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1950-04-26 第7回国会 参議院 文部委員会 第17号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年四月二十六日(水曜日)    午後三時三十分開会   —————————————   本日の会議に付した事件 ○小委員長報告專科教員免許状に関する請願(第  一三八〇号)(第一四九〇号) ○初等科教員免許状に関する請願  (第一三八一号) ○図書館法制定に関する請願(第一四  一三号) ○図書館法制定促進に関する請願(第  一七五〇号) ○標準教育費法制定に関する請願(第  九〇四号)(第九四三号)(第一二  九四号)(第一三一一号)(第一三  四五号)(第一三四六号)(第一四  四〇号)(第一四八二号)(第一五  八三号)(第一五九九号)(第一七  一一号)(第一七五二号) ○標準教育費法制定等に関する請願  (第一九一〇号) ○標準教育費法制定に関する陳情(第  二四五号)(二六三号)(第二七四  号)(第二八六号)(第二九四号)  (第三〇四号)(第三二四号)(第  三四〇号)(第三五八号)(第三六  一号)(第三七〇号)(第四二八  号) ○小泉八雲生誕百年記念事業に関する  請願(第一三五二号) ○伊豆下田玉泉寺史跡指定請願  (第一四一一号) ○下関功山寺仏殿保護修理に関する  請願(第一五三七号) ○文化財保護行政権限委任等に関す  る請願(第一八四一号) ○白河せき調査に関する請願(第二〇  〇七号) ○尾瀬ケ原保存に関する請願(第二一  四四号) ○重要文化財保護委員会委員選任等に  関する陳情(第二九九号) ○不良図書追放に関する請願(第一三  一三号) ○不良出版物取締強化に関する請願  (第二〇四〇号) ○教職員教育予算増額に関する請願  (第一〇五四号) ○教育職員免許法認定講習受講者旅費  国庫補助に関する請願(第一八五〇  号) ○宮崎小学校職員定額定数水準引  上げに関する請願(第一八五四号) ○教職員等教育研究継続に必要な  最低生活保障等に関する請願(第五  二一号) ○戰災都市の六・三制教育費国庫補助  増額に関する請願(第一三六三号) ○六・三制建築予算増額等に関する請  願(第一九六六号) ○勤労学生生活擁護に関する請願  (第一七〇〇号) ○視聽覚教育振興に関する請願(第二  〇三五号)   —————————————
  2. 山本勇造

    委員長山本勇造君) 只今より委員会を開きます。先ず小委員会における請願陳情審査の結果を御報告願います。
  3. 木内キヤウ

    木内キヤウ君 只今より昨日の小委員全における請願陳情審査の結果を御報告申上げます。  第一に教育職員免許法および同施行法の一部を改正する法律案に関しての請願でございますが、請願第一三八〇号、第一三八一号、第一四九〇号の趣旨はそれぞれ今回の同法改正案及び修正案に織りこまれたものでありまして採択いたしました。  第二に図書館法制定促進に関する請願第一四一三号、第一七五〇号の二件は法案も通過いたしましたので採択いたしました。  第三に標準義務教育費確保に関する法律案を制定してほしいという趣旨請願第九〇四号外十二件及び陳情第二四五号外十一件はいづれも趣旨妥当と認め採択いたしました。  第四に文化財に関する請願陳情であります。請願第一三五二号は小泉八雲生誕百年記念事業に関するもので本年は丁度ハーン生誕百年に当り、その記念事業として松江市に文化会舘及び図書館等の建設、旧舎の保存をはじめ文学賞及び奨学養生設定等が計画され、これに対して国家的援助を懇請しているのでありまして、趣旨妥当と認め採択いたしまた。請願第一四一一号は伊豆下田玉泉寺史跡指定されたいというのでありまして、これは米国初代総領事ハリスの領事館として使用したところでありまして、近く文部省指定の予定であるとのことであり、採択いたしました。請願第一五三七号は下関市、国宝功山寺仏殿保護修理に関するものであり、趣旨妥当と認め採択いたしました。請願第一八四一号は都道府県教育委員に対し文化財保護行政権限を一部委任してほしいというのでありまして、この点は同法案に織り込まれておりますので採択いたしました。請願第二〇〇七号は白河せきを至急徹底的に調査して、若し明かとなれば史跡指定してほしいというものでありまして採択いたしました。請願第二一四四号は尾瀬ケ原保存に関するものでありますが、これは最近の只見川水域電源開発のために学術文化資料として世界的に貴重な尾瀬ケ原が永久に水底に没し去らんとしているのでこの際同地域の永久保存につき、国会の有効な支持と適切な処置を要望しているのでありまして、趣旨妥当と認め採択いたしました。次に陳情第二九九号は文化財保護委員会委員並びに同委員会附属機関文化財專門審議会專門員選任に当つて文化財保存に極めて重要な地帯である近畿地方在住者から若干名選任してほしいというのでありまして、趣旨妥当と認め採択いたしました。最後に雑件的なものでありますが、請願第一三一三号、第二〇四〇号は不良図書追放に関するもので、最近の不良図書の氾濫は青少年教育上思わしくないので、これらを極力なくし、優良書が広く読まれるよう諸種の対策を講じてほしいというのでありまして、文部省側においても純潔教育審議会から出版協会への申入れその他図書館、公民館の積極的な働きによつて対処する旨の答弁があり、採択いたしました。次に請願第一〇五四号、第一八五〇号の二件は教職員教育のための旅費等国庫補助増額請願でありまして、趣旨尤もと認め採択いたしました。請願第一八五四号は宮崎県の小学校職員定員定額水準を九州各県の線まで引上げでほしいというものでありまして、文部省としても既に処置いたした旨の答弁もあり採択いたしました。請願第五二一号は、大学の研究教育に必要な設備資材及び人員の確保教職員研究者研究継続に必要な最低生活の保証のために予算その他の必要な措置を講じてほしいという趣旨であり採択いたしました。次に請願第一三六三号ほ戰災都市の六・三制国庫補助増額に関するものでありますがこれは戰災都市のの六三制建築国庫補助は特に高率に願いたいという趣旨であり、採択いたしました。請願第一九六六号は雪国であり山国である岩手県の六三制補助は、その特殊性に鑑み特別の援助を得たいというのでありまして、趣旨尤もと認め採択いたしました。次に請願第一七〇〇号、勤労学生生活擁護に関するものでありますが、こらは経済的に生き詰つつある勤労学生の為に育英資金増額学生援護団体強化学生就職斡旋機関拡大北合理化並びに勤労学生の所得に対して年額一万二千円を非課税の対象としてほしいというのでありまして、趣旨妥当と認め採択と決定いたしました。次に請願第二〇三五号に視聽覚教育振興に関するものでありますが、これは児童教育上特に効果的な視覚聽覚教育を盛にすることは望ましいことであるが、経費の点折角の教育方法があまり普及されていないのは遺憾であるとして、この教育振興のために積極的対策を講じてほしいというのでありまして、趣旨諒と認め採択いたしました。以上四十七件を慎重審議の結果採択いたしましたのでありますが、この他請願第八六四号外三十六件、陳情第五〇号外十五件はいづれも結論に至らず保留といたしました。尚前三回の小委員会におきまして請願三十件、陳情二件を保留といたしました。以上簡單乍ら小委員会審査の結果を御報告いたした次第であります。
  4. 山本勇造

    委員長山本勇造君) 小委員会報告について異議ございませんか……
  5. 大隈信幸

    大隈信幸君 只今の御報告の中で陳情第二九九号は。如何かと思います。趣旨は尤もでありますが、委員並びに專門員選任に当つてこのような請願にしばられる事があつては、困ると思うんですが……
  6. 河崎ナツ

    河崎ナツ君 只今の御報告によつて採択されましたものは大体結構であると思うのでございますが、私もこの陳情第二九九号はどうかと存じます。私に奈良出身でございまして、一応その請願趣旨はわかるのでございますが、当の文化財保護法案はここで作成したのですから、矢張り採択しない方が今度の委員選任に際してもいいのではないかと思います。
  7. 西田天香

    西田天香君 私も賛成です。
  8. 若木勝藏

    若木勝藏君 賛成
  9. 山本勇造

    委員長山本勇造君) その外御意見ございませんか。それでは本案は保留いたすことにいたしてよろしいですか。    〔「異議なしと呼ぶ者あり〕
  10. 山本勇造

    委員長山本勇造君) それでは陳情第二九九号を除いて請願三十四件、陳情十二件を採択いたすことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 山本勇造

    委員長山本勇造君) 御異議ないと認めます。本日はこれにて散会いたします。    午後三時五十五分散会  出席席は左の通り。    委員長     山本 勇造君    理事            若木 勝藏君            木内キヤウ君    委員            河崎 ナツ君            大隈 信幸君            星   一君            梅原 眞隆君            來馬 琢道君            西田 天香君            鈴木 憲一君