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1950-04-25 第7回国会 参議院 文部委員会 第16号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年四月二十五日(火曜日)    午後一時二十五分開会   —————————————   委員の異動 四月二十一日委員門屋盛一君辞任につ き、その補欠として、大隈信幸君を議 長において指名した。   —————————————   本日の会議に付した事件文化財保護法案山本勇造君外一七  名発議) ○標準義務教育費問題の件   —————————————
  2. 山本勇造

    委員長山本勇造君) これから委員会開道ます。今日の議題文化財保護法案議題といたします。鈴木委員
  3. 鈴木憲一

    鈴木憲一君 私は文化財保護法案について提案理由を説明いたしたいと思います。  今般山本委員外十七名から議員発議いたしました文化財保護法案につきまして、発議者を代表いたしまして提案理由を申述べたいと思います。  終戰後我が国は新憲法の下に国家の再建を図り、国際社会において名誉ある地位を恢復いたし、世界人類に寄与いたし得るよう鋭意努力をいたしてはおりますが、現在直ちに我が国が外国に誇り得るもりといたしましては、数多くの貴重な文化財以外にはないと言つても過言ではないと思うのであります。これらの文化財世界文化的に極めて貴重なものでありますと共に、従、来比較的に大切に保存せられて来たものと認めねばなりません。ところが戰後社会経済関係の急激な変動によりまして、この大切な文化財修理、管理は次第に不十分となりまして、世を驚ろかしたかの法隆寺の失火事件を初めといたしまして、文化財の滅失、毀損相次ぎまして、現在文化財保存状況は誠に憂うべき状態に置かれておるのであります。我々がすでに昨年五月第五国会文化財保護法案提出いたし、文化財保護法的措置を早急に講じようといたしましたゆえんはここにあるのであります。同法案参議院文部委員会及び本会議を通過いたしましたが、手続上の問題のために不幸衆議院審議未了なつた次第であります。  このように第五国会においては審議未了とはなりましたが、その内容新聞紙上その他で一般に周知徹底いたしました結果、各方面からこの原案につきましていろいろの批判、意見、陳情、請願等委員会に参りましたので、これらすべてを適当に取捨選択いたしましたため、いわば最も大規模な公聽会を開いたと同様な結果を得たわけであります。他方又衆議院文部委員会では、大体この原案の線に沿つて別重要文化財保護法案作成されまして、そこで両者の相違点につきまして両院文部委員長間に数回協議が行われ、その間又両院文部委員会理事打合会をしばしば開ました結果、衆議院文部委員会案の特徴とする諸点を殆んどすべて吸收することにいたしまして、文化財保護法案参議院文部委員会に先ず提出いたすということに両院文部委員会意見が完全に一致しましたので、ここに今回文化保護法案を再度本国会提出いたすことになつた次第であります。本法案原案が七十五ケ條でありましたのに対して百三十一ヶ條となり、殆んど面目を一新したものとなりました。草案と比較いたしまして最も重要な相違点は、章節款までの分類を設けて体系的整理をしたこと、史跡名勝天然記念物及び埋蔵文化財について新たに規定を設けたこと等の諸点でありますがその主要内容は、別紙文化財保護法案要綱を御参照の程お願いいたします。尚本法案が如何に立案の当初かも本委員会において愼重綿密な審議を重ねましたかにつきましては、同じく別紙文化財保護法案審議記録を御参照頂きたいと存じます。  ただここに特に申上げて置かねばならんことは、文化財に関連する税の減免に関する問題であります。第五国会原案には、文化財に関する税の減免規定を設けなかつたわけでありますが、これはその当時シヤウプ勧告案が発表されていなかりたので、故意に削除いたし、税制の確立を持つていたものでありました。ところが今回提出法案にも同じく税に関する規定はありません。併し御承知通り本案提出の直前までは法案には文化財減免税について必要と考えられる規定を殆々ど網羅していたわけであります。それが止むを得ない事情によりまして、提案に際し、これら一切を削除するの余儀なき次第となつたわけであります。この点皆様の御了承を得たいと存じます。本法案立法趣旨一つは、重要文化財等社会公共性を強調いたしますと同時に、その反面できるだけ国家維持或いは修理においてて援助するという点にあるわけで、提案者といたしましては課税上の減免措置方法による文化財保護が、この法案においてその目的を達せられなかつたことを衷心から遺憾に思つております。ただ本法案には、文化財維持修理に対して相当範囲国庫補助、或いは国庫負担の途を講じております。従つて運用上この方面から或る程度不足の点を補い得ることと考えております。尚又文化財には税法上何らの恩典もないわけではなく、目下国会提案中の富裕税法案地方税法案におきまして、毎年課税される富裕税固定資産税に関しまして、重要文化財などに対しそれぞれ税規定を設けておりまするし、又神社、寺院等我が国の古文化財の大部分を持つておりまするところのいわゆる宗教法人は殆んど非課税の扱いを受けておるのであります。併しいずれにいたしましても、我々が法案において当初から考慮いたして参りました税法的保護措置は将來飽くまでも実施いたし得るよう、今後も引続き努力して参りたいと思つております。以上を以て簡單ながら文化財保護法案提案理由といたします。
  4. 河崎ナツ

    河崎ナツ君 一言文部大臣にお尋ねいたしたいのでございますが、このたび議員発議文化財保護法案提出いたすことになりました。その提案理由は、今申しましたような理由であります。これによりまして、今日の日本といたしましても、この法案は非常に重要な法律案であり又この法律案提出せられましたことによりまして、日本文化財の将来についての一つの大きな出発点として、これが運営のことにつきましては非常に重大なことと存じます。文部省の外局として委員会運営を司り、且つ又殊にこの具体的方面につきましては、文部大臣中心として文部省の非常な御努力によつて御推進を願わなければならぬ法案だと思うのでございます。つきましては、以上の提案理由をお汲取り下さいまして、一応文部大臣がこの法案に対する意見につきまして伺わせて頂きたいと思うのでございます。
  5. 平島良一

    政府委員平島良一君) 本法案は前の国会から研究されておつたのでありまして、文部省といたしましても、よく考えて参つたような次第なのでありまして、本法案に対しましては、全面的に賛成をいたすものであります。
  6. 河野正夫

    河野正夫君 今の平島政務次官の御答弁でございまして、我々立案者としては満足するものでありますけれども、ついでに一つもう少し突込んで伺つて置きたいのは、これについて本年度においては予算の格別な措置が要らないよう了承しているのでありますが、その点如何でございますか。更に将来に亘つてはこの法案趣旨を体して十分にそういう方面についても御盡力を願いたいと思いまするが、その点の御意見を伺つて置きます。
  7. 平島良一

    政府委員平島良一君) 本年度はもう仕方がなかろうと思うのでありますが、来年度においては十分考えたいと思つております。
  8. 西崎惠

    政府委員西崎惠君) 本年度只今平島政務次官からお答え申上げましたように時期が遅くございまして、追加予算を全面的に要求することができない現状におきましては、追加予算にこれを計上することが不可能になりましたことを非常に遺憾に思つております。併しながら來年度においては、これは新らしい仕事が非常に殖えることでありますし、それから又この委員会ができることによりまして、画期的に文化財保護に関する仕事が充実して参ることでもありますので、相当予算増額を実現いたしまして、十分にこの法案趣旨を沿うような運営をいたしたいと考えております。
  9. 鈴木憲一

    鈴木憲一君 只今のお話で、来年度は十分御努力下さるように承わるのですが、本法案が二十五年度から実地されます際に、取敢えずどういう措置をおとりになつてこれを発足せしめられますか、その点をお伺いして置きます。
  10. 西崎惠

    政府委員西崎惠君) 本年度におきましては、すでに文部省としたまして、元のように計上されました金額が、一例を挙げますと、国宝保存費につきましても二億円あるのであります。それを中心といたしまして、関係予算をかき集めまして、その予算の許す範囲内におきまして、仕事においては新法令の趣旨に従いまして運用いたしたいと考えております。それから又人の問題につきましては、非常に参議院の方でお骨折りを頂きまして、文部省既定予算で取れました範囲内におきまして、現在文部省でやつております。ところの保存課人々博物館人々とを合しました上に、約三十五名の増員を見積りまして、それが一緒になつて新らしく仕事出発するということになりますが、この点は我々が危惧しておりました一つの大きな点でございますが、まあ十分とは申されませんけれども、相当程度御期待に副うように運用できるのじやないかと考えております。
  11. 鈴木憲一

    鈴木憲一君 人数が殖えまするし、委員会委員等も大きな存在となつて來るわけなんですが、それが従来の二億円と、それから幾何かまだ外に本年度の分があるようですけれども、これは従来のものに対する予算であつて、ここに新たに出発しますというと、その分だけでは不足をすると思いますけれども、その不足をどういう方法で補つて行かれるかを今少し御説明願いたいと思います。
  12. 西崎惠

    政府委員西崎惠君) 既定予算につきましても、細かい点に至るまでその使途が明確に決定されて組んでいるのではありませんので、新らしい法案趣旨に従いまして、委員会の御決定に俟つて相当運用の面で新方針を生かすという余地があると思うのであります。ただ我々の希望といたしましては、若しも許されるならば、例えば予備金支出等方法によりまして、新たなる出発をするのにふさわしいような運用の仕方をしたいと思うのでありますけれども、この方の措置は今のところ相当悲観的な見通しを我々は待つているのでありますが、併し只今申上げましたように、国宝保存につきましては、本年度すでに計上せられました額が相当ありますことと、それから重要美術品史跡名勝等につきましても、文化財保護というふうな面につきましても、本年度は若干の増額を昨年度よりも見ているような状況でありますので、これが運用に遺憾のないように行きたいと、かように考えております。
  13. 山本勇造

    委員長山本勇造君) 外に御質問は……
  14. 木内キヤウ

    木内キヤウ君 この法案委員会発議法案でございますから、質疑応答討論を省略して直ちに採決に入つて頂きたい動議を出します。
  15. 山本勇造

    委員長山本勇造君) 只今木内委員から質疑討論省略動議が出ましたけれども、さよう計らいまして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 山本勇造

    委員長山本勇造君) それでは直ちに採決に入ることにいたします。文化財保護法案原案通り可決しますことに御賛成諸君起立をお願いいたします。    〔総員起立
  17. 山本勇造

    委員長山本勇造君) 全会一致でございます。よつて法案は可決いたされました。
  18. 平島良一

    政府委員平島良一君) 先程予算に関する御質疑もあつたのでありますが、本当なれば、この法案ができまする以上、これに相当予算を計上しなければならんことは当然なのでありまして、予算がなくて法案だけ通つたというようなことでやり繰りをしなければならないというので、文部省といたしましてもいろいろのやりにくい点があることは皆様承知通りであろうと思うのでありまして、併しながらこれも仕方がないのでありまするから、本年は只今西崎局長から申上げました方法によつてやり繰つては参りますが、来年度においてはこれに十分な予算を組みたいと考えておりますので、どうぞ皆様の御協力を頂きたいと存ずる次第でございます。
  19. 河野正夫

    河野正夫君 只今我々委員会の同志の提案になる本法案が可決されましたにつきまして、この際委員長のお許しを得て、この法案作成乃至は今日に至るまでのいろいろ関係方面との折衝等について御盡力願つた専門員諸君及び法制局諸君一言感謝の意思を表示したいと思います。この文化財保護法案は、そもそもから申しますれば、先程鈴木委員からの御説明もあつたように、前にございました文化常任委員会から引継いでいるものでありまするが、山本委員長の甚大なる、殆んど心魂を傾ける程の御努力中心になつておるとは思いまするけれども、これを助けて最もこの方面に明るい岩村專門員、或いはそれと共に他の法案との関係をよく吟味して下さる竹内專門員等の御盡力の絶大なものがあつたことと思うのであります。特に第五国会の本院を通過して衆議院に廻された際のいろいろのできごともございまして、そういう場合にも專門員諸君に非常な何と申しまするか、精神的な御負担をおかけしたことも多々あつたかと思うのでございます。特に又法制局諸君、特に岸田課長等におきましても先程報告もされました五十数回に亘る我々の会議に一々ご出席願つて、いろいろと我々の最もよき助言者としてても非常に我々は感謝するものであります。この機会に謝意を表したいと思います。委員長山本勇造君)本会議における委員長口頭報告内容は、本院規則第百四條によりまして、多数意見者の承認を経なければならないことになつておりますが、これは委員長に御一任を願うことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 山本勇造

    委員長山本勇造君) 御異議ない認めます。  尚本院親則第七十二條によりまして、委員長が議院に提出する報告書には多数意見者署名を附することになつておりまするから、本案を可とするお方は順次御署名をお願いいたしたい思います。   多数意見者署名     岩本 月洲  木内キヤウ     河野 正夫  河崎 ナツ     岡崎 真一  大隈 信幸     梅原 眞隆  來島 琢道     堀越 儀朗  西田 天香     鈴木 憲一
  21. 山本勇造

    委員長山本勇造君) それではこの文化財保護法案が可決されたにつきまして、この際私として一言申述べたいと思うのでございます。この法案立案されましたのは、只今提案理由の中にありましたように第五国会の初めからでございまして、一年有余の歳月がかかつております。その間委員会或いは打合曾等は五十五回やつておりまするし、非公式の會合は数え盡せない程やつております。又この法案は十回に及ぶ草案改訂をいたしておるのでありまして、この法案作成までにはなみなみならぬ苦労を重ねておる次第であります。併しながら発議者各位のたゆまない努力と、眞劍熱意によりまして、今日見を結ぶようになりましたことは誠に感慨に堪えないものがございます。一体議員立法するということは非常に困難なのでありまして、その困難を我々は目の当り味つて来たわけであります。併しながら憲法には、国会は「国の唯一の立法機関である。」と明示されております。そういう上からしますと、国会立法に最も力を盡さなければならん所と思うのでありますが、現実においては、議会から出る法案よりも、政府提出法案が多いのであります。勿論政府提出権があるのでありますし、又それを審議して行くことも、この国会の任務ではありまするけれども、一面において議員立法が盛んになることは非常に望ましいと思うのであります。その中にありまして、この文部委員会といたしましては、前々からその点に力を注いでおります。今回はこの百三十一條にも及ぶ大きな法案、而もこういうものは世界に類例が殆んどない法案、そういうものを議員みずからの手によつて作り上げたということは、この国会のあり方を示す上において少なからぬ意味を私は持つておるものだと思います。国会議員立法が肝心であると考えても私は言い過ぎでないと思うくらいなのでありまするが、そういう上から、この法案ができ上りますことは、皆様と共に御同慶に堪えないのであります。  ただ一つ私残念に思いますることは、この法案発議者の中に田中君の名前がないことであります。勿論事情正むを得ないことではありまするけれども、前委員長であつた田中君は、この法案に対しては非常に努力をされておつたのでありまして、恐らく田中君も、今日この委員会でこれが可決されたということを聞きましたならば、非難に喜んで呉れるだろうと私は思うのであります。前文部委員長、現最高裁判所長官である田中君に対しまして、私は感謝の言葉を述べたいと思うのであります。  又この文化財のことにつきましては、衆議院におかれましても、非常にこれに御熱意を持たれ研究をされまして、一つ法案をお作りになりました。それにも拘わらずその法案を全部我々の方に御提供になり、更に又この法案国会提出する権利と申しますか、そういうふななものも参議院の方にお護りになつております。私は衆議院文部委員会の、この雅量ある態度に対しまして敬意を表すると共に、深く感謝いたすものでございます。  又、今河野委員から述べられましたように、これの作成に当りましては、專門員室並びに法制局において非常に実際的な働きをやつて頂きました点も私からも深くお礼を申すものであります。併しこういう大きい法案を出すということは、專門員室或いは法制局意義と実力とを本当に発揮するところものでありまして、立法府であるこの中に入つております我々議員としては、今後の法制局專門員室に大いに働いて貰いたいことを期待するものでございます。  それから非課税の問題にも觸れておりましたから、重ねては申しませんが、我々の初め考えておつたように進んで行かなかつたことは誠に残念に存じまするが、併し我々としてはできるだけのことをいたしたのであります。そうして大蔵委員会或いは地方行政委員会にも働きかけ、そうして両委員會共我々に非常な理解と同情を以つて協力して呉れたのであります。この点につきまして両委員会委員長並びに委員諸君に対しましても、私は深く感謝をしたいと思うのでありあます。  最後に十回にも及ぶ程これは改訂をやつたということは、今日の国情といたしして、さまざまの点でそういうことになつているのでありますが、これは関係方面とのことだけでなくて、衆議院であるとか、或いは文部省であるとか、博物館であるとか、或いは国宝寺所有者であるとか、或いはこの方に対する有識経驗者或いは地方団体宗教団体と、さまざまのものの意見を徴しまして、そうして聞けるだけのことは聞き、又この中に取入れられるだけのことを取入れてやつたのでありまして、そういう意味から申しますると、この法案は最も民意を代表したところの一つ立法だと思うのであります。決してこれが十分であり、満足すべき法案だとは思つておりませんけれども、併し議会内で立法するといたしまして、我々は我々としてできるだけのことを盡したのだということは言えると思うのであります。この法案は今のようなあれにおきまして、文化保存と、それから向上との上で意義の深い、そうして又有力なる法案だと信ずるのであります。それだけに文部当局におかれましても、この法案両院を通過し、そうしてこの法案の中にありまするところの文化財保護委員会出発するに当りましては、さまざまな御答弁がありましたけれども、こういう新らしい出発をして行くに当りましては、今年の予算だけではなかなか十分なることはできないと思うのであります。勿論今日は予算の上で非常に困難でありまするから、文部当局の苦衷は我々もよく存じているのでありますが、この委員会出発してちやんとやつて行くためには、是非共一つ省内の者もやりくりだけでなしに、予備金の方からも出して頂いて、十分にこれが活躍でき、そうしてこの法案目的であるところの文化財保護の実が上るように御努力願いたいのでございます。  それではこれから標準教育費の問題について御質問等もあるようでありますが、一応委員会を閉じまして懇談会に移して御質問を願うことにいたします。それでは委員会の方はこれで散会いたします。    午後二時二分散会  出席者は左の通り。    委員長     山本 勇造君    理事            岩本 月洲君            木内キヤウ君    委員            河崎 ナツ君            河野 正夫君            岡崎 真一君            大隈 信幸君            梅原 眞隆君            來馬 琢道君            西田 天香君            堀越 儀郎君            鈴木 憲一君   政府委員    文部政務次官  平島 良一君    文部事務官    (社会教育局    長)      西崎  惠君