の漁業状態からいたしまして十分でない、その点がほんとう障害になつておるように考えるのであります。従つてこの問題をわれわれが何らかの方法で解決することができますれば、この制度ほんとうに生きて、水産金融応急対策としては、最も有効適切な方法である、こういうふうに考えるのでございます。委員会におきましていろいろ研究しておる点もその点でございます。大体考えが一致しておる関係からいたしまして、この問題を委員会としてはお取上げを願いまして、そして小委員会付託なり何なり、適正なる方法を実施されんことを希望する次第でございます。
  6. 鈴木善幸

    鈴木委員長代理 他に御質疑、御意見はございませんか。——それではこの問題は水産金融に関する小委員会において十分審査し、これが具体案を出されるよう、本委員会より希望しておきます。  それでは本日はこの程度で散会いたします。     午前十一時九分散会